【周遊パスがお得】沖縄本島を走る4社のバスの乗り方と秘密を教えます

沖縄

沖縄を路線バスで巡りたいんだけど、
なんだか複雑そうで乗りにくそう。

 

実際、沖縄の路線バスってどんな感じなんだろう?

今回の記事はこんな悩みを持つ人にお届けします。

沖縄は車社会なので、レンタカーで観光する人も多いですが、運転に自身の無い人は知らない土地での運転は不安になるものですよね?

そこで頼りになるのが、路線バスです。
路線バスは沖縄本島を網の目のように運行してますので、上手く利用すれば便利に利用できます。

 

今回の記事では、そんな沖縄を走る路線バスの紹介と、バスを利用する時に便利な周遊券を紹介しましょう。

沖縄旅行の際に必ず役に立ちますので、必見です。

 

 

 

沖縄のバスの拠点 那覇バスターミナルの紹介

 

那覇市を走るモノレール、ゆいレールの旭橋駅に隣接したところにあるのが、沖縄のバスの拠点の那覇バスターミナルです。

ここから、沖縄本島の各市町村へ向かうバスが次々発車していきます。

ひろたか
ひろたか

旭橋駅から那覇バスターミナルまでは連絡橋で徒歩2分ほどでアクセスできます。

2018年にリニューアルした那覇バスターミナルは、ショッピングモールOPAや沖縄県立図書館が入るビルの1階部分にあります。

 

 

ターミナル内には、このように広々とした待合室があり、ファミリーマートも併設されてました。
冷房の効いた室内でのんびりとバスを待つことが可能です。

ひろたか
ひろたか

机にはコンセントもあり、スマホの充電をすることができます。

 

ターミナル内は、このような感じになっています。
乗り場は全部で11番線。
各バス停や待合室には大きくてわかりやすい電光掲示板があり、これから到着するバスの案内がわかりやすく表示されていました。

 

 

待合室にもこのように、バスターミナルから発着するバスの路線図もありますので、出発の際の参考にしましょう。

 

 

 

ターミナル内には、各バス会社の営業所も置かれていて、バスに関してわからないことを質問したり、1日乗車券を購入したりすることができます。

沖縄県バス協会が発行している、沖縄本島のバスルートマップもここで手に入れることができるので、沖縄をじっくり周遊したい人は乗車券の購入と一緒に手に入れましょう。

 

沖縄本島を走る路線バス会社の紹介

2021年現在、沖縄本島を走る路線バスの会社は、

  • 那覇バス
  • 琉球バス
  • 東陽バス
  • 沖縄バス
  • 東京バス

の計5社です。

沖縄では同一系統で2つの会社が共同で運行している路線があったり、経由地がバスによって違ったりと、最初は戸惑うかもしれませんが、見分け方と特徴を掴んでしまえば意外と簡単です。

沖縄の路線バスでは、全国共通のICカードが使用できません。
沖縄県で発行されている「OKIKA」のみが使用可能です。

というわけで、会社ごとに沖縄の路線バスを紹介していきましょう。

沖縄を走る路線バス①  那覇バス

 

 

最初に紹介するのは、白い車体に水色のラインが特徴の那覇バスです。

その名の通り那覇市内を中心に運行し、一部の路線は南側の豊海城(とみぐすく)市や糸満市、東側の西原町や南風原町方面にも足を伸ばしています。

ゆいレール開通後は、那覇市内を周遊しやすくするようにと協力関係を那覇バスと結び、

那覇バス全線とゆいレールが1日乗り放題の「ぐるっと那覇・バスモノパス」(大人1,000円、子供500円)を販売しました。
こちらは、ゆいレール全線と那覇バスの均一料金(240円)区間に1日乗り放題のパスです。

他にも、那覇バスが1日乗り放題になる那覇バス1日乗り放題パスポート(大人660円、子供330円)も販売しています。

世界遺産でお馴染みの識名園、首里城方面やおもろまち方面へ行く時には大変便利なバスです。

 

那覇バスは、以前は「那覇交通」という名前の会社で、銀の車体に水色のラインの特徴的なバス、通称「銀バス」として30代から上の世代にはお馴染みの路線バスでした。

しかし、90年代の後半になると経営悪化に伴う従業員のストライキや、退職金の未払い問題が起きたりするなど様々な問題が表明化。

2002年には民事再生法適用を申請して、那覇交通は事実上倒産してしまうのです。

 

