一度でいいから静岡のスタジアムでサッカーを見てみたい!!
IAIスタジアム日本平から綺麗な富士山を見てみたいんだよなー。
今回の記事では、このような思いを持つサッカーファンに向けてお届けします。
サッカーJリーグ、清水エスパルスの本拠地として有名なIAIスタジアム日本平。
数あるサッカースタジアムの中でも唯一、
- 富士山や清水港が見える景色の美しさ
という強みを持ち、サッカー関係者やサポーターの間でも評価が高いアイスタ日本平。
アウェイサポーターの間でも、
「いつかは訪れたいスタジアム」
と言われ評判のスタジアムです。
今回の記事では、そんなアイスタ日本平の各スタンドから見える景色と試合の見え方を、
IAIスタジアム日本平に通い続けて30年の私、松井ひろたかがお届けします。
観戦に行く際の参考になれば嬉しいです!
目次
IAIスタジアム日本平とはどんなスタジアムなのか?
景勝地日本平の麓に位置し、正式名称を日本平運動公園球技場というこちらのスタジアムは、1992年に国体開催とプロサッカーリーグを誘致する目的で完成したサッカー専用スタジアムです。
完成当初は、収容人数が1万人だけしかなく、Jリーグの基準である1万5千人の数に満たなかった小さなスタジアムでした。
これを解消すべく1994年に大規模な工事を敢行。
そして翌年に収容人数2万人を誇る現在のスタジアムに生まれ変わりました。
Jリーグ清水エスパルスの本拠地として有名な他、高校サッカーなど学生のサッカー大会も行われる静岡サッカーの聖地でもあり、過去には男女のサッカー日本代表の試合も行われたことがあります。
なお、現在のスタジアム名「アイスタ日本平」は略称で、正式にはIAIスタジアム日本平と言います。
IAIとは、静岡市清水区に本社を置く、産業用ロボットや電動アクチュエーターを開発するメーカーで、2023年までスタジアムのネーミングライツ契約を締結しました。
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IAIスタジアム日本平 スタジアムの良い所
長年に渡って高い評価を受けてきたIAIスタジアム日本平。
そんなスタジアムの良い部分がこちら。
②ピッチの芝生が綺麗
③バックスタンドから花火が見える
良い所① スタンドからの景色が綺麗
サイドスタンドから見た、清水区内の景色です。
スタンドからは富士山が見れるだけで無く、写真のように清水港や三保半島、さらには駿河湾と伊豆半島まで見えます。
山上にあるので、景色を綺麗に見渡せるのが、アイスタ日本平の素晴らしい所です。
実際この美しい景色を見たいためにやってくるアウェイサポーターも多いとのこと。
良い所② ピッチが綺麗
IAIスタジアム日本平のピッチは、日本でもトップレベルの芝として、関係者やサポーターの間では評価が高いです。
実際、2001年から16年まで存在したJリーグアウォーズのベストピッチ賞を、最多の9回受賞しています。
実際に見てもわかりますが、緑が美しく映える芝生です。
良い所③ 試合後の花火
夏場のナイトゲームでは、ハーフタイムにバックスタンドの後方から花火が打ち上がります。
また、季節や時間を問わず、エスパルス勝利後にはこのように花火が打ち上がるので、時間の許す限り待ってみるのもOKです。
IAIスタジアム日本平 問題点
アイスタ日本平がオープンして30年近く経ちますが、未だに解決していない問題点も何点かあります。
②トイレに和式が多く洋式が少ない
アイスタ日本平 問題点① スタジアムから駅が遠い
アクセスに関しては後ほど細かく紹介しますが、スタジアムからJR清水駅まで車で約20分ほどの距離があります。
なので車で来た人以外は、シャトルバスに乗車するのですが、帰り道が渋滞する可能性が高く、遅い時で20分で到着する距離が40分以上かかることも。
さらにバスに乗るために列に並ぶ時間を含めると、それ以上の時間を費やしてしまいます。
デーゲームならまだ良いのですが、ナイトゲームの場合は遠距離から来る場合は不便を強いられるので計画をしっかり立てて行きましょう。
問題点② トイレに和式が多く洋式が少ない
これはバックスタンドの男子トイレの写真です。
新装したのが1995年なので、各地にあるスタジアムと比較すると、スタジアム内のトイレの質は低いと言わざるを得ません。
個室が4つあるうち3つが和式トイレで、洋式トイレは1つしか無く、しかもウォシュレットもついて無いという有様。
これに関しては、Jリーグ側からも改善勧告が出ているのですが、中々改善されないのが現状みたいです。
とはいえ、レモンガススタジアム平塚のトイレよりはましです。
IAIスタジアム日本平 スタジアム外の様子とコンコース
色々良い所も悪い所もあるスタジアムではありますが、ここから実際どんなところなのか見て行きましょう。
ここではエスパルスの試合当日のスタジアム外の様子や、スタンドのコンコースについて紹介します。
入場口は全部で3ヶ所。
こちらの1番ゲートは、エスパルスサポーターが入場するゲートで、サイドスタンドとバックスタンドにアクセスできます。
こちらは、メインスタンドの裏側です。
メインスタンドに座るサポーターは、写真左側にあるゲートから入場します。
アウェイサポーターは、写真右側の通路を真っ直ぐ行ったところに小さなゲートがありますので、そこから入場しましょう。
