韓国KTXの予約方法と乗り方について詳しく紹介【意外に簡単で快適】

鉄道

韓国に新幹線が走っているそうだけど、利用するのに言葉の問題とかが心配だな。

韓国旅行を予定されている方で、このような不安を持っている方は多いのではないでしょうか?

韓国を代表する高速列車としてお馴染みの「KTX」は、日本からWebサイトで簡単に予約ができて、しかも乗車方法も難しくありません。

ソウルから釜山など、韓国の主要都市間の移動に大変便利な高速列車のKTX。

今回の記事では、そんなKTXの予約方法や乗車方法について紹介していきます。

ぜひ、韓国を訪れる際の参考にしてみてください!

KTXとはどんな電車か?

KTX(韓国高速鉄道)は、韓国の新幹線にあたる高速列車で、最高速度は約305kmです。

1990年に建設が計画され、92年に工事が着工されたKTXは、実に12年もの歳月と多額の予算をかけて、2004年に京釜高速線(ソウル〜釜山間)の路線が最初に開通しました。

 

それまでは在来線の線路を走っていましたが、スピードアップのために2010年には大邱〜釜山間でKTX専用線が開通し、ソウル〜釜山間の所要時間の短縮に成功します。(所要時間2時間20分〜50分)

この成功をきっかけに徐々にKTXは路線網を増やしていき、京釜線は水原経由や亀浦(釜山市)経由の路線を運行し始めました。

さらに2011年に全羅線、2015年にはソウル〜木浦(もくぽ)間の湖南高速鉄道、さらに2018年に開催の平昌冬季オリンピックの開催のために江陵までも延伸されるなど、着実に路線を拡大しています。

メインの車両はこちらのKTX-1(100,000系)です。

その後2010年には110,000系、2015年には120,000系と、新たな車両の開発も進めています。

そしてこちらが、2021年に新たに導入された最新式の車両の150,000系、通称「イウム」です。

主に中央線(安東行き)で運行されていますが、優等室には飛行機のごとく座席ごとにパーソナルモニターがついています。

果たしてこれから、どのような進化をしていくのか気になるところです。

KTX チケット予約方法

ここからは、KTXのチケットの購入方法について解説していきます。

 

KTXのチケットは、韓国に到着した後で駅の窓口でも購入可能ですが、日程がすでに決まっていて、確実にチケットを予約しておきたいと思ったら、KorailのHPから予約するのが確実です。

HPには英語だけでなく、日本語も利用できますのでそこまで難しくありません。

下記に簡単な予約方法を解説しますので、韓国旅行の際の参考にしてください。

予約期間

チケットを予約できるのは、乗車日の1ヶ月前です。

それ以前に乗車日の日にちを選択しても、購入できませんのでご注意ください。

Webサイトは日本語OK

KorailのHPでは、日本語の使用も可能です。
もし韓国語、英語がわからない場合には「Japanese」に切り替えてチケット購入をしましょう。

この時、時刻表示やナビゲーションも全て日本語なので便利です。

買い方の手順

買い方は以下の通りです。

  1. 日にちと時間帯、目的地や列車の種類を入力して検索
  2. 下記に空席のある電車のリストが出るので、乗りたい電車と車両を選択(この時「選択」の2文字が無い場合は満席という意味)
  3. 名前、性別、国籍といった個人情報を入力し、パスワードを設定する
  4. Koralでは、予約の際に6桁から13桁までの数字を入れて、個人パスワードを登録します。

個人パスワードは自分自身で考えて登録する仕組みですので、できる限り覚えやすく安全性の高いパスワードを考え、入力してください。

このパスワードは、電車のキャンセルの際に必ず必要となりますので、登録したらすぐにメモするようにしましょう。

メールアドレスなどの個人情報を入力したら、クレジットカードの情報を入力してください。

チケット受け取り

全て入力し終わったら、購入完了です。

購入が完了しますと、画面上にこの切符が表示されます。
そしてこちらをプリントアウトして、乗車当日忘れないように持参しましょう。

画面のスクショでも問題ありません。
ただ、実際にこの切符の提示を求められる事はありません。
それでも、自分の席の場所などを忘れないためにも必要ですので、くれぐれも切符のデータを失くさないように気をつけましょう。

プラットホームに向かう

乗車当日になりましたら、時間に遅れないように駅に到着しましょう。

 

実は韓国Korailは、改札口がありません。

 

なので、乗車するしないにかかわらずホームには自由に入れます。

ここはタイと同じパターンですね。

行き先表示で自分の乗る電車と、プラットホームを確認したら乗り場へそのまま向かいましょう。

ちなみに、駅のホームには切符を持たなくても立ち入ることが可能です。

じゃあ、タダで乗れちゃうんじゃねーの?

と思いがちですが、それは甘いです!

電車に乗ると、車掌さんが車内を巡回して何やら小さいタブレットのようなものをしきりに動かしていました。

 

多分この機械には全ての座席の予約データが入っていて、誰がどこに座っているかがわかるものだと思われます。(あくまで僕の予測です)

 

幸いにも、僕の周りに疑われた人はいませんでしたが、不正が無いようにしっかり管理しているのは間違い無いようです。

というか、キセルや無賃乗車なんて言語道断ですので、必ず切符はめいめいにして乗車しましょう!!

