台北から台湾東部を代表する都市の宜蘭や、温泉地として知られる礁渓へ足を運ぶなら、高速バスと鉄道(台鉄)でアクセスするのが便利です。
ただし、料金面や所要時間などでどちらが便利なのだろうか?と気になっている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、台北から宜蘭市と温泉街として有名な礁渓までの交通アクセスと、所要時間・おすすめ移動手段を解説します。
台湾東部の都市へ観光に訪れたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
宜蘭・礁渓はどこにある?台北からの位置関係

台湾の北東にある宜蘭県は、自然に溢れて観光でも見どころがたくさんあります。
台北からのアクセスも抜群で、かつ街ものどかでのんびりとした雰囲気が魅力です。
ここからは、宜蘭県の位置関係について詳しく解説します。
台湾の北東部に位置する、海と山に囲まれた自然豊かな街
宜蘭は、台湾の北東部に位置した海と山に囲まれた自然豊かな街です。
台北から電車で1時間半、バスで約1時間弱で行ける距離にあるので、日帰りや週末旅行の行き先として人気が高まっています。
都市部とは異なり、のびのびとした景観が広がっていて、都会の喧騒から離れてリラックスできる点も魅力的です。
台北市の真東!直線距離で約40kmの近さ
宜蘭は台北市の真東に位置し、直線距離で約40kmの近さです。
台北と宜蘭県の間には、険しい雪山山脈がそびえ立っていたため、観光客は山を避けて鉄道でアクセスすることが一般的でした。
しかし、2006年には全長12.9kmの雪山トンネルが開通したことで、宜蘭県から台北までのアクセスが便利になったのです。
地図を見ると一見遠いように見えますが、高速道路を利用すれば簡単にアクセス可能です。
移動手段は鉄道とバスの2択
宜蘭県までの移動手段は、鉄道とバスの2択です。
台北から羅東や宜蘭までアクセスする場合、早くて1時間、遅くて2時間半以内で到着できます。
バスや鉄道の本数も十分にあるので、台北から日帰り旅行は容易です。
鉄道で行く|台北から宜蘭県へのアクセス

台北から宜蘭県までの交通アクセスの1つが、鉄道です。
鉄道は快適で、景色を楽しみながらスムーズに移動できます。
ここからは、鉄道の利用方法や、礁渓温泉や宜蘭へのアクセス方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
鉄道の乗り方と切符購入方法

台北駅から宜蘭駅までは、普悠瑪・自強号といった特急電車に乗車して行くのが便利です。

切符を購入するには、こちらの自動券売機で購入します。

自動券売機は11カ国語が利用可能で、日本語も利用可能です。
「チケット購入」のボタンを押せば、特急券の予約ができます。
「当日券クイック購入」をクリックすれば、直近で乗車できる特急券のチケットが購入可能です。

切符は、こちらの窓口で当日購入または事前購入ができます。(購入にはパスポート提示が必須)

こちらが、特急電車にあたる「自強号」のチケットになります。
「Car4.Seat8」とは、4号車の8番席です。

切符を購入したら、こちらの自動改札機を通ってホームへ向かいましょう。
自動改札機にあるスキャンに、切符に記載されたQRコードをかざせば、通ることができます。
降りる時も同様で、QRコードをかざせば通過可能です。
ただし、日本のように切符を機械の中に回収するシステムではないため、不要になった切符は各自で処分するか記念にとっておきましょう。
特急電車はどんな乗り心地か

宜蘭方面に向かう特急電車は、主に以下のとおりです。
- 自強号
- 太魯閣号
- 莒光号
- 普悠瑪号
このようにいくつかの路線がありますが、今回は最も本数の多い自強号を紹介していきます。

2026年現在、自強号はこちらのEMU3000型電車が主流です。

座席はゆったりとしていて、快適な鉄道旅行を楽しめます。

前の座席との間隔も、飛行機のエコノミークラスより断然ゆとりがありました。

トイレもきれいで、安心です。
台北駅から宜蘭駅までのアクセス

台北駅から宜蘭駅までは、自強号を利用すれば所要時間は約1時間半です。
本数は朝方は1時間に3〜4本、日中は1時間に約2本程度の運行となります。

各駅停車で行けば、特急料金はかかりませんが所要時間は約2時間20分です。
台北駅から礁渓温泉(礁渓駅)へのアクセス

台北駅から礁渓温泉へ行くには、こちらの礁渓駅が最寄り駅です。
自強号などの特急電車であれば約1時間10分〜30分、普通電車であれば2時間で到着します。
ただし、宜蘭駅とは異なり礁渓駅には全ての特急列車は停車しません。
礁渓駅に停車しない電車の切符を購入しないように、必ずHPなどで時刻表の確認は忘れずに行いましょう。
鉄道利用のメリット・デメリット

