静岡県の県庁所在地である静岡市。
その中でも大規模な政令指定都市でありながら、
と言われることもしばしばあって、残念ながら静岡市民としては歯がゆい思いになることがたびたびありますが、そういった疑問を持っている人はかなり多いのではないでしょうか?
この記事では、こういった疑問に答えていきます。
はっきり言って、静岡にも立派な観光地はたくさんあるんです!
なので少しでも知って欲しいために、このブログでは時々静岡に関する記事を発信していきます。
今回の記事では、近頃大規模な再開発工事を行い、多くの人が訪れている静岡市西部の用宗地区について紹介します。
用宗地区の魅力を、静岡市に生まれ静岡市に30年以上暮らしている私松井ひろたかが、用宗の魅力を地元目線で取り上げていきます。
静岡市の最西端で、焼津市との境目に位置するこの用宗地区は、それまでは
で有名なところでしたが、ここ2年ほどで再開発が進み。
がオープンして街の風景は一転、今静岡市で最もホットなスポットとして評判が上昇しているエリアです。
そんな用宗地区の見所と、再開発によって完成した施設を、今回の記事で紹介していきます。
今まで静岡市に行ったことのない方や、いつか静岡市に観光へ行ってみたいと思っているあなた、
是非この記事を読んで参考にしてみてください!
用宗海岸の見どころ① 用宗海岸
静岡市内で、気軽に海水浴やビーチでの日光浴を楽しむなら、この用宗海岸がおすすめです。
全長1.5kmに及ぶこの海岸は、静岡市民にとって手軽に行けるレジャースポットで、夏の週末ともなると波打ち際で泳ぐ人や、ビーチでくつろぐ人で賑わいます。
JRの用宗駅からも近く、周囲に車の駐車スペースもそこそこあるので、訪れるには便利な海岸です。
焼津市の方を見ると、断崖絶壁の景観地として有名な大崩海岸が見えます。
焼津市へつながるこの道は、海岸すれすれかつ急カーブの連続の運転の難所としても有名な道です。
ひろたか
晴れていれば、このように美しい光景が見れます。
遠くを見渡せば、御前崎半島も見える絶景ポイントなので要チェックです!
一体用宗海岸とはどのようになっているのか?
ここからは、砂浜や海水の水質について解説して参ります。
砂浜のコンディション
ビーチの様子ですが、大半はこのように海から打ち上げられたであろう石に埋め尽くされています。
貝の破片なんかも混ざっているので、裸足で歩くのは少し危ないかもしれません。
必ず靴かサンダルを履いて移動するべきですね。
大体この辺りには、シートを敷いて日光浴を楽しんでいる人が多いです。
グループで訪れて、バーベキューを楽しむ人もかなり見かけます。
場所によってはこのように砂浜になっている所もあります。
海水浴などで遊ぶ人達は、大抵こういう所で遊んでいますね。
そんな感じで用宗海岸では、
- 砂浜では海水浴や散歩
- 岩場では日光浴やバーベキュー
をするのがおすすめです。
ちなみに、用宗海岸は波が穏やかなので、波の音がとても心地よく聞こえてきます。
波打ち際を歩くだけでも、心がリラックスできました。
水質
海水浴場で気になるのは海水の水質です。
実際に海岸の波打ち際に行って確かめてみると、これが結構透き通っていたんです!
写真の場所から5〜6メートル先まで、底がはっきりと見えました。
実はこの用宗海岸、環境省からも水質の良い海岸として最高ランクの称号に選ばれたほど、水質の良い海岸なんです。
遊泳は可能な海岸ですが、数メートル先へ行くと突然深くなりますので注意してください。
夏場になるとテトラポットまで泳いで行く人がいますが、潮の流れがキツいと泳ぐのは危険です。
なので、決して無理をせず浅瀬で遊ぶようにしてください。
ちなみにライフセーバーはいませんので、事故が起きても自己責任となります!