KTX 座席の種類の紹介

ここからは、KTXの座席の種類について解説していきます。

KTXの座席は、

  • 特等席
  • 普通席

と2種類の座席です。

切符には車両と座席番号が記載されていますので、指定された席に座りましょう。

もしわからない場合は、ホームにスタッフがいるので、切符を見せればすぐに教えてくれます。

ここからは、それぞれの座席の特徴を解説していきますので、KTXを利用する際の参考にしてください。

特等席

最初に紹介するのは、特等席という座席です。

日本で言えばグリーン車、欧州で言えば一等席にあたる席となります。

値段はソウル〜釜山間で83,700ウォン(約8,370円)でした。

ソウル〜釜山間の所要時間が約1時間50分で、日本の東海道新幹線の東京〜名古屋間の自由席が10,560円、グリーン車が14,960円ということを考えれば、

ひろたか
ひろたか

まあお得かな?

と思える金額です。

ちなみに、台湾新幹線の台北〜高雄(左菅)の1番良い席は2,440元(9,760円)なので、アジアの高速列車では安い方かもしれません。(所要時間は早くて1時間半)

【台湾新幹線】台湾の旅行で役立つ新幹線の乗り方と切符について解説

座席

こちらが、KTXの特等席の座席になります。
ゆったりして座りやすく、リクライニングを倒せばゆっくりと身体を休めることができる座席で快適です。

特等席の座席は、2✖︎1という座席構成なので、1人掛けの座席もあります。

近鉄特急「ひのとり」や、「青の交響曲」とほぼ同様です。

【近鉄青の交響曲の乗車記】お手軽料金で豪華な車両を気軽に満喫しよう

【プレミアムシート乗車記】近鉄ひのとりは日本最強の私鉄特急でした

特等席には、このようなコンセントとUSBケーブルの差込み口がありました。

ただ、全ての座席に取り付けられている訳ではありません!

なぜかわかりませんが、コンセントがある席と無い席が交互になっていたのです!

なので運悪く無い席に座った場合は、前方にあるコンセントを拝借しましょう。
前の席に誰も座って無い場合は問題無いですが、誰かが座っている時に使用すると、かなり気まずい感じなのでそこは覚悟の上で。

ひろたか
ひろたか

僕が乗った時も前方席のコンセントを使いましたが、座っていた乗客は快く「使ってOKだよ」と言ってくれました。

もちろん、誰かが使用している時は使えないので注意です。

 

前との座席間隔はこちら。
足を引っ掛ける場所があり、かつゆっくり足を伸ばせるくらいの余裕があるので、快適に座ることができました。

 

 

前方には雑誌が2冊掛かっていて、写真の雑誌はKorailが出版している情報誌です。
内容は、飛行機でも見かける旅行情報などが掲載されたものでした。

しかし、全編韓国語だったので何が書いてあるかはさっぱりわかりません(涙)。

 

 

テーブルは思った以上に大きく、MacBookであれば問題無く置いて作業ができます。

奥にはスマホを立てかけるところがあり、これを使えばスマホで動画を快適に見ることができるので、かなり便利でした。

無料のお菓子

 

KTXでは、無料でお菓子のサービスがあります。

席でのんびりしていると、スタッフが何も言わずにこちらの箱を渡してきました。

 

 

その中身はなんぞや?と思い開封してみたら、

  • キャラメルピーナッツクッキー2袋
  • ナッツ1袋
  • お手拭き1枚

が出てきました。

なぜクッキーが2袋なのかは、よくわかりません。

 

そしてこちらが、クッキーです。
普通の美味しくて甘いクッキーでした。

無料ドリンク

 

特等席では、お菓子以外に水も無料でついてきます。

残念ながら水のみで、台湾新幹線のように、コーヒーやジュースはついてきません。

 

水を受け取るには、デッキにあるこちらの機械を使用しなければなりません。

下にある3つの青いボタンを、どれでもよいので長押しすれば、ペットボトルの水が出てきます。
ボタンの下の「Pick up」から取り出せばOKです。

ひろたか
ひろたか

ペットボトルの大きさは、どのボタンを押しても同じです。
十分に冷えていて、何本出しても問題ありません。

無料新聞と自動販売機

 

特等席ではこの他に、無料の新聞や本のサービスもあります。

しかしこちらも韓国語のみでした。

隣にあるのは、お菓子やドリンクを購入できる販売機です。
ただ現金は使用できず、何やらカードリーダーがあるのみ。

どうやら、モバイル決済か専用のカードを使用しないと購入できないようです。

KTX 普通席

 

最後に紹介するのが、KTXの普通席です。
特等席と比較すると、やはり手狭な感じがしますね。

こちらも全席指定となっていて、ソウル〜釜山間の価格は59,800ウォン(約5,980円)となります。

ちなみに、座席が空いて無いと立つことになる「自由席」券も販売されていて、価格は50,800ウォン(約5,080円)です。

どちらが良いかは、行き先とあなた次第ということでしょうか?

 

こちらが、普通車の座席です。

特等席よりは小さいサイズですが、椅子の感触は柔らかく長い時間の旅でも快適に過ごせます。


そしてこれは普通車のデメリットですが、全ての座席が進行方向を向いているわけではありません。

一部座席はなぜか反対方向を向いていて、座席が転換しないという不可思議な座席となっていますので、もしその席にあたってしまったら運が悪いと諦めましょう。

前との座席の間隔は狭く、足をゆっくり伸ばすのはかなり難しい状況でした。

ただ、情報誌は特等席と同様に1席ずつ置かれてます。

まとめ

今回は、韓国の高速鉄道のKTXの乗り心地や切符の予約方法などを解説してまいりました。

KTXは、Web予約が日本語でできたり、スタッフや案内板も英語で記載されていたりするので、韓国語が全く話せ無くても安心して利用できます。

車内は快適で、特に特等席の座席は快適でサービスも良いので、韓国の鉄道を気軽に満喫したいならおすすめです。

韓国を訪れる際には、ぜひ利用してみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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