【新たに弥富市に移転】リニューアルされた名古屋競馬場の魅力を紹介!

東海

かつて名古屋市の港区にあった地方競馬の名古屋競馬場は、2022年に愛知県弥富市に移転しました。

移転したことで名古屋市中心部から遠い距離になってしまいましたが、以前の名古屋競馬場とは見間違えるくらいに綺麗で快適な競馬場として生まれ変わったのです。

一体、どのような競馬場として生まれ変わったのでしょうか?

今回の記事では、新しくリニューアルした名古屋競馬場の魅力を紹介していきますので、これから訪れる予定のある方はぜひ参考にしてください。

名古屋競馬場はなぜ移転したのか?

1949年に完成した名古屋競馬場は、かつては名古屋市港区の泰明町の「土子」と呼ばれる場所にありました。

JR名古屋駅からあおなみ線で約12分ほどでアクセスできる便利な場所にありましたが、スタンドの老朽化や、1周1300mで直線が194mというコースの狭さがネックとなっていて、お世辞にも観戦環境が良いとは言えない競馬場だったのです。

こちらが旧名古屋競馬場のコースですが、窮屈なコースだったのでレースの魅力も半減していたのです。

そこで、1977年から稼働していた名古屋競馬所属の馬が住む厩舎や調教コースがある「弥富トレセン」を新たに競馬場とすることで移転することを決めました。

ひろたか
ひろたか

これによって、弥富から名古屋へ馬を輸送するコストを削減することにも成功したのです。

こうして2022年3月、名古屋市港区から弥富市に移転して「新名古屋競馬場」としてオープンしたのです。

新しい競馬場は、今までとは違って最寄り駅から遠く、車が無いと不便な場所にあるので、場外やネットで購入するのをターゲットにした競馬場にしました。

スタンドも前の競馬場以上にコンパクトにするなど、名古屋競馬場は、まさに新たな地方競馬のスタイルを象徴する競馬場なのです。

また移転によってナイター開催も可能となり、現在では季節を問わず昼間開催とナイター開催を分けて開催しています。

名古屋競馬場のアクセス紹介

名古屋競馬場は愛知県弥富市の海沿いにあり、向正面側に伊勢湾岸自動車道が走っていることから車でのアクセスは抜群です。

ただし公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅からかなり離れた場所にあるので、競馬場までは開催日に限り無料のシャトルバスが運行されています。

果たして名古屋競馬場までのアクセスはどのようになっているのか?
ここからは順番に解説していきます。

バスでのアクセス方法

車を持たない方が名古屋競馬場へ行く場合は、バスでの利用が便利です。

名古屋競馬場までは、以下のところから無料直行バスが出ています。

  1. 近鉄蟹江駅
  2. サンアール名古屋(旧名古屋競馬場)
  3. 名古屋駅 名鉄バスセンター

所要時間は蟹江駅が約25分で、その他は約40分で到着です。

近鉄蟹江駅から行く場合は、駅前のバス停からバスが出ていますのでこちらの停留所からバスに乗っていきましょう。

名鉄バスセンターの乗り場は、4階の21番乗り場となっております。

バスは定員制となっておりますので、ご利用の際には早めに並びましょう。

 

なお運行本数は開催日によって異なりますので、行く前は名古屋競馬場のHPを必ず確認してください。

名古屋競馬場からバスで帰る際は、バス停が行き先ごとに違います。

  • 近鉄蟹江駅 1番バス停
  • サンアール名古屋 2番バス停
  • 名鉄バスセンター 3番バス停

と分かれていますので、乗り間違いの無いようにしてください。

車でのアクセス方法

車で行く場合は、向正面を走る伊勢湾岸自動車道の弥富ICを降りれば、すぐに到着できます。

レゴランドやナガシマスパーランドといった観光地から10分で行けるなど、車でのアクセスは抜群です。

 

