【沖縄観光】アメリカの雰囲気あふれるコザの街を散策してみました

沖縄

沖縄に旅行に行くなら、アメリカの雰囲気が漂う場所に行ってみたい。

アメリカの料理や、クラブで音楽を楽しんでみたい!

今回の記事は、このような思いを持っている人に対して答えていきます。

沖縄本島那覇市から車で40分ほどのところにあるアメリカ軍嘉手納基地。
この第2ゲートの前にある街が沖縄市、通称コザと呼ばれる地区です。

在日米軍の人達向けの店が軒を連ね、まるでアメリカにいるような雰囲気を味わえます。

またコザは、

「沖縄音楽の聖地」

と呼ばれ、多数のライブハウスが点在し、ロックから沖縄民謡まで数々のアーティストを輩出した地域です。

今回の記事では、

  • コザ地区の見所
  • アメリカの雰囲気漂うコザ周辺のショッピングモール

を紹介していきます。

この記事を読めば、コザ地区の魅力と名所がわかるので、沖縄観光を考えている方はぜひ参考にしてください!

今回紹介するのは沖縄市ですが、文中では全て旧市の「コザ」と表記します。

アメリカ雰囲気あふれるコザの観光名所

 

 

コザと言われて、

あれ?そんな街沖縄にあったっけ?

と思う人は多いかもしれません。

実は現在の沖縄市は、1974年までコザ市という名前で親しまれてきたのです。

「コザ」という地名は現在どこにもありませんが、

  • バス停(コザ)
  • 信用金庫(コザ信用金庫)
  • 学校(コザ小中高校)
  • 運動公園(コザ運動公園)
  • コザボーリングセンター

というように、コザの名前はあちらこちらに残っています。
地元の人達も、親しみを込めて「コザ」という人は多いです。

 

コザは米軍嘉手納基地の目の前に位置することから、在日米軍向けの英語表記のお店やクラブ、飲食店が多く、まるでアメリカに来たのかと錯覚するほどの場所です。

60年台後半から70年台にかけて、コザの街にはベトナム戦争の影響で街には米軍関係者が溢れ、それに伴った歓楽街ができて、コザの街は賑やかで猥褻な雰囲気の街でした。

やがてそのバブルが終了すると、同時に街の衰退が始まってしまい、コザは寂しいシャッター商店街に変貌してしまいました。

 

その証拠に、こちらはコザ中心街のパークアベニューという通りですが、人出はほとんどありませんでした。

このように、かつて賑わったコザの雰囲気は現在ほとんどありません。


それでも独特の雰囲気は健在で、夜になるとクラブから音楽がガンガン流れ、盛り上がりを見せます。
という訳でここから、コザを散策する上で絶対押されておくべき名所を紹介していきます

コザの名所その1  コザミュージックホール

 

 

コザは沖縄ミュージックの聖地として有名で、これまで数多くの有名ミュージシャンを輩出してきました。

コザにはアメリカ文化が身近にあり、良質な音楽を聴けるクラブがたくさんあるなど、ミュージシャンが育つ下地はたくさんある場所なのです。

代表的な存在といえば、ハイサイおじさんの曲で有名な嘉納昌吉(きなしょうきち)やORANGE R ANGEなどが有名で、地元では英雄のような存在になっています。

そんな聖地コザの国道330号線に面したゲート通りの入口に存在するのが、コザミュージックホールです。

 

 

3F建てのミュージックホールの館内の1Fと2Fには、数件の飲食店と沖縄民謡として有名なエイサーの歴史を紹介するエイサー会館があります。

 

 

そして3Fにあるのが、こちらのミュージックタウン音市場です。

最大で1000人近くを収容できる大型のライブハウスで、様々な音楽イベントが開催されています。

 

 

音市場の入口には、沖縄音楽の歴史が年表を使ってわかりやすく紹介されていました。

 