鉄道を利用するメリットは、渋滞に巻き込まれずに宜蘭県に行けることです。
バスの場合高速道路を通りますが、時間帯や天候によっては渋滞する可能性もあります。
そのため、電車であれば到着時間はある程度計算が可能です。

また、電車は海沿いを走るので、海側の座席を確保できれば美しい景色を楽しめます。
逆に鉄道利用のデメリットは、以下の2点です。
- 電車の本数が限られている
- 運賃が高い
鉄道の場合、特急電車の自強号や太魯閣号に乗れば1時間半程で到着できます。
しかし、多くて10分に1本発着するバスに対し、特急列車の本数は1時間に2〜3本とそれほど多くありません。
それ以外には普通電車もありますが、所要時間は2時間以上と時間がかかります。
また、バスと比べて運賃が高いのもデメリットです。
台北駅から自強号を利用する場合、以下のような違いがあります。
| 鉄道 | バス(首都客運の場合) | |
| 礁渓 | 特急:306元 普通:181元 | 103元 |
| 宜蘭 | 特急:332元 普通:214元 | 136元 |
バスで行く|台北から宜蘭・礁渓へのアクセス

台北から宜蘭・礁渓へのアクセスは、バスを利用するのもおすすめです。
バスは電車よりも本数が多く、電車よりも運賃が安く1時間程で到着できることから、多くの人が通勤通学で利用しています。
また、台北からは以下3つのバスターミナルから発着しているので、利用価値も高いです。
- 台北バスターミナル
- 市政府バスターミナル
- 圓山バスターミナル
ここからは、台北から宜蘭・礁渓へバスでアクセスする方法を解説します。
台北バスターミナルから宜蘭・礁渓へのアクセス

台北バスターミナル(台北轉運站)は、台北駅北口に直結する商業施設「Qスクエア」内に位置するバスターミナルです。
宜蘭・礁渓方面へは主に「葛瑪蘭客運」が運行しています。
こちらは、悠遊カード(EasyCard)でも支払いが可能です。
日中は1時間に4本と高頻度で発車しており、予約なしでも気軽に乗車できます。
| 料金 | 145元 |
| 所要時間 | 宜蘭:約90分 礁渓:約60分 |
台北バスターミナルは、台北駅の北口にあります。
地下道を通れば、雨に濡れずに行けるので便利です。

切符売り場はターミナルの1階にあって、11〜13番窓口で購入できます。
乗り場は、バスターミナルの4階にあるので、切符を手に入れたらエスカレーターで4階に向かいましょう。
市政府バスターミナルから宜蘭・礁渓へのアクセス

市政府バスターミナルは、MRT市政府駅直結の巨大バスターミナルです。
宜蘭や礁渓といった東部方面だけでなく、桃園や基隆、新竹方面に行くバスもあります。

市政府バスターミナルからは、首都客運という会社が10分間隔で運行していて、宜蘭・礁渓から台北へ通勤通学する人が多く利用しています。

バスの車内は広く、リラックスして過ごせるのが強みです。

ただし、夕方の時間帯は帰宅ラッシュになるので、バスターミナルには長蛇の列ができて中々バスに乗れません。
台北から宜蘭や礁渓に向かう際は、平日の夕方に利用するのはなるべく避けるようにしましょう。
バスの料金と所要時間は、以下のとおりです。
| 料金 | 礁渓:103元 宜蘭:136元 |
| 所要時間 | 礁渓:約60分 宜蘭:約90分 |
こちらも悠遊カード(EasyCard)を持っていれば、窓口で切符を買わなくても乗車可能です。

なお、台湾東部方面のバスは、12〜16番バス停から発着します。
バスターミナルはMRT板南線の市政府駅と地下でつながっているため、雨の日でも快適に移動可能です。
また、バスターミナルの隣には、統一時代百貨店などショッピングスポットが充実しています。
圓山バスターミナルから宜蘭・礁渓へのアクセス

圓山バスターミナルは、MRT圓山駅2番出口前にある国交客運専用のバスターミナルです。
ただし、宜蘭行きは30分に1本の運行となるのに対し、礁渓行きは1日に8本程度とそれほど本数は多くありません。
チケットは、バスターミナルにある切符売り場で購入しましょう。
こちらも、前述したバス会社と同様に悠遊カード(EasyCard)が利用可能です。
| 料金 | 礁渓:100元 宜蘭:124元 |
| 所要時間 | 礁渓:約50分 宜蘭:約90分 |
圓山バスターミナルは、宜蘭方面だけでなく、基隆や桃園へもアクセス可能です。
宜蘭・礁渓のバスターミナルとは?

