【無料で楽しめる】大阪の造幣博物館は意外と面白い穴場スポットでした

関西

様々な観光スポットが点在している大阪市ですが、

ちょっと他の人が行かないような穴場スポットに行ってみたい!

と思っている観光客の方は多いのではないでしょうか?

確かに毎回大阪城や通天閣、道頓堀となっては飽きてしまうかもしれませんね。

そんなあなたに今回おすすめする観光名所が、大阪造幣局博物館です。

大阪造幣局博物館は、普段から使用しているコインを製造している造幣局の隣にある博物館で、日本におけるコインの歴史を知ることができます。

しかも入場料が無料で、

これ本当に無料でいいの?

と思わず思ってしまうほどに興味深い展示の多い大阪の穴場スポットです。

今回は、そんな大阪造幣局博物館について紹介していきます。

 

大阪造幣局博物館 アクセスの紹介

 

大阪造幣局博物館までの道のりは、初めて訪れる人には少し複雑な道のりです。

鉄道の最寄り駅は、京阪電鉄とOsaka Metroの天満橋駅で、大川沿いの出口を出たら天満橋を渡って、渡りきったら大川の川沿いをひたすら歩いて桜宮橋まで行きましょう。

桜宮橋に煉瓦造りの螺旋階段が設置されているので、そこを登っていけば博物館の入口に到着します。
天満橋駅から入口までは、徒歩で約13分程です。

また、OsakaMetro南森町駅、JR大阪天満宮駅からも徒歩10分で到着できます。

もし歩くのが面倒という方は、JR大阪駅から大阪シティバスの36系統に乗って、「桜ノ宮橋」バス停で下車すれば、博物館の入口前に到着するので非常に楽なので、覚えておきましょう。(36系統バスは、京橋駅からも乗車できます)

大阪造幣局博物館 造幣局の役割とは

 

 

大川のほとりにある大阪造幣局は、日本の独立行政法人で、ここ大阪と埼玉、広島の計3ヶ所があります。

造幣局では、私たちが普段使用している硬貨の製造や

  • 勲章
  • 褒賞
  • 貴金属地金

の製造の他に、鉱物(金、銀、銅など)の研究を行う機関です。

紙幣は、造幣局と同じ独立行政法人、「国立印刷局」で製造されています。
過去の実績としては、昔日本で開催されたオリンピックのメダルや、紫綬褒章など私達がよく知っている国から送られる勲章や記念コインの製造など、コインに関することは何でもお任せ、という日本国にとっては重要な機関です。
ちなみに博物館の建物は、明治時代に造られたレンガ調の建物で、元々は火力発電所として使用されていました。
博物館のオープンは1969年。
造幣局の仕事を広く一般に紹介することを目的として、博物館はオープンしました。
そんな日本におけるコインの歴史を知ることができる造幣局博物館。
早速見ていきましょう。

大阪造幣局博物館 入場方法

 

 

最初にも言いましたが、大阪造幣局博物館は無料で入場できます。

入口に入ったら、守衛室にいる守衛さんに声をかけて、博物館を見学したいという旨を伝えましょう。

そして、名前や住所などの個人情報を記入したら、博物館に入場することを示すパスをもらい、首にかけて博物館へ向かいましょう。
帰りは、見学が終わったことを守衛さんに告げて、パスを戻せばOKです。

ひろたか
ひろたか

パスを首にかけたまま持ち帰らないように!

入口には、お土産売り場がありますので、訪れた記念にお土産を購入してきましょう。

大阪造幣局博物館 博物館外の展示品

 

 

守衛室から博物館までの道のりには、造幣局にまつわる展示物がたくさんあります。

こちらは、大阪を代表する桜の名所「造幣局の通り抜け」の由来を示す記念碑です。
毎年春には、色鮮やかな桜が咲き乱れる中を歩く「桜の通り抜け」が有名で、多くの人が押しかけます。

 

 

こちらは、明治時代のガス灯です。

その昔、造幣局の敷地にはガス製造所があって、それを燃料としたガス灯を明治の初めから局内の工場や街灯の光として使用していました。

大阪市全体にガスがひかれたのは明治の終わり頃だったので、このガス灯で使用されたガスは大阪、いや日本で最初に使用されたガスということになります。

 