ここでは、沖縄の音楽シーンの移り変わりやどのミュージシャンがいつデビューしたのかというを、ジャンルを問わずに一気に知ることができます。


細かい歴史背景も書いていて、1度読み始めるとかなり読みふけってしまいました。
この年表は、音楽好きには必見です。

コザの名所その2  沖縄市音楽資料館おんがく村

 

 

沖縄の音楽に少しでも興味を持ったなら、こちらへ足を運んでみましょう。

コザのアーケード街の中にある沖縄市音楽資料館おんがく村では、沖縄音楽の音源や資料を無料で試聴、閲覧することができる施設です。

入場も無料なので、自由に館内を散策してみましょう。

 

 

こちらには、沖縄民謡には欠かすことができない三線(さんしん)と、沖縄民謡のミュージシャンのレコードが展示されていました。

三線の下に飾ってあるレコードは、「愛のストトン節」と「美わしの琉球」という曲のレコードです。

どちらもかなり有名な曲なので、詳しい歌の内容はこちらの動画を参考にしてください。

 

 

 

こちらには昔懐かしいジュークボックスが置いてありました。
今でも動くんでしょうか?

 

 

壁の上にある写真の人達は、沖縄民謡界のレジェンド的存在のミュージシャンです。

ただ残念なことに、ここで紹介されているミュージシャンは全て他界されています。

 

 

そして、おんがく村の1番の目玉はこちらです。

本棚の上にあるipadを操作すれば、民謡からポップス、ロックといった全てのジャンルの沖縄出身ミュージシャンの音楽を無料で聴くことができます。

何曲聴いても自由なので、思う存分聴いてみましょう。

 

さらに本棚には、沖縄のミュージシャンが紹介された古い(70年代、80年代)音楽雑誌や民謡歌手のコンサートのパンフレットなど、貴重な資料が大切に保管されて、こちらも無料で閲覧できます。

 

こちらの雑誌は、1978年発行のロックステディ7月号です。

グラビアを飾っていたのは、なんと若き日のエアロスミスのスティーブン・タイラーでした。

このように、音楽ファンから見たらたまらない資料がたくさんあるので、聴いたり読んだりしているうちにあっという間に時間が経つ面白い場所です。
12時から18時までの営業なので、見逃さないようにしましょう!

 

コザの名所その3  沖縄市戦後文化資料展示館

 

 

嘉手納基地のゲート2の近くにある博物館が、こちらの沖縄市戦後文化資料展示館です。
この展示館では沖縄戦の際の生々しい写真や、アメリカ統治時代の沖縄の文化や返還までの苦悩の道のりが貴重な写真や資料と共に展示してあります。

  • 日本返還前の沖縄の街の風景
  • 当時使用されていたAサイン
  • 米軍が募っていたAサインバーの風景
  • 当時発行されていた新聞
  • 米軍が使用していた生活用品

といったものが展示されていて、戦後沖縄がどのように変わっていったのかを理解することができます。

また、70年代のはじめに起こった米兵の交通事故をきっかけに、近隣住民が車を燃やすなどの暴動に発展したコザ騒動、米軍の毒ガス運搬に対する沖縄県民の反対運動や、沖縄市がコザ市だった頃の写真等等展示物はかなり豊富で、小さい博物館ですが展示物は豊富です。

面白い展示物が多く、見ているとあっという間に時間が過ぎていました。

しかも入場料は無料。

教科書に載っていない、沖縄の戦後史を知るには最適の場所です。

米軍関係の写真が多い関係かもしれませんが、館内の撮影は禁止になっています。

コザの名所その4  コザゲート通り

 

 

米軍嘉手納基地ゲート2の目の前にあり、国道330号線の合流点まで続くこちらの道は、通称「ゲート通り」と呼ばれています。

基地のゲートの前にあることから、この通りには米軍関係者向けに建てられたナイトスポットや飲食店、ブティックがあり、当然ほとんどの看板は英語です。

 

