静岡市の中心地に静かに佇む大きな神社として市民に親しまれている静岡浅間神社。
地元では初詣スポットとしてなくてはならない神社として知られていて、通称「おせんげんさん」と呼ばれて親しまれている神社は、静岡市を代表する観光スポットでもあります。
1000年以上の歴史を持ち、境内に26棟ある全ての社殿は国の重要文化財に指定されています。
浅間神社は1つの神社だけでなく、合計7つの異なる神社で形成されていて、その7つの神社で全てお参りすれば、願いが叶うと言われています。
つまり、一つの神社を参拝しただけでは、効果はないのです。
というわけで今回の記事では、
静岡浅間神社の由緒正しき神社を7つ紹介します。
参拝時の参考になりますので、ぜひ読んでください。
目次
静岡浅間神社 アクセスガイド
JR静岡駅北口から徒歩で25分。
バスで行くなら静岡駅北口バスターミナルの9番のりばから美和大谷線、安倍線に乗車。
「赤鳥居」バス停で下車してすぐ。料金は190円。
10番のりばから出発する「駿府浪漫バス」でもアクセス可能です。
静岡駅から遠いなーと思うかも知れませんが、思ったほど遠くはありません。
道中には、呉服町商店街や浅間神社前の浅間通りを通りますので、ウインドーショッピングしながら歩いて行けば、あっという間に到着しますよ。
静岡浅間神社の概要と平成令和の大改修
浅間神社、通称「おせんげんさん」と呼ばれるこの神社は、
- 神部神社
- 浅間神社
- 大歳御祖神社
の3社の総称です。
神社の裏にある山は賤機山で、頭のしずは、静岡の名前の由来になったとも言われてます。
徳川家ともゆかりがあり、初代将軍徳川家康は浅間神社を強く崇拝していました。これ以来徳川家の将軍の祈願所として使われてきたのです。
上の写真は、浅間神社の入口でもある楼門です。
漆塗極彩色で塗られたこちらの門は、2020年11月に修復工事が終了。
写真のようにキラキラに輝いた門が姿を見せました。
現在(2023年2月)、浅間神社は回廊の一部の塗り替え工事を行っていますので見学の際は注意しましょう。
2023年に入ってから、南回廊の漆の塗り替え工事が終了し、このように往年の美しい姿を取り戻しました。
遠目から見ても美しいこの回廊は、見ている人の心を魅了します。
この大改修は約20年かけた行う大規模な工事ですので、さらに美しくなるのが待ち遠しいですね。
それではここから、浅間神社に行ったら参拝する7つの神社を順番に紹介していきます。
静岡浅間神社内の神社①と② 神部神社と浅間神社
少し木々に隠れて見にくいですが、向かって右側が神部神社で、左側がこの後紹介する浅間神社(あさまじんじゃ)です。
神部神社は、この地で最も古い神社として知られ、
- 延命長寿
- 縁結び
- 防災招福の神
として知られています。
神部神社の隣にあるのが浅間神社です。
ここは、静岡県富士宮市にある浅間神社本宮の分霊を歓請し、「富士新宮」として祀られています。
平安時代の901年に時の醍醐天皇の勅願によるもので、いかにこの神社の歴史が長いのかがわかります。
静岡浅間神社 大拝殿と舞殿
神部神社と浅間神社、この2つの前にあるのが浅間神社大拝殿です。
静岡浅間神社の顔ともいえる存在で、「浅間造り」の代表的な存在ともいえる建造物として知られています。
大拝殿には入り口が左右2つあって、階段の前に賽銭箱が置いてあり、参拝者はそこから神部神社、浅間神社にお参りをします。
建物の高さは25mあり、木造の神社としては出雲大社より高い建物なのです。(出雲大社は24m)
殿内は132畳敷の広さがあり、このことからもスケールの大きさがよく分かります。
大拝殿の前にある屋根付きの建造物は舞殿。
天井にある彫刻は、素木(しらき)を立川流で彫ったものです。
こちらは江戸時代後期に建てられたもので、奉納行事がこの上で行われています。
普段は御祈祷の時しか中に入れないのですが、時期はまちまちですが特別参拝も行われていて、100人ほどの限定で、大拝殿と本殿を見学することが出来ます。
いつ行われるのかは不明なので、まめに浅間神社のHPを確認しておきましょう。
静岡浅間神社内の神社③ 大蔵御祖神社【おとしみおやじんじゃ】
神門、拝殿、唐門、本殿の4つの建物からなる神社。別名は奈吾屋大明神です。
殖産興業を守る神としても有名で、商売繁盛を願う人がここにお参りに来ます。
市街地から神社まで続く商店街、浅間通りの目の前にあるため、神社に着いて一番最初にお参りする人が多いのがこの神社です。
大なり小なりビジネスをやっている方は、最初にお参りすることをおすすめします。
2016年に塗り替え等の修復工事が完了して、朱色が以前より美しく映えるようになりました。
静岡浅間神社内の神社④ 少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)
入母屋造銅瓦葺(かわらぶき)の極彩色が綺麗な神社で、大拝殿の右側に位置しています。
この神社は2つの神がいて、一人は県内唯一の医薬の神です。
病気の回復や身体の健康を祈ると願いが叶うと言われています。
患者の立場だけでなく、医療関係者や医学部合格を目指す受験生の参拝も多いです。
医療関係全体の神様といえますね。
もう一つの神は、御酒の神様。
芸能を広めたことから、芸能の神様とも言われ、それを生業にする参拝者も多く訪れます。
こちらは2018年に塗り替え工事を完了。朱色を中心に以前より色が映えるようにな利、参拝する所も整備されました。
静岡浅間神社内の神社⑤ 玉鉾神社
静岡浅間神社内の神社⑥ 八千戈神社(やちほこじんじゃ)
静岡浅間神社内の神社⑦ 麓山(はやま)神社【百段階段と古墳】
静岡浅間神社 静岡市文化財資料館(閉館)
40年近く静岡市に暮らしている僕でさえ2回しか入ったことありません。
今後は、静岡市立城内中学校の向かい側にある静岡市歴史博物館がその役目を担います。
現在は週末に1階部分だけプレオープン中で、完全オープンは2023年1月の予定です。
まとめ
今回紹介した、
- 神部神社
- 浅間神社
- 大蔵御祖神社
- 少彦名神社
- 玉鉾神社
- 八千戈神社
- 麓山神社
の7つの神社全てでお参りすると、開運は約束されたのも同然です。
浅間神社は色々な神社が境内にあるので、散歩するだけでも楽しい所。
さらに2023年には大河ドラマ館もオープンし、多くの観光客が訪れることでしょう。
遠方から静岡市に観光に来る機会があったら、是非訪れてみてください。