 

この色合いが美しいレンガ壁は、大正時代のレンガ壁を再現したもので、造幣局と幼稚園の境界に建てられたものです。

 

 

博物館の入口の近くには、こんな素晴らしい門がありました。
こちらは、造幣局が1871年に創業された時に使用していた正門です。

両サイドにある八角形の欧風の建物は、イギリスの建築士ウォートルスによって設計され、正門を守る衛兵の詰所として使われました。

この正門は、1918年頃まで実際に使用されていたそうです。

 

博物館の入口前には、コインの製造に使用する古い圧印機が展示されていました。
こちらの圧印機は、造幣局の創業当時に使用されていたものです。

この圧印機の導入に関わった人物こそが、参与会計官判事の由利公正と、朝ドラや大河ドラマにも登場して有名になった外国事務局判事の五代友厚です。

日本が世界に開かれる国になったことを機に、今以上に近代的な国家になるために外国で信用される通貨が必要と2人は判断。

そこで五代は由利公正と共に、あの長崎のグラバー商会の社長であるトーマス・グラバーに相談して香港造幣局から圧印機を購入することに成功。
他に五代は貨幣を製造するための金銀の資源の確保のために鉱山業を立ち上げて、成功を収めました。

五代と由利、この2人がいなかったら、日本のお金はどうなっていたことでしょうか?

彼らの功績は、もっと色々な人に知ってもらうべきです。

大阪造幣局博物館 エントランスホール

 

 

入場する前から見所の多い博物館ですが、ようやく博物館の入口に入ります。

入口のエントランスホールには、大正時代に使用していた赤レンガや、かつて造幣局で使用していた大時計が展示されていました。

これ、中々の迫力ですね。

入口の目の前に階段がありますので、ここを登っていけば展示室にたどり着きます。
それでは、造幣局の展示室を見ていきましょう。

大阪造幣局博物館 2F展示室

 

こちらが2階の展示室の入口です。
入口には「くらしになくてはならないお金」というテーマで、
  • 造幣局の歴史
  • 昔使用していた貨幣を製造する機械
  • 貨幣ができるまで
といった、造幣局の事業を紹介する展示が中心になっています。

造幣局の関わりのある人物のレリーフ

 

 

展示室を入ったら、造幣局の創設に関わった人物のレリーフがありました。

左が先ほど紹介した由利公正、右が造幣局の建設を指揮した井上馨(かおる)です。

 

 

こちらが五代友厚です。

こうして見ると、かなりのイケメンですね。

 

 

そして、トーマス・グラバーです。

長崎市の発展に貢献したグラバーは、ここでも日本の発展に貢献していたんですね。
彼がいなかったら、今頃日本はどうなっていたのでしょうか?

造幣局の歴史

 

 

早速展示室を見ていきましょう。

ここでは、造幣局が創業した約150年前から現在に至るまでの造幣局の歴史を、かつて製造に使用していた機械と共に振り返っています。

 

 

展示室にはこのように、歴史を感じる機械がたくさん並んでいました。

 

 

明治時代に使用されていた、コインを製造する刻印機や圧縮機です。

今でも使用できそうなくらい、保存状態は抜群でした。

 

 

こちらは、明治時代に使用していた手押し計算機や天秤です。

壁には、かつて硬貨の開発に大きく貢献した人物が写真付きで紹介されていました。

コインの製造過程

 

 

ここでは、コインの製造過程を紹介しています。

ここで紹介しているのは、500円玉硬貨の製造過程です。

端にギザギザの入っていない500円玉硬貨など、普段は中々見れない製造過程の途中のコインを見ることができます。

紹介の最後のところでは、完成品の500円玉が山積みになってました。
思わず欲しくなってしまうのは、僕だけでしょうか?

