2025年4月、日本の大手LCC航空会社のPeachは韓国ソウルの金浦国際空港から関空、そして中部国際空港への就航を開始しました。
ソウルの中心部に近い金浦空港を利用すれば、仁川空港より市内からのアクセスが格段に便利になり、時間を有効に使えます。
Peachを利用すれば、お手頃な価格で手軽に韓国旅行を楽しめるチャンスです。
本記事では、実際にピーチの金浦発便に搭乗した際の体験を元に、搭乗の流れから機内設備を詳しく紹介します。
安くて便利な新路線で、賢くお得な韓国旅行を実現しましょう!
目次
ピーチ国際線 新規就航路線
国内線だけでなく国際線にも力を入れているピーチは、2025年4月10日から新たに韓国への新規路線を就航しました。
今回新たに就航した路線は、以下の2路線です。
- 関西〜金浦
- 名古屋(中部)〜金浦
いずれもソウル市の近郊にある金浦空港からの発着なので、仁川空港よりも時間に余裕を持って飛行機に搭乗可能です。
2025年8月26日からは新たに増便も決定し、ますます需要の増加が見込まれています。
ここからは、新たに就航を開始したこれら2路線の詳細を解説しましょう。
関西〜金浦
最初に紹介するのは、ソウルの金浦空港と関西空港を結ぶ便です。
関西空港はピーチの拠点となっている空港で、出発は国内線と同じ第2ターミナルから発着します。
第1ターミナルから第2ターミナルまでは多少距離があるので、無料シャトルバスに乗らなければなりません。
乗り場は、JRと南海電鉄の駅の改札口を出たら右側に見える「エアロプラザ」という建物から出発します。
所要時間は10分程かかりますので、時間に余裕を持って訪れる必要があります。
関空〜ソウル金浦を結ぶピーチは1日2便で、出発時刻は以下の通りです。
関西発金浦行き | 10:25〜12:20、16:00〜17:55(2025年8月25日から) |
金浦発関西行き | 13:05〜14:50、18:45〜20:30(2025年8月25日から) |
所要時間は約2時間で、全ての便が毎日運行です。
以前から運行していた仁川行きと合わせると、関空発ソウル行きのPeachは1日6便に増えました。
名古屋(中部)〜金浦
関西〜金浦と同時に新たに就航したのが、中部(セントレア)〜金浦線です。
これまでPeachの国際線は台北までの1路線が運行されていましたが、新たに1路線増えました。
名古屋〜金浦線、出発時間は以下の通りです。
名古屋発金浦行き | 13:10〜15:40、08:00 – 10:00(8月から) |
金浦発名古屋行き | 16:30〜18:20、10:50〜12:40(8月から) |
それまで仁川行きの路線は最大で7路線あり、名古屋からソウルへ行く道は充実していました。
そこに金浦行きが1つ増えたことで、ソウル旅行時の選択肢が増えてより便利になったのです。
Peach国際線 搭乗方法
ここからは、ピーチ国際線の搭乗方法を解説していきます。
今回の記事では、ソウル金浦空港でのチェックインから飛行機に乗るまでのプロセスを紹介しますので、実際に利用する際の参考にしてみてください。
チェックイン
金浦空港に到着したら、まずはチェックインを済ませましょう。
金浦空港のピーチカウンターは、基本的にC9〜C14です。
これは、関空行きも中部行きも同じとなります。
Peachは空港にある自動チェックイン機は利用できませんので、パスポートと予約番号を用意してカウンターに並びましょう。
チェックインが開始されるのは出発の2時間半前ですので、それ以前にチェックインカウンターに行っても誰もいません。
時期によっては混雑する場合がありますので、遅くても出発の2時間前には空港に到着しましょう。
なお出発の50分前になると、カウンターが締め切りになるため注意が必要です。
荷物預かり
預け荷物がある場合は、カウンターにおいて荷物を預けます。
機内に預けられる荷物は、以下の通りです。
サイズ | 高さ、横幅、奥行きの合計が203cm以下 |
個数 | 1人5個まで |
重量 | 20kg〜35g |
重量超過やサイズ超過があった場合、手数料として1,900円がかかります。
チェックイン時に損をしないようにするためにも、チェックインの前に必ず荷物の重量は必ず確認しましょう。
荷物を預けた後は写真にあるモニターを見て、自分の荷物が流れてきたかどうかを確かめましょう。
もし荷物に電子タバコやバッテリーなどが入っていた場合、奥の部屋で係員から質問される可能性があります。
その場合は右下のモニターにバッケージナンバーが表示されるので、その場合は係員に呼ばれるまでその場で待機しましょう。
