韓国プロサッカーの最高峰として有名なKリーグ。
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)でJリーグのチームと対戦したり日本でも多少身近な存在ではありますが、実際にどんなリーグなのか、スタジアムの雰囲気はどうなっているのか気になる方は多いのではないでしょうか?
結論から言えば、当日券を簡単に購入できてスタジアムの雰囲気も日本のJリーグとほとんど変わりません。
今回の記事では、韓国のKリーグサッカーのスタジアムの雰囲気やチケット価格がどのような感じなのかを、Kリーグ仁川ユナイテッドの本拠地である仁川スタジアムを例にして紹介していきます。
この記事を通じて、ゼひKリーグの魅力を知ってみてください!
目次
仁川ユナイテッドFC プロフィール
Kリーグに所属する仁川ユナイテッドは、仁川市を本拠地として2003年に設立されました。
自治体運営の市民クラブとして創設されたクラブで、FCソウルや全北など大手企業をバックアップにしているチームがほとんどの韓国にしては珍しいスタイルです。
有名な日本人選手では、過去にあの前園真聖さんもこのチームでプレー経験があります。
ユニフォームはイタリアのインテルを彷彿とさせる青と黒を基調とした仁川ユナイテッドは、実は一度も降格を経験していないクラブとしても有名です。
とはいえ、これまで何度か降格の危機はあったのですが、その度に乗り越えてきた悪運の強いクラブでもあるので、タイトルは現在まで一度も取れてません。
しかし今シーズンは、おめでたいことにACL(アジアチャンピオンズリーグ)にプレーオフを勝ち抜いて出場が決まりました㊗️!
グループステージでは、2022年Jリーグチャンピオンの横浜Fマリノスと同グループになり、いきなりアウェイの日産スタジアムで勝利を手にしたことは記憶に新しいところです。
仁川サッカー競技場へのアクセス
仁川ユナイテッドの本拠地、仁川サッカー場は交通の便が抜群のスタジアムです。
ソウル駅から地下鉄1号線の龍山方面行き電車に乗って、「仁川」行きの電車に乗って約1時間、「桃源」駅で下車して、駅前の交差点を渡ればすぐにスタジアムに到着します。
クソボロいですが、こちらの電車に乗ってソウルから桃源駅まで約1時間ですので、時間に余裕を持って出かけましょう。
なおソウルから行く場合は、2つの方面に行く電車が交互に走っているので、必ず「仁川」行きに乗りましょう。
違うのに乗ってしまうと安養市や水原市の方に行ってしまいます!
また、アナウンスも韓国語中心なので外の景色を確認しながら乗り過ごさないようにしましょう。
余談ですが、「仁川駅」とはハングル文字でこう書きます。
そして仁川行きの路線は急行と普通の2つの電車があって、「桃源」駅には急行は停車しません。
基本的に急行の起点駅は龍山駅ですので、龍山から乗る場合は気をつけましょう。
もし間違って急行に乗ってしまったら、桃源駅の次の駅が終点の東仁川駅なので、反対のホームに戻って引き返してください。
仁川ユナイテッド チケット購入方法
続いて、チケットの購入方法を紹介します。
Kリーグの試合は、余程大事な試合にならない限り満員にはなりませんので、当日スタジアムに行けば問題無くチケットを購入できます。
チケットは、こちらの「TICKET BOX」で購入可能です。
購入時は、クレジットカード現金どちらも使用できます。
窓口のスタッフは簡単な英語なら会話ができますが、スタッフによってはわからない可能性もありますので、座席表を撮影して座りたい席を指差すなどして対応しましょう。
チケット価格
こちらが、仁川サッカー場の座席表と料金です。
表の2列目が大人料金で、3列目が子供料金となります。
そしてカッコ内に書かれている金額は当日券の価格で、その上に書いてあるのは前売り券の価格です。
メインスタンドの1番良い席が前売りで50,000ウォン(約5,000円)で、サポーター席に当たるサイドスタンドが12,000ウォン(1,200円)と、一部リーグとしては驚きの安さでした。
前売りと当日の差は2,000ウォン(約200円)くらいなので、あまり差はありません。
座席は色とブロックに分かれていますので、自分の座りたい席を窓口で言いましょう。
その際、どのブロックに座りたいかを聞かれるので、座席表を指差すかブロック番号を口答で伝えればOKです。
チケットの詳細と入場まで
そして購入したチケットがこちらです。
この日はメインスタンドのW4を選択しました。
価格は21,000ウォン(約2,100円)とかなり安いです。
入場ゲートとブロック、シートが英語表記なのはありがたい配慮でした。
入場ゲートは、座席から近いゲートから入ることになりますので、スタジアムマップを参考にしてゲートへ向かいましょう。
こちらが、W4の入場口です。
入場時は荷物検査の他に、金属探知機の機械を身体に当てられます。
一応セキュリティは厳重のようですが、アルバイトの女の子が不慣れな手つきでやっていたのでどうなんでしょうか?
仁川サッカー競技場 スタジアムガイド
仁川ユナイテッドの本拠地は、仁川広域市にある仁川サッカー競技場です。
2014年に行われた仁川アジア大会のために2012年に完成したこのスタジアムは、スタンドとピッチが近く臨場感のある競技場として知られていて、丘の上に建てられている地形を活かして下層部にはショッピングモール「ホームプラス」がある造りとなっています。
スタジアムの前には大きな吹き抜けがあって、そこからエスカレーターを利用してホームプラスにアクセス可能です。
完成から10年近くしか経過していないので、スタンドは比較的新しく座席も座りやすくてサッカーを観戦するには最適です。
というわけでここからは、スタンドの景色がどうなっているのか順番に見ていきましょう!