メダルや勲章の製造

 

 

造幣局では、私達が使用しているコインだけでなく、国から与えられる勲章やメダルを製造しています。

実は、過去に日本で行われたオリンピックのメダルは、全てここで製造されていたのです。

 

 

右側が、2021年の東京五輪のメダル、左側が1972年の札幌冬季五輪のメダルです。

この他に、

  • 国民栄誉賞
  • 紫綬褒章
  • 叙勲賞

など、個人の功績を国が称える勲章も展示されていました。

それぞれの勲章がどの意味を持つのかという解説もあり、勲章について色々学ぶことができます。

紫綬褒章のレプリカなど、一部勲章に関しては撮影NGなので、注意しましょう。

大阪造幣局博物館 3F展示室

 

 

3Fに上がると、巨大なコインのレプリカが私達を出迎えてくれました。
大阪造幣局博物館の3Fは、日本におけるお金の歴史を学べる展示室です。

日本の硬貨が、どのようにして発展していったのかを貴重な展示物と一緒に学ぶことができます。

昔のお金といえば、江戸時代の大判小判を想像する人も多いと思いますが、ここではその実物が見れるので、歴史好きの方には必見のフロアです。

日本硬貨の歴史

 

こちらでは、日本の硬貨の歴史を紹介しています。
日本で金属の硬貨がどのようにして登場したのか、そしてどのように変化していったのかを詳しく紹介されていました。

 

 

ここでは、江戸時代ではどのようにして小判を製造されていたのかを学べます。

江戸時代の金銀銅貨の進化の過程も年代順にわかりやすく解説されていました。

 

江戸時代の両替商が使用していた道具箱も、良い保存状態で展示されています。

 

実物大判小判の展示

 

 

館内では、実際に江戸時代に使用していた貴重な大判小判を展示してあります。

それにしても、大判はかなりの大きさですね。

 

左が大判小判、右にあるのが長銀と豆板銀で、江戸時代の初め頃に使用されていた硬貨です。

それにしても昔の硬貨は大きいです。あくまで推測ですが、当時の人達は持ち運びが大変だったのではないでしょうか?これだけ大判が大きいと。

 

 

大判小判は、元号が変わると同時に、徐々にその姿を変えていきました。

今の硬貨はOO何年と製造された年が記載されていますが、それと同じようなものでしょうか?

普段の生活ではあまり意識しない、貨幣の歴史が一眼でわかる興味深い展示スペースとなっています。

記念メダルの紹介

 

 

この展示スペースでは、日本や世界で発行された記念メダルの数々を紹介しています。

こんなメダルがあったんだ!と驚くこと間違いなしの場所です。

 

 

こちらは、オリンピックの開催を記念して製造された記念メダルです。
色々なデザインがあるので、見比べてみましょう。

 

 

こちらは、日本の記念硬貨です。

青函トンネルや瀬戸大橋開通、博覧会の開催記念をお祝いなど、様々な場面で硬貨が作られていたのがわかります。

 

 

こちらは皇室関係の記念硬貨です。

ご成婚や天皇陛下在位OO周年を祝う際に製造された硬貨で、どれも素晴らしいクオリティでした。

 

 

この他にも、こんな個性的な硬貨も製造されていました。

 

海外の名画を元にしたデザインの硬貨もありました。
個人が持つには何だか無理がありますね。

それでも、その美しさに思わず見惚れてしまいます。

色々なコインがありますので、楽しんで見ていきましょう。

大阪造幣局博物館 休館日と開館時間

 

 

造幣局の建物の横には、「桜の通り抜け」という大阪では有名な桜並木があります。

4月の桜の時期は、美しい桜を見ようと多くの人だかりが集まる関係で、博物館は桜の咲く時期は休館となるので注意しましょう。

他に、館内整備で休館になる場合もあるので、訪れる際は事前にHPを確認して出かけましょう。

なお、開館時間は午前9時から午後4時45分(最終受付は午後4時)となっています。

 

まとめ

今回は、大阪の隠れ穴場スポット、「大阪造幣局博物館」を紹介していきました。

日本における、硬貨の製造方法や歴史を学べる充実した展示物があって、入場料無料で満喫することができるので、時間があればぜひ訪れてみてほしい場所です。

造幣局の建物や、明治時代の貴重なものなど、歴史的価値も高い大阪造幣局博物館。

大阪を訪れたらぜひ足を運んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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