それでも2004年、新たに新会社を立ち上げ那覇バスと名前を改めて再スタート。
顧客目線のサービスを充実させたり、他のバス会社やゆいレールとも提携して観光にお得な周遊券を販売したりするなどして、現在も那覇市民の足として頑張っています。

沖縄のバスは、基本乗り降りが前方のドアだけなのですが、那覇バスは均一料金ということで入口は前の扉、出口は後ろ扉となっているので利用の際は注意しましょう。

沖縄を走る路線バス②  琉球バス

 

 

豊海城市に本社を置くバス会社で、白い車体に虹のような鮮やかなカラーリングのバスがこちらの琉球バスです。
沖縄県のほぼ全域を結んでいて、那覇空港から美ら海水族館まで結ぶ高速バスの運行も行っています。

1964年に複数のバス会社との合併によって誕生した琉球バス。

  • 沖縄返還(1972年)
  • ボーナス強奪事件(1975年に強盗に現金3,000万を盗まれる)
  • 倒産、そして民事再生法適用(1991年)

という波乱の歴史を経て2006年に誕生したのが現在の琉球バス交通です。

この後に紹介する沖縄バスと共同で運行している路線も多く、名護市や糸満市までを結ぶ路線にその傾向があります。

観光で重要なルートを結んでいる路線を任されていることが多く、観光客の人達は最も乗車する機会が多いバス会社かもしれません。

特に、

  • 沖縄市(コザ)
  • 名護市
  • 糸満市(ひめゆりの塔、平和祈念公園)
  • 宜野湾トロピカルビーチ
  • イーアス豊崎

といった、観光地へ行く際には必ず乗車します。

沖縄を走る路線バス③  東陽バス

 

 

南城市に本社を置くバス会社で、今回紹介するバス会社の中で最も規模が小さいのが東陽バスです。

クリーム色の車体に緑とオレンジのラインが特徴で、主に

  • 南城市、
  • 那覇市、
  • 沖縄市

の辺りを中心に運行しています。

観光客にとっては、世界遺産に指定されている琉球王国の聖地、斎場御嶽へ那覇からアクセスする時に利用するバスです。

ひろたか
ひろたか

他にも、コザ、普天間方面や、那覇空港から名護までの高速バスの運行にも携わっています。

1951年に創業された歴史の古いバス会社ですが、こちらも最初に紹介した2社と同じく2002年に経営悪化で事実上倒産、民事再生法を適用されました。

 

車社会の沖縄では、想像以上にバス会社の運営は難しいようですね。

 

しかしそれでもくじけずに、2012年に新たな運営会社が設立されて復活して現在に至ります。

ひろたか
ひろたか

東陽バスに関しては、「えっ?こんなバス今だに走っているの?(笑)」と思ってしまうくらいの古いバスも見かけます。

わずか11路線しかないですが、1つの路線が長距離を運行するため、地元住民に重宝されているバス会社といえます。

 

沖縄を走る路線バス④  沖縄バス

 

 

那覇市に本社を置き、青い車体が目印なのがこちらの沖縄バスです。
こちらも琉球バスと同じく、沖縄本島全域に路線を構えています。

琉球バスと共同運行する路線も多いのが特徴で、観光客が乗車する機会も多いです。

ひろたか
ひろたか

東陽バスと同じく、たまに古ーいバスも走っていますが(笑)。

先に紹介した3社のバス会社は過去に倒産を経験していますが、この沖縄バスだけは過去にそういった経験がありません。

過去には何度かストライキも経験していますが、なんとか持ち堪えて現在にまで至ります。

このバスは先に紹介した琉球バスと同じく、

  • 首里城
  • 読谷村
  • 北谷市
  • 名護市
  • イオンモールライカム
  • 万座毛
  • 糸満
  • 宜野座

といった、沖縄本島の主要な街を結ぶ重要なバス会社です。
観光でも利用する機会は多いので、重要な路線はしっかり押さえておきましょう。

 

沖縄を走る路線バス⑤   東京バス

 

「沖縄でも東京バス」

このようなユニークなキャッチフレーズを持つ東京バスは、2020年の1月に新規参入した沖縄県で一番新しいバス会社です。

東京バス、という名前ですので、

なんで沖縄なのに東京なの?