メインスタンド
まず最初に、メインスタンドを紹介します。
2層式になっていて、上段席の方が料金がお得になっています。
まずは特等席から見た景色です。
バックスタンド後方の高層ビルとのコントラストが最高でした。
最前列の席です。
監督などベンチの声ややりとりがはっきり聞こえる雰囲気でした。
ただ屋根がかかっているか微妙な場所なので、雨の日は雨具を用意した方が無難かもしれません。
サイドスタンド寄りの席です。
傾斜が良いので、選手のプレーがはっきりと見えてとても良い座席でした。
先程の反対方向のスタンドから見た景色がこちら。
ここはアウェイ側と言うこともあり、観客もまばらなのでゆっくり観戦できます。
続いて、上段席がこちらです。
比較的観客も少なく、のんびり観戦するには最適の環境と言っていいでしょう。
ここだけの話一応指定席ですが、空席だらけなので自由に移動しても何も文句を言われません。
最前列から見た景色です。
価格も安くのんびり観戦できる(当日券で19,000ウォン)ので、初めて訪れる方には最適の席と言っていいでしょう。
バックスタンド
続いてバックスタンドの紹介です。
こちらも、ほぼメインスタンドと傾斜は変わりませんでした。
下段の席ながら、ピッチ全体が良く見渡せる素晴らしい席です。
こちらはセンターサークルの前。
座り心地もよく、サッカー観戦には最適と言っていいでしょう。
ちなみに、写真右手にはグループ向けの机付きシートもありました。
バックスタンドの最上段から見た景色です。
こちらの席は、とにかく空席だらけで人が少ないので、トイレで並ぶことはほとんどありません。
ただし、コンコースは驚くほど人の気配が無く、若干恐怖感を感じました。
それでも反対側のタッチラインがはっきり見えるので、見やすいことに変わりはありません。
価格も当日券で13,000ウォン(約1,300円)と、本当にプロリーグか?と思わず疑ってしまうような金額ですが、逆に言えばこれだけ安い金額でプロサッカーを見れるのだからラッキーと言ったほうがいいかもしれません。
サイドスタンド
続いてはサイドスタンドの紹介です。
こちらは仁川ユナイテッドの応援席となっていて、ゴールの近くだけは立ち見席で熱狂的ファンはここへ陣取るそうです。
その他の席は全て座席で、全席自由席となってます。
ホーム側のスタンドはかなり大きめに造られていて、上段から眺めるとメインやバックに劣らず見やすいエリアでした。
写真で見るように傾斜はかなり急で、上段の席まで登って行くと息が切れるくらいの急斜面です。
そしてこちらは、先程と反対側のスタンドで、アウェイサポーターが陣取る席です。
他のスタンドと違ってこちらは屋根が無く、雨の日は土砂降りで観戦しなければなりません。
これはわざとそうしたのでしょうか?
まさに「アウェイの洗礼」を実感できるスタンドです。
ただ、ピッチとの距離が近いので、試合後は選手とサポーターが世間話をしたり選手がサインをしたりと和やかな光景が見られました。
Jリーグではまずあり得ない光景ですが、少なくても仁川サッカー場ではこうした風景が見られます。
サポーター
Kリーグのサポーターは、ゴール前に陣取りコールリーダーの元チャントを歌うという、日本のJリーグとほぼ同じ応援スタイルです。
ちなみに、他のスタジアムはどうかわかりませんが応援歌の歌詞が映像装置に出てきました。
もちろんハングル語なので、歌詞の意味は全くわかりません。
またまた余談ですが、韓国ではアディショナルタイムの数字も映像に写し出されます。
仁川スタジアム スタジアムグルメ
スタジアムグルメ、いわゆるスタグルを満喫したいならチケット売り場の近くの広場にキッチンカーが出店していましたので、そこを利用しましょう。
日本のたこ焼きなんかも売られていて、日本人が利用するにも問題ありません。
試合まで時間がある際は、スタジアム下のホームプラスにフードコートやスーパーなど、飲食店が充実してますので、そこで食事を済ませていくのもありです。
その代わり、中の売店はCUやGS25といったコンビニの看板ばかりです。
しかも売っているのは飲み物がビールやソフトドリンクに対し、食べ物は乾き物やスナック類が中心で、お弁当やおにぎりのようなものは売ってません。
一応おかず(つまみ?)として甘いチーズチキンが販売されているくらいです。
コンコースには、食事を温めるための電子レンジがコンコースに置かれていました。
お店で売っている食事は基本冷めているので、無料で自由に使えるそうです。
Jリーグのスタジアムでは、温かい食事が出るのが当たり前だったので、かなり驚きました。
まとめ Kリーグって面白い?
結論から言うと、つまらなくはないと言うのが僕の感想です。
正直な話、KリーグはJリーグとはサッカーのスタイルは異なります。
日本はパスやディフェンスが組織立っているのに対して、韓国はフィジカル重視のサッカーが多く、空中戦や1対1の強さが求められるサッカーです。
韓国のサッカーを見に行く際には、まずそういったサッカーが中心であることを頭に入れておきましょう。
少なくても、僕はKリーグサッカーは楽しく見れたし、スタンドの雰囲気も家族連れや子供も多くJリーグの雰囲気と全く変わりません。
今回はKリーグを代表して仁川市にある仁川ユナイテッドの本拠地、仁川サッカー場を紹介してきましたが、韓国には他にも色々なチームがあります。
ぜひ一度足を運んで、Kリーグを体感してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。