漁港の方に行くと、このように階段になっている場所があります(結構登りにくい)。
季節を問わず、座ったりしてくつろぐ人が多いですね。
このブロックから見た水面がこちら。
見事なまでに水は透き通っていました!
この海藻の間を、何匹もの小魚が泳いています。
この様子だけ見ても、駿河湾がどれだけ素晴らしい海なのかがよくわかりますね。
だから美味しい魚がたくさん取れるのかもしれません。
防波堤の釣りスポット
用宗海岸の隣には、巨大な防波堤がありました。
用宗漁港に停泊している漁船は、ここを通って漁に出たり港に帰ったりします。
ここの海水も底が綺麗に見えて綺麗でしたね。
小さい魚も結構泳いでました。
この場所は海釣りのメッカで、季節を問わず防波堤には釣り人がのんびり釣りを楽しんでいます。
どんな魚が釣れるかは、正直釣りに詳しくないので分かりません。
防波堤には、サギがいました。
獲物の魚でも狙っているんでしょうか?
写真を撮ろうと恐る恐る近寄ってみましたが、逃げる気配がなかったので、至近距離での撮影に成功しました。
用宗漁港には、大きなサギが漁港周辺に必ず姿を現します。
サギにとっても、用宗港は最高の環境なのかもしれませんね。
防波堤は、結構奥の方まで行くことができます。
釣り以外に、ただなんとなくブラブラ歩いてみるのも、心が落ち着いていいかもしれませんね。
足元は、濡れて滑りやすい所もあるので要注意です!
用宗海岸の見どころ② 用宗漁港
用宗漁港は旧静岡市に唯一ある、小さな漁港です。
1953年に開港した用宗港は、規模は小さいですがシラス漁が盛んに行われていて、その新鮮度は日本でもトップクラスと言われています。
以前は、マグロの陸揚げもやっていたりしましたが、現在は廃止。
シラスの他に、タイやアジを細々と水揚げしています。
晴れた日には、漁港から富士山がはっきり見える最高の環境です(この日は見えませんでしたが)。
用宗海岸の周辺には、アジのひらきを干して売っているお店が数件存在しています。
漁港の周辺には、用宗漁港で採れたシラスの直売所が軒を連ねています。
生シラスや、シラスの釜揚げを食べれる食堂もあるので、お腹がすいた時も気軽に食事が可能です。
以前は、このように漁港の直売所と海岸しかなかった用宗地区ですが、近年観光客を呼び込むための再開発が積極的に行われていて、密かな盛り上がりを見せています。
ここからは、再開発によって誕生した施設を紹介していきましょう。
用宗みなと温泉
用宗みなと温泉は、用宗港再開発の一環として2018年にオープンした温泉施設です。
海辺に温泉はたくさんありますが、港の敷地内にある温泉施設というのは中々珍しいのではないでしょうか?
この温泉施設は、以前に用宗港がマグロの水揚げをやっていた時の加工場があった場所です。
弱アルカリ性の天然温泉で、本格的なサウナと露天風呂や炭酸泉など計4種類のお風呂が楽しめます。
入口周辺の様子はこんな感じ。
お土産屋さんもあります。
館内には、「アオサギ食堂」という名前の食堂が完備。
こちらの温泉は、温泉に入らずに食事だけの利用も可能となっています。
食堂の前には、このようなテラス席があります。
漁港と富士山を見ながら食事を楽しむことができますよ。
それと入口には、このような立派なモニュメントが立っています。
これは、「THE AMIABLE FISH(親しみのある魚)」という作品で、用宗在住のスリランカ人の空間造形作家のディルン・アーシリ・バンターラさんによって造られたものです。
ヤシの木とうまくマッチングしていますね。
用宗の為に、これだけの作品を提供してくれるなんて、本当ありがたいことです。
用宗みなと温泉の入浴料金です。
100円を支払い会員になれば、通常の一般料金より150円安く入場できます。
|
平日 |
土日祝 |
会員大人 |
750円 |
800円 |
一般大人 |
850円 |
950円 |
小学生以下 |
350円 |
450円 |
*3歳児以下は無料
営業時間は10時から24時(土日祝は9時オープン、最終入場は23時)
ウェストブリューイング
みなと温泉の建物の中には、クラフトビールの醸造所兼タップルームが併設されています。
こちらは、2019年の2月にオープンしました。
ここでは、用宗の地下水を利用して造った地元産クラフトビールを、飲んで楽しむことができます。
建物の中を覗いてみると、本格的な醸造の機械が備えられていました。
ひろたか
クラフトビールは、用宗みなと温泉でも飲むことができます。
アオサギ食堂の料理をテイクアウトして、タップルームに持ち込んで食べるのもOKです!
