韓国で最初に完成したドーム球場である高尺(コチョク)スカイドームは、野球だけでなくコンサートなど幅広いイベントに使用されています。
ソウルに行ったら、

野球の試合を見たい!
あるいは、

コンサートに行きたい!
と思っている人は多いと思いますが、どんな球場でスタンドからどんな感じでグラウンドが見えるんだろう?と気になっている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ソウルにある高尺スカイドームの座席からの見え方を詳しく解説します。
野球限定ではありますが、高尺スカイドームを訪れる際の参考にしてください。
目次
高尺スカイドームとはどんなドームか?
高尺(コチョク)スカイドームは、2015年にオープンした韓国最初のドーム球場です。
起工から6年の歳月をかけて完成したこちらのドーム球場は、韓国プロ野球(KBO)キウム・ヒーローズが本拠地球場としています。
過去にはWBCやプレミア12など、国際大会も数多くここで開催されてきました。
2024年にはMLB開幕戦、ドジャースVSパドレスの試合も開催されて、その存在が日本のメディアでも取り上げられたことがあります。
コンサートも多く開催されていて、多くのK-POPアーティストがここでライブを開催してきました。
高尺スカイドーム アクセス
高尺スカイドームへのアクセスは、地下鉄が便利です。
ソウル市内から訪れる場合は、ソウル駅や東大門、ソウル市庁前を通る地下鉄1号線に乗車し、구일(九一)駅で下車して徒歩4分です。
なお1号線は、九一駅の1つ手前にある九老駅で二手に路線が分かれます。
구일(九一)駅は仁川方面にありますので、ドームを訪れる場合は必ず인천(仁川)行きの電車に乗りましょう。

