愛知県の東部に位置する蒲郡市。
実は観光資源に凄く恵まれた街でもあるのです。
蒲郡市には、
- 西浦温泉
- 形原温泉
- 三谷温泉
といった東海地区随一の温泉の宝庫で、2001年には複合リゾートのラグーナテンボスがあるなど、魅力あふれる街となってます。
そんな蒲郡を代表する観光地が、今回紹介する竹島。
長い橋の先にポツンと佇む小さい島ですが、御利益のある神社が島内にあり、パワースポットとしても有名な島です。
今回は、そんな竹島を中心とした観光スポットを一気に紹介します。
この記事を読めば、竹島の魅力を一気に知れるので、観光の際の参考にしてください!
目次
竹島までのアクセス方法
今回紹介する竹島は、JRの蒲郡駅から歩いて到着できる距離なので、アクセスも簡単です。
JR蒲郡駅の南口を出て海沿いに歩き、郵便局のある交差点を左に曲がって真っ直ぐ行けば到着します。
所要時間は徒歩12分ほどなので、そこまで長い距離ではありません。
車の場合は、東名音羽蒲郡ICから三河湾オレンジロードを進んで22分ほどで到着します。
駐車場は平日無料、土日祝は300円です。
竹島 それはどんな島なのか?
こちらの長い橋で繋がっている島が竹島です。
島の周囲が620mという深い緑に囲まれた小さい島ながら、独特の暖帯林による植物体型を持つ島で、国の天然記念物にも指定されています。
対岸との距離は400m。
4月になると橋周辺の潮が引いて、良質なアサリが取れることから潮干狩りの名所としても知られています。
島内には、八百富神社という由緒ある神社があり、近年はパワースポットとしても有名な竹島。
橋のたもとから島を見てみると、なんだか不思議なパワーを感じることができます。
ここからは、竹島の見所を紹介していきましょう。
竹島 竹島橋
竹島へ足を運ぶには、全長387mあるこちらの竹島橋を渡ってアクセスします。
それほど長い橋では無いですが、風の強い日は歩くのにも大変なくらいなので、帽子など飛ばされないように気を付けましょう。
以前紹介した、静岡県島田市の蓬莱橋と比べたらコンクリートの橋なので、そこまで大変ではないですが。
この橋は、縁結びの御利益がある橋としても有名で、手をつないで最初から最後まで渡ると結ばれる効果があるとしても有名です。
なので、カップルや夫婦で竹島を訪れた際は試してみましょう。
ちなみに、真ん中を渡ると関係が断ち切れてしまうそうなので、渡る際は注意しましょう!
竹島 八百富神社
橋を渡り終えると、左側の石の上に石灯が立っていました。
背景の景色も素晴らしいので、格好の撮影スポットです。
その横には、神社へと続く石段があるので、ここを登っていきましょう。
やや急な石段を登り終えたら、神社の境内が見えてきます。
八百富神社の境内には、全部で5つの神社があり、それぞれに違う御利益があります。
石段を渡って最初にたどり着くのが、こちらの宇賀神社です。
穀物の神様が祀られ、五穀豊穣を祈る場所になっています。
こちらは大黒神社です。
国土を開き、土地を開拓するなどの多くの功績と多様な御神徳を持つ神を祀っています。
こちらは八大龍神社。
海の神様である宝玉彦命を祀る神社です。
そしてこちらが八百富神社です。
竹島弁財天を祀るこちらの神社は、1181年に創建されました。
当時三河国司の三河守だった藤原俊成が、未開だったこの場所にあった島に竹島弁財天を祀ったことにより、八百富神社は創建されました。
日本七弁天の一つとして崇拝され、雨乞いの神や開運、安産の守護神としても広く知られています。
これら4つの神社+千歳神社(写真を忘れました!)計5つの神社全てにお参りすると、願いが叶うと言われることから、愛知県でも有数のパワースポットとしても有名です。