残念ながら、訪れた日は定休日で中の様子は見れませんでしたが、みなと温泉から醸造所の様子が見れるようになっていて、気軽に見学することが可能です。(土日のみ)
なお2021年6月現在、平日はテイクアウトのみの販売となっています。タップルームで直接ビールが飲めるのは、土日祝日だけなので要注意!
ここで造られたビールは、併設されたタップルーム(工場内のバー)で自由に味わうことができます。
直接工場で造られたものが飲めるので、鮮度は抜群です!
ウェストコーストの名前の通り、アメリカ西海岸の雰囲気を存分に漂わせているブリュワリーでした。
用宗に来たら、是非その味を堪能してみてはいかがでしょうか?
営業時間
火曜日〜木曜日 12時〜20時
金土日祝日 11時〜20時
月曜定休日
用宗海岸の見どころ③ Hutパーク用宗
月1行けるリゾート
をコンセプトにした、用宗再開発事業の一環として2020年12月にオープンした商業施設です。
用宗海岸の目の前にあるので、海水浴で遊んだついでに食事や買い物ができるのが最大の利点と言っていいでしょう。
ハットパークのHUTとは、「小屋」の意味です。
建物も、小屋をモチーフにデザインされています。
それまでは、海岸の周辺は簡単な食べ物を売る店が一軒あるくらいでしたが、ハットパークの完成で海岸周辺の様子は一変しました。
用宗を訪れる人は、今までより確実に増えています。
ハットパークは2階建てになっていて、1階は和菓子や洋菓子のお店やTシャツ専門店が営業していました。
写真は2021年6月で、まだオープンして半年の頃の様子です。
それが2023年にはこれらのテナントも埋まって、段々と活気も生まれてきました。
現在は、
- セレクトショップ
- クッキー専門店
- ウェルネスサロン
- カツカレー専門店
と着々に進化を遂げています。
建物の裏は、駐車場と簡単な芝生広場になっています。
ベンチもあって、さらにWi-Fiも繋がりました。
綺麗なトイレもあるのはありがたいですね。
今まで海岸沿いの古くて臭いトイレしかなかったので、これは嬉しい心遣い。
ハットパーク用宗の2階フロアです。
床が木になっていて、南国の雰囲気を演出している感じです。
昼間だけのお店や、夜20時まで営業しているお店もあるので、1日いつ行っても楽しめます。
オープン当初はWESTのみでしたが、現在はEASTもオープンしました。
ひろたか
とは言え、これからの展開が、本当に楽しみですね。
ジェラードカフェ LA PALETTE
ハットパークのすぐ近くにあり、連日行列ができる人気店として注目されているのが、こちらのジェラートカフェ「LA PALETTE」です。
外観はいかにも海辺にある感じで、お洒落な佇まいですね。
内装はこんな感じになってます。
お洒落で明るい感じですね。
Wi-Fiもつながるので、のんびりとお茶しながらくつろぐにも最適です。
階段を上がると、このようなテラス席も完備しています。
海風を感じながらのんびりできる最高の環境ですね。
残念ながら、木が邪魔で海岸ははっきり見ることができませんが、波の音ははっきりと聴こえます。
外ではありますが、Wi-Fiも問題無く繋がりました。
ジェラートカフェ LA PALETTE メニュー
それでは、LA PALETTEのメニューを見ていきましょう。
基本的に、アイスはダブルかトリプルで食べます。
アイスのサイズは2種類。テイスターサイズが小さいサイズ、レギュラーサイズが普通のサイズになっています。
