せっかく静岡市に観光に訪れるのであれば、

綺麗な富士山を見たい!!
と願っている人は多いのではないでしょうか?
どうせ静岡に行くのであれば、最高の環境で富士山を眺めてみたいものですね。
先に結論から申しますと、静岡市で一番富士山が美しく見えるのでおすすめなのは、日本平です。
旧静岡市と旧清水市の間に位置する小高い山で、頂上には部屋から富士山を眺められるホテルや、静岡市の街並みを見渡せる展望台、久能山東照宮へと繋がるロープウェイなど、見所満載の観光地として全国的に有名な日本平。
今回の記事では、そんな富士山を一望できる日本平の見所と魅力について詳しく紹介していきます。
再開発を通して、綺麗でより魅力的になった日本平の魅力を、この機会にぜひ知ってみてください!
目次
日本平までのアクセス
日本平は、ご覧のように山の上にありますが、JR静岡駅からは42番系統の静鉄バスが1時間に1本、11番乗り場から運行されています。
所要時間は約45分で、途中JR東静岡駅や日本平動物園の前を通過するので、日本平動物園を訪れる際にも利用できるバスです。

11番乗り場は、静岡駅北口の出口を出てすぐのところにあります。
運賃は片道590円で、ロープウェイの日本平駅が終点となります。
もし日本平ホテルを訪れるなら、「日本平ホテル」バス停はホテルの正面入口になりますので、便利です。(運賃は570円)
夢テラスで行く場合は、「日本平夢テラス」バス停で降りれば、比較的近い場所でバスを降りることができます。
目的地に合わせて、バスを降りましょう。
ちなみにですが、もし静岡市をお得にバスで移動したいなら、静鉄が販売している
- 電車バス1日乗車券
- 静鉄バス+日本平ロープウェイ+久能山東照宮セット券
を購入するのが断然お得です。
電車バス1日乗車券は、1,200円で静岡市の路線バス(一部区間を除く)と、静鉄電車に1日乗り放題になる切符。
セット券は、2,630円で日本平までのバスとロープウェイの往復券と、久能山東照宮の入場券がセットになっているお得な切符です。
静岡駅〜日本平まで運賃は片道590円、往復だと1,200円近くなるので割高感がしますよね。
静岡駅のバス案内所で販売しているので、日本平へ行くなら必ず購入していきましょう。
1日乗車券に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

次に、車でのアクセス方法を紹介します。
旧静岡市から行く場合は、先程紹介した日本平行きのバスと同じルートを走って行きましょう。
日本平動物園の入り口に差し掛かって坂を登っていくと、日本平パークウェイに入ります。そこからずっと真っ直ぐ登って行けば日本平に着きます。
清水区から日本平へ向かう場合は、市立病院通りを南下し鐘壱といううどん屋さんが見えた所に「清水日本平パークウェイ入口」と書かれた坂道があるので、そこを真っ直ぐ登って行けば到着です。
アイスタ日本平の目の前を通って、山の中に入っていく「旧道」と呼ばれる道を走っても到着できますが、道が狭くしかも曲がりくねっているので、初めて訪れる方にはあまりおすすめできません。
しかも、かなり急坂となっていますので、軽自動車で行く場合は「D」ギアだと上手いこと登って行きませんので、ギアを切り替えて運転するようにしましょう。
日本平名所① 日本平ホテル芝生庭園
最初に紹介する日本平の名所は、日本平ホテルの芝生広場です。
静岡を代表する高級ホテルとして、長年に渡って親しまれている日本平ホテル。
ホテル内には富士山を一望できる宿泊部屋以外にも、結婚式場や企業の研修施設、和洋食のレストランや喫茶店もあるなど宿泊以外の利用も多いホテルとして有名です。
以前はレンガ調の趣のある建物でしたが、2012年に大規模なリニューアル工事を行い、現在の美しい建物へと変貌しました。
この日本平ホテルは、連日宿泊者以外のお客さんで駐車場はいっぱいになります。
なぜかというと、ホテルの建物の向かいには広大な芝生の庭園があるからです。
こちらが、日本平ホテルの芝生庭園です。
樹木や芝生が綺麗に整備されていて、のんびりと過ごすことが出来ます。
そして目の前には美しい富士山が。
天気の良い冬場の時期には、このようにはっきりと美しい富士山を見れます。
富士山と清水港の調和が芸術とも言えるくらいに美しく、富士山を撮影するなら最適の場所です。
さらに天候が良ければ、伊豆半島も見えます。
芝生に腰掛けたりしながら、じっくり色々な角度から撮影してみましょう。
芝生広場の全景を写した写真です。
芝生に寝っ転がったり、走り回ったりして思い思いに遊んでみましょう。
この広場は、毎年夏には花火大会の会場となり、芝生に寝そべりながら花火を見れる贅沢な空間に変身します。
写真から見て右側の方には、バーベキューができるスペースもありました。
芝生広場の奥には、地面に埋め込まれ、大事に柵に囲まれたプレートがあります。
このプレート、何かわかりますか?
1987年8月、人気ロックバンドのTHE ALFEEがこの広場でオールナイトコンサートを開催し、6万人近い観客を動員しました。
ライブ開始時は雨が降る最悪のコンディションでしたが、朝を迎えた時には綺麗な富士山が出てきて、コンサートは大成功に終わりました。
その開催を記念して設置されたのが、このプレートです。
メンバーの3人の手形が記されたメモリアルプレートで、、同時に記念樹が植えられました。(両サイドのもみじの木です)
僕の推測ですが、このメモリアルプレートの存在を知っている人は静岡市内に長年住んでいる人でもほとんどいないと思われます。
何しろ開催されたのが30数年前で、しかもかなり奥のあまり人が立ち寄らないところにあるので、知らない人がいてもやむおえない感じです。
しかしアルフィーのファンにとっては聖地とも言える所で、現在でも遠方から多くのアルフィーファンがこのプレートを見にやって来ます。