こちらは、食事を楽しめるフードコートになります。
以前ここはバス乗り場で、その分食事を楽しむスペースが狭かったですが、2021年シーズンからバス停とフードコートの位置が変更。
広くなって、食事がしやすい環境になりました。
グッズ売り場は、フードコートの向かい側にあります。
一通りスタジアムの外を確認したら、今度は中を見て行きましょう。
こちらは、サイドスタンドのコンコースになります。
トイレは、このフロアと階段を1つ上がったところの中2階にも設置されてました。
バックスタンド後方のコンコースです。
丘陵地にあるので、多少狭さを感じます。
ここには、静岡名物の桜海老のかき揚げ丼や富士宮焼きそばが販売しているので、観戦の記念に食べていきましょう。
IAIスタジアム日本平 バックスタンド
こちらが、IAIスタジアム日本平のバックスタンドです。
センターサークルから写真手前の方まで屋根がついていますが、反対側は屋根が無いというちょっと不思議な造りになっています。
こちらが、バックスタンドの座席です。
真ん中の方が背もたれ付き、サイドの方はベンチシートになってます。
今度は、スタンドから見たピッチの眺めを紹介しましょう。
バックスタンド ホーム側サイド席
バックスタンドからピッチを見た光景です。
ピッチの緑が美しく、選手との距離がとても近くて最高の環境と言えます。
上段から見た景色がこちらです。
上に屋根もついているので、雨に濡れることのない最高の席。
なので早めにチケットを確保することをおすすめします。
バックスタンド センター席
センターサークル付近の特等席です。
メインスタンドと比較すると、ピッチが目の前にあるので、選手同士が激しくぶつかる音もはっきり聞こえます。
最前列の景色がこちら。
チケット価格は高いですが、選手目線で試合が見れて、かつ映像装置を正面から見れるのでストレスを感じずに試合を見ることができます。
バックスタンド アウェイ側
こちら側は、屋根が無く背もたれが無いということで、雨の日はかなり厳しい条件の席です。
ピッチの距離が近いのはプラスですが。
コーナーフラッグに近いサイドの席は、一見見づらいだろうと思ってしまいますが、実際に行って見てみると、そこまでストレスは感じません。
実際写真の位置から観戦しても、試合を見るにあたっては問題ありませんでした。
IAIスタジアム日本平 メインスタンド
続いてはメインスタンドの紹介です。
メインスタンドは、開場した頃から変わらない姿で存在しています。
ただし、屋根は無いのでそのつもりで。
ここからは、メインスタンドから見た光景を解説します。
見やすい席なので料金は高めの場所になりますが、参考にしてください。
メインスタンド センターサークル付近
こちらが、メインスタンドの真ん中です。
テレビ目線で試合が見れるだけでなく、写真右側に見える富士山を同時に見ながら観戦できる特等席になります。
ただし価格も7,000円〜8,000円と高額です。
上段には記者席や実況席があり、DAZNやTV中継の実況をしている姿を直接見ることができます。
メインスタンド サイド席
メインスタンドの席で、最も安い価格(3,500円)のB指定席に位置する席から見たピッチの様子です。
ペナルティーエリアの近くですが、反対側のサイドのプレイもはっきり見えるので、あまりその点でストレスを感じることはありません。
こちらは、ホームサポーターだけでなく、アウェイサポーターも座れる席なので、毎回かなりの数のアウェイサポーターが座っています。
最前列からの景色がこちら。
バックスタンドほどではありませんが、ピッチまでの距離は近いです。
ちなみに2022シーズンから、最前列の価格が通常の指定席価格+1,000円という料金設定に変更になりました。
今まで以上に値打ちの高い席になったので、購入したい場合は早めに手配しましょう。
こちらは、エスパルスサイドのメインスタンド席の光景。
長年に渡って、エスパルスを見続けているベテランのサポーターが多く座っている印象を受けました。
椅子の色がサイド側と真ん中で分けられていて、サイド側の安い席が水色、真ん中がオレンジ色と別れています。
このような椅子になっていますが、正直座り心地に変わりはありません。
ちなみに写真のように、一部の椅子が違う形の椅子に取り替えられていました。
正直、統一感が無いのはどうなのかなーと思ってしまいますね。
メインスタンド その他の特徴
メインスタンドにはちょっとした特徴があります。
サイド付近はこのように、斜めになっていました。
当然階段も斜めになっていて、しかも段差があるので足を踏み外す危険があります。
ここでの移動は気をつけて歩きましょう。
他に場内アナウンスが流れるスピーカーがこの近くにあります。
耳障りになる方は、この辺の座席を選ばないように。
極め付けはこちら。
メインスタンドの記者席寄りの上段部分です。
この席はピッチの右半分と映像装置が見えない席になっていて、ほぼ誰も座っていない状態です。
反対側はこちら。
席に座ると左サイドが全く見え無く、ゴールの様子も確認することができません。
以前から気になっていましたが、こういう席があるのはちょっと大問題です。
改修するにも難しいし、何か解決方法はあるのでしょうか?
