ラーメンを食べ歩きしよう!横浜のラーメン博物館は魅力的な場所でした

関東

JR新横浜駅の近くにあり、実に20年以上に渡って観光客に人気のあるテーマパーク、それが今回紹介する横浜ラーメン博物館です。

 

今まで、色々なメディアに紹介されてきたので、なんとなく

「どんなところだろう?」

と気になっている人は多いのではないのでしょうか?

ラーメン博物館は、

①日本におけるラーメンの歴史を紹介
②ラーメンについての研究機関
③全国各地のラーメンを満喫できる
という施設で、ラーメンの大好きな人にとっては天国とも言うべき場所です。
今回は、そんな横浜ラーメン博物館の見所と、博物館で食べることができるラーメンを紹介していきます。

横浜ラーメン博物館のアクセス

横浜ラーメン博物館はJR、地下鉄の新横浜駅から徒歩6分と近いので、新幹線で横浜を訪れる人にとっては便利な立地です。
  1. 新横浜駅を出たら、歩道橋を降りて日産スタジアムへと繋がる「F・マリノス通り」を真っ直ぐ歩く
  2. 2つ目の信号の「新横浜中央通り」に差し掛かったら右折
  3. 1つ目の角を左に行ってすぐのところ

という、至ってシンプルな道なので、迷うことはありません。

 

このラーメンをモチーフにした看板が見えたら、ラーメン博物館の入口です。
近くには、JRAのウィンス新横浜や日産スタジアムがあり、競馬観戦やイベント観戦の行き帰りに訪れるにも便利な立地でもあります。

横浜市営地下鉄で訪れた場合、8番出口から出ればラーメン博物館の近くに出れますので、覚えておきましょう。

ラーメン博物館 営業時間と入場料金

 

横浜ラーメン博物館の営業時間は、基本的に平日は11時から22時、土日祝は10時30分から22時までとなっています。

入場料は、

大人 480円
小中高生、60歳以上のシニア 100円
です。
入場券を購入すれば、購入した当日に限り何回でも再入場が可能となっていますので、ラーメンを昼に食べた後、他の観光地に行き、また夕方戻ってラーメンを食べる、というようなプランも立てることができます。
近隣には、日産スタジアムや横浜アリーナもありますので、イベントの前や後の時間を利用してラーメンを味わうなど、利用方法は様々です。
何回でも博物館を訪れたいという人のために、指定された期間内なら何回でも入場可能なフリーパスチケットも販売しています。

料金は半年で500円、年間で800円というお得な価格で、一回分入場券を購入するよりも断然お得です。

定期的にラーメン博物館を訪れたい人には、ぜひ購入するべきチケットと言えるでしょう。

さて、ラーメン博物館とは一体どんな博物館なのでしょうか?
早速見に行ってみましょう!

ラーメン博物館 1F展示室の紹介

 

ラーメン博物館1Fには、主に展示物とラーメン関連のお土産品を販売するミュージアムショップがあります。

ラーメン博物館は、ただおいしいラーメンを食べるための施設ではありません。

  • 美味しいラーメンの研究
  • ラーメンの歴史の研究

といった、ラーメン全般の研究にも全力を注いでいる施設でもあるのです。

どのようにしてラーメンが日本の国民食となっていったのか?というラーメンの歴史などの研究成果がこの階に詰まってますので、これを機に日本のラーメンの歴史や発展を大いに学んでいきましょう。

ラーメンギャラリー

 

 

入口を入って左側にあるのが、日本におけるラーメンの歴史を年表で紹介しているラーメンギャラリーです。

 

日本で最初に、ラーメンらしき中華麺が入ってきたのは15世紀頃のこと。
ここでは日本のラーメンの歴史の始まりと、日本で最初にラーメンを食べたと言われている水戸黄門で有名な水戸光圀のエピソードも紹介されてました。

 

 

こちらでは、東京の浅草で戦前に人気を博したラーメン店のエピソードや、第2次世界大戦後の闇市でラーメンが人気だったエピソードを紹介しています。

また戦後北海道札幌で味噌ラーメンが誕生し、やがてすすきののラーメン横丁が誕生した出来事についても取り上げてました。

 

1970年代以降、グルメブームの影響もあって全国で様々なスタイルのラーメンが誕生しました。

ここでは、東京千駄ヶ谷の背脂ラーメンでおなじみ「ホープ軒」や、喜多方ラーメン、荻窪ラーメン、横浜の家系ラーメンの誕生などについて取り上げています。

世代の合う人にとっては、なんだか懐かしい気持ちになるかも知れません。

 

