【商店街を散策】那覇の牧志公設市場とその周辺を探訪してみました

沖縄

那覇市の中心部の国際通り近くにある牧志地区には、地元の人で賑わうアーケード商店街があって、沖縄の庶民の生活を垣間見れる様になっています。

商店街には、沖縄独特の生鮮食品のお店や、昼間からお酒を飲みながらくつろげる居酒屋があって、その雰囲気は昭和時代にタイムスリップしたかの様な懐かしい雰囲気です。

今回の記事では、那覇市の中心部にある

  • 公設市場
  • 商店街

を散策していきます。
観光客でも気軽に足を運べるので、沖縄観光の参考にしてください。

 

那覇の商店街と市場巡り  今回紹介するスポット

 

今回散策したスポットは、那覇市中心部の国際通りの横にあるアーケード商店街の一体です。

この商店街は、地元の人が新鮮な食材を購入したり、定食屋で食事を楽しむという那覇市民とっての社交場の役割を果たしています。

南の島特有の、のんびりとした空気が商店街全体に流れていて、那覇の中心部とは思えないくらい静かでまったりした空気です。

今回の散策のスタート地点は国際通りにあるこのスポット、てんぷす沖縄からスタートしていきましょう。

 

那覇の商店街と市場巡りその1 壺屋やちむん通り

 

 

てんぷす那覇から公園のある道をひたすら進んでいくと、風流のある石畳の小道が見えてきました。

こちらは、「壺屋やちむん通り」という通りで、古くから地元伝統工芸の壺屋焼きのお店が軒を連ねている道です。

 

 

そのやちむん通りの入口付近にあるのが、壺屋焼き物博物館です。

ここでは数々の壺屋焼きの作品や、作品が完成する前の過程などを学べます。
入場料金は350円と安いので、興味があったら訪れてみましょう。

 

 

博物館から少し歩くと、壺焼きでできたシーザー像がありました。
この後ろの階段を登ると、沖縄文化財に指定された南窯(フェーヌガマ)があります。

那覇の商店街と市場巡りその2 のうれんブラザ

 

 

やちむん通りから南下して歩いていくと、写真の様な建物が見えてきます。
こちらは、のうれんプラザといって、「県民の台所」の異名を持つ那覇市を代表する公設市場です。

公設市場とは、公共団体の所有する土地や建物に設けられた市場のことを言います。

その始まりは第二次大戦後に開かれた闇市で、1953年に地元JAの手によって現在の農連中央市場として開設されました。

しかし年々老朽化が進んでいき、古い市場は閉鎖。
再開発によって2018年、のうれんプラザとして新たに生まれ変わりました。

 

 

市場は2階建て。

1階には野菜や肉、魚といった生鮮食品のお店が軒を連ね、しかも新鮮ということで多くの業者がこの市場へ買い出しにやってきます。

 

 

2階には飲食店の他に、食料品を運搬するトラックの搬入口になっていました。

市場ということで、早いお店では何と午前1時、その他のお店も午前2時〜4時頃という我々がまだ眠っている時間帯から営業を開始します。

早いお店だと、午前中に閉店してしまうので午前の早い時間に訪れるのがおすすめです。

 

 

こののうれんプラザ、改修工事によってこの様に綺麗なビルになってしまったので、昔の面影が無くなってしまったという残念な声も一部で上がっています。

 

 

その証拠がこちら。
のうれんプラザ1階には、かつての農連市場の様子を撮影した貴重な写真が展示されていました。

 

 

こちらは返還前(1960年代)の能連市場の写真です。

 

地べたに置かれた野菜、頭にたらいを置いて果物を運搬する行商など、まるで東南アジアを彷彿とさせる光景が写真の中に広がっていました。

那覇市も大都会の様に再開発が進んでいるので、再開発は必然だったのかもしれませんが、この様な光景を見れなくなるのも少し寂しい気がしますね。

那覇の商店街と市場巡りその3 太平通り

 

 

