【途中下車が可能】サクラジマアイランドビューで行く桜島の見所4選

九州

 

鹿児島の象徴で、現在も常に活動をしている桜島。

当たり前のようにモクモクと火山灰を出すその雄大な姿は、多くの観光客を引き付けています。

桜島は、観光資源に溢れていて、尚且つ鹿児島市からフェリーで行けてアクセスも容易なので、行かなければ損です。

桜島の観光名所に行くのって、どうすればいいの?

結論から言うと、観光名所に行くなら桜島港から出ているサクラジマアイランドビューというバスに乗るのをすすめます。

桜島の主要な見所はこのバスで効率よくカバー出来て、かつ1日乗車券を使って途中下車も可能なので、初めて桜島を訪れる人には使いやすい路線バスといえます。

はっきり言えば、このバスだけに乗れば桜島の名所をほぼ制覇することが可能です。

 

ということでこの記事では、周遊バスのサクラジマアイランドビューで必ず訪れるべきおすすめ観光名所を4つ紹介していきます。

この記事を読めば、たった半日で桜島を満喫できる周り方がわかるので、ぜひ参考にしてみてください!

初心者向けかごしまシティービューで行く鹿児島観光スポットを4つ紹介

 

 



 

サクラジマアイランドビューバスについて

桜島アイランドビューは、桜島港を起点にして桜島西側の観光名所を回っていき、湯之平展望所を経由して桜島港に戻ってくる循環バスです。
ひろたか
ひろたか

桜島フェリーターミナルから赤水展望台まで徒歩45分。
地図で見るよりも距離があるから、バスを利用する方が楽ですよ!

バスの通常料金は、大人運賃が初乗り120円で、最高440円の後払い方式です。
もし何回も乗車するのであれば、1日乗車券がお得なので、乗車する前に必ず買っておきましょう。
料金は大人500円 子供250円で、桜島観光案内所で購入可能です。
特典として、桜島フェリーと後述紹介する桜島マグマ温泉の割引券がついています。
1周の所要時間は55分で、日中9:30〜16:30の運行です。
30分おきにバスが来るので、バス停で降りてその場所で30分ほど時間を潰せば次のバスが来るダイヤなので、周遊の計画が立てやすいバスでした。
1日のうち8本は、桜島国際火山砂防センターにも行きます。
ここからは、サクラジマアイランドビューで行ける観光名所を紹介していきます。

桜島名所その1 桜島渚公園【日本最大級足湯とマグマの遊歩道】

桜島港を出発して4つ目の「ビジターセンター」で下車すると、そこは温泉天国です。
錦江湾の目の前にあるこちらの施設は、全長約100mにも及ぶ日本でも最大級の長さを誇る天然温泉を使用した無料の足湯です。
最初の写真の場所から写した、足湯全体の風景です。
とにかく長い!その分場所を移動しながら、色々な景色を眺めて足湯を満喫することが可能です。
これだけの長さなので、人がいっぱいで足湯につかれない!という心配をする必要はありません。
この独特の赤褐色で滑りのあるお湯は、桜島の地下1000mから湧き出てきた天然の温泉です。
足を浸かるだけでも、体全体がポカポカ温まって、旅の疲れを癒してくれます。
足湯に浸かると、目の前には錦江湾と遥か向こうに広がる鹿児島市街地の景色がとても美しいです。
タオルもビジターセンターで売っていますので、気軽に浸かってリラックスしちゃいましょう!
足湯の裏には、溶岩でできた遊歩道【溶岩なぎさ遊歩道】を歩いてみましょう。
全長3kmほどの舗装された遊歩道で、荒々しい溶岩と野生の鳥をセットで鑑賞出来ます。
ちなみに、ここにある溶岩は全て1914年のいわゆる大正噴火によって火口から流れ着いた溶岩です。
 大正噴火とは、桜島の歴史の中でも最大級の大噴火で、58名の犠牲者を出した国内最大級の火山被害です。
この噴火によって、それまで大隅半島と海峡で離れていた桜島が、流れてきた溶岩によって現在のような陸続きになったとのこと。
桜島という名前で、なんで陸続きなんだろう?という疑問を持った方も多いのではないでしょうか?
実は、こういった歴史があったんですね。
この記事で紹介している土地や溶岩なぎさ遊歩道も、全て大正噴火によって出来た土地です。
桜島の持つ力の凄さを実感しますね。
その桜島についてもっと知りたいなら、足湯の隣にある桜島ビジターセンターに行ってみて下さい。
桜島が誕生した約2万6千年前から今に至る桜島の歴史が、時系列で紹介されてたり、過去に起こった大噴火の様子を写した貴重な写真や、桜島の自然群を紹介している博物館です。
桜島の歴史は、全てこの博物館で学ぶことができますよ。
ちなみに入場料は無料。なので気軽に見学が可能となっています。
少し建物が古いのが難点ですが、展示は充実しているので、休憩がてら見学していきましょう。

桜島名所その2 桜島マグマ温泉

宿泊施設の国民宿舎レインボー桜島に併設されている日帰り入浴施設です。
  • 足湯だけじゃ満足できない!
  • 時間はあるので温泉に肩まで浸かりたい!