平成に入ると、ラーメンはさらなる進化を遂げていきます。

日本各地で起こった「ご当地ラーメンブーム」についてや、かつてラーメン博物館にも自身の店を出店していた「ラーメンの鬼」ごと故佐野実氏や、つけ麺を日本に浸透させた大勝軒の故山岸一雄氏など、ラーメン界に革命を起こした人が紹介されてました。

この他にも、一風堂や一蘭に代表される大手ラーメン店の海外進出について紹介されていたりと、日本のラーメンの歴史を1から学ぶことができます。

 

年表の他に、当時のブームを紹介したグルメ雑誌が資料として展示されてますので、こちらを読んで当時のブームを想像してみましょう。

ラーメン雑誌とどんぶりの壁

 

 

ラーメン博物館は、日本のラーメンに関しての研究を行う施設でもあります。

そのラーメン博物館がこれまで収集したラーメン雑誌が、博物館の壁に展示されていました。
旅行情報誌や、地方のおいしいラーメンランキングのような雑誌など、ラーメンに関する雑誌や本が大量に飾られています。

 

こちらには、無数のラーメンどんぶりが展示されています。

ラーメン博物館が総力を上げて収集した、日本全国のラーメン店で使用しているどんぶりコレクションです。

北は北海道、南は沖縄までと色々な個性を持ったどんぶりを見ることができます。
この中から、自分がかこに行ったことのある店のどんぶりを探してみるのも楽しいかもしれません。

 

体験コーナー

 

続いては、体験コーナーを紹介します。

ここには本格的な厨房があって、

  1. 小麦からの生地作り
  2. 青竹を使って麺生地を薄く伸ばす(中国から伝わった竹を使ったやり方で、現在では栃木の佐野ラーメンで使用されている)
  3. 包丁で麺を切る
  4. 茹でて完成し、そのまま食べる

という一連の体験ができます。

参加費は4,000円で、1日4回定員10名での開催となっていますので、HPで事前予約が必要です。
興味があれば、このHPから予約しましょう。

 

また壁には、麺の製麺技術の進化や時代の流れによる麺や小麦の歴史が紹介されていて、麺がどのように進化していったのかを学べます。

 

 

こちらには、ラーメン博物館が総力を上げて収集したラーメン関係の書籍が所狭しと置かれていました。

ラーメンの書籍というのが、どれだけ多く出版されてきたのかが一目でわかりますね。

ひろたか
ひろたか

ちなみに左下の筒のようなものは、チャーシューのタコ糸巻き体験に使用する仮想チャーシューです。

 

浅草来来軒復活ストーリー

 

様々なラーメンに関する研究を続けてきたラーメン博物館。

ここでは、現在のラーメンの元となった中華そばで、かつて東京浅草にあった来来軒のラーメンを復刻プロジェクトに関する解説を見れます。

 

東京の浅草にあった来来軒という中華料理店は、日本のラーメン店の先駆けと言うべきお店です。

来来軒は他に、日本で最初に中華丼や天津丼、シュウマイを初めて提供したお店でもあります。
当時提供していた醤油ラーメンは大人気を博し、戦後は東京駅八重洲口でもお店をオープン。
しかし、店の後継者がいないことで1994年に惜しまれつつ閉店しました。
これにより、来来軒のラーメンの味は幻になってしまったのです。
この幻の味を再現しようと思ったのが、ラーメン博物館です。
麺やスープや具など、全て来来軒で使用していたものを少ない資料や暖簾分けの店の人からの証言によって、再現することに成功しました。
ここでは、来来軒のラーメンの再現に至るまでのプロセスを、小麦の品種やスープ、メンマと様々な側面から分かりやすく解説しています。
再現に向けてのこだわりが満載なので、必見の場所です。
そしてこちらの方が、来来軒創業者の尾崎貫一氏です。

経営才覚と先見性の持ち主

と書いてあるように、尾崎氏は浅草で警察官をした後、英語力を活かして横浜で税関役員を務めるなど、とてつもない優秀な人物であったとのこと。

宣伝方法を工夫したり、出典にあたって立地の良さをリサーチするなど、経営者としても素晴らしい才能の持ち主だったようです。

そんな現代に再現された来来軒の中華そばは、博物館の地階で食べることができるので、こちらは後ほど紹介します。

お土産店

 

こちらはお土産売り場です。

ラーメン博物館ということで、ラーメンのお土産が多数を占めます。
現在博物館で食べることができるラーメンだけで無く、過去に博物館に出店していたラーメン店で販売していたラーメンも販売していました。