購入時には、この席は購入しないことをおすすめします。
IAIスタジアム日本平 サイドスタンド
最後に紹介するのが、サイドスタンドです。
熱狂的サポーターが集まる席で、思いっきり応援したいならこちらの席がおすすめ。
サイドスタンドは2階建構造なので、それぞれ紹介していきましょう。
1F サイドスタンド
まずは、サイドスタンドの1F部分の紹介です。
こちらはホーム側の席。
ベンチシートで、開場の時からほぼ変わらないスタイルです。
この席は、逆サイドのプレーがいまいち肉眼で確認しにくいのが難点といえます。
球技場でありながら、ノエビアスタジアム神戸と比べるとゴールまでの距離も遠く、迫力には少し欠ける感じです。
【初めての人は必見】ノエビアスタジアム神戸の座席の景色を写真で検証
傾斜も緩く、サッカーを見慣れて無い人には結構見にくい席なので、初めて訪れる人にはあまりおすすめできません。
アウェイ側に至っては、屋根のせいで全く映像装置が見えません。
ここはアウェイサポーターも何人か座っていますが、おそらくストレスを感じながら試合を見てるのでは無いでしようか?
「アウェイの洗礼」を肌で味わうことのできる席です。
ただ席が屋根下なので、雨に濡れることが無いのが良い点ではありますが。
アウェイ側サイド席には、ファミリー向けのボックスシートがあります。
この席中々評判は良いみたいで、すぐに売り切れてしまうそうです。
2F サイドスタンド
最後に紹介するのが、サイドスタンド2F席です。
ここでは、エスパルスサポーターが詰めかけて熱狂的な応援が繰り広げられます。
スタンドはオレンジ色で染まり、応援で盛り上がりたいならこちらの席がベスト。
映像装置や、富士山や清水港の景色も正面から眺められるかなりの特等席です。
アウェイ側から見たらこのような感じです。
バックスタンド側の席は、エスパルスサポーターの席で、メインスタンド側はアウェイチームの応援席になります。
対戦相手によって、アウェイ席の広さは変わるので、事前に必ず確認しましょう。
ただ、屋根が無いので雨の日は雨具が必須なのと、映像装置を確認する際に首を捻らなければならないのが少しキツいのが難点ですが。
IAIスタジアム日本平 アクセス情報
IAIスタジアム日本平までは、JR清水駅港口からスタジアムまでの直行バスが運行。
それに乗って約20分程でスタジアムに到着します。
清水駅のバス乗り場です。
ちょうど向こう側がバス乗り場になっています。
乗り場の近くで、バスの切符をつまらない表情で売る静鉄スタッフがいるので、そこでチケットを買いましょう。(ICカード使用可能)
こちらが、スタジアムのバス停です。
2021年からスタジアム裏の丘の上に移転したこちらのバス停。
帰りもこちらから乗車します。
シャトルバスはこの他にも、
- 波止場フェルケール博物館(ドリームプラザ近く) 260円
- 宮加三(港付近の駐車場利用者が使用) 170円
の2路線です。
車で行く場合は、スタジアム周辺に7ヶ所ほど駐車場がある他、近隣の工場の駐車場も専用駐車場になっています。
料金は、500円〜2,000円ほど。
スタジアムに近くなるほど料金は高くなります。
早めに売り切れるので、手配はお早めにしましょう。
まとめ
今回の記事では、サッカー王国静岡を代表するサッカースタジアム、IAIスタジアム日本平の座席ごとの見え方を中心に紹介していきました。
交通の便が悪いという難点はありますが、一度行って見たら
- ピッチとスタンドとの距離の近さ
- 美しく整備されたピッチ
- 富士山や清水港を見渡せる景観の良さ
に惹かれること間違いなしです。
今回紹介した座席からの景色を、ぜひアイスタ日本平での観戦時に役立ててください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。