ここからは、宜蘭と礁渓にあるバスターミナルについて解説します。
バスを利用して宜蘭や礁渓温泉を訪れる予定のある方は、こちらを参考にしてください。
宜蘭バスターミナル
出典:維基百科
宜蘭バスターミナルは、宜蘭駅から徒歩7分のところにあります。
2023年にリニューアル工事が完了し、近代的で個性的なデザインのバス乗り場に生まれ変わりました。
市政府バスターミナルは2番乗り場で、台北バスターミナル行きは5番乗り場、圓山バスターミナル行きは4番乗り場から発着します。
ただし、中心街にある見どころからはかなり離れているので、その辺りは宜蘭駅と比べると少し不便です。
礁渓バスターミナル

礁渓バスターミナルは、温泉街から徒歩10分のところにあるバスターミナルです。

バスターミナルの裏側には温泉公園があって、足湯や温泉施設が利用できます。
こちらの足湯は無料で、ターミナルのすぐ真裏にあることから、バスの待ち時間に気軽に利用可能です。

公園の奥には有料の温泉施設があって、森林浴を楽しみながら温泉を満喫できます。

窓口はバス会社ごとに異なり、台北バスターミナル行きの葛瑪蘭客運はこちらの窓口でチケットが購入可能です。
乗り場は3番乗り場なので、出発時刻になったらそちらに並びましょう。

国交客運のバスは、1番バス停からの発着です。
市政府バスターミナル行きの首都客運に乗る場合は、まずこちらの窓口に向かいましょう。

バスに乗りたいとスタッフに伝えれば、こちらの整理券を渡されます。
これは次のバスに乗れる順番を記したもので、この場合は3番目に乗車が可能です。

出発時刻になったら2番バス停に並んで、整理券を渡して料金を支払い、バスに乗車しましょう。
料金は乗る際に現金で支払うか、悠遊カード(EasyCard)をタップすれば支払いは完了です。
バス利用のメリット・デメリット

バスを利用するメリットは、本数が多く気軽に乗れる点と、鉄道より安価で確実に座れるコスパの高さです。
礁渓や宜蘭のバスターミナルも中心部や温泉街に近く、移動後の観光に非常に便利となっています。
一方デメリットは、週末や祝日に高速道路で発生する交通渋滞です。

また夕方などのラッシュ時に乗る場合、バス停に長蛇の列ができて中々バスに乗れないという問題が起こります。
台北〜宜蘭・礁渓のアクセスに関するよくある質問(FAQ)

ここからは、台北から宜蘭・礁渓のアクセスに関するよくある質問に回答します。
アクセスに関してより詳しく知りたいと思ったら、こちらを参考にしてください。
Q. 台北から宜蘭・礁渓まで何分かかる?
台北から宜蘭までバスでの所要時間は、約80分です。
電車であれば自強号(特急)で約90分、普通列車や区間快速で約100分程かかります。
台北から礁渓へ行く場合、バスであれば約60分で到着可能です。
電車の場合、自強号(特急)で約70分、普通列車や区間快速で約100分程かかります。
Q. バスと鉄道どちらが安い?
バスと鉄道の料金を比較すると、断然バスの方が安いです。
台北からバスで行く場合、礁渓は103元〜、宜蘭は136元〜となります。
一方鉄道の場合、普通列車なら181元〜、自強号(特急)は306元〜と料金は高めです。
Q. 休日・連休は混雑する?予約は必要?
バス鉄道共に、休日・連休は混雑が予想されます。
また通勤通学でバスや鉄道を利用する人も多いことから、朝夕は混雑するので注意しましょう。
特急電車を利用する際は時期によって予約がおすすめですが、バスを利用する場合は予約は必要ありません。
まとめ

今回の記事では、台北から宜蘭・礁渓までのアクセス方法や所要時間、移動方法のメリット・デメリットをバス鉄道共に解説しました。
台北から宜蘭・礁渓への移動は、安さと本数の多さを重視するなら「高速バス」、渋滞を避けて定刻通り移動したいなら「鉄道(台鉄)」がおすすめです。
休日やラッシュ時の混雑、乗車場所の利便性を考慮しながら、旅程や予算に合った手段を選びましょう。
事前準備を整えて、豊かな自然と名湯が待つ宜蘭・礁渓の旅を快適に楽しんでください。