ここで販売しているラーメンは、丼を2つ使用したり麺用とスープ用の鍋を2つ使用しなければならないなど、普通のレトルトラーメンより手間がかかる調理法です。

他にも、どんぶりのキーホルダーや日清食品のチキンラーメンに関するグッズも販売していました。

その他の見所

 

ラーメン博物館の1Fには、その他にも見所があります。
こちらは、明星食品のラーメン「チャルメラ」のキャラクターチャルメラおじさんです。

1966年に初登場して50年以上。
ラーメンのパッケージにキャラクターを描いたのは、明星食品が初めてでした。

 

 

柱には、世界各国で販売されているインスタントラーメンが展示されてます。
海外で販売されている日清やマルちゃんの袋も紹介されていました。

 

昔よく路上にあった、ラーメン屋台の実物品が展示されてました。
年配の人達には、懐かしいものです。

 

 

こちらは、ラーメンの具材に欠かすことができないチャーシューの形をした椅子です。

 

 

そしてもう一つ、茹で卵をモチーフにした椅子もありました。

ラーメン博物館ならではといった感じで、面白かったですね。
実際に写真を撮る人は多かったです。

横浜ラーメン博物館B1階フロア

 

さて続いては、ラーメン博物館のB1階について紹介していきましょう。
全てのラーメン店は、B1階で食べることができます。

B1階までは、入場口の横にあるこちらの階段を下って向かってください。

 

 

階段の踊り場には、何やら白黒フィルムで撮影された昭和の懐かしい写真がありました。

新幹線開業当時の写真やフラフープ、駄菓子屋や東京タワー等の写真です。
チキンラーメンのCM映像の写真もありますね。

 

 

やがて辺りは薄暗くなって、何やら懐かしいコカコーラの自販機を見かけました。
という訳でここから、B1階の見所とラーメンについて詳しく紹介していきましょう。

B1階フロア

 

B1階には、昭和の懐かしい日本の街並みが再現されていました。

日清のチキンラーメンが発売された、1958年当時の街を忠実に再現したものです。
ラーメン博物館が先駆けとなったことで、その後全国各地にレトロ感溢れるフードコートが作られるようになりました。

ラーメン店がある広場を囲むようにして、昭和レトロ感が溢れる街並みが再現されています。
これがかなりリアルに再現されているので、今から紹介していきましょう。

B1階 昭和レトロな風景

 

こちらが昭和時代の日本を再現した街並みです。
住宅地の路地裏の様子でしょうか。

 

 

昔懐かしい丸い大きな取っ手がついたバーの扉と、昔懐かしい電話ボックスです。
鳥山明先生の名作漫画「Dr.スランプ」でスッパマンが変身するために使用していた電話ボックスを彷彿とさせます。

 

そしてこちらが電話ボックス内にあった公衆電話機です。
随分と年季が入った外見ですが、実際に使用されていたものでしょうか?

 

 

こちらには、いかにも路地裏の名店といった感じの居酒屋がありました。
言っておきますがこの居酒屋は偽物です!

 

 

昔の(今も変わりませんが)キャバレーの入口です。

 

 

お婆ちゃんが1人で運営しているたばこ屋もあります。
「たばこ」の文字体も懐かしいですが、上にある「でんわ」という看板も懐かしいですね。

たばこ屋と電話はセットになっている場合が多かった記憶があります。

 

 

こちらは銭湯。

のれんの後ろは、エレベーターになっていました。

 

 

こちらは、派出所です。
「鳴戸橋」というのは、ラーメンの具材「なると」をイメージしているようです。

ちなみに、指名手配されているのは「怪盗ナルト仮面」です。
怪しい…。

 

派出所内にはこのような張り紙もありました。
大谷直子さん、一体どこに行ってしまったのでしょうね?

 

1FからB1階へ続く階段は、鉄道駅として再現されてました。

その名も「鳴門橋」

 

その中には昔の地下鉄駅も再現されてました。
おそらく、切符売り場でしょう。

 

 

鳴戸橋駅は地下鉄だけでなく、国鉄の駅でもある様です。

 

 

駅名は、「寸胴町」、「蓮華町南」、「大盛」、「味噌ヶ谷」など、全てラーメンにちなんだ駅でした。

この様に、ユーモアあふれる演出が街のあちらこちらにあるので、探してみましょう。

駄菓子屋 夕焼け商店

 

地下1階で味わえるのは、ラーメンだけではありません。
こちらの駄菓子屋「夕焼け商店」では、昔懐かしい駄菓子を格安で購入できます。

子供から大人まで、思わず童心に帰って楽しめるお店です。

 

店内にはこの様に、懐かしいお菓子が100円以下で販売されてました。

撮影は出来ませんでしたが、昭和のスター(長嶋茂雄、石原裕次郎)のブロマイドも販売されています。

価格はついていたので、おそらく購入可能なのではないでしょうか?