荷物の預かりをモニターで確認したら、今度は上の階にある保安検査場へ向かいます。
保安検査
金浦空港の保安検査は、チェックインカウンターフロアの上にあります。
検査場入口前はかなり広いスペースが確保されていて、無駄に広いのが印象的でした。
入口でパスポートと航空券を見せて、そのまま荷物検査に向かいましょう。
パスポートチェックは日本の空港にある自動ゲートがありますが、日本人は利用できません。
そのため、自動ゲートの横にある有人の出国検査場に行きましょう。
ゲートラウンジ
保安検査が終わったら、ゲートラウンジに向かいましょう。
航空券に記載されたゲート番号を確かめ、出発時間になったらゲートを通って飛行機に乗り込みます。
飛行機が沖止めの場合は、このバスに乗車して飛行機へ向かいます。
Peach国際線 機材
ここからは、ピーチの国際線で使用されている機材について解説します。
ピーチのソウル線で使用されている機材は、エアバスのA320neoです。
全長37.57mに高さは11.76m、幅は35.8mで、座席数は全部で180席あります。
ここからは、A320neoの機内を詳しく解説します。
座席
こちらが、ピーチA320neoの座席です。
座席は事前指定が可能で、4つのエリアに分かれています。
- ファストエリア(最前列)
- フロントエリア(2列目〜10列目)
- ミドルエリア(11列目〜20列目)
- バックエリア(21列目〜30列目)
ピーチの料金パターンは3種類(ミニマム、スタンダード、スタンダードプラス)ありますが、1番安いミニマムの場合は追加で800円〜1,900円がかかります。
シートは全席革張りで、シートピッチは約71cmです。
座席は薄く見えますが、硬くないのでゆったりと座れました。
前席との間隔は、このような感じです。
間隔はかなり狭く、拳1個半くらいが入るくらいでした。
足を伸ばすのにはベストではなく、2時間以上のフライトになるとちょっとキツイ感じです。
各座席にはテーブルがあって、モニターはついていません。
以前Peachでは、機内Wi-Fiにアクセスして使用する機内エンターテイメントサービスがありましたが、残念ながら2024年11月を最後に廃止してしまいました。
機内情報誌「MOMOMAG」
ピーチではオリジナルの機内情報誌を発行していて、名前は「MOMOMAG」と言います。
2024年までは「PEACH LIVE」という情報誌が発行されていましたが、2024年11月に機内Wi-Fiのサービスが廃止されたことで現在の情報誌に生まれ変わりました。
MOMOMAGには就航先の旅行情報だけでなく、機内販売の情報も紹介されています。
こちらはピーチのオリジナルグッズで、CAの方に欲しいと伝えればその場で購入可能です。
グッズの数は豊富ですので、気になったらぜひ購入してみましょう。
機内食も販売していて、航空券を予約する時に予約できます。
ただし購入できるのは韓国線以外の路線で、写真で紹介している機内食は韓国路線では購入できません。

機内食は航空券予約後も購入可能で、出発の120時間前にHPから購入すればOKです。
もしどうしてもお腹を満たしたいと思ったら、軽食やドリンクを購入しましょう。
こちらは事前予約ができないので、搭乗した時にCAから注文します。
支払い時にはクレジットカードが必要なので、必ずクレジットカードは用意しておきましょう。
なおPeachで発行している「Peach CARD」で支払えば、表示価格から10%OFFで購入できます。
ベーシック会員は年会費無料で作成可能で、ピーチポイントを貯めれば航空券購入時に使用できるなど、何かとお得なカードです。
頻繁にPeachを利用するなら、ぜひ作成しておきましょう。
トイレ
トイレは前方に1か所、後方に2か所あります。
必要最低限の設備が備わっているだけで、大手の航空会社にあるようなポンプ式石鹸が置かれているなどの特徴はありません。
CAが近くにいる場合、使用の際は必ず扉を開けてくれます。
Peachの韓国線は安くて便利な路線でした!
日本の大手LCC航空会社であるPeachは、新たに金浦空港発の関空、中部行きの路線が設けました。
これによって、大手航空会社よりも安い金額でソウルまで行けるようになり、大阪や名古屋からソウルに向かう旅行者にとってはより便利になっています。
大手航空会社と異なりサービスは必要最低限ですが、所要時間は約2時間なので少しでも安い価格でソウルへ行きたい方はおすすめです。
今回の記事を参考にして、お手軽に韓国旅行を満喫しましょう!