安い価格の飛行機で北海道まで行きたい!
LCCの飛行機を利用してみたいんだけど、どんな感じなのか不安。
旅行の計画を練りながら、そう思っている人は多いのではないでしょうか?
近年、安い価格で飛行機に乗れるLCC(Low Cost Carrier)と呼ばれる航空会社が脚光を浴びてますが、その中でも特に異彩を放っている航空会社が、今回紹介するスプリングジャパンです。
中国のLCCの春秋航空の共同出資で誕生し、成田空港から発着する航空会社で、羽田空港から行くより格安の料金で飛行機を利用できます。
今回はそんなスプリングジャパンがどんな航空会社なのか?を実際に搭乗して確かめてみました。
記事を読んで、札幌に旅行に行く際の参考にしてください!
目次
スプリングジャパンの歴史紹介
今回紹介するスプリングジャパンは、中国を代表するLCCとして有名な春秋航空の共同出資によって、2012年に誕生した日本のLCCの航空会社です。
成田空港第2ターミナルを拠点に、2014年6月に
- 成田〜広島
- 成田〜高松
- 成田〜佐賀
の3路線でその歴史をスタートしました。
翌2015年には、LCC専用の成田空港第3ターミナルが完成したことで発着ターミナルを移転。
2016年には中国行きの国際線も運行されるようになり、中国から多くの観光客が春秋航空に乗って詰めかけるようになりました。
しかし2020年、某ウイルスが世界的に大流行すると、中国行きは運休(現在は一部再開)し、国内線は平日の便が運休になってしまうなど、大打撃を打けます。
やがて運行が正常に戻ると、2021年にはJAL(日本航空)が株式を取得し、JALグループの一つになりました。
これによって、名称をスプリングジャパンに改称します。
現在では、
- ジェットスタージャパン
- ピーチアビエーション
- ZIP AIR
と共に日本を代表するLCCキャリアとしてその地位を築きました。
スプリングジャパン 運行スケジュール
スプリングジャパンが拠点としているのは、成田空港第3ターミナル。
こちらは、第3ターミナル内にあるスプリングジャパンのチェックインカウンターです。
ところで、今は一体どこの空港に行くことができるの?
2022年11月現在、スプリングジャパンは
- 成田〜新千歳(1日4便毎日運行)
- 成田〜広島(1日3便毎日運行)
- 成田〜佐賀(毎週土曜日のみ1便)
の3路線となっています。
価格が安くてお得な航空会社ですが、上記の4空港を利用しない限り搭乗する機会が無いので、住む地域によっては全く姿を見ることが無い航空会社です。
成田発の一番早い便で、7時40分(新千歳)、8時(広島)、8時55分(佐賀)となっています。
スプリングジャパン チケットの予約方法
スプリングジャパンの航空券は、Webサイトから購入することが可能です。
早めに予約すれば、お得な料金で搭乗することができるので、できることなら早めの購入をおすすめします。
スプリングジャパンを含むLCCの航空券は、機内持ち込み手荷物とチェックイン時に預ける荷物の重量によって追加料金が異なってくるというスタイルです。
まず基本的に、機内に持ち込める手荷物は7kgが上限となります。
条件によっては、大きい預け手荷物を預ける場合追加料金がかかる場合もありますので、事前によく確かめて予約をしましょう。
LCCは、良いサービスを求めれば求めるほど料金が追加され高くなる仕組みです。
なので、「安い!」と思うだけで惑わされないように気をつけましょう。
スプリングジャパンには、
- ラッキースプリング
- スプリング
- スプリングプラス
の3つの料金体系がありますので、順に紹介していきましょう。
ラッキースプリング
最もシンプルな運賃タイプで、とにかく安く飛行機に乗りたいと思ったら、ラッキースプリングがおすすめです。
支払うのは基本の運賃のみで、追加料金は一切発生しません。
安い分だけ、
- 座席指定
- 預け手荷物
- キャンセルや払い戻し
ができませんので、注意しましょう。
機内持ち込み手荷物は7kgまでOKなので、日帰りの出張や日帰り旅行で利用する時におすすめです。
スプリング
続いて紹介するのは、3つの中で最もベーシックなスプリングという運賃タイプです。
座席指定は有料になりますが、機内預け手荷物が20kgまで無料で預ける事ができます。
キャリーバックなど、一人旅で荷物が少ない方におすすめです。
ちなみに、利用にあたっての追加料金は
スプリングプラス
3つの料金体系で、最も優遇されるのがこちらのスプリングプラスです。
このタイプは
- 座席指定が無料
- 預け手荷物は30kgまで無料
- 成田空港限定で優先搭乗&チェックイン
ができるなど、ビジネスクラス級の待遇を受けることができます。
さらにスプリングプラスの素晴らしい点は、予約変更の際の手数料が他と比べて安くなることです。
例えば搭乗の1ヶ月前にキャンセルしたいと思ったら、変更手数料はわずか5%(スプリングが15%、ラッキースプリングが10%)とかなりこちらも優遇されます。
ちなみに、変更や払い戻しの手数料に関しては、出発日が近づくにつれて段々と高くなる仕組みです。
こちらから、手数料の一覧を見れるリンクに繋がりますので、参考にしてみてください。
座席指定について
スプリングジャパンでは、事前の座席指定に関してはスプリングプラス以外には追加料金がかかる仕組みです。
