日帰りで満喫できる北投温泉のおすすめ散策スポットを紹介します!

台湾

台北市北部の北投区に位置する北投温泉は、MRTを利用すればわずか30分で到着できるので、日帰り散策には最適なスポットです。

台湾を代表する温泉地として知られる北投温泉は、町中に温泉の硫黄の匂いや自然が充実しているので、温泉を満喫するだけでなく日帰りで散策するにも最適なスポットとして知られてます。

北投温泉には、無料で満喫できる施設もいくつかありますので、お金をかけなくても温泉街を満喫することが可能です。

今回は、日帰りでも楽しめる台湾北投温泉のおすすめスポットを紹介していきます。

北投温泉へのアクセス

北投温泉は、台北の中心部から北へ約12km行ったところにあります。

北投温泉へは、MRTの台北駅、中山駅から発着する赤い路線の淡水信義線に乗って、淡水方面の電車に乗りましょう。

電車に乗って約20分、北投駅で下車したら新北投駅行きの支線に乗ります。

北投駅から温泉のある新北投駅まではわずか1駅です。

10分間隔で運転しているこちらの電車は、観光路線ということで車内が温泉のような雰囲気でした。

電車に乗ってわずか3分で、北投駅に到着します。

北投駅と旧北投駅

こちらが、新北投駅です。

北投支線の終点で、近代的な高架橋の駅となってます。

そしてその隣には、なんだか味のあるレトロ風の建物がありました。

こちらは、かつてこの場所にあった新北投線の旧新北投駅の駅舎です。

この古い駅舎は、以前は彰化県にある「台湾民族村」という施設に保存していましたが、地元住民からの再移築を望む声が増えたことから、2018年に再び建物がそのまま同じ場所に戻って現在にいたります。

多少リノベーションも加わってますが、基本的に駅として使用されていた頃の姿を忠実に保っていて、建物の中はちょっとした博物館になってました。

さらに驚くことに、駅舎の裏側には旧北投駅があった同じ場所にプラットホームが設置されていました。

この列車は、かつて北投〜新北投間を結んでいた新北投線の列車です。
日本統治時代の1916年に建設された新北投線は、戦争で傷ついた兵士を治療のために北投温泉に運ぶために作られました。