それ以外の電車に乗ると、逆方向である수원(水原)方面に行ってしまいます。
구일(九一)駅で下車したら、2番出口から降りればドームにすぐ到着します。
2番出口から出れば、目の前に巨大なドーム球場が姿を現しますので、ドームがある方向に直進しましょう。
なお帰りは最寄り駅が九一駅しかないため、駅は大混雑して電車にスムーズに乗車できない恐れがあるので、注意が必要です。
またソウル行きと仁川行きではホームの位置が異なりますので、駅では誘導する係員の指示に従ってスムーズに移動しましょう。
高尺スカイドーム 外観
こちらが、高尺スカイドームの外観です。
丸みを帯びたフォルムが印象的なこちらの建物は、近くで見るとかなりの迫力があります。
正面入口には、野球のボールをイメージしたモニュメントが建っていました。
集合場所や記念撮影スポットとして利用されているようで、モニュメントをバックに写真撮影を楽しむ人もいます。
モニュメントの周りには、韓国で有名な野球選手の手形を記したレリーフがありました。
高尺スカイドーム 入場券購入方法
ここからは、高尺スカイドームで開催される野球チケットの購入方法について解説します。
野球の試合を観戦するなら、試合当日に入場券売り場に行って入場券を購入しましょう。
高尺スカイドームの入場券売り場は全部で3つあり、座りたい席の場所を伝えれば簡単にチケットを購入できます。
ただし、近年韓国野球は人気になっているため、良い席や人気カードはすぐに完売となってしまいます。
当日券は原則プレイボールの1時間半前から販売しますので、できる限り早めに訪れましょう。
ここからは、入場券を購入して入場するまでの流れを解説します。
料金表
こちらが、2025年現在の高尺スカイドーム座席表です。
入場券売り場を訪れたら、座席表を見てどの席に座るのかを決めましょう。
座席ははっきりと色分けされていて、窓口では色を英語で伝えるか窓口にある座席表から座りたい席を指差せば、スタッフも理解してくれます。
ちなみにチケット売り場のスタッフは英語を話せる人がいますが、たまに話せない人、もしくは片言しか話せない人もいるので注意しましょう。
そしてこちらが、チケットの料金表です。
高尺スカイドームでは6月6日〜8月28日までは夏料金が適応され、右側に記されている価格でチケットを販売します。
それ以外の時期は左側に記載された料金で販売しますので、間違えないようにしましょう。
なおチケット購入時の支払いはクレジットカードのみ使用可能で、現金は利用できません。
購入したチケットがこちらです。
座席番号には英語も混ざっているので、ブロック番号を覚えておけば迷うことはありません。
チケットを購入したら、指定のゲートに向かって移動しましょう。
入口
高尺スカイドームの入口は、全部で3か所あります。
入口では手荷物検査が行われますので、カバンを開けてスタッフに中身を確かめてもらいましょう。
ちなみに韓国では、ビンと缶、そして500mlのペットボトルは持ち込み禁止です。
これらのルールは日本の球場と変わりませんので、観戦時は日本と同じ感覚で対応すれば問題ありません。
高尺スカイドーム 基本情報
ここからは、高尺スカイドームの基本情報を紹介します。
こちらで紹介する基本情報は、以下の3つです。
- グラウンド
- 映像装置
- 座席
ぜひ訪れる前の参考にしてください。
グラウンド
こちらが、高尺スカイドームのグラウンドです。
両翼は99m、中堅は122mと広さは国際基準を満たしています。
しかし収容人数はわずか18,000人(ライブ時25,000人)と、他国のドーム球場と比べても収容人数はかなり少なめです。
日本のドーム球場を知っている人には少し拍子抜けしてしまいそうになりますが、これも高尺スカイドームの個性の1つとして受け入れましょう。
映像装置
スコアなどを表示する映像装置は、レフトとライトに1台ずつあります。
センターにも映像装置はありますが、ここにはプレーするチームのエンブレムが出ているだけです。
レフト側は、ビジターチームのメンバー表と投げているピッチャーの成績、守備側のボジションが紹介されています。
ライト側は、両チームのメンバー表とバッターボックスに立っているバッターの成績やスコア、カウントが表示されていました。
選手名を含め、表示される文字は全てハングル文字なので、Google翻訳のカメラ入力を使用しながら文字を解読しましょう。
座席
座席は、テーブル席以外は全てグレーの座席で統一されています。
全ての座席に背もたれがあって、カップホルダーがついていました。
カップホルダーは右側なので、間違えて左側にあるものを使用しないように気をつけましょう。
ちなみに以前は1つの列に20席近くあって、真ん中に座った時に移動が大変だったなど、問題だらけの座席でした。
現在は1列最大10席分なので、そこまで移動は苦ではありません。
高尺スカイドーム 内野スタンド下段
ここからは、高尺スカイドームの内野スタンド下段について解説していきます。
内野スタンド下段にある座席は、おおまかに分けて以下の通りです。
- テーブルシート
- ネット裏席
- 1塁側
- 3塁側
ただし下段の席は人気があり、前売りと同時に売り切れてしまうところがほとんどです。
もし運良く観戦の機会がありましたら、ぜひ参考にして観戦に役立ててみてください。
テーブルシート
高尺スカイドームの内野席下段は、ほとんどの座席がテーブルシートとなっています。
韓国ではグループで球場を訪れ宴会気分で試合を楽しむ人が多いことから、テーブル席の人気は高めです。
こちらは、ベンチ上のテーブル席から見たグラウンドの景色です。
韓国の野球ファンは、売店で購入した料理やドリンクをテーブルに置き、飲み食いを楽しみながら野球を観戦します。
グラウンドの距離も近いので、特等席と言っていいでしょう。
こちらはネット裏にある、4人掛けのテーブル席です。
上の方にある席がゲットできれば、よりグランドがはっきりと見えます。
グループでゆっくり野球観戦をしたいと思ったら、ぜひ選ぶべき座席です。
ネット裏
高尺スカイドームで1番の特等席は、ネット裏です。
ネット裏最前列は革張りの特等席になっていて、優雅な気分で野球観戦を楽しめます。
座席はグラウンドレベルに設置してあるので、プレイを間近に見られるのが強みです。
ネット裏のテーブル席から見たグランドは、こんな感じでした。
グラウンド全体を見渡せて、選手と一緒にプレイしている気分になれます。
1塁側
こちらが、1塁側の内野スタンド下段からグラウンドを見た景色です。
最前列にはステージがあって、チアガールが立って激しく踊りながら華やかに応援を盛り上げます。
この場所はホームチームのキウム・ヒーローズの応援席ですが、ビジターチームの応援席と比べると人は少なめです。
2024年、2025年とダントツ最下位のチームなので、人気を得るのに苦労しているのでしょうか?
こうしたこともあり、対戦カードによっては3塁側よりもチケットが入手しやすくなっています。
ソウルには他に2チームあり(ドゥサンベアーズ、LGツインズ)、また近隣の都市である仁川や水原にもチームがあるので競争は激しいですが、なんとか頑張ってほしいですね。
3塁側
こちらが、3塁側の内野スタンド下段からグラウンドを見た景色です。
スタンド前方にはファールボールから観客を守るための防護ネットが設置されていますが、この目線で見たらそこまで観戦に支障はありませんでした。
3塁側はビジター応援団が熱狂的な応援を繰り広げる席ですが、対戦カードによっては前売りの段階で売り切れますので注意が必要です。
傾斜もちょうどよく、階段も登りやすいので特等席と言っても良い場所でしょう。
高尺スカイドーム 内野上段席
続いて、内野スタンド上段席を紹介します。
下段席は前売りの段階で売り切れている場合が多いので、外国人観光客が内野席で試合を観戦する場合は大抵こちらの席を窓口で推奨されます。
台湾の台北ドームのように上に上がるためのエスカレーターは無く、階段しかないので座席に辿り着くまでは少々キツイです。
しかし、一部の席を除けば試合を観戦するにはそれほどストレスを感じず野球を楽しめます。
気になる方は、ぜひ参考にしてください。
ネット裏
ネット裏から見る景色がこちらです。
グラウンド全体を見渡せるので、試合をじっくり観戦したい方に最適でした。
ネット裏の最上段から見た席がこちら。
上段席のスタンドの傾斜はかなり急な斜面となっているので、ドームを見下すように見られてかなりの迫力です。
最前列の席に座ると、フェンスのようなものがあってちょっとした見切り席になっています。
1塁側
1塁側の座席から見た景色は、このようになっています。
こちらはホームベース寄りですが、傾斜がいいので見やすい座席でした。
少し上の席から見た景色がこちらです。
こちらはホームチームであるキウムヒーローズの応援席ではありますが、ビジターチームを応援する人もかなりいました。
3塁側
3塁側の上段スタンドから見た景色がこちらです。
上段スタンドは、目線にファールボールの衝突を防ぐためのネットが来るようになっていますが、特に気にすることなく観戦を楽しめました。
こちらはビジターチームの応援席ですが、人気チームの試合になると平日でもかなり応援団が詰めかけて混雑します。
場合によっては、1塁側より混雑する場合もありますので、当日券でこの場所を購入したいと思ったら早めに球場へ向かいましょう。

