【グルメも楽しめる】旧名古屋競馬場での競馬観戦の楽しみ方を解説

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日本の競馬は、JRA(日本中央競馬会)が主催する中央競馬と、地方自治体が主催する地方競馬の2つの競馬があります。

今回紹介する競馬場は、地方競馬に所属する名古屋競馬場です。

普段、中央競馬ばかり見ている人にとっては、地方競馬というのがどのような場所なのかわからない人も多いのでは無いでしょうか?

この記事では、

  • 競馬ファン歴20年
  • 日本海外合わせて47箇所の競馬場を訪問

という僕が、名古屋市にある名古屋競馬場の魅力を解説していきます。

競馬だけでなく、グルメも楽しめるので競馬以外にも色々楽しめるので、是非この記事を参考に名古屋競馬場を楽しみましょう。

 

名古屋競馬場 弥富の新競馬場へ移転

今回紹介するのが、名古屋市港区にある名古屋競馬場です。
ですが、名古屋競馬場は2022年4月をもって、愛知県の弥富市に移転することが決定しました。
移転先はこちらです。
名古屋競馬所属の馬と関係者が住む厩舎と、トレーニング施設がある弥富トレーニングセンターを改装して競馬場にします。

ちょうどレゴランドとナガシマスパーランドの中間点で、名古屋市内のほぼ真ん中にあった旧競馬場と違い、名古屋市から遠く離れることになりました。

 

競馬場までは、無料のシャトルバスが運行する予定です。
①近鉄蟹江駅〜新競馬場 所要時間24分 1日5本運行
②旧競馬場〜新競馬場  所要時間40分 1日4本運行
③名古屋駅(名鉄バスセンター)〜新競馬場 所要時間40分 1日2本運行

 

 

そしてこちらが、弥富の新競馬場のスタンドの完成予想図とコースです。
ちょっと遠目に写したのでわかりにくいですが、旧競馬場よりもコンパクトなスタンドになっています。

コースは、1週1,180mのダートコースで、直線コースは西日本の地方競馬場で1番長い240mです。

これによって、競走馬達を移動するコストが削減されて、馬や関係者の負担もだいぶ楽になるかもしれません。

また、将来的にはナイター競馬を開催する予定とのこと。
近年馬券のインターネット投票が増えてきているので、そちらに特化していこうという計画もあるみたいです。

新名古屋競馬場のオープンは、2022年の4月8日。
新しい挑戦に期待しましょう!

というわけで、ここでは閉場になった旧名古屋競馬場について書きます。
現在でも、「サンアール名古屋」、「JーPLACE名古屋」として営業しているので、馬券を楽しむことはできるので、この記事はそのままブログに掲載する予定です。

名古屋競馬場 アクセス紹介

JR名古屋駅から、あおなみ線に乗って約12分、港北駅で下車して徒歩6分で到着です。
バスでもアクセスでき、名鉄神宮前駅から市バス【幹神宮1】に乗車して約5分、「競馬場正門前」バス停で下車すれば、正門前にバスが止まります。
地下鉄東海通駅からも【幹神宮1】に乗車可能。競馬場行きは【東海12】のバスも利用可能。
名古屋方面から来るならあおなみ線、知立(ちりゅう)岡崎方面から来るなら市バスを使った方が便利です。

旧名古屋競馬場  施設の紹介

名古屋競馬場正面口です。
住所は港区泰明町になっていますが、以前の地名「土古(どんこ)」から土古競馬場という愛称でファンから呼ばれています。
入場料は100円でしたが、競馬場のHPで無料入場券をパソコンでコピーするかQRコードを発行すれば使えるシステムでした。
ひろたか
ひろたか

以前は、あおなみ線の名古屋駅〜名古屋競馬場前駅(現港北駅)の往復切符で、指定席に入場することができました。

競馬場の入場口は、ここ1ヶ所になります。
正門の目の前には、コンビニエンスストアとファミリーレストランがありました。
この他にも、正門から少し歩いた交差点沿いにはラーメン店があるなど、付近は飲食店に恵まれています。
ここからは、名古屋競馬場場内の施設の様子を見ていきましょう。