そして駐車場は無料で利用できます。

スタンド前の第1駐車場と、厩舎の向かい側の第2駐車場と駐車場は2ヶ所あって、合計で2,000台を収容可能です。

比較的余裕を持って駐車できますが、大きいレースやGW、年末年始の開催は混雑しますので早めに着くようにしましょう。

名古屋競馬場 本馬場

こちらが、名古屋競馬場です。

1周は1,180mの右回りコースで、直線距離は300mと西日本の地方競馬場の中で1番長い直線となりました。

旧競馬場と比べて格段にコースが広くなったので、より力強いレースが行われるようになっています。

コースの周辺には照明灯も完備され、ナイター開催も可能になりました。

以前の競馬場は住宅街にあったのでナイター競馬ができませんでしたが、近隣に畑と配送センターしかない今の競馬場に移ったことでこの問題はクリアされたのです。

通称「ベイサイドナイター」と呼ばれ、季節を問わず不定期に開催されています。

ウイナーズサークル

こちらはウイナーズサークルです。

ウイナーズサークルでは、表彰式の他ゲストを呼んでのトークイベントも開催されたりします。

レースを終えた1着から5着までの馬は、着順が書かれた枠に馬が誘導されて、騎手は馬から降りて鞍を外して後検量(レース後も体重が変わってないか確認)に向かいます。

新しい名古屋競馬場では、中央競馬と同様にこの流れをスタンドから見ることができるようになりました。

名古屋競馬場 施設紹介

続いて、名古屋競馬場の施設について紹介していきます。

完成したのが2022年ですので、スタンドを始め競馬場全体がとても綺麗です。

そして、それまで以上に競馬を身近に感じて欲しいという主催者の強い意気込みを感じるスタンドとなったので、観戦環境は旧競馬場と比べても格段に向上しました。

 

一体どのような競馬場なのか、早速解説していきましょう。

スタンド

こちらが、名古屋競馬場のスタンドです。

地上3階建てで、建築面積2700㎡という広さとなっています。

写真に写っている観客席は自由席で、合計312席収容可能です。
全席自由席なので、基本早いもの勝ちとなっております。

スタンドの1階席はこのようになっています。

明るく光が入りやすい建物で、快適に過ごせる雰囲気でした。
モニターも複数取り付けてあって、他場のレースやオッズも見やすく快適です。

スタンド内から本馬場全体を眺めることができます。

ガラス越しに観戦できるので、暑い日や寒い日には最適です。

場内はそれほど広くなくコンパクトなので、あまり歩き回る必要もなく迷いにくいのが強みとなっています。

本馬場とスタンドの距離は変わらず近いですが、旧競馬場よりコースが広くなったのでその時と比較するとちょっと距離が遠くなったような気がしました。

パドック

こちらが、馬の調子を確認するパドックです。

入口から入ってすぐ左側にあるこちらのパドックは、奥行き22m、幅48mと旧競馬場より約4mも広くなり、馬も余裕を持ってパドックを周回できるようになりました。

こちらは旧競馬場のパドックですが、右側の建物の上にある馬体重や出馬表が手書き表記でした。

しかし新しい競馬場は、このように電光掲示に生まれ変わって見やすくなったのです。

JRAの競馬場にも負けない設備となり、今まで以上に観客にも馬にとっても良い環境となりました。

ちなみにスタンドとは反対側の方で馬を見ると、日差しが当たるので毛艶が分かりやすく確認できます。

2階席のスタンドからも、パドックを見ることができます。

2階席は有料席となっていますが、有料席を購入していない方でもここに入ることは可能です。

ホースビューコリドー

新しい名古屋競馬場では、パドックから本馬場に繋がる通路をこのようにガラス越しに見学できるようになりました。

これをホースビューコリドーと言って、馬に乗った時の視点から出走馬を見ることができます。

この場所から見ると、馬を真下から見ている感じになります。

騎手を乗せてパドックから本馬場へ向かう緊張感を肌で感じることができるので、観客からも高評価を得ているそうです。

ただし、ガラスを叩いたりフラッシュ撮影をすると馬が驚いて危険ですので、最低限のマナーは守るようにしましょう!