なので、日本にいながらアメリカにいるような感覚になれます。

当然のことながら、道ゆく人達もアメリカ人が中心で、英語が得意な日本人がアメリカ人と積極的に交流している姿も見かけました。

先述したように、ベトナム戦争の影響でゲート通りには多くの米兵が詰めかけ、60年代後半から70年代にかけて空前の賑わいを見せたこともあります。

しかし現在では閉店してしまった店も多く、かつての賑わいはありません。

とはいえ現在でも、コザの街を象徴する場所であることに変わりはありません。
音楽の街ということでライブハウスが多く、お手頃な値段でライブを楽しむことができます。

 

コザの名所その4  嘉手納基地第2ゲート

 

 

こちらが、沖縄県で最大の面積を誇る米軍嘉手納基地の第2ゲートです。

沖縄自動車道のガード下を潜ったところにあって、基地内からは米軍基地の住人であることを示す「Yナンバー」の車が次々と出て来ました。

軍事施設ということで、少し遠目からの撮影になってしまいましたが、ガード下を潜るとボーダーラインを意味する黄色い線と、ここはアメリカであるというサインのような文字が地面に書かれていました。

実際、近くまで足を踏み入れた際にはかなりの緊張感を感じたものです。

ゲートには検問所と、迎えの車を待つための屋根付きの待機場のような場所があります。

ちょうど1人の女性が、基地から出てくる人を待っているのか、そこで待機してました。

 

この場所に来ると、少しだけアメリカに足を踏み入れた気分になれます。
しかし、以前紹介したレストランシーサイドという北谷の第1ゲート付近に比べると、若干の緊張感に満ち溢れてました。

見学は自由ですが、外国の軍事施設ということを忘れないようにしましょう。

 

沖縄嘉手納にあるレストランシーサイドでアメリカ料理を堪能してきました

 

コザの名所その5  胡屋十字路

 

 

ゲート通りの入口にあたるこの十字路が胡屋(ごや)十字路です。

コザミュージックホールがすぐ目の前にあり、この十字路がコザの中心部の役割を果たしています。

 

 

沖縄市といえば、毎年8月に開催されるエイサーでお馴染みの街です。

十字路には、「エイサーのまち沖縄市」と記された台座の上にマスコットキャラが展示されてました。

エイサー祭りは、沖縄市民が1つになる最大のお祭りとして必見です。

コザの名所その6  コザ十字路

 

 

胡屋バス停からバスに乗って、5分ほど移動して到着するのが、「コザ」という名前のバス停に着きます。

こちらのコザ十字路は、胡屋十字路と並ぶコザの中心地です。

 

昔は市場があったり大変な賑わいを見せてたようですが、現在では閉店した店も多く、かなり寂れてしまいました。

交差点近くの美里一丁目周辺は、通称「吉原」と呼ばれ、怪しい歓楽街として栄えた時期もあったのですが、現在ではその面影は全くありません。
吉原という名前を聞くと、どうしてもそういうことを連想してしまいますね。

 

 

ちなみにこの辺りは60年代に黒人街が作られて、当時人種差別で苦しんでいた黒人達のユートピアとなっていた過去もあります。

 

 

コザ十字路の最大の見所は、コザバス停の目の前にあるこちらの壁画です。

コザの歴史を描いたこの壁画は、

「忘れてはいけない沖縄のアイデンティティ」

をテーマに、越期グスクの時代から現代までの沖縄の移り変わりを、全長170mに渡って建物の壁に描かれています。

ちなみに壁画の後ろには、銀天街通りと呼ばれる、シャッターが目立つまったりとした空気の商店街があるので、時間があったら歩いてみましょう。

 

観光に便利なコザ周辺の大型ショッピングモール 

 

 