名古屋競馬場 指定席について

名古屋競馬場のスタンドは、このようになっています。
手前のガラス張りのスタンドは、特別観覧席で、冷暖房の効いた席で快適に競馬を見ることができました。
下段はグリーンホールという全席自由の特別席で、上段の方は特別観覧席でこちらは全席指定になっています。
指定席は、こちらの階段が入口になっていました。
特別観覧席が700円(場外発売時は300円)、グリーンホールが500円(場外発売時は300円)となっています。
名古屋競馬閉場後の場外馬券売り場になっても、グリーンホールと特別観覧席は変わらず利用が可能です。(特別観覧席は日曜日とGWなどの繁忙期のみオープン)
特別観覧席は2022年4月の間、グリーンホールは5月〜6月中旬まで工事のため閉鎖するので注意!
名古屋競馬場は、外気にふきさらしになる場所がほとんどなので、夏は熱く冬は寒いかなり過酷な環境です
指定席に行けば、室内の前面ガラス張りの部屋で競馬を観覧できるので快適です。
はっきり言って1000円以下で特別席はかなりお得と言えるでしょう。
指定席をゲットして、快適な競馬ライフを過ごしましょう。

名古屋競馬場 マスコット的な存在のヤギ

競馬場内には、なぜかは分かりませんが2匹のヤギがいます(笑)
名前は「ポテト」と「チップ」です。
この場所に繋がれている理由はわかりませんが、動物に身近に触れ合ってもらおうという競馬場職員の計らいなのでしょうか。
時々近くの食堂の人がやってきて、食堂で使用している野菜を与えています。
しばらく観察していましたが、このヤギ達はどうやら人参を好んで食べるようです。
串カツに備え付けられていたキャベツを与えてみましたが、2匹とも見向きもせず。
結構好き嫌いがあるんでしょうか?
ヤギ達は基本的に紐で繋がれていますので、逃げ出すことはありません。
ただどちらかはわかりませんが、顔の近くを触ると攻撃してくることもあるので、触りたい時はなるべく身体の方を触りましょう。
ヤギは紙を食べますので、新聞を手元に持って近寄ると、食べようとします。
お腹を壊す場合があるので、無闇に餌を与えないようにしてください。
そして必ず触る前と後の手洗いと消毒は忘れずにしましょう。

名古屋競馬場 おすすめグルメ

競馬場では、競馬を見るだけでなく、お気に入りの食堂で食事するのも楽しみの一つですね。
名古屋競馬場では、正面入口の所に、何軒か食堂がまとまって営業しています。
競馬場閉場後も、第2、第3スタンド沿いにある4件の売店は、そのまま営業を継続することになりました。
名古屋地区の公営レース場の名物といえば、味噌カツです。
名古屋競馬場だけでなく、笠松競馬場や名古屋競輪でも販売していて、他地区では売っていません。
これを食べると、名古屋へやってきたなーと深く実感できるので、必ず食べることをおすすめします。
こちらが、味噌ダレの串カツです。
1本100円というリーズナブルな値段で買えて、しかもキャベツがついてくるのでお得ですね。
名古屋の赤味噌を使用しているので、病みつきになるしょっぱさです。
もし赤味噌が苦手だったら、ソース味にも出来るので、注文の時に伝えましょう。
食堂は、2〜3人のおばちゃん中心に運営されていて、常連客と世間話をしたりして、和気あいあいな雰囲気です。
この食堂でのもう一つのおすすめは、土手めしです。
この土手めし、豚肉を赤味噌で煮込んであります。
漬物が付いて、お値段600円。

