四国で唯一の競馬場として知られ、地元住民だけでなく全国の競馬ファンに愛されている高知競馬場。
かつては売り上げの減少から廃止になることも囁かれるなど、経営危機に瀕していた競馬場でしたが、2009年に「夜さ恋ナイター」と称したナイター開催が始まったことで馬券の売り上げが劇的に回復させることに成功。
現在では古かった施設も改修され、綺麗で快適な競馬場として密かに注目を集めています。
そんな高知競馬場とは今どのようになっているのか?
今回は、高知市にある地方競馬である高知競馬場の施設の特徴や見所を解説していきます。
この記事を読めば、
- 高知競馬場がどれだけ快適なのか
- 高知競馬場がどこにあり、どんな競馬場なのか
を知ることができますので、訪れる際の参考にしてみてください。
目次
高知競馬場 アクセス情報
高知競馬場は市内南部の山の中、長浜地区にあります。
場所柄、高知競馬場を訪れる人のほとんどは車で訪れるので、駐車場は大きく整備されていて便利です。
*はりまや橋からは、15分程のところにあります。
行き方は、はりまや橋交差点