長きに渡って、海外好きの日本人の間で高い人気を誇る国としてお馴染みのタイ。
そのタイへ日本の主要空港から直行で行くことができ、日本人旅行客の間でも高い人気を誇る航空会社が、今回紹介するタイ国際航空です。
2022年から入国や出国規制が解除されたことで、今後多くの乗客が利用するであろうタイ航空の国際線。
というわけで今回は、そんなタイ航空の国際線のエコノミークラスがどんな乗り心地なのかを、簡単に紹介して行きます。
簡単に読めますので、タイに行く時の参考にしてみてください。
目次
タイ航空 経営破錠していた
冒頭から暗い話題を書いてしまって申し訳ありませんが、実はタイ航空は2020年の5月に経営破錠してしまいました。
タイのナショナルフラッグキャリアとして名高いタイ航空は、パンデミックの前から経営状況は芳しく無く、約8,000億もの負債を抱えていたそうです。
ただでさえ経営が厳しい状況だったのに、2020年の4月からパンデミックによって国際線が相次いで運休したことで、完全にとどめを刺されてしまいました。
人員の削減などをしながら、会社側も再建案を色々模索はしていたようですが、労働組合の反対や天下りを狙う国の官僚の横槍などにあって、それらの再建案は中々進めることができず。
それでも2021年、再生計画案が提示されて大幅なコストカットが実行されて、
- 従業員数の削減
- 航空機の種類削減
などが行われました。
このようなことから、
タイ航空はこの先ちゃんと運行できるの?
とその行く末を心配する人も多いかと思いますが、2022年現在は全く問題なく運行がされています。
日本線の方も、2021年に東京発バンコクへの直行便の運行が再開され、その後関空とセントレアでも運行が再開されました。
さらに2022年には、入国の際に提出が必要だったタイランドパスが廃止され、ワクチンや検査などの全ての規制が取り払われて、デイリー運行も再開されるなど、タイの観光産業には確実に追い風が吹いています。
そんなタイ航空は現在、
- 成田発 1日2便
- 羽田発 1日1便
- 関空発 1日1便
- 中部発 1日1便
となっていて、さらに2022年暮れには
- 福岡発
- 札幌発
の便も再開することになっています。
そんなタイ航空はどんな乗り心地なのか、早速見て行きましょう。
タイ航空 セントレアチェックインカウンター
今回紹介する路線は、名古屋中部国際空港(セントレア)発のバンコク行きタイ航空645便です。
現在では、入国の際に必要だったタイランドパスも廃止され、それまでと変わらないスタイルでチェックインすることができるようになりました。
このセントレア発のタイ航空は、2021年の夏頃から運行が再開されて、現在では入国規制の解除に合わせて毎日運行されるようになり、タイへの渡航は以前より便利になっています。
ちなみに、セントレアでも徐々に国際線の運行再開が始まるようになり、現在では
- バンコク(毎日)
- ハノイ(毎日)
- ホーチミン (日、水)
- シンガポール(日、水、金)
- マニラ(毎日)
- ソウル(火曜日を除くほぼ毎日)
- 台北(日曜を除く毎日)
- グァム(木、金)
- デトロイト(日、火、金)
- ホノルル(金)
- 香港(日、火、木、土)
にアクセスできるようになりました。「()は運行曜日。」
最近では、LCC専用の第2ターミナルでも国際線の運行が再開されるなど、段々と活気は戻りつつあります。
タイ航空 使用機材の紹介
今回搭乗した飛行機は、最新機材のエアバスA350ー900(A359)です。
エコノミークラスのシートは、3✖︎3✖︎3という国際線使用でした。
今回はA350で運行していましたが、毎回A350が来るというわけではありません。
時にはタイ航空の都合によりB789-7など、ボーイング社の飛行機を使用したりする場合もありますのでそのつもりで。
と言う訳で、A350の機内はどのようになっているのか?
早速見ていきましょう!
エコノミークラスシート
こちらが、タイ航空のエコノミークラスのシートです。
結論から言ってしまいますが、座りごこちは抜群でした。
座るとこのような感じです。
前との座席の間隔は、大体拳2個分と十分な余裕がありました。
ちなみに以前は、椅子の前にあるポケットのところに機内誌があったのですが、このフライトでは用意されておらず。
おそらく、オンラインで簡単に読めることができるからなのでしょうか?
