【兵衛向陽閣】有馬温泉でランチ付き日帰りプランを満喫しましょう

ホテル

兵庫県神戸市の北部にあり、神戸市中心街からのアクセスも容易な温泉として有名な有馬温泉。

日本書紀にも記され、

  • 道後温泉(愛媛)
  • 白浜温泉(和歌山)

と並ぶ日本3大古湯の1つとして、1300年近い歴史を持つ観光客に根強い人気を持つ温泉街です。

ところで有馬温泉で気軽に入れる温泉ってどこ?
できればホテルの温泉に日帰りで入浴したい!

この記事では、このような人の要望に答えていきます。

今回紹介するホテルは、有馬兵衛向陽閣というホテル。

有馬温泉の中でも歴史の深い兵衛向陽閣では、宿泊プランだけでなく、昼食付きの日帰り入浴プランという、リーズナブルな価格で温泉と昼食を満喫できるプランがあります。

この記事では、有馬兵衛向陽閣のお得な昼食付き日帰りプランの素晴らしさと、兵衛向陽閣の魅力を紹介、レビューしていきます。

この記事を読めば、お得なお値段で高級ホテルの温泉を満喫できるプランを知ることができるので、ぜひ有馬温泉に行く際の参考にしてみてください。

 

 

 

 

有馬兵衛向陽閣とはどんなホテルか?

 

 

有馬兵衛向陽閣は、数ある有馬温泉のホテルの中でも歴史の古いホテルとして有名です。

日本史には1466年頃から「二の湯兵衛」「谷の兵衛」という名前が現れていることから、なんと創業から700年近い歴史を持っていることになります。

「兵衛」という名前自体は既に有馬温泉が存在した室町時代からあったそうですが、

  • 上記のように歴史上に「兵衛」という名前があった
  • 戦国時代にあの豊臣秀吉が戦の傷を癒すために湯治に来ていた時に秀吉から「兵衛」という名前を授かった

という2つの説が有力となっています。

しかしいずれもはっきりとした証拠は無く、現在でもはっきりしていません。

やがて明治から昭和に渡って、有馬温泉に鉄道や道路、ロープウェイが整備されたことで、1937年には兵衛旅館として名を改め、観光用の温泉旅館として君臨するようになりました。

戦後の1957年には、「朝日を受けてたつ」と言う意味から、「兵衛向陽閣」に名前が改称。
その後、敷地内に専用ケーブルカーを造ったり、プールや足湯を建設したりと色々あって、現在に至ります。

関西地区の人にとっては、1962年頃から放映されているキダ・タロー氏作曲、仲宗根美樹唄によるワンフレーズだけのCMソングが有名です。

 

有馬兵衛の向陽閣へ〜♫

このワンフレーズは、関西の人にとって馴染みのメロディー。
ご存知無い方はこちらの動画をご覧ください!

 

 

有馬兵衛向陽閣  カフェランチ付き日帰り温泉プラン

 

 

というわけで今回僕は、

「【昼のお日帰り】 お気楽日帰り有馬温泉 カフェランチ付き日帰り温泉プラン」

というプランを利用しました。

平日だけの限定プランで、価格は3,500円

最大で4時間滞在可能となっていて、ホテル内のカフェでランチを食べて、温泉は時間内は入りたい放題というかなりお得なプラン。

ホテルの公式HPの右上の方に、「日帰り予約」という所があるので、そこをクリックして手続きすれば、簡単に予約が可能です。

 

予約完了後、指定したメールアドレスに予約証明書が送られてくるので、当日スマホでそのメールを

表示してフロントで見せて料金を支払います。

 

チェックアウト時は、フロントに立ち寄る必要はありません。

 

ちなみにこちらのプランは浴衣は支給されませんが、浴室内にあるタオルは無料で何枚も使用できるので、ありがたいです。

 

有馬兵衛向陽閣  施設紹介

 

 

兵衛向陽閣は、東館、西館、北館、南館の4棟の建物を持つ大型の高級ホテルです。

 

老舗のホテルと言われているように、レストランやスパ、ボーリング場と見所は多く、館内も気品あふれる和のテイストを織り込んだ格式高い内装となっています。

3,500円の日帰りプランでこれだけのホテルを楽しめるのですから、コスパとしては素晴らしいものではないでしょうか。

 

 

このホテルの難点は、フロアがかなり広く複雑になっているので、自分がどこにいるのか分からなくなってしまうところです。
日帰りプランの場合は、訪れる場所が限られていますが、慣れないうちは自分がどこにいるのだろう?と迷ってしまうことがあります。