特にハンファ・イーグルスやサムソン・ライオンズ、ソウルを本拠地とするチーム(ドゥサン・ベアーズ、LGツインズ)との試合はかなりの混雑が予想されます。
高尺スカイドーム 外野席
続いて、高尺スカイドームの外野スタンドを解説します。
高尺スカイドームの外野席は、センター部分に上段席があるというちょっと特殊な設計です。
外野スタンドで観戦したいと思った方は、ぜひこちらを参考にしてください。
下段席
レフト側外野席の下段からグラウンドを見た景色がこちらです。
外野フェンスも低めで、グラウンドは見やすく野球観戦には最適です。
ライトスタンドから見た景色がこちらです。
平日は入場券が9,000〜9,700ウォン(約900円〜970円)と、日本のプロ野球と比べると驚くべき金額で試合を見られます。
当日でも比較的チケットは取りやすいので、とりあえず韓国野球を気軽に楽しみたいと思った方にはおすすめの席です。
上段席
外野の上段席から見た景色がこちらです。
外野上段席は真ん中に設置されているので、下段席よりもグランドを広く見渡せるメリットがあります。
デメリットは上段の席に座ってしまうと、センター後方に転がっていく打球を見失ってしまいまうところです。
アウトカウントやスコア、選手の名前などを確認するためにいちいちスコアボードのある横を振り向かなければならないなど、正直言って野球観戦にとってベストな席とは言えません。
しかし観客は他の席より少ないので、のんびり観戦するならおすすめです。
なお上段席も下段席も、チケット価格は同じなので注意しましょう。
カウンター席
外野席の内野寄りには、カウンター席があります。
基本的に2人掛けの席で、目の前には小さなテーブルがありました。
通路にある簡易的な座席ではありますが、カップルでゆっくり観戦したいならおすすめの席です。
ただし席によってはフェンスのようなものがあったり、真横に柱があったりするなど条件付きのシートもあります。
高尺スカイドーム その他の施設
ここからは、高尺スカイドームにあるその他の施設に関して紹介します。
野球観戦、またはコンサートに訪れる際の参考にしてください。
売店

高尺スカイドームの通路には、いくつかの売店があります。
こちらはファストフードと、寿司などを売っているお店です。
こちらでは、ドリンクや軽食を販売していました。
韓国の野球場では、ビールが日本の半額で購入できます。
ここではチキンやホットドッグ、韓国料理を販売していました。
ここでは、トッポギやオデンなどビールに合う韓国料理のお店です。
いくつかお店がありますが、正直他のスタジアムと比較してもお店の数は少ないような気がしました。
ドームの裏側には、飲食店が集中しているストリートもありますので、試合前にそこを訪れて食事を済ませておくのもありです。
トイレ
こちらが、高尺スカイドームの男子トイレです。
完成から10年以上が経過しますが、かなりきれいな造りでした。
野球開催時はそれほど混雑するわけではありませんが、便器と個室の数はキャパを考えるとそれほど多くはありません。
イニングの間は混雑するので、早めに済ませておきましょう。
まとめ
今回の記事では、韓国ソウルにある高尺スカイドームの野球における座席の見え方を解説しました。
高尺スカイドームはキャパが小さく、日本のドーム球場と比較するとかなりコンパクトではありますが、野球観戦をするには快適な球場です。
韓国プロ野球は近年人気があり、試合によってはチケットが取りにくい場合があるので、試合を見たい場合は当日券を購入するために早めにドームへ向かうのをおすすめします。
韓国旅行のついでに野球観戦をしたい思ったら、ぜひ今回の記事を参考に楽しみましょう!