この神社のおみくじには、日本でここにしか無い大大吉という大吉の最強バージョンがあります。
訪れたら、ぜひチャレンジしてみましょう。
竹島 島の遊歩道
神社での参拝を終えたら、境内の左側にこのような坂道があるので、そのまま真っ直ぐ進みましょう。
少し急なこの石段は、竹島の先端へと繋がる道です。
石段を下っていくと、松の木と美しい三河湾の景色が現れます。
ここまで来たら、島の先端まであと少しです。
松の木が道を塞ぐように生えているので、気をつけて歩きましょう。
そうして到着したのが、竹島の先端です。
橋からここまで、大体徒歩8分ぐらいでしょうか。
目の前には、綺麗な大海原が広がっています。
遥か向こうには、無人島の三河大島が見えました。
蒲郡市街を見た景色です。
三谷温泉街が見えて、絵になる美しい光景でした。
竹島 遊歩道
景色を満喫したら、遊歩道を歩いて橋の方へ戻りましょう。
写真の左側を見ると遊歩道が整備されていますので、そこを歩いて行きます。
遊歩道とは言いますが、波が打ち付ける岩場の狭い道で、そこまで整備もされてない自然のまんまの道でした。
潮が引いた状態になると、砂浜の部分も歩けるようになるので、海の匂いを間近に感じることができます。
遊歩道の一部はこのように岩場になっている場所も多いです。
なので、訪れる際は歩きやすいスニーカーを履いて行った方が無難と言えます。
そしてようやく、スタート地点に戻って来ました。
遊歩道は岩場が中心で正直歩きにくいですが、砂場を歩いて行けばそこまで大変な道ではありません。
橋の上から見た海面です。
ここは3月〜5月にかけてに潮が引くと多くのアサリが取れる場所で、潮干狩りをする人で溢れます。
というわけで、竹島観光はこれで終了。
続いては、竹島の近くにある観光施設を紹介します。
竹島観光名所① 海辺の文学記念館
竹島のほとりにあるこちらの明治風の建物は、海辺の文学記念館と言います。
元々ここには、
- 菊池寛
- 志賀直哉
- 川端康成
など、数々の文学人に愛された常盤館という宿が、1980年まで存在していました。
常盤館の閉館後、その跡地に蒲郡市にあった診療所の建物をここに移築してオープンしたのがこの文学館です。
館内には、常盤館で実際に使用されていた食器や書物や、数々の文豪の常盤館にまつわるエピソードを紹介しています。
入場料は無料です。
奥には、当時の常盤館を忠実に再現した和室もありました。
中には入れませんが、当時の様子を垣間見ることができます。
竹島散策の帰りに、是非訪れて見てください。
館内は土足禁止で、スリッパに履き替えて見学します。
竹島観光名所② 竹島水族館
続いて紹介するのが、竹島水族館。
1956年にオープンした、日本で4番目に小さいと言われている水族館です。
とりあえず、こんな感じの水族館です。
サッカーコート半分くらいの敷地に、約500種類4500匹の生き物が住んでいます。
中でも、深海の生き物の展示には力を入れていて、展示数は実は日本一とのこと。
一時は、利用客の減少から閉館の危機にあった水族館ですが、生き物の説明を充実させたり、タッチプールなど生き物と身近に触れ合う機会を作るなど、様々な工夫を施しました。
その結果、来場者は増加。
閉館の危機を脱するまでに至りました。
でも、入場料かかりそう。
と思いがちですが、なんと入場料は、破格の500円です!
これだけのたくさんの生き物がいる中で、500円というのはかなりお得な額なのではないでしょうか?
実際、500円払う以上の価値がある素晴らしい水族館でした!
早速、館内をのぞいてみましょう!