のうれんプラザを出たところにある、昭和感満載の商店街がこちらの太平通り商店街です。

写真を見てもわかりますが、観光客よりも地元の人向けのお店が多い商店街でした。
アーケードのところにある「高良商事支店」と、右側に写っている「はんや」の看板と文字の字体は、レトロ好きの人にはたまらない看板でしょう。

 

 

美味しそうな野菜やお惣菜、または激安の衣料品が売られていて、ついつい買いたくなってしまいそうになります。

観光地化してない沖縄に行きたいなら、迷わずここを散策しましょう。

 

那覇の商店街と市場巡りその4 新天地市場本通り

 

 

次に紹介するのが、新天地市場本通りです。

こちらも昭和感の漂う商店街で、どちらかというと地元の人向けのお店が集中しています。
ただ、沖縄独特のまったりした空気が充満していて、気持ちのリラックスできる商店街です。

 

 

新天地市場通りの真ん中辺りには、先程の太平通りを繋ぐ小さな小路がありました。
ここはえびす通りと呼ばれていて、昼間からお酒が飲める小さな居酒屋が集中した路地です。

 

 

この様な薄暗い雰囲気ですが、沖縄独特のまったりと静かな空気で、時間の経つのがのんびりと感じます。

1,000円でお酒3杯と小料理を味わえる、「せんべろ」も楽しめるので、夜に訪れてみるのもいいかもしれません。

那覇の商店街と市場巡りその5 市場中央通り

 

 

次に紹介するのが、新天地本通り。

牧市公設市場の近くの十字路から、浮島通りまでの商店街で、わずか160mしかありません。

ここには昔、ガーブ川という川が流れていたのですが、再開発によって一部が埋め立てられた後にできたのが、現在の新天地本通りです。

 

 

商店街には、市場中央通りの歴史を紹介するところがありました。

それによると、アーケードができる前の1975年以前はパラソルの下で生鮮食品を販売する東南アジア風の商店街だったそうです。

しかし、近くにスーパーマーケットができる様になってから、客足が減少したことで、現在のアーケードを作る様になったとのこと。
正直今でも、大型スーパーやショッピングモールに客足を盗られて、商店街は厳しい経営をしいられています。

沖縄らしい場所なので、少しでも長く存続してほしいものですね。

那覇の商店街と市場巡りその6 第一牧志公設市場

 

 

国際通りから徒歩5分のところにあるのが、次に紹介する第一牧志公設市場です。

60年近くに渡って那覇の台所として君臨し、那覇市民の胃袋を支えてきました。

現在はこの様に改装工事のため、仮のプレハブの市場で営業をしていています。

 

市場の中に展示してある、昔の牧志公設市場の様子です。

昔はトタン屋根に木造という古い造りで、さながら東南アジアの市場の様でした。

公設市場とは、公共団体の所有する土地に建設された市場のことを言います。

ちなみに第一と書いてあるから第二も存在するのでは?と思った方。
残念ながら第二公設市場は2001年をもって廃止されてしまいました。

 

 

こちらが昔の牧志公設市場の様子です。
野菜の置き方や天井を見ると、やっぱり東南アジアの様に感じてしまいます。

これまで、土地の所有者との対立や大型スーパーとの競争に耐えてきた牧志公設市場でしたが、老朽化には勝てず2019年に古い市場は取り壊されることになってしまいました。

こちらの記事に、建て替え前の牧志公設市場が紹介されています。
何とも言えない味のある雰囲気ですね。

ちなみにこの本では、建て替え直前の牧志公設市場の様子が鮮明に書かれています。


 

 

ちなみに新しい第一牧志公設市場は、写真左側の工事現場のところに建設しています。
2022年中に完成と言われていますが、まだ具体的な完成の日時は未定です。

この先どうなるかわかりませんので、最新情報は公式HPをチェックしてください。
というわけで今回は、仮店舗で営業を続けている牧志公設市場の様子を紹介していきます。

第一牧志公設市場 1F 生鮮食品売り場

 