濃厚な味ですが、なかなか美味しかったです。
食堂には他にもラーメン、うどん、各種定食といった定番の物もあります。
お好みの料理を、是非見つけてみてください。
競馬場には、このような本格的なレストランもありました。
名前は「あらぶ」と言います。
あくまで僕の推測ですが、かって日本ではアラブ種の馬によるレースがあったのにちなんで、この名前がつけられたのでしょうか。
レストラン「あらぶ」は、名古屋競馬場閉場後も営業を継続します。

名古屋競馬場 パドック

こちらが名古屋競馬場のパドックです。
競馬初心者の為に簡単に説明すると、パドックの別名は「下見場」
レースに出走する前の馬はここを周回して、ファンにその姿をお披露目します。
観客は、この場所で馬の状態を確かめてから馬券を買いに行くのです。
他の競馬場と比べても、ここのパドックは狭くて汚なかったです。
でも、その分馬との距離は近いので迫力があります。
右側の建物の上に、出走する馬の馬体重と前走との増減が表示されているので、必ず確認しましょう。
ひろたか
ひろたか

競馬では、レースに出走する馬の馬体重と前のレースの時の体重差が公表されます。
この馬体重の変化を確認して、馬の調子を見極めるファンも多いです。

サラブレッドは、一頭一頭に個性があります。馬を見ながら、その馬なりの個性を探してみるのもパドックの楽しみです。
サラブレッドは、非常に繊細な動物なので、些細な音に反応してしまいます。
関係者の安全の為にも、パドックでは大きい声を出さず静かに馬を見ましょう。

名古屋競馬場 馬券売り場

馬券購入は、こちらの自動販売機を使用します。
馬券は最低金額100円から購入可能です。
マークカードに賭けたい馬番の番号と何円賭けるかを記入し、購入する金額を最初に自販機に入れてから、マークカードを投入します。
ちなみにこの販売機は、購入用です。
馬券が当たった時に払い戻しをするのは、別の機械なので要確認。
上に複数ある画面は、レースのオッズ(配当金)を表示してあります。
馬券が当たった時にいくら払い戻されるのか、これを見れば分かります。

名古屋競馬場 本馬場

続いて紹介するのが、名古屋競馬場の本馬場です。
写真で見ると大きく見えますが、日本の競馬場の中では小さいサイズで、1周1,100メートルの長さしかありません。
真ん中にある馬の蹄鉄の形をしたのがゴールです。
中央競馬では、芝生のコースと、砂の上を走るダートコースの2種類のレースが行われていますが、
地方競馬は岩手競馬を除いて、ダートコースだけでレースが行われます。
岩手県の盛岡競馬場は、地方競馬ですが芝コースもあります。
レース前、パドックで騎手が馬にまたがって1周、その後本馬場に入場して準備運動(返し馬)を開始します。
馬の息遣いの音や、馬の走っている姿は実際に競馬場で見ると予想以上に感動するので、見逃さないようにしましょう。
そしてファンファーレが鳴って馬がゲートに入りスタート。
スタンドの最前列で見るレースは、動画で見る以上の迫力です。
ゴール直前の残り100m地点では、騎手が鞭を使用しながらの壮絶な叩き合いを見ることができます。
ゴール前ではすでに勝負がついている場合も多いので、個人的にはレースは100m地点で見るのがおすすめです。

まとめ

2022年3月11日、港区にあった名古屋競馬場は73年に渡る歴史に幕を閉じました。
同年4月からは、競馬場を弥富市に移して「新名古屋競馬場」として新たなスタートを切る事になります。
すでに競馬場としての役目を終えた競馬場ですが、当分は場外馬券売り場として売店が4件と、2号、3号スタンドがオープンすることに。
引き続きこの場所で競馬を楽しめるということで、今回この記事は継続して残すことにしました。
尚、名古屋競馬場の跡地は、今後2026年に開催されるアジア大会の選手村として整備される予定です。
その後はマンションや、ショッピングモールなどに使用されるとのことで、今後再開発が楽しみな場所となっています。
競馬場が弥富に移っても、旧競馬場は無料で入ることができるので、気軽に競馬を楽しみに出かけてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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