竹島水族館 海中の生き物
こちらが、竹島水族館で展示されているダイヤモンド・ポルカドットスティングレイです。
竹島水族館では、その生き物の生態を細かく知ってもらうために、履歴書形式で面白おかしく紹介しています。
こちらが、水族館の飼育員が書いた生き物の履歴書です。
履歴書にはこのように、生き物の出身地や大好物、性格や趣味、はたまたお客さんへの要望など、どう考えても飼育員がウケ狙いで考えたような生き物のプロフィールが書かれていました。
それにしても、
- 首の長い生物 キモチワルイの部大会
- 水を汚す生物大賞
とか、どんな大会なんでしょうね!(笑)
キリンは体格がデカすぎて、向こう側はライバルとして認めてくれないでしょう(笑)
まあとにかく、動物のことをわかりやすく面白く紹介してくれる、ユニークな履歴書なので、必ず目を通してみましょう。
こちらは、ウツボです。
そのあまりにもキモい外見を称えられ、水族館から感謝状をいただきました。
この他にも、
- コショウダイ
- マアジ
- カワハギ
といった、海釣りで釣れる魚も見ることができます。
これらの魚は美味しく食べられるので、履歴書には食べ方が強調されてました。
水族館は、そういったことを教える役目もあるんですね。
竹島水族館 カピバラ
続いて紹介するのは、カピバラです。
何でカピバラが水族館に?と誰もが疑問に思うことでしょう。
このカピバラは、竹島水族館の低迷期にある飼育員のアイディアによって、飼育されることになりました。
今では、水族館の中心的存在として大人気です。
カピバラの生態などを紹介する、カピバラショーも開催しています。
竹島水族館 深海に住む生き物
最初にも書きましたが、竹島水族館は日本一深海生物の飼育数の多い水族館として知られてます。
その中の中心が、このタカアシガニです。
三河湾は、タカアシガニの生息地としても有名で、秋から冬にかけて旬の時期を迎える時には蒲郡市内のレストランで美味しいカニ料理がいただけます。
動きこそ少ないタカアシガニですが、実際に見るとかなりの迫力でした。
ちょっと暗くて見にくいですが、何とチンアナゴもいました。
美ら海水族館などの大きい水族館しかいないイメージだったので、見つけた時は興奮してしまいましたね。
沖縄美ら海水族館の目玉スポット【黒潮の海】の鑑賞方法を紹介します
竹島水族館 タッチプール
入口の前には、タッチプールがあり、生き物に直接触れたり餌を与えることができます。
この水槽には、魚とウミガメが暮らしていました。
餌代は、魚の餌が100円、亀の餌のえびが300円になっています。
水槽内の魚は、思った以上に動きが素早くてジャンプもするので、エビをあげようとしたら魚の動きが早すぎて、餌を盗られてしまうこともあるので注意が必要です。
ウミガメは鈍いので、しっかり亀の目線に合わせて餌を与えなければなりません。
ちなみに、餌を盗られた時の亀の表情は何だか寂しげでした(悲)
美ら海水族館のようにキャベツの方が食べやすいと思うのですが。
【お金をかけずに楽しめる】美ら海水族館の無料エリアと公園の見所を紹介します
この他に、タカアシガニやサメにタッチすることもできます。
サメは、思った通りガサガサの肌でした。
竹島水族館 アシカショー
最後に紹介するのは、アシカプールです。
タッチプールの横にある扉を開けると、そこにはアシカショーの行われるプールとステージ、観客席がありました。
狭い敷地の水族館ですが、竹島水族館ではアシカショーも開催されています。
かなりの狭さで、まるで露天風呂のように見えました。
残念ながらこの日は、ショーは休演日。
アシカがいないので探してみたら、ステージ横のプールでリラックスしてました。
狭いプールの中で暮らしていて、ストレス溜まらないのかなと余計な心配をしてしまいましたね。
竹島観光名所③ 蒲郡クラシックホテル
竹島の向かいの丘に佇む高級ホテルです。
このホテルは1934年に、先程紹介した常盤館の創設者の瀧信四郎の寄付金と国からのお金によって、「蒲郡ホテル」という名前で完成しました。
蒲郡ホテルはたちまち観光ホテルとして有名になり、1934年には日米野球で来日したベーブルースやルーゲーリックも宿泊。
1957年には昭和天皇ご夫妻、1965年には当時の皇太子さま(現上皇)も宿泊した、格式のあるホテルで建物は近代産業遺産にも指定されました。
その後2012年に、現在の「蒲郡クラッシックホテル」に改称して現在に至ります。
こちらの方は、三村三時です。
常盤館と蒲郡ホテルの総支配人を務めた人物として地元では知られています。
彼は、
- チップの廃止
- 宿泊料金の提示
といった、現在の日本のホテル経営の先駆者として、日本のホテルの発展に大きく貢献した人物です。
ホテル経営はもちろんですが、蒲郡の観光地の発展を築いた人として、
「伝説の人」
として語り継がれている地元では名の知れた偉人となっています。
彼がいなかったら、日本の観光の文化は今とはまた違ったものとなったでしょうね。
まとめ
今回は、パワースポットとして有名な愛知県蒲郡市にある竹島と、その周辺にある観光地を紹介しました。
小さい島ですが、神社や美しい自然があり不思議な力を持つ竹島。
小さいながらたくさんの生き物がいる竹島水族館や温泉など、島以外にも見所は多いです。
ぜひ週末などを利用して訪れてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。