余談ですが、アルフィーのメンバーもプライベートで密かに訪れているとコンサートでお話ししていました。
また、THE ALFEE以前にも音楽イベントや歌番組の公録会場としても芝生広場は使用されていました。
有名なところではザ・ベストテンの日本平中継でとんねるずの石橋貴明さんが、ファンにもみくちゃにされ、ブチギレながら「雨の西麻布」を熱唱した場所としてファンの間では有名な場所です。
おそらくYouTubeで動画を見ることができると思うので、見たい人はぜひ検索して見てください。
とにかくこの芝生広場、広くて居心地が良いので思わず長居してしまうほど魅力的な場所です。
日本平に行ったら、必ず訪れることをおすすめします。
日本平の名所② 日本平夢テラス
続いて紹介する見所は、2018年に完成した展望台の日本平夢テラスです。
日本を代表する景観地として、昔から評価の高い観光地だった日本平ではありましたが、売店などの設備が昭和時代から変わらない形で老朽化していました。
それらに関して市民の間でも評判は芳しくなく、再開発を望む声が多く集まったことで、県や市は再開発に着手。
こうして完成したのが、日本平夢テラスです。
ご覧のように、電波塔の周りを囲むようにして展望台が設置されています。
この美しい展望施設は、静岡県産の木材を使って建築されました。
中に入るとその木目の美しさに圧倒されます。
ちなみにこの施設の設計を手掛けたのは、新国立競技場を手掛けた隈(くま)研吾氏です。
これだけ素晴らしい展望台、入場料は無料となっています。
日本平夢テラスは3階建て。
1Fには、日本平の地形の秘密や歴史を紹介した展示物や、日本平の地形がどのようにして形成されていったのかを紹介するプロジェクトマッピングがあります。
階段を登って、2Fには静岡の美味しいお茶を飲めるカフェコーナーがあり、大きな窓から富士山を眺めながら静岡茶を味わえますので、時間があったら訪れてみましょう。
そこからもう少し階段を登って、3Fが展望回廊になります。
この展望回廊は、普段は17時までのオーブンですが土曜日だけは21時まで開いてます。
美しい清水の夜景は必見です。
ちなみにこの電波タワーは、日本平デジタルタワーという名前。
静岡のテレビ放送を送信する役目を持つ電波塔です。
展望回廊からは、静岡市葵区や駿河区の市街地の絶景も見れます。
南アルプスの山々が美しいですね。
手前の方に見える小さな山は、谷津山古墳。
古墳時代に造られた古墳で、旧駿河の国で最大の大きさを誇る古墳です。
更にその場所から左側に進んで景色を見ると、安倍川や用宗焼津も見えます。
天気が良い日には駿河湾全体と、御前崎も見ることができる最高の場所です。
そしてこちらが、展望回廊から見た富士山と清水港です。
撮影したのは11月の半ば。
秋から冬場にかけては空気が澄んでいるので、このような綺麗な富士山を見れる確率が高いですので、できれば冬に訪れることをおすすめします。
ちなみにこの真下に広がるのは庭園で、季節ごとに様々な花が咲いて訪れた人々を楽しませてくれます。
展望回廊を一周したゴール地点には、夢テラスが完成する前からあった吟望台(ぎんぼうだい)があります。
日本平の頂上を記す場所として長年日本平の象徴だったこの場所。
上に登って見る景色も、これまた最高です。
先程も言ったように、無料で何回も入れるので、時間の許す限り素晴らしい景色を堪能していきましょう。
日本平夢テラスのリンクはこちら⬇︎
日本平ロープウェイ 日本平駅
最後に紹介するのは、日本平ロープウェイの日本平駅です。
こちらも長いこと、「日本平パークセンター」という名前で長い間手付かずで建物が古いまま放置されていましたが、2021年3月に約50年ぶりにリニューアルが完了し、写真のようなお洒落な建物に生まれ変わりました。
一体ここには何があるのか?
早速見ていきましょう。
ちゃっきり節 歌碑
ちなみに右側にある展望台には、北原白秋作詞町田佳声作曲の「ちゃっきり節」の歌碑があります。
この歌碑はちゃっきり節誕生40周年を記念して、1966年にこの地に建てられました。
民謡ではありますが、元々は1927年に旧清水市にあった遊園地「狐ヶ崎ヤングランド」のCMソングとして作られた曲で、歴史としては比較的新しい曲です。
そして戦後、1957年の静岡国体の開会式で使用されたりなどして全国に広まり有名になりました。
現在は、毎年4月に開催される静岡まつりの夜桜乱舞で「平成ちゃっきり節」としてアレンジされて、地元の人に親しまれています。
日本平門前の恵み たいらぎ
50年近くに渡って親しまれてきた「日本平パークセンター」に代わって、2021年3月にリニューアルした売店兼食堂は、「日本平門前の恵み たいらぎ」という名前で新たに営業を開始しました。
ここでは静岡名物のお土産が購入できる他に、お食事処「はなあおい」もあります。
メニューは豚汁定食(900円)やマグロ丼(1,680円)といった静岡名物のご飯の他に、そばを中心とした大御所御前(1,380円)があり、どのメニューも生前食生活に気を配っていた徳川家康にちなんでヘルシーな食材を使用している料理です。
詳しいメニューはこちら。
軽く飲み物やデザートを飲み食いしたい場合は、入口の目の前にある「サンキューバナナ」というお店を利用しましょう。
砂糖を使っていない濃厚バナナを使用したバナナジュース(480円)や、温州みかんを使用したみかんソフト(400円)や、上の写真にあるバニラアイス(300円)を販売しています。

この他にも、バニラとみかんの味を同時に味わえるソフトクリームも販売してました。
そして、注目はこちらです。
こちらは、「蛇口みかんジュース」といって、売店で200円でカップを購入して蛇口をひねれば、温州みかんで作られた濃厚なジュースが出てきます。
それをカップに注いで飲めるというなんとも不思議な経験ができるということで、観光客の間ではかなり話題のスポットです。
しかし難点もあり、カップが小さすぎるのと一杯しか飲むことができません。
まあ仕方が無いことではありますが、日本平を訪れた話のタネとして味わってみるのをおすすめします。
建物がリニューアルされたことで、日本平ロープウェイの切符売り場も綺麗に整備されました。
先ほどの「はなあおい」の横にある階段を降って行けば、こちらの切符売り場にたどり着きます。
自動販売機も綺麗になり、時刻表や料金表示も以前と比べるとわかりやすくなっていました。
ここから久能山東照宮まで片道約5分で結んでいるので、時間があったらぜひ訪れてみましょう!
【静岡市の観光に便利】お得な静鉄1日フリー乗車券を紹介します
まとめ
今回は、再開発によって綺麗に整備された静岡市最大の観光名所、日本平の見所について紹介してきました。
日本平ホテルのリニューアルオープンに始まり、
- 日本平夢テラス
- 日本平門前の恵み たいらぎ
と、ここ数年で再開発が進んで再び脚光を浴びている日本平。
晴れていれば、美しい富士山が見える日本有数の景観地ということで、最高の富士山を見たいなら迷わず日本平に訪れてみてください。
日本平から見える富士山は、一生忘れぬ思い出となること間違い無しですので、ぜひ静岡市に来たら日本平に行ってみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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