コザから車で10分、那覇から車で30分のところにある北中城村と沖縄市の間には、2つの大きいショッピングモールがあります。

  1. イオンモール沖縄ライカム 
  2. プラザハウスショッピングセンター

2つともアメリカと深い縁のある場所であり、2つのモールは互いに歩いて行ける距離にあります。

特に那覇からバスで移動する際は片道1時間以上あるので、かなりしんどいです。
なので、途中下車して休憩するにも最高の場所なので、今回紹介いたします。

ぜひ参考にしてください。

 

大型ショッピングモール その1  イオンモール沖縄ライカム

 

 

最初に紹介するのは、毎度お馴染みイオンモールです。

北中城村と沖縄市の境目辺りに、2015年に開業した沖縄県最大規模のショッピングモールです。

330号線とイオンモールのところにある交差点は、ライカム交差点と呼ばれていて、所在地はライカム1番地というカタカナ表記になっています。

ライカムとは英語で、RYCOM(Ryukyu Command Headquarter)の略称で、琉球米軍司令部の意味です。

在日米軍の専用ゴルフ場だった泡瀬ゴルフ場がかつてここに存在していて、2010年に変換された後に大規模な再開発が行われ、イオンモールや徳洲会病院が整備されるなど、大きく様変わりしました。

 

 

こちらが、泡瀬ゴルフ場の写真です。

 

 

館内には、シネコンやショップ、沖縄土産のお店が多く、1日中遊ぶことができます。
1Fには、美ら海水族館からやってきた色とりどりの魚が水槽で泳いでました。

巨大なモールなので、週末は周辺道路に大渋滞が発生します。
なので路線バスが動かなくなることがあるので、週末にコザへ行く際はそれを頭に入れておくようにしましょう。

ひろたか
ひろたか

最寄りバス停は、「比嘉西原」、「イオンモール沖縄ライカム」です。

大型ショッピングモール その2 プラザハウスショッピングセンター

 

 

イオンモールから徒歩7分、またはバス停「プラザハウス前」で下車して辿り着くのが、プラザハウスショッピングセンターです。

アメリカ統治時代の1954年にオープンしたプラザハウスは、事実上日本で最初にオープンしたショッピングモールとして名前が知られています。

店内には、英語の表記もあちこちにあり、まるで外国の古いショッピングモールにいるような気分になりました。

 

 

こちらが、オープン当初のプラザハウスです。
何も知らずに見たら、アメリカの写真に見えますね。

このモールに、オープン当初からテナントとして入っているのが、インポートセレクトショップのロジャースです。

ロジャー・C・ウイリアムズによって設立され、日本の輸入セレクトショップの元祖と言われています。

直接アメリカで買い付けた上質の品を販売していますので、思いがけない掘り出しものが見つかるかもしれませんよ。

ひろたか
ひろたか

過去には、ダグラス・マッカーサーの夫人など、アメリカのVIPも多くロジャースを訪れてます。

バス停の目の前にあるので、バス旅の途中下車やドライブでの休憩スポットとして利用するのがおすすめです。

 

コザ観光 路線バスでのアクセス紹介

 

那覇からコザへはバスで約1時間かかります。

那覇からバスで行く場合は、本数が1時間に平均15本近くあるので、長くバスを待つ必要はありません。

那覇からコザまでは、21、23、24、27、31、63、80、90、110番のバスに乗れば行くことができます。

ただし、系統番号によって経由地が違う場合があるので、そこは事前に確認しましょう。

ゲート通りへは「胡屋」のバス停で、コザ十字路へは「コザ」のバス停で下車すればすぐに到着できます。

まとめ

今回の記事では、沖縄市の通称「コザ地区」にある観光スポットを紹介してきました。

米軍嘉手納基地の目の前にあることで、

  • ライブハウス
  • バー

といったアメリカンスタイルのお店の他に、

  • 沖縄市戦後文化資料展示館
  • 沖縄市音楽資料館おんがく村

という沖縄の歴史や音楽などの文化を学んだりできるエリアです。

少し那覇からは遠いですが、時間をかけても行く価値がある場所なので、沖縄に行く際はぜひ訪れてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


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