広場

スタンドの横には、芝生広場があってお子様連れの方はここで子供さんと遊ぶことができます。

キッチンカーも出てきますので、ゆっくり食事を満喫するにも最適です。

芝生はちょっとした丘陵地帯になっていて、ここから本馬場も見渡せます。

そして名古屋競馬場を語る上である意味忘れてはならないのが、ヤギのポテトとチップです。

旧名古屋競馬場時代から場内で飼われていた知る人ぞ知る名物ヤギで、競馬場の移転と共に彼らも移転してきました。

以前はこのような場所に紐で繋がれた状態でしたが、現在では専用スペースと小屋をあてかわれて対偶が改善されました。

この2匹は触ると唾を飛ばしかけたり襲う可能性もありますので、慣れない人はフェンス越しに見ていた方が無難です。

なお彼らは、目の前に餌が現れると豹変します。
フェンスの上に前脚を突然掛けてきたり、フェンスに頭突きをしたりとバイオレンスな一面もあるので注意しましょう。

ひろたか
ひろたか

彼らの好物は白菜で、キャベツはあまり好きではありません。

なお外れ馬券や新聞紙を誤って食べてしまう恐れもあるので、彼らと触れ合う時は必ずしまっておくようにしてください。

間違って食べてお腹を壊したら大変なので。

と、忠告した矢先ではありますが、2024年1月末にチップが亡くなってしまいました(涙)。

現在ポテトが1頭になってしまい心配でありますが、長年競馬場のお客さんを癒し続けたチップのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

外向馬券売り場 サンアール弥富

競馬場の外には、このような外向馬券売り場「サンアール弥富」があって、名古屋競馬場の開催日以外に地方競馬のレースや週末の中央競馬の馬券を購入可能です。

ひろたか
ひろたか

JRAの馬券を購入できるので、またの名前をJ-PLACEも言います。

場内はこのようになっております。

わずか1フロアに馬券売り場と座席、モニターがあるシンプルな建物でした。

名古屋競馬で競馬が開催されない日は、この施設で馬券が買えます。
ただし、場外発売時には臨時バスの運転はありませんので、ご注意ください。

売店

名古屋競馬場はコンパクトな競馬場なので、それほど売店の数は多くありません。

スタンド1階のパドック寄りには、デイリーヤマザキの売店があります。
おにぎりやお弁当といった食べ物や、お菓子や飲み物が販売されていました。

ちなみに、先程紹介した外交場外馬券売り場の建物の裏にもデイリーヤマザキはありました。

バリアフリーが整えられていて入りやすいコンビニですが、そこまで品揃えが良いわけではありません。

ただイートインスペースが完備され、電子レンジやカップ麺用のお湯が完備されているなど食事をするには良い環境と言えるでしょう。

 

スタンドの2階に食堂が1軒あって、名古屋名物土手飯や味噌串カツを食べることができます。


居酒屋メニューも充実していて、お昼や夜ご飯を食べる際には申し分ありません。

ただし座席数がそれほど多くありませんので、お昼などの時間は混雑して待たされる場合があります。

テイクアウトもやっておりますので、混雑時にはそちらも利用してみてください。

名古屋競馬場 有料席

名古屋競馬場の入場料は原則無料ですが、より快適に観戦したい場合は有料席に座って快適に観戦ができます。

こちらが、名古屋競馬場の有料席の料金表です。

競馬開催と場外発売日両方開放されていて、基本料金は

  • 普通開催日(中央競馬が開催される土曜日日曜日含む)
  • 特定競争開催日(GW、年末年始、ダービー、天皇賞、有馬記念などの中央競馬のビッグレースの日)
  • 本場非開催日の午後5時以降(場外開催日のナイター発売日)

と3種類に分かれています。

全ての座席は室内にあるので、暑さと寒さを避けられて快適に過ごすことが可能です。

またフリードリンクもあるので、座席に座りながら優雅に競馬を見れるので、利用しない手はありません。

ここからは、名古屋競馬場の有料席と予約方法について解説しましょう。

金シャチプレミアムカード

名古屋競馬場で指定席を購入する際には、こちらの金シャチプレミアムカードを作ってもらう必要があります。

こちらのカードは競馬場で馬券購入や指定席の支払い使用できるチャージ式のプリペイドカードです。

こちらがスタンドの2階にある指定席の入口です。
初めて訪れた人は写真左手にあるカウンターに行って、免許証を見せて必要事項を記入すれば無料で作れます。

指定席のエリアに入るには、金シャチプレミアムカードをこちらのゲートでタップしないと通過できないので、カードを作るのは必須です。

金シャチプレミアムカードはこの他に、キャッシュレスで馬券購入ができます。

この機械を使えば簡単に現金をチャージできますので、馬券をカードで買う前には現金チャージを忘れないようにしてください。

 

交通系ICと同じで、「①カード」と書かれた場所にカードを置いて現金を入れれば簡単にチャージできるので、戸惑うことはありません。

ちなみに、こちらがキャッシュレス専用の馬券自動販売機です。

余談ですが、金シャチプレミアムカードと同じ仕組みのカードが兵庫の園田競馬や高知の高知競馬でも採用されていて、名古屋を含めた3つの競馬場全てでキャッシュレス投票が可能です。

ひろたか
ひろたか

名古屋競馬場でチャージしたお金は、そのまま園田競馬や高知競馬場でも使用できます!(逆も同様)

3つの競馬場に頻繁に足を運ぶ人にとっては、大変便利なカードと言えるでしょう。

スタンド1階には現金が使える自販機もありますので、絶対にカードが必要というわけではありません。

指定席の予約について

有料席の予約は、名古屋競馬場の公式HPからできます。

予約が完了した後、クレジットカードの情報を登録する必要はありません。

購入完了後に受付番号が登録したメールに送られてきますので、当日はそれを持って有料席入口にある受付へ行きましょう。

ひろたか
ひろたか

当日席が空いていれば購入できますが、基本的に予約の方優先です。

指定席エリアへの入場方法はこちらです。

①有料席を予約済みのお客様で優先入場をご希望の方は、入場門西側にお並びください。

 ※開門時刻の30分前から15分間のみの優先入場となります。

 例:開門時刻が10:30の場合、10:00から10:15が優先入場の時間帯となります。

   開門時刻が13:30の場合、13:00から13:15が優先入場の時間帯となります。 

②有料席予約の内容が確認できるもの(予約確認メールや予約確認画面)を印刷したものや、

 携帯電話(スマートフォン)に表示したものを競馬場スタッフご提示ください。

③入場門で競馬場スタッフによる予約の確認を受けたお客様は、2階有料席受付へお進みください。
④現金と金シャチプレミアムカードを出して、支払いが終わったらゲートにカードをかざして入場
ー名古屋競馬場公式HPより引用

なお予約しても来る時間が遅くなった場合は自動キャンセルとなりますので、その辺はご承知おきください。

昼間開催だったら13時頃までに訪れるようにしましょう!

名古屋競馬場有料席の紹介

ここからは、名古屋競馬場の指定席を紹介します。
まずこちらの席は、スタンダードシート(1,000円〜)です。

皮張りの豪華な席で、カップホルダー付きで快適に観戦できます。

スタンダードシートから見た景色がこちらです。

ガラス越しに観戦できるので、季節や天候を問わず快適に観戦できます。
上段にはモニターもあるので、いちいち外に出る必要もありません。

ただし快晴の日は日差しがきついので、眩しくてレースが見にくくなる恐れもあるので注意!

こちらはスタンダードシートよりワンランク上のエクセレントシート(1,600円〜)です。

この席の最大の強みは、個人モニターがついていることで、リモコンを操るだけで開催中のレース映像やオッズ映像に自由に切り替えて見ることができてしまいます。

さらにこのテレビでは地上波のTVも見れるので、まるで自宅でくつろいでいる気分で競馬観戦が可能です。

人気のある席などですぐ完売してしまいますので、早めに手配しましょう。

また2人がけのペアシート(3,000円〜)もありますので、友人やカップルで来るには最適です。

ここからは、ちょっとしたセレブ気分を味わえる席の紹介です。
こちらは1人がけのエグセクティブBOX(6,000円〜)で、1人でVIP気分に浸りたい方には最高の席となります。

こちらは4人席のプレミアム座席です。(18,000円〜)

4人がけのソファーとテーブルがついている他に、専用の馬券自販機とチャージ機が設置されていました。

まるで馬主になったような気分に浸れます。

ちなみに、入口もかなり豪華な造りでした。

今回は中の様子が見れませんでしたが、プラチナルーム(12,000円〜)の入口です。

ゴールドルームと同様に4人専用の座席ということで、仲間とパーティー気分で利用するには最適の座席と言えます。

このように、名古屋競馬場の特別席はかなり豪華な造りとなっていました。

名古屋競馬場を訪れてみたら、ぜひ利用して優雅に競馬を楽しんでみましょう!

まとめ

今回は、愛知県弥富市にリニューアルオープンした名古屋競馬場について紹介してきました。

新しくなった名古屋競馬場は、コンパクトでありながら設備も綺麗で、競馬を快適に観戦できる工夫がされていて、とても良い競馬場です。

場外発売も充実していて、週末には中央競馬の馬券も購入できます。

ぜひ一度、名古屋競馬場に訪れてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

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