と当然疑問に思うかもしれませんが、こちらの東京バスは、東京に本社のあるバス会社で、会社設立は1954年というそこそこの歴史を持つ会社です。

元々は関東地区で、貸切バスを中心に運営してましたが、沖縄に進出して路線バスを始めるというまあなんとも思い切った会社だなと思いますね。

現在は、2路線を沖縄で運行。
那覇空港〜ウミカジテラス〜イーアス豊崎〜国際通りの周遊するウミカジライナーや、糸満市から那覇空港を経由して国際通りを結ぶハーレーエクスプレスを運行しています。

写真が無くてすいませんが、白い車体に水色のラインがついた車体が特徴です。

ゆいレールと、ウミカジライナーが1日乗り放題になるチケットも販売するなど、瀬長島のホテルや糸満の方へ直接アクセスする際に便利なバスなので、利用価値はあります。

沖縄の路線バス お得な乗車券

 

 

沖縄の路線バスは、街と街を移動するのに距離があるので、バスで観光を考えている人にとっては運賃がかなりの出費になってしまいます。

例:那覇バスターミナル〜具志川(うるま市)バスターミナル 1,120円
  那覇バスターミナル〜読谷バスターミナル 1,100円

なので1回の乗車ごとにその都度運賃を支払っていたら、お金が持ちません。

 

そんな観光客の為に、沖縄ではお得な周遊券をいくつか発売しています。

沖縄に3日以上滞在するのであれば、かなり利用価値の高い乗車券です。

ここでは、そうしたお得な乗車券を2種類紹介していきましょう。

沖縄路線バス周遊パス 1日券 3日券

このチケットは、沖縄本島をじっくり周遊したい時におすすめです。

1日券と3日券の2種類があり、今回の記事で紹介した4つのバス会社の高速バスを除く全ての路線に乗り放題で乗ることができます。

さらにお得な切符として、バス+ゆいレールにも自由に乗れる券も販売しているので、沖縄に3日近く滞在するならマストアイテムと言えるでしょう。

大人 子供
路線バス周遊パス1day 2,500円 1,250円
路線バス周遊パス3day 5,000円 2,500円
路線バス+ゆいレール1day 3,000円 1,500円
路線バス+ゆいレール3day 5,500円 2,750円

路線バス+ゆいレール1day、3dayのチケットは、ゆいレールの24時間チケットが含まれています。

通常24時間乗車券の価格は800円なので、このチケットを買えば300円分安くなるのでお得です。

周遊パスには、24時間券チケットに引き換えてもらう引換券がついているので、チケットが必要になった際は駅員さんにチケットを見せれば24時間券をもらえます。

 

こちらのチケットは、那覇空港や那覇バスターミナルの2Fにある沖縄観光情報センターで購入可能です。

琉球、那覇、沖縄バス 土日祝1日限定フリー乗車券

 

週末の1日だけ沖縄本島をバスで回るなら、路線バス周遊パス1dayよりも土日祝1日限定フリー乗車券を購入する方が少しだけお得です。

こちらの料金は2,000円。

那覇バス、琉球バスと一部の沖縄バスに限り利用できます。

ひろたか
ひろたか

チケットの裏には、利用可能なバスの系統番号が記載されていますので、バス路線図と一緒に照らし合わせて確認してみてください。

こちらのチケットは、那覇バスターミナルにある琉球バス交通と那覇バスの営業所で購入します。

美ら海水族館行きの高速バスには使用できません。
多少制限はありますが、那覇市から名護市の方に行くにはとてもお得に行けるので利用価値大です。
ひろたか
ひろたか

那覇市から名護市まで約68km。バスで普通に行くと片道1,940円もかかるので、1日乗車券を利用した方がお得ですよ。

 

このようなお得な乗車券を利用すれば、レンタカーを借りて旅行するよりもお得な料金で沖縄を移動できます。

こちらの乗り物NAVI沖縄のHPを利用すれば、バス路線の時刻がすぐにわかりますので便利ですよ!

のりものNAVI
バスなび沖縄。沖縄本島路線バス総合案内シ...

 

まとめ

  • 運賃が高い
  • 時間通り来ない
  • 運賃が高い

と何かと評判の悪い噂も聞く沖縄の路線バスですが、移動するにはとても便利な乗り物です。
また最近は、時間も正確になってあまり待たされることも少なくなったので、安心して利用できます。

お得な乗車券もいくつか販売しているので、そちらも上手く利用して沖縄観光に役立ててみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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