座席指定の価格は、座席の位置によって異なります。
前から2、3列目の足元ゆったりのレッグシートと非常口座席(16、17列目) 900円
それ以外のシート 500円
スプリングジャパン チェックイン
ここからは、スプリングジャパンのチェックイン方法を紹介します。
写真は成田空港第3ターミナルのチェックインカウンターです。
ジェットスターの奥側にあるカウンターで、「春秋航空」と大きく看板がありますので、そこに行けば問題ありません。
こちらは、札幌新千歳空港のチェックインカウンターとなります。
新千歳空港の場合ですが、カウンターの位置が国内線ターミナルの端っこなので、ANAやJALと比べるとかなり不便な位置に、そして地味に設置されてました。
なので、搭乗日には余裕を持って出かけましょう。
なんだか不遇な扱いだよなー(怒)
と思ってしまうかもしれませんが、LCCということで割り切りましょう。
ちなみにチェックインが開始されるのが、搭乗の1時間半前になります。
それ以前に行っても、上記の写真のように誰もいませんのでご注意ください。
スプリングジャパン 飛行機の紹介
スプリングジャパンで使用している機材は、こちらのB737−800のみとなります。
席数は合計189席という小型の旅客機ではありますが、騒音を減らす機能や照明がLEDであったりと、小さいながら最新の設備を備える旅客機です。
スプリングジャパンは、基本的にターミナルから離れて駐機する「沖止め」が基本で、成田や新千歳の場合はターミナルからバスに乗って、飛行機の近くに行きタラップから乗ります。
さて、一体どのような機内になっているのか見て行きましょう。
座席の紹介
機内の座席配置は、このようになっています。
B737の定番とも言える、左右に3席ずつの座席配置図でした。
座席を近くで見たら、このようになっています。
革張りの席で一見硬そうに見えますが、実際に座ってみるとかなり柔らかく、お尻への負担も思っていた以上にありませんでした。
大体1時間ほどの短いフライトですが、ゆっくり眠ることもできて思いの外快適です。
最後列には「春秋航空 日本」という文字とイメージカラーのグリーンが採用され、明るい雰囲気を出しています。
幸運なことに、今回のフライトではリクライニングを全て倒せるこちらの最後列シートを、座席指定で確保することができました。
前方の席との間隔がこちら。
正直、かなり狭かったです。
前との座席の間隔は、拳1個半で大型の航空機と比べるとやはり狭い感じを受けます。
僕の身長が170cmなので、180cm以上の長身の方には結構窮屈な席かもしれません。
機内サービス
スプリングジャパンの機内サービスは、どのフライトも短い時間ということであまりサービスは行われませんでした。
ただ、有料で簡単な軽食が販売されていて、新幹線の車内販売のような感じでCAさんによる機内販売が行われます。
僕はチラッと何が売られているのかを確認したのですが、なんとそこではうまい棒が販売されていました!!
何?うまい棒???
まさか飛行機でうまい棒が購入できるとは知らなかったので、見かけた時はかなり仰天しました。
そして申し訳ないですが、あまりにうまい棒のインパクトが強かったので、他のお菓子の詳細を確認できず。
おまけにこの日のフライトは少し揺れが続いたので、CAさんの努力も虚しく1つも売れて無いようでした。
他の路線はどうなっているか現時点では不明ですが、出発前に搭乗口近くの売店などで飲み物を購入しておいた方がいいかもしれません。
スプリングジャパン 窓からの景色
国際線と比べると高度の低いところを飛行する国内線。
天気の良い日に窓の外をのぞくと、素晴らしい景色を眺めることができます。
ここでは、新千歳発成田行きの路線で見えた景色をいくつか紹介していきましょう。
上の写真は、青森県の下北半島です。
下北半島全体を見るとこんな感じです。
奥には津軽海峡も見えました。
大体、六ヶ所村の辺りです。
茨城空港の上空です。
日本で2番目に大きな湖として有名な霞ヶ浦も見えました。
そして成田空港に近づくと、日本最大級の砂浜海岸としてお馴染み九十九里海岸が見えてきます。
成田空港ではこの海岸が姿を現すと、ベルト着用サインが出て着陸態勢に入るというのは、成田空港をよく利用する人達には馴染みの光景ですね。
着陸が間近に迫ると、北浦の湖が姿を現します。
そしてこちらが、利根川です。
この川を抜けると左に旋回し、成田空港の滑走路に着陸します。
これも、成田空港を象徴する光景ですね。
まとめ
今回は、LCCの航空会社としてお馴染みのスプリングジャパンとはどんな航空会社なのか?を僕なりにまとめてみました。
乗ってみた感想は、
思った以上に快適で、安く旅行に行くなら重宝できる航空会社だな。
というのが感想です。
贅沢な機内サービスが無かったり、札幌、広島、佐賀と3路線と行き先が限定されているのが欠点ですが、機内そのものは快適なので、もう少し就航路線が増えたらなと思いました。
中国へ向かう国際線も運行しているので、将来的に中国の入国規制が緩くなったら、春秋航空を利用する人も多くなるかもしれませんね。
とはいえ、誕生からまだ10年近いスプリングジャパン。
これからの発展に期待したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。