実際僕も、一瞬フロントまでの道が分からなくなることがありました。

 

ひろたか
ひろたか

チェックインの際に、地図を使ってスタッフが丁寧に教えてくれるので、

決まった場所さえ覚えていれば、特に問題は無しです。

 

 

温泉へ行く場合は、南側の最上階の8階までエレベーターで登り、写真の渡り廊下を渡って東館または西館の8階まで移動。

そこからエスカレーターに乗り、9階まで行けば温泉施設があります。

こうして書いていると凄く複雑な感じに聞こえますが、慣れれば簡単です。

有馬兵衛向陽閣 玄関ロビーと黒豆茶のサービス

 

 

玄関ロビーは、

「さすが老舗」

と思わず唸ってしまう豪華な造りでした。

ロビーにはお土産屋さんもあり、有馬温泉のお土産や兵庫県の名産土産を買うことができます。

 

 

ちなみに、有馬温泉で1番のおすすめのお土産といえば、こちらの炭酸せんべいです。

温泉から湧き出る身体に良い炭酸泉を使用して作られたせんべいで、長い間定番土産として親しまれてきました。

炭酸と名前についていますが、食べるとスカッとする味わいではありません。
バターや小麦粉を使用したせんべいに、せんべい特有のパリパリ感を引き出すために炭酸泉を加えたせんべいです。

長い筒状の缶に入っているので、持ち帰りにかさばるのが難点ですが、一度食べるとクセになる美味しさなので、ぜひ味わってみてください。


そしてふとロビーを見ると、顔を白塗りにした芸者さんの姿が見えました。

 

 

椅子に座ってのんびりしていると、突然その芸者さんから黒豆茶をサービスでいただきました。
少し苦かったですが、上品な味で美味しかったです。

有馬温泉の芸者さんは、有馬芸妓と呼ばれ室町時代からお座敷遊びが盛んに行われていました。

 

かつては兵庫県の他の温泉にもいたのですが、時代の流れと共に衰退して、現在では有馬温泉に残るだけになったのです。

 

有馬兵衛向陽閣  温泉(1の湯、2の湯、3の湯)

 

 

こちらが兵衛向陽閣にある温泉施設です。
浴槽内が撮影禁止なので、このように写真で紹介していきます。

基本的に、

  • 1の湯
  • 2の湯
  • 3の湯

の3つで構成されている温泉施設。
1の湯と2の湯は日替わりの男女入れ替え制となっています。

この日の男湯は、2の湯でした。

おそらくホテル側は、宿泊するお客様に2日間で異なる湯を体験して欲しいという狙いなのでしょうか?

 

僕が今回入浴したのは、写真右下にある2の湯です。

ローマ風呂をイメージしたデザインの温泉になっていて、室内風呂は無色透明の炭酸湯と、有馬温泉名物の金泉風呂が2つありました。

金泉風呂は2つ。
1つは露天風呂、もう1つは荒天時に入浴するための室内湯です。

 

入った感想は、とにかく有馬温泉の金泉は最高でした!

温泉に浸かってから身体が温まるまでが早く、代謝が向上します。

 

塩分濃度が高いので保温の力も強く、風呂から上がっても熱くて中々汗が止まらない状態になりましたが、旅の疲れが一気に取れたかのように気持ち良かったです。

おまけに平日の為、人が少なく入浴客は僕だけという状況だったので、余計に快適でしたね。
やはり平日の昼間は人が少ないので、快適に入浴するにはおすすめです。

 

 

こちらが大浴場への入口。

左が1の湯、右が2の湯です。

入口には、カバーがかけられてますがフリードリンクが飲めます。

 

ちなみに1の湯は、和風テイストの浴場になっています。
こちらは、3の湯の玄関です。
こちらは最初から男女別に分かれていて、毎日入浴することができます。
この8階のロビーの左側の通路の入口に、3の湯まで続く屋外通路があるので、そこを歩いて行けば3の湯の入口に到着します。
3の湯は、なんて事ないシンプルな室内湯と、岩の露天風呂でした。
タオル置き場が室内湯と一緒になっている変わった造りをしています。

有馬兵衛向陽閣  中庭

 

 

宿泊棟のビルから、3の湯に行く際に通る中庭です。

右の建物が3の湯、写真真ん中奥にあるのが屋根付き通路となっています。

 

兵衛向陽閣は中庭の美しさには定評があって、写真の真ん中辺りでは春になるとしだれ桜が咲き、秋になると紅葉が美しい庭です。

自由に入れるので、是非見ていきましょう。

有馬兵衛向陽閣 ロビーの見所

 

 