大体どこの航空会社にもありますが、座席には枕などに使用できるクッションが置かれていて、眠る時に重宝します。
今回乗ったフライトでは、隣の2席に誰も乗客が来なかったので、横になってゆったりと眠ることができました。
もちろんビジネスクラスより快適感があるという訳ではありませんが、横になっても身体への負担はそこまででも無く、長時間のフライトでも安心して眠ることができます。
なお3席使って横になる場合は、真ん中のシートベルトを使った方が快適に眠れます(全く個人の感想です)
機内エンタメ
続いては機内エンタメです。
こちらの画面で、映画やドラマ、音楽やドキュメンタリー番組を見ることができます。
このフライトでは、日本の映画は見ることができませんでした。
韓国や地元タイの映画は見ることができたのですが、このフライトの時は2022年の6月。
この当時はおそらくまだ日本人の需要がまだそんなに多くなかったから、日本の映画は用意されてなかったのかな?と自分なりに推測しました。
個人的には、タイ航空は香港のキャセイパシフィックや台湾のチャイナエアラインと比較すると機内エンタが弱い印象を受けます。
2018年にもタイ航空に搭乗しましたが、その時も全く同じような感じでしたね。
この辺は、何か改善が必要かもしれません。
スクリーンは、画面をタッチすれば動く仕組みになっています。
「Language」のところを押せば、日本語に切替も可能です。
「information」のところを押せば、今飛行機がどこを飛んでいるのかがわかるマップが表示されます。
3Dで地図が表されて、しかも表示の種類が豊富なのでとても分かりやすかったです。
機体の上の部分にはカメラが付いていて、このモニターから外の様子を見れるシステムが導入されてました。
この当時は、休止中のサービスも多く
- 機内Wi-Fi
- 新聞、雑誌サービス
- 機内エンタのゲーム
が休止中でした。
ゲームができないのは結構痛かったです。
化粧室
こちらが化粧室です。
最新機材ということもあって、かなり綺麗な造りでした。
写真の化粧室は機体の後ろにあるものですが、こちらは機体の真ん中にある化粧室と比べて若干狭く感じます。
ゆっくり用を足したい場合は、真ん中の化粧室を使いましょう。
機内食
今回食した機内食がこちらです。
ちなみにこのフライトでは、アルコールの提供はされていませんでした。
写真の料理はタイ風のチキン料理。
洋風の魚料理と2種類の選択性でした。
タイの航空会社だからでしょうか、チキンに多少の辛さは感じましたが、中々美味しかったです。
ちなみに、バンコク発中部行きは深夜便なので、写真のような機内食は提供されません。
その代わり離陸の1時間後に、ライ麦パンにチーズとハムを挟んだ、簡単な軽食が配られました。
深夜便なので寝る人の方がほとんどであること、到着が朝の7時30分だったことが配慮されたのでしょうか。
この他に、飲料水も配られます。
タイ航空では、かなりの回数で水が配布されるので、事前に空港で水などを購入すると座席がペットボトルだらけになってしまう恐れがありますので、注意しましょう。
そんなこんなで約6時間後、飛行機はバンコクのスワンナブーム国際空港に到着しました。
タイ航空 バンコクスワンナブーム国際空港
2016年にオープンした、東南アジアを代表するハブ空港がバンコクスワンナブーム空港です。
インドやネパールなどの西アジアや、近隣の東南アジアの国、または南半球のオーストラリアや欧州に向かうためのハブとして、連日世界中から多くの観光客がやってきます。
飛行機を降りたら、まずイミグレーションに足を運びましょう。
到着スポットによっては、かなり長い距離を歩く場合もあります。
スワンナブーム空港の入国審査の窓口は全部で3カ所あるので、近いところから入りましょう。
そして入口で、入出国カードを記入して入国審査の列に並びます。
タイ人用と外国人用と分かれているので、外国人(Foreigner)のところに行きましょう。
人によっては、中々上手くいかず時間がかかる場合がありますが、冷静に応対しましょう。(僕がそうでした)
なので、タイへ行く際は堂々と航空券を取って出かけましょう!
まとめ
というわけで今回は、中部国際空港発バンコク行きのタイ航空の機内について紹介していきました。
タイ航空は、現在経営的にもかなり苦しい状況ではありますが、以前と変わらず快適にバンコクまでの6時間弱のフライトを満喫できます。
2022年10月からは、全ての規制が撤廃されたので、今までと変わらない感じでタイへ渡航することができるようになりました。
ゆったりとして快適なタイ航空で、タイ旅行を楽しんでみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。