という方は、是非この温泉施設に行って天然温泉を楽しんじゃいましょう。

入浴料は390円。サクラジマアイランドビュー1日乗車券に90円割引券がついているので、忘れずに使用しましょう。
タオルは別途購入が必要。シャンプー類は浴場に備え付けであります。
足湯と同じく、赤褐色のお湯と普通のお湯の2種類あり、どちらもかなり熱いですが体の芯まで暖まります。
湯から上がってしばらく経っても、身体が暖かいままでしたので、温泉としては最高でした。
特に赤褐色の方は、鉄分が豊富に含まれているので、すぐに身体が温まります。
僕が訪れたのは冬の真っ只中でしたが、安心です。
ぬめりのある湯なので、足元や湯船が滑りやすいので気をつけましょう!
難点は、設備が古い事ですね。
銭湯のように脱いだ服を籠に入れるスタイルの脱衣所で、貴重品を入れるロッカーは100円が戻らないタイプの古いロッカーでした。
地元の人が多かったので、どちらかといえば地元の人向けの公共浴場といった感じでしたね。
設備は古いが、温泉は本当に最高でした。せっかく行くのであれば入浴しなければ損です。
30分ほどあれば、十分満喫できますよ。

桜島名所その3 赤水展望広場

桜島港からバスで10分行った所にあるこの場所は、赤水展望広場。
地面が火山灰に覆われたこの荒れ果てた場所。実はここは桜島の中でも特別な場所なのです。

それがこちら、叫びの肖像

この広場は2004年8月21日、鹿児島出身の歌手長渕剛さんのオールナイトコンサートが開催された場所で、ステージから桜島の火山が見えるこの場所に7万人近いファンが全国から駆けつけたのです。

桜島の当時の人口は6千人ですから、人口で考えると信じられない数の人が当日桜島にきていたんですね。

ここは元々土石流が堆積しているただの荒れ地でしたが、コンサート会場に決まったことで2年近くかけて整備が行われ、当日は見事なステージと会場になりました。

全国から桜島にファンが詰め掛け、桜島フェリーもフル稼働でファンを輸送したとの事。

フェリーにやっとの思いで乗って桜島について、さらにファンはこの広場まで30分以上歩いてたどり着かなくてはならないという、関係者だけでなくファンにとっても大変な環境でした。

この何もかもが前代未聞のコンサートは、当時の音楽シーンに強い印象を与えたのです。

ひろたか
ひろたか

コンサート終了後に帰るのも一苦労だった見たい。
オールナイトコンサートだから余計にね!

とにかく、コンサートは大成功に終わり、その後この感動を永遠に残していきたいという思いから、銅像の建設が進められ、2006年の3月、彫刻家の大成浩氏の手によって「叫びの肖像」は完成しました。

この銅像の台座には、桜島内にある溶岩が50トン分使われています。

写真で見たら小さく見えますが、実際現地で見てみたら、想像以上の大きさでした。

この場所はトイレや自販機にベンチもあるので、コンサートが行われた雰囲気を想像しながらのんびり過ごすのが一番です。

赤水展望広場は、現在ではフェンスが建てられていて、前方の方へ立ち入ることができません。

ちょうどこの前方にあの日、巨大なステージがあったなんて信じられない場所ですね。

長渕さんのファンはもちろん、そうでない方も十分に満足できる場所なので、是非ともバスを途中下車して見学してみることをおすすめします。

桜島名所その4 湯之平展望台

赤水展望広場からバスで30分。クネクネした道路をひたすら登ってようやく辿りつくのがこちら。
湯乃平展望所です。
標高375m、北岳4合目にある桜島で一般の人が入れる最高地点がこの展望所となっています。
桜島は、火山活動が激しい事から常にレベル3の入山規制が敷かれています。
こう聞くと危険な感じがしますが、鹿児島市民にとっては普通の事とのことなので、わざわざ驚くことでもないです。
年に何回か、火山灰が市街地に降り注ぐことは当たり前で、鹿児島市民は火山灰の扱いにも慣れているとのことですね。
いやーそれは凄い!!
それはともかく、ここから見える桜島は、まさに圧巻という言葉しか出てこないくらいの迫力でした。
写真を見てもわかりますが、火山活動によって、山の斜面が削れているのがはっきり見て取れます。
この様子は、展望台の方まで来ないとはっきり見ることは出来ません。
展望台の上からは、火山だけでなく鹿児島市内や霧島山脈、さらに晴れた日には指宿の開聞岳も見える素晴らしい眺めが堪能出来ます。
展望台から見る鹿児島市の景色は最高ですね。訪れた日は、霧島連山の韓国岳、新燃岳も見えました。
この日は残念ながら開聞岳は見えませんでしたが。
でもこうしてみると、桜島は自然の宝庫ですね。土石流の上に多くの植物が育っていて、桜島の美しさを際立たせています。
桜島では、そのような土地を活かして栽培された農作物が有名です。
中でも土石流で出来た土地で栽培された桜島小みかんや、世界一重い大根と言われる桜島大根は特に有名。
展望台には休憩所と売店があり、鹿児島名物の練乳アイス「しろくま」のミニカップバージョンも売っているので興味があったら食べてみるのもいいですよ。
展望台は場所柄工事をするのが難しいんでしょうか、売店以外には何も無く、展望台には簡単な桜島の成り立ちの歴史の紹介パネルくらいしかなく、ちょっと寂しい漢字でしたね。
しかし、景色はずっと見てても飽きることはありません。
じっくり景色を堪能しちゃいましょう。

まとめ

今回は、サクラジマアイランドビューでアクセス出来る桜島名所を紹介しました。

今回紹介したのは、

  1. 桜島渚公園【日本最大級の足湯と溶岩の遊歩道】
  2. 桜島マグマ温泉
  3. 赤水展望広場【叫びの肖像】
  4. 湯之平展望所

以上4カ所を紹介していきました。

一日乗車券も安くて簡単に目的地にアクセスできるので、初めて桜島に行かれるならサクラジマアイランドビューに乗って移動することをおすすめします。

桜島は大自然の雄大さを肌で実感できる所。

是非一度訪れて、その素晴らしさを実感してみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました