マレーシアの首都クアラルンプールにある有名観光地として有名なバトゥ洞窟は、ヒンズー教の聖地として知られている洞窟です。
巨大な像やなぜかおびただしいくらいの猿がいるなど、クアラルンプールを代表する人気観光地として知られているバトゥ洞窟には、一体どんな見どころがあるのでしょうか?
このバトゥ洞窟は交通アクセスも良いので、初めてクアラルンプールを観光する方にもおすすめの観光地です。
今回は、マレーシアクアラルンプールのバトゥ洞窟の行き方や、見どころについて解説していきます。
これからバトゥ洞窟に行こうと考えている方は、ぜひどんな雰囲気かを読んで掴んでいただけたら嬉しいです!
目次
バトゥ洞窟 アクセス方法
バトゥ洞窟は、クアラルンプール中心部から北へ約14kmのところにあります。
市内の旅行会社が主催するバスツアーで行くのが1番便利ですが、もし電車で行くのであればKTMコミューターの電車に乗って行きましょう。
KTMコミューターとは、マレーシア鉄道公社が運営している電車で、市内を走るLRTなどとは別の組織です。
KLセントラル駅のこの改札口から乗車します。
「Batu caves」行き電車に乗って行き、料金は2.6リンギット(約60円)です。
ただし本数が1時間に1〜2本と少なく、さらに中々電車が時間通りに来ないという痛いデメリットがあります。
訪れたその日は、時刻表に記載された到着時間から30分近く遅れました。
おまけに、駅に到着してもなぜか一向に出発しないという謎の遅延が発生するなど、使い勝手の悪いリスクは覚悟して乗車しましょう。
なお時刻表通りに走る場合もありますので、こればかりは運です。
終点である「Batu Caves」駅で降りたら、徒歩5分で洞窟の入口に到着します。
バトゥ洞窟とはどんな洞窟か?
クアラルンプール北部にある巨大な洞窟として知られているバトゥ洞窟は、マレーシアでも最大級のヒンズー教の聖地として知られています。
いつ洞窟ができたのははっきりわかっていませんが、言い伝えによれば洞窟の岩は石灰岩で、およそ4億年前からあると言われているそうです。
聖地ということで基本的には観光のための施設ではなかったのですが、
- 長い階段の上にある洞窟
- 神秘的な雰囲気の洞窟や寺院
- 巨大な像
- 可愛い猿
など、その神秘的で冒険心をくすぐる洞窟ということで、世界中から多くの観光客が詰め掛けるようになりました。
バトゥ洞窟 猿
バトゥ洞窟を語る上で欠かすことのできない生き物が、こちらの猿です。
尻尾が長いのが特徴で、カニクイ猿と呼ばれるこの猿は、東南アジアでは信仰の対象とされてる生き物で、いわゆる「テンプル・モンキー」と呼ばれています。
パドゥ洞窟までの階段の周辺を栖にしていて、階段を上り下りしているとどこからともなく現れます。
このような子連れ猿もいました。
母親を抱き抱えている小猿は可愛いですが、うかつに近寄ると母猿が防衛本能で襲ってくる可能性もあるので注意しましょう。
リンゴが周囲に落ちているので、猿はこのように拾って器用に食べています。
また、ミネラルウォーターのペットボトルを持って、人間のように器用に飲んでいました。
どうやら猿にとっては、この場所が1番落ち着くようです(笑)。
基本的に大人しい動物ですが、観光客がスナックなどの餌を持っていると凄い勢いで跳びかかって盗んで行きますので、絶対に食べ物を持って歩かないようにしましょう。
人間の食べ物にはガチで態度を豹変させますので、特にお子さんにはくれぐれも食べ物を持たせないようにしてください!
階段の真下には、猿の餌となるバナナやココナッツジュースを販売するお店もあって、猿に直接餌を与えられます。
ただし、全く食べない猿もいますので注意が必要です。
とにかく彼らは、食い意地が半端ありません。
ココナッツの身も、器用に爪ですくって食べてました。
程よい距離を持って接すれば、安全ですので猿を観察しながら楽しく階段を登りましょう。
バトゥ洞窟 階段
こちらが、バトゥ洞窟までの階段の入り口です。
このように、カラフルな色使いがされていて、遠目から見ても近くから見てもかなり綺麗です。
全部で272段ありますので、覚悟を決めて登りましょう。
しかし、急斜面のところに造ったこともあってかなり傾斜は急でした。
本格的に登山をしているような気分で、しかも東南アジア独特の暑さもあるので1番上まではかなり厳しい道中です。
階段は、上の方に行けば行くほどカラフルになってきます。
先ほど紹介した猿達が突然目の前に現れたり、猿の食べ散らかしたフルーツなどが地面に散らばるなど荒れた雰囲気ですが、気にせず登って行けば問題ありません。
見てるだけだったら猿は何もしてきません!
ちなみに階段から見た景色がこちら。
クアラルンプールの市街地もはっきり見えるなど、景色も素晴らしかったです。
ムルガン像
階段の入口には、ムルガン像という巨大な金色の像がそびえ立っています。
ヒンズー教の軍神とも言われ信仰されていて、その高さは何と42m!
そして像に使われている金は、300ℓにも及びます。
地球にあるムルガン像の中では、実質世界一の大きさと言われているそうです。
バトゥ洞窟 内部
階段を登り終えると、洞窟の入口に到着します。
門を潜ると、このような洞窟の入口にたどり着きます。
思った以上に神秘的な外観でした。
洞窟内に入ると、下り階段がありました。
右手には、お供えや水などを販売する売店があります。
ちなみにヒンズー教の信者であろう方々がかなりいましたが、神聖な場所ということで靴を脱いで裸足で歩いていました。
ヒンズー教の方は、無理して裸足で歩かなくても問題ありません。
洞窟内
こちらがバトゥ洞窟の中です。
とにかく天井が高く、まさに聖地と呼ぶにふさわしい場所でした。
この場所は寺院などがありますが、なぜかこの場所には猿は入ってきません。
もしかしたら、猿は近寄っていけない場所だと感づいているのでしょうか?
洞窟内は暗いですが、コウモリなど怖い生き物はいませんのでご安心ください。
奥の方に進んで行くと、登り階段がありました。
ここを登って行くと、上の方に大きな穴が開いている鍾乳洞がありますので、進んで行きましょう。
鍾乳洞
ここが、バトゥ洞窟の終点である鍾乳洞です。
太陽の光が差し込むこの場所は、ヒンズー教の信者の方がお祈りをする寺院があるなど、神聖で幻想的なスペースでした。
こちらはお祈りをする場所です。
靴を脱いで上がりましょう。
3リンギット(約90円)でココナッツでできたロウソクを購入して、火をつけて祭壇の近くに置きます。
観光客も自由にお祈りできますので、訪れた記念に購入しましょう。
日頃からお祈りに来られる方は、売店でお花を購入してお供えしています。
太陽の光が差し込む厳かな雰囲気にある場所ですので、訪れただけで清々しい気分になること間違い無しです。
何百年の歳月を経て侵食した鍾乳洞の石灰岩も美しいので、じっくり満喫しましょう。
バトゥ洞窟 周辺の見どころ
クアラルンプールを代表する観光地でもあるバトゥ洞窟には、洞窟以外にも数多くの見所が満載です。
真面目な宗教施設からインチキ臭い施設まで、面白ネタの宝庫でもあります。
一体どんなものがあるのか解説していきますので、洞窟見学のついでに満喫してみてください!
ヒンズー教寺院
ヒンズー教の聖地として名高いバトゥ洞窟ですが、周辺にはヒンドゥー教の寺院もありました。
何の変哲も無い建物ですが、ヒンズー教の信者の方がお祈りをする大事な場所です。
見学の際には、靴を脱いで上がりましょう。
ショッピング街
続いて紹介するのは、ショッピング街です。
こちらではお土産や、食事ができるレストランがあります。
こちらは飲食街です。
ナシゴレンをはじめとする、マレーシアで定番の料理が味わえます。
味はそこまで悪くありませんが、注文が通っていない場合もありますので、もし料理が来なかったら必ず主張するようにしましょう。
こちらでは、お寺にお供えする花などのお供え品を販売しています。
ちなみに、お店の棚に並んでいる白いボトルはミルクです。
ヒンズー教では牛を神のように扱っていて、かつ牛から出るミルクを大事に扱っています。
なぜなら、ヒンズー教の神の像がお供え物のミルクを飲んだという言い伝えが広がったことで、ミルクをお供えすることが定着したためです。
人が飲むためにあるのではなく、あくまでお供え用のミルクですので、間違って飲むために買わないようにしましょう。
まあ冷やしてなく常温で置かれているので、飲んだら下痢になることは確実です。
謎のペットショップ
Batu Cave駅の近くには、このような怪しいペットショップがありました。
大きなインコの他に、無数の蛇がディスプレイされています。
なぜこのような店がここにあるのかは、正直わかりません。
巨大なニシキヘビもいましたが、誰が購入して行くのでしょうか?
気になった方はぜひ覗いて行ってみてください。
ケープヴィラ
こちらは、ケープヴィラと呼ばれるヒンズー教寺院の一つで、小さな公園もあって散策することができます。
有料で、入場料は5リンギット(約150円)になりますので、写真にある入口で入場券を購入しましょう。
中はこのように、寺院の前に緑が生茂るジャングルと池があるという構図で、園内には孔雀などの多くの鳥がいました。
アトラクション施設のように見えますが、一応神聖な場所なのでタンクトップなどの服では入場できませんので注意しましょう。
何やら色々とありますが、実際は鳩のフンで白く汚れてしまっていてあまり見ていて気持ちの良い場所ではありません。
なぜなら手前の石や葉は、鳩のフンで真っ白だったからです。
なお鳩ですが、餌が売られてこのように無造作にばらまかれているので、鬱陶しいくらいたくさんいます。
バトゥ洞窟のまとめ
今回は、マレーシア首都のクアラルンプールを代表する観光地として知られるバトゥ洞窟の見どころと行き方について紹介してきました。
マレーシア最大のヒンズー教の聖地として知られ、中でも石灰岩の巨大洞窟の中にある寺院は有名で多くの信者や観光客が押し寄せます。
幻想的な雰囲気が漂う寺院は、暑い中急な階段を登って訪れる価値のある場所です。
また洞窟までの道中には無数の猿がいて彼らの愛くるしさも魅力の1つですので、洞窟が好きでかつ猿が好きな方はぜひバトゥ洞窟へ足を運んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!