味は、自由に選んでOKです。
ドリンクメニューも豊富に取り揃えてあります。
コーヒーやカフェラテ、ジュースやアルコールもあって、メニューは豊富。
アイスドリンクに+220円で、お好きなジェラードを1つ選んでアイスフロートにできます。
スパークリングワインとジェラートの組み合わせって気になりますね。
そして静岡ということで、丸子紅茶と静岡煎茶も飲めます。
そして忘れちゃいけない、この店自慢のジェラートを紹介しましょう。
店員さんの手によって、くるくる回転するのでこのショーケースは、見ててとても面白かったです。
こちらのアイスは全部で12種類あり、地元静岡で生産された食材によって作られたものです。
今回販売していた味のリストを以下に紹介します。
- ほうじ茶
- 静岡市清沢地区のレモン
- 清水産のフルーツトマト
- 久能の葉生姜
- いちご
- 駿河湾深層水で作ったチョコ
- 駿河湾深層水で作った塩
- 大納言小豆
- あいじろ味噌
- わさび
- 静岡煎茶
- しらすヨーグルト
という12種類です。
味がなんか想像つかないのも一部混ざっていますね。
季節によって色々な味が提供されるみたいなので、新しい味が出てくるのが楽しみです。
僕は今回、静岡煎茶としらすヨーグルトのレギュラーサイズダブルを注文しました。
煎茶の方は、口の中に上品な苦味と甘さが広がって最高に美味しかったです。
注目はしらすヨーグルト。
用宗ということで選んで食べてみましたが、ヨーグルトの味とシラスの感触が中々いい感じでした。
しらすヨーグルトのアイスには黒い粒が付いているのが分かるでしょうか?
おそらくこれは、シラスの眼ですね。
ジェラードはどちらも甘さ控えめで、食べやすかったです。
テイクアウトして海岸で食べてみるのも中々いいんじゃないでしょうか?
ジェラートはギフト販売もやっていて、地方発送も可能です。
開店時間は
平日 11時〜18時
土日祝 10時〜18時
となっています。
用宗を訪れたら、必見のお店です。
そして2023年11月、あまりの人気の高さに清水区のエスパルスドリームプラザ「Park-side」に2号店がオープンしました。
清水区民には願ったり叶ったりと言えますね。
用宗海岸 アクセス
JR静岡駅から浜松、島田方面の電車に乗って2つ目の用宗駅で下車。
所要時間は約7分です。
用宗駅は海辺の駅ということで、このようにお洒落な駅舎になっています。
そこから海の方向へ真っ直ぐ6分ほど歩いたら、海岸に到着です。
ハットパーク用宗や、LA PALETTEは海岸の突き当たりを左に曲がって真っ直ぐ行けばすぐに見えてきます。
さらにそこから5分ほど歩けば、用宗みなと温泉と用宗港に着きます。
今回紹介した全てのスポットは、用宗駅から徒歩10分圏内で回ることができるので便利なので覚えておきましょう!
まとめ
今回は静岡市西部の用宗海岸と、その周辺の再開発の様子について紹介してきました。
- 波が小さくて水質の良い海岸
- 魚が豊富に泳いでいて、海釣りを楽しめる
- 天然温泉でくつろぎながら、クラフトビールを飲むことができる
- しらす料理やジェラートアイスなど、飲食店が豊富
という感じで、夏に海で楽しみたい方にとっては最高の場所です。
JR静岡駅から2駅という立地の良さなので、市街地から気軽に足を運べます。
静岡観光のついでに、ぜひ訪れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。