戦後は台鉄が運行する温泉へのアクセス用電車として機能してましたが、現在のMRT北投支線の開通に伴い1988年に廃止されてしまいます。

このホームも駅舎と同様に、地元住民の熱心な運動によって無償で寄贈されました。

ホームには昔使用されていた客車があり、客車内の見学も可能です。

車内には、かつてこの場所を走っていた淡水線の貴重な展示物や写真がありました。

新北投線の歴史が時系列で紹介されていたり、古き良き台湾の貴重な白黒写真が展示されたりと、台湾の歴史を学べます。

鉄道好きにはたまらないスポットなので、温泉街を散策する前にぜひ立ち寄ってみましょう。

復興公園足湯

北投温泉には、このような巨大な足湯があります。

足湯があるのは、新北投駅から歩いて5分のところにあります。

ここは「復興公園」と言って、自然に溢れた地元住民のいこいの場として愛されている公園です。

近所に住んでいる高齢者を中心に、多くの人達が癒しを求めて足湯を満喫していました。

中には足を湯船につけてうつ伏せに眠るおばさんもいるなど、思った以上に皆自由に足湯を満喫しています。

お湯はそこそこ熱く、ぬるめの湯が好きな方にはちょっときつい熱さかもしれません。
後多少深めです。

旅の疲れを癒すには最適な場所なので、ゆっくり休んでいきましょう。

足湯を満喫したら、新北投駅に戻って「中山路」という道路へ向かいましょう。

そこにあるのは、「北投公園」という公園です。

北投公園

新北投駅から温泉街までの急な坂道に整備されたこちらの公園が北投公園です。

総面積は6万平方キロメートルあり、公園内は室内浴場や博物館、図書館などが立ち並び、観光客や地元住民の憩いの場でもあります。

緑も美しく、公園内に流れている川からは温泉街らしく硫黄の匂いも感じました。

そんな北投公園にはあらゆる見所がありますので、順に解説していきましょう。

北投温泉博物館

北投駅から歩いて5分ほど坂を登って行った右手に見えるのが、北投温泉博物館です。

レンガ調の古き良き雰囲気を持つ建物で、周囲の景観にぴったりと合う美しい建物でした。

この建物は元々公共浴場として日本人の森山松之助によって建てられた建物で、日本統治時代の1913年に静岡県熱海市の伊豆山温泉の旅館をモデルにして建てられました。

館内には48畳の日本風の畳部屋があり、飲食や将棋を楽しむ場所として使用されたそうです。
日本人にとっては、母国に帰ったような気分になれます。

館内には当時使用されていた温泉施設がそのまま残されていて、日本統治時代の雰囲気に浸れます。

この湯船はかつて女性専用の風呂でした。

こちらでは、昔の北投温泉で実際に提供されていた食事が紹介されてました。

そばにおにぎりに酒と、完全に日本の食堂ですね。

こちらでは北投温泉の仕組みや、温泉が湧き出るメカニズムが紹介されてました。

こちらはローマ式の大浴場です。
湯船に浸っているのは、温泉では無く冷たい水でした。

もちろん温泉としては使用されていませんが、凄く良い状態で保存されてますので今でも入れそうな雰囲気でした。

世界各国の温泉の紹介もあって、日本の銭湯文化の紹介もあります。
浴室内の壁画や、ひいてはケロリンの洗面器も紹介されてました。

さらに、なぜか不動産屋や理髪店の看板についても紹介されています。

この展示をきっかけに、ぜひ銭湯の魅力が世界中の人に伝わってほしいですね。

北投温泉の発展の歴史も紹介されています。

窓にはステンドグラスが飾られているなど、見所は豊富です。

これだけ充実した施設でありながら、入場料は無料となっています!

時間の許す限り、ゆっくり古き良き温泉地の雰囲気を満喫しましょう。

ひろたか
ひろたか

毎週月曜日は休館なので注意してください!

台北市立図書館北投分館

北投公園内にある緑豊なこちらの建物は、台湾市立図書館北投分館です。

この図書館は台湾初のエコ建築による図書館としても有名で、周辺の緑とうまくマッチングしていて写真撮影をする際にもよく映えます。

 

窓が広くて自然光が入り安く、屋根には太陽光パネルが設置されていて電力を貯蔵でき、排水設備を使ってトイレの水などに使用するなど、徹底的にエコを意識した図書館です。

 

休憩スポットとしても最適なので、ぜひ訪れてみてください。

親水公園露天風呂

こちらは公共の浴場の親水公園露天温泉浴池です。

 

気軽に温泉に入浴できる施設で、日帰り入浴のための施設となります。

ただし、日本と異なり水着を着用しての入浴となりますので、訪れる際には必ず水着とタオルは持参する様にしましょう。

 

入浴料は40元(約160円)、ロッカー代は20元(約80円)とホテルの日帰り入浴よりは断然安いですが、1日6回ほど清掃による入れ替え時間がありますので気をつけましょう。

完全露天風呂で、利用者は地元の人ばかりなので、ローカル感を味わいたい方にはおすすめです。

北投梅庭

こちらは北投梅庭と言って、書道家の于右任(ウユウジン)の別荘として使用されていた建物です。

ちなみに于右任とは書道家だけでなく政治家、軍人と幅広い肩書きを持つ人物としてもしられ、有名なところでは「鼎泰豊」や「行天宮」の看板を書いた偉人として知られています。

 

数年前に一般開放がされる様になった梅庭は、1930年頃に建てられた台湾の歴史的建造物で、黒瓦の屋根に木材が組み合わさった和洋建築はどこか古き良き日本の建物を感じる建造物です。

建物が建築された工程や、歴史についての解説が展示されていました。

 

こちらは入場無料ですが、建物保護のため一度に入れる人数を制限しておりますので気をつけましょう。

 

入場時は、日本と同様に靴を脱いで上がってください。

北投温泉 地熱谷

一通り見学を終えて、急な坂を登って行った先にたどり着くのが、こちらの地熱谷です。

北投温泉の源泉の1つで、奥にある温泉の池からは1年中温泉と強烈な硫黄の匂いが立ち込めることから、「地獄」と呼ばれ続けてきました。

入口には、「手湯」があって、手で触りながら北投温泉の性質を感じることができます。
そこそこ熱いお湯でしたが、肌はツルツルになりました。

地熱谷

そしてこちらが地熱谷です。

ラジウムを含んだこの源泉からは、常に白い灼熱の湯気が立ち上がっています。

近くに立つととにかく熱気が凄く、お風呂に浸かっているかの様に暑かったです。

そして時々、何の予告もなくかなりの量の蒸気が上がる時もあり、見学スペースを包みます。
台湾独特の暑さもあって、蒸気を浴びると余計に暑く感じました。

蒸気は確かに暑く、下手をすれば息をするのも苦しい感じですが、蒸気を浴びてすぐに日陰に行くと心地よい風が吹きます。

これによって火照った身体が冷やされ、とても心地よい気分になりました。

この場所にいるだけで、温泉に入っているような気分になれます。
暑い気候の中、急な坂を苦労して登ってやってくるほどの価値は存分にありますので、ぜひ足を運んでみてください。

まとめ

今回は、台北を代表する温泉地として知られる北投温泉で訪れるべき見所を紹介してきました。

足湯や古い時代の鉄道に始まり、温泉の歴史を知れる博物館や地熱谷など見所の豊富な北投温泉。

ゆっくり温泉に浸かってくつろげるホテルもあり、温泉を満喫したい方は日帰り温泉もおすすめです。

ぜひ台湾に足を運んだら、北投温泉に行ってみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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