会計の際には、「はい、100万円ね!(100円)」という時代錯誤のボケを店員さんがかましてくれますので、そこは素直に笑っておきましょう。

喫茶&すなっく Kateko

最後に紹介するのが、喫茶&すなっく Katekoです。

昭和レトロがたっぷり詰まった喫茶店で、店頭のマスコットとショーケースが味わい深さを演出しています。

メニューは3種類の味から選べるソフトクリーム(300円)や、ババロア(600円)、チョコレートパフェ(900円)や、レミーマルタンや幻のアサヒと言われた「マルエフ」というアルコールも飲める喫茶店です。

ラーメンを食べた後のデザートにはおすすめのお店と言えますね。

横浜ラーメン博物館B1階 ラーメン店紹介

 

ラーメン博物館では、現在6つのラーメン店が営業しています。
全国各地のご当地ラーメン店が出店していて、ほぼ1年スパンで入れ替わるので、来場者は多彩なラーメンをここで食べることができるのです。

2022年現在でオープンしている店は、

  1. 利尻ラーメン味楽
  2. こむらさき
  3. 赤湯辛味噌ラーメン 龍上海
  4. 琉球新麺 通堂
  5. 浅草来来軒
  6. 博多八ちゃんラーメン

の6軒です。
店の前には食券売り場があるので、そこで食券を購入し列に並びましょう。

でも、1日に6軒分のラーメンは食べきれないよ!

そう思っている方におすすめなのが、ミニラーメンです。

普通サイズよりリーズナブルな価格(通常が900円、ミニは600円台)で、できる限り多くのラーメンを食べて欲しいという思いから生まれたミニラーメン。

量は通常の半分くらいなので、多く食べれない人にもおすすめです。

しかし実際にミニラーメンを食べて見ましたが、普通の人で3杯、たくさん食べる人で5杯が限度だなと感じました。

小さいからといって、食べすぎるとよく無いので、やはり食べたいラーメンを絞って行くのがベストです。

なので今回は、全てのラーメンを食べることはできませんでしたので、僕のおすすめのラーメン店を2店に絞って紹介します。

浅草 来来軒

 

先程紹介した、かつて浅草で一声を風靡した来来軒のお店です。

ラーメン博物館の研究により再現された中華そばを、この店の実際に味わうことができます。

 

 

 

こちらが、ミニラーメン携帯の中華そばです。
無駄なものはなく、実にシンプルな醤油ラーメンで若者から高齢者まで、誰もが食べやすい味でした。

あっさりしていて、後味も良かったです。
メンマやチャーシューの歯応えも良く、
まさに、日本のラーメンの原点と言える味でした。

博多 八ちゃんラーメン

 

次におすすめのお店が、博多とんこつの八ちゃんラーメンというお店です。

本店は福岡県福岡市の薬園にあり、営業時間が午後18時から翌2時までのみという夜型のお店。

にもかかわらず、福岡では有名なお店で連日行列ができるという人気店です。

また地元では、メディアの取材を一切受けない事でも有名だったので、はっきり言って知る人ぞ知る名店という存在でした。

そんなわけで興味を持ったので、今回食べてみることに。
すでに店の外から、とんこつならではの臭みのある匂いが広がっていました。

 

こちらが、八ちゃんラーメンのとんこつラーメンです。
濃厚な味わいで、豚骨スープ独特の臭みのある匂いが出ている、正統派の博多とんこつという感じでした。

最近のとんこつラーメンは、臭みが強くなくあっさり目のラーメンが多くなってきた感じでしたが、こちらのラーメンはスープに油や泡がガッツリと見える濃厚でパンチの効いた味です。

いざ口にすると、これがなんとも病みつきになるおいしさでした。
濃厚なラーメンが好きな人には、たまらない一品です。

替え玉やおにぎり、餃子といったサイドメニューも豊富なので、お腹に余裕のある人はぜひお試しください。

まとめ

今回は、横浜にあるラーメン博物館の見所や博物館で食べることができるおすすめのラーメンについて紹介していきました。

  1. 日本におけるラーメンの歴史を学べる
  2. 実際にラーメンを作る体験ができる
  3. 昔懐かしい日本の街並みを歩いて満喫できる
  4. 全国各地のラーメンが食べれる

という最大限にラーメンに特価した博物館で、ラーメン好きにとってはたまらない場所です。

小さいサイズのミニラーメンがあり1日に何度でも再入場できるので、横浜に訪れたらぜひ訪れてみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました