沖縄県の八重山列島を代表する島として知られる石垣島。
その石垣島の空の玄関口が、南ぬ島(ぱいぬ)石垣空港です。
2013年に旧石垣空港から移転して開場したこちらの空港は、コンパクトな空港ですが周辺の景色もよく、南の島の空港らしく開放感のある空港として高い評価を受けています。
ただ、早く着きすぎたりして時間を潰したいと思った時、

どうやって時間をつぶせばいいんだろう?
と気になっている方は多いのではないでしょうか?
今回は、空港での過ごし方や施設の紹介、アクセスについてなど南ぬ島石垣空港について詳しく紹介していきます。
ぜひ、石垣島を訪れる時の参考にしてみてくださいね!
目次
南ぬ島石垣空港の歴史
南ぬ島石垣空港は島の東側にある空港で、定期便が発着する空港としては日本最南端の空港です。
元々空港は字真栄里地区にありましたが、街中で滑走路もわずか1,500mと短くしかも大型機が離着陸できないという不便な空港でした。
そして観光需要の増加に応える形で石垣空港は島の東部に移転し、2013年に現在の新空港が完成したのです。
現空港の滑走路は2000mで、B777などの大型機も離着陸が可能になりました。
また、LCCのピーチアビエーションが成田、関西、福岡から就航するようになり、石垣島への観光需要は新空港のおかげで増加しています。
余談ですが、旧石垣空港の跡地は現在は八重山病院や石垣市役所など、病院や行政施設が建てられるなど再開発中です。
南ぬ島石垣空港のアクセス
続いては、南ぬ島石垣島空港のアクセス方法について解説します。
空港へ行くためのアクセスは、
- 路線バス
- タクシー
- レンタカー
の3つがありますので、詳しく解説していきましょう。
路線バス
バスは東運輸の運行で、国内線ターミナルの目の前のバス停から出発します。
30分間隔での運行となっていて、空港から
- 白保
- 大浜
- 真栄里
- 登野城
- 離島ターミナル
を経由して石垣島バスターミナルまでを結ぶ路線です。
終点の石垣島バスターミナルまでの所要時間は30分で、運賃は540円となります。
このバスは石垣島の中で1番本数が多い路線で、沿線に住む地元住民にとっても重要な足として機能している路線です。
バスターミナル行きのバスに乗る際には、こちらのバス停前に立って並びましょう。
市内から空港へ行く場合は、こちらの石垣島バスターミナルのA乗り場が空港行きとなります。
バスターミナルは、中心街の730交差点近くにあります。
すぐ向かい側には、竹富島や西表島など近隣の離島にアクセスできる石垣港離島ターミナルがあり、正面入口のバス乗り場から空港行きに乗ることも可能です。
東運輸以外にも、カリー観光というバス会社が離島ターミナル行きのバスを運行しています。
ただしこちらは、空港から離島ターミナルまでノンストップでの運行です。
なので、空港から市街地へ行く以外の方は、間違って乗らないように気をつけましょう。
カリー観光のバスの停留所は国際線ターミナルの正面にあって、料金は片道500円で午前9時〜午後18時までの運行ですので、その時間以外に出発または到着する場合は利用できません。
他にも、川平湾や米原方面に行くバスもありますが、本数が少なすぎるのであまりおすすめはできませんのでレンタカーまたはタクシーを利用して行きましょう。
タクシー
南ぬ島石垣空港のタクシー乗り場は、国内線ターミナルを出た右側にあります。
所要時間は市街地(バスターミナル周辺)まで約30分で、料金は3,300円、ANAインターコンチネンタルリゾートや石垣市役所周辺まで約20分で2,800円、川平公園までは40分5,600円です。
これらはあくまでも目安ですが、4人ほどのグループで行く方や、荷物が多めの方はタクシーを利用するのをおすすめします。
レンタカー
レンタカー店は石垣空港の周辺に多くありますが、ターミナルから歩いて行くのはかなり大変な距離です。
なのでレンタカーを事前に予約しておけば、レンタカー店が用意してあるワゴン車やマイクロバスでレンタカー店まで送迎してくれます。
到着ロビーでレンタカー会社の人が札を持って待っていてくれますので、その人についていって車に乗り込みましょう。
南ぬ島石垣空港 国内線旅客ターミナル1階
最初に、南ぬ島石垣空港の国内線ターミナルを紹介します。
国内線ターミナルは白い外観の南国らしい建物で、3階建ての建物です。
国内線ターミナル内はこじんまりしてますが、暇をつぶせるような施設は多くあることがわかりました。
というわけでここからは、南ぬ島石垣空港の国内線ターミナルの施設について解説していきます。
チェックインカウンター
最初に紹介するのは、チェックインカウンターです。
入口から入って左側には、ANAのカウンターがありました。
羽田行きだけでなく、大阪行きや名古屋行きもあるので出発便が重なる時は混雑するので、気をつけましょう。
ANAとコードシェアをしている、那覇行きのソラシドエアのカウンターもあります。
反対側にあるのは、JALやJTA(日本トランスオーシャン )、RAC(琉球エアコミューター)のカウンターです。
【JTA日本トランスオーシャン】那覇発石垣行きのフライト搭乗記
JALグループの隣にあるのが、チャーター機専用の第1航空とLCCのピーチのカウンターです。
ピーチに関しては、チェックインが始まるのが出発の1時間前になりますので、利用する方はそれを目安にカウンターへお越しください。
到着ロビー
到着ロビーは、ターミナルの1階です。
荷物が出てくるレーンの数も2つのみで、こじんまりとしています。
荷物を受け取って出口から出たら、八重山方言で「いらっしゃい」という意味の「おーりーとーりー」という横長の幕が利用者を歓迎してくれました。
光庭
光庭は国内線ターミナル1階の左右にある比較的大きな中庭です。
石垣島の自然を再現したもので、庭の中には石垣市の市蝶で日本最大級の大きさを誇る「オオゴマダラ」が生息していて、その美しい姿を見ることができます。
しかーし!
撮影日は大雨で、蝶の姿を見ることができませんでした。
晴れた夏の暑い日には、八重山の太陽に照らされた美しいオオゴマダラを多分見れるでしょう。

かなり広めの庭なので、見つかりにくい場合もあります。
アクアリウム
1階の到着ロビーの中央にあるアクアリウムと呼ばれる水槽には、石垣島の周辺に生息している魚が泳いでいます。
ハリセンボンなど、かわいい魚がたくさん泳いでいますので、水槽を見ながら癒されましょう。
お土産、飲食店
続いては、南ぬ島石垣空港の売店や飲食店を紹介します。
ターミナル内には、石垣島をはじめとした沖縄名物のお土産を買えるお店や、沖縄料理を味わえる飲食店が充実していました。
こちらは、お土産売り場です。
ちんすこうや島らっきょう、黒糖や泡盛など街で買い忘れたお土産を買いたい時はこちらで買いましょう。
また石垣島名物を味わえる飲食店もあります。
こちらは、石垣島素材を使ったジェラードがお馴染みのミルミル本舗です。
空港内にはスターバックスもありました。
実はこのスタバ、石垣島で唯一のスタバであり日本最南端のスタバなのです。
石垣牛を味わえるいしなぎ屋や、石垣島西部のテーマパークのやいま村にある、八重山そばを味わえるあんぱる食堂の支店もありました。
1階フロアはこのようにフードコート形式になっていて、柱の回りの机にはコンセントが設置されていました。
食事を食べたり、パソコンで作業したりするのにおすすめのスペースです。
南ぬ島石垣空港 国内線旅客ターミナル2階
続いては、南ぬ島石垣空港の国内線ターミナル2階に何があるのかを紹介していきます。
ガラス越しに飛行機を見学できるスペースや、保安検査の入口がある階である2階には、一体どんなものがあるのでしょうか?
早速紹介していきましょう!
保安検査場入口
2階には、保安検査場の入口があります。
こちらもこじんまりしていて、レーンは3つしかありません。
物凄い行列ができるわけではありませんが、スムーズに搭乗できるようになるべく早めに通過しましょう。
制限エリア
保安検査場を抜けたら、すぐに制限エリアに入れます。
飛行機の駐機場は、全部で4つですので焦って走る必要はありません。
制限エリア内には、このような小規模の売店がありました。
飛行機に乗る前に、お土産を買ったり飛行機で飲むためのドリンクを購入できます。
空港内にはカードラウンジや航空会社のラウンジはありませんが、制限エリアは明るく過ごしやすい空間でした。
コンセントの数はそれほど多くありませんので、ご注意ください。
南ぬ島石垣空港 展望デッキ
南ぬ島石垣空港には、飛行機の離着陸を間近で見学できる展望デッキが屋上にあります。
デッキは吹きさらしで、国内線ターミナルの真ん中にあるエレベーターと階段のみアクセス可能です。
屋上からは、飛行機以外にも石垣島の雄大な大自然と美しい海を見渡すことができます。
この日は残念ながら横なぐりの雨が降る最悪の天気でしたが、晴れた日には青い海を見渡せる絶景スポットですので、飛行機の待ち時間にぜひ足を運んでみてください!
展望デッキは屋上だけでなく、2階にもあります。
こちらは屋根がありませんので、雨の日は濡れることを覚悟してください。
こちらは、飛行機を誘導するマーシャリングという作業を体験できるスペースです。
飛行機を誘導するための道具が床にむなしく落っこっていますが、飛行機が目の前の駐機場に近づいてきたら、まるで自分で誘導する気分になれますので、チャンスに恵まれたらぜひやってみましょう。
サインの出し方は、壁に貼ってあります。
こちらはボーディングブリッジの真横に位置しているので、お見送りにも最適な展望デッキです。
ただしこちらも屋根がありませんので、悪天候の日は雨風に打たれ、真夏の時期は炎天下の中で飛行機を見ることになるのでちょっと過酷な環境でもあります。
南ぬ島石垣空港 国際線ターミナル
こちらが、南ぬ島石垣空港の国際線ターミナルです。
国内線ターミナルの隣にあって、茶色いレンガの外観が特徴となっています。
しかし2024年2月現在、国際線は運休中でカウンターも保安検査場も閉鎖されていました。
ターミナルの中は、こんな感じで静まりかえっています。
ただファミリーマートが営業していましたので、そこに関しては観光客などで賑わっていました。
石垣空港から発着している便は、
- 香港エクスプレス(香港行き)
- チャイナエアライン(台北行き)
の2路線が運行されています。
今後国際線はどうなるか不透明ですが、早期の運行再開が待たれますね。
まとめ
今回は、南ぬ島石垣空港のターミナルで暇をつぶすための見どころを詳しく紹介してきました。
石垣空港はこじんまりとした空港ですが、綺麗でそれなりに見どころも多く、ゆっくり過ごすには申し分の無い空港です。
石垣島の玄関口として便利な空港ですので、ぜひ今回の記事を読んで石垣空港について予習してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。