 

第一牧志公設市場の1Fは、生鮮食品の売り場となっています。

肉や魚、野菜と言った沖縄ならではの食材がところせましと並んでいて、見てて飽きません。

 

 

こちらは魚売り場。
一部のお店では、購入した魚を直接2Fにある食堂に持っていって、調理してもらい食べることができるシステムです。

 

 

魚売り場には、沖縄ならではの独特の魚介類が並んでいます。

写真に写っているのは、沖縄県産の夜光貝と、美しい真珠が取れることでも有名なシャコ貝です。

 

 

こちらには、島イセエビやセミエビ、はたまたヤシガニもいて、沖縄の海産物について知れるようにもなっています。

 

 

こちらがお肉売り場です。

沖縄料理で使われるミミガーなどの豚肉など、沖縄産の新鮮なお肉が揃っていました。

この他に、島らっきょうやマンゴーといった青果売り場もあって、沖縄の日常で食べる食材は全てこの市場で知ることができるようになっています。

第一牧志公設市場 2F 食堂街

 

 

公設市場の2Fは食堂街となっていて、本場の沖縄料理を味わうことができます。

10軒近くのお店がありますが、お店の雰囲気やメニューなどをよく見分けて、適当に入ってみましょう。

 

 

今回僕が入ったお店は、写真左側にあるお食事処 ツバメです。
特に決めては無かったのですが、従業員さんが凄く感じの良さそうな人だったので、ここで食べてみることに。

 

 

今回注文した料理はこちらのゴーヤチャンプルー(700円)です。

メニュー表にはゴーヤチャンプルーとだけしか書かれていませんが、注文すると必ずこのように定食スタイルで出てくるのでご安心を。

これは他の料理もほぼ同様なので、詳細はスタッフさんに確認しましょう。

ゴーヤは新鮮で美味しかったですが、特筆するのはご飯の量の多さです!
僕は事前に大盛りで!と注文していません。

おそらくこちらのお店では、これが普通サイズなのでしょう。
これだけの量で700円は、かなりコスパの良い料理ではないでしょうか?

そして何より、スタッフさんの話す沖縄弁が凄く心地良かったです。
のんびりとした空気で、リラックスしながら食事を楽しむことができました。

那覇の商店街と市場巡りその7 平和通り

 

 

最後に紹介するのが、こちらの平和通りです。

沖縄食材を豊富に使用した食堂やお土産店など、多種多様なお店が軒をつらねていました。
それまで紹介してきた商店街よりも観光客向けのお店が多く、国際通りから入れるのでとても歩きやすい商店街です。

  • 新鮮なマンゴーを味わえるカフェ
  • せんべろができる居酒屋
  • 下校途中の地元高校生が通う沖縄そばのお店

などといったお店もあり、他の商店街と比べても観光客が入りやすい雰囲気がありました。
完全に観光地化して近代的な国際通りと比較して、こちらは観光向けと地元向けが上手く混ざり合った通りで、しかも昭和の雰囲気が漂う雰囲気でした。

国際通りと平和通り、あまりの違いに驚くこと間違いなしです。

 

 

今回紹介してきた他の商店街と同様に、全面アーケードで覆われているので、雨の日でも気軽に買い物ができます。

まとめ

今回は、那覇市中心部にある地元密着商店街や、公設市場の見所について紹介してきました。

国際通りの近くにある商店街や市場は、散策には最適の場所です。

今回紹介したルートは、

  1. てんぷす沖縄
  2. 壺屋やちむん通り
  3. のうれんプラザ
  4. 太平通り
  5. 新天地市場本通り
  6. 市場中央通り
  7. 第一牧志公設市場
  8. 平和通り

という順番で散策してきました。

今回紹介した場所は、国際通りの半径600〜700m以内なので、1時間もあれば全て回れるので歩くのはそこまで大変ではありません。

アーケードがあり雨の日でも問題無しなので、真の沖縄を知りたいならぜひ散策してみることをおすすめします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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