兵衛向陽閣の見所は、温泉だけではありません。
館内の至るところには、様々なアート作品が展示されていて、ちょっとした美術館のようになっています。

 

 

こちらは浴室近くのロビーに展示されている三田(さんだ)焼。

200年近い歴史を持つ知る人ぞ知る陶器です。

 

 

この部屋には、お洒落なアンティークの品の他に、なぜかマリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンの写真がありました。

どういう意図でこのような物が展示されたのかは、正直わかりません。

 

 

そしてこちらは、豊臣秀吉が水軍武将として名を馳せた九鬼家8代目当主、九鬼嘉隆に送ったとされている甲冑です。

他にも、勝新太郎や菊池寛といった有名人の直筆サインがあったりして、思わず足を止めて見てしまいます。

 

 

また兵衛向陽閣のロビー内には、綺麗な池があってそこをなんと巨大な錦鯉が元気に泳ぎ回っていました。

これを見た時は、かなりインパクトのある光景に驚き思わず写真を撮りまくりましたね。
こういう所は、いかにも高級ホテルならではといった所です。

 

 

近くで眺めてみると、水の綺麗さと鯉の健康状態の良さに驚きました。

どの鯉も見た目が美しくかつ体格も大きく、かなりのこだわりを持って購入したようなクオリティーの鯉です。

これだけの健康状態と、池の美しさを保つのは、裏でかなりの苦労があるんじゃないかと想像してしまいます。

 

 

さらに9Fのロビーから階段を降りて階段の裏を見ると、また池があって、今度は白い鯉が3匹泳いでいました。

これらの鯉は、見ているだけで癒されます。

鯉が見れるのは、9Fロビーと8Fの階段の所の池と、1の湯と2の湯の入口のところです。
温泉から上がった後に、じっくり眺めて癒されましょう。

 

有馬兵衛向陽閣  カフェ花の舞

 

 

昼食時間になったら、こちらのカフェ花の舞に足を運びましょう。

西館の9Fにあり、大浴場と直結しているので入浴後にすぐ訪れることができます。

 

 

店内はこのようになってます。
窓の外には自然が広がり、内装も木を基調とした癒される造りでした。

 

 

ここにあるドリンクは、料金に入っているので全て飲み放題となっています。

グラスの数の多さに驚きましたね。

 

 

こちらの日帰りプランでは、

  • ビーフカレーやパスタなどから一品選べる+ドリンク飲み放題
  • 季節のスイーツとドリンク飲み放題

の2つから好きな方を選ぶことができます。

今回僕は、ビーフカレーを注文(ミニサラダ付き)。

 

高級感に溢れ、深みのある味で美味しかったです。

11時から15時までオープンしていて、ドリンクは飲み放題なので、静かな環境でのんびりしたいならおすすめの場所と言えます。

 

有馬兵衛向陽閣 アクセス紹介

 

神戸電鉄の有馬温泉駅から、徒歩6分で到着します。
有馬温泉駅までは、神戸市中心街の神戸市営地下鉄三宮駅、または新神戸駅から谷上行きの電車に乗って、谷上駅で神戸電鉄の三田行きに乗り換え。

谷上駅から5つ目の有馬口駅で有馬線に乗り換えて、次の駅が有馬温泉駅です。(所要時間30分)

 

ホテルが急な斜面にあるため、ホテルの前の登り坂はかなり急でした。
そのため歩いていくとかなり大変です。

もし歩くのがしんどいと思ったら、有馬温泉駅でホテルに電話し、車での送迎を頼みましょう。

すぐに送迎に来てくれます。

もし徒歩で行く場合は、有馬温泉駅を出たら右に曲がって直進。
セブンイレブンが見えたら左に曲がって、万年橋を渡って急な坂を登っていったところに、ホテルの入口があります。

 

 

 

まとめ

 

 

関西地区を代表する温泉として有名な有馬温泉にある高級ホテル、有馬兵衛向陽閣。

有馬温泉の中でも一際歴史のある高級ホテルということで、一見入りづらいホテルのように見えますが、実際は日帰りプランも昼食込みで3,000円台というお得な料金で楽しめます。

温泉やロビー、食事などのホテル施設が素晴らしいのももちろんですが、スタップの皆さんの対応が素晴らしいのが印象的でした。

スタッフがお客さんとすれ違う際に、必ず挨拶をしてくれたり、いつも笑顔で対応してくれたりと、ホスピタリティーに溢れて過ごしやすいホテルです。

有馬温泉を訪れる際は、ぜひ兵衛向陽閣を訪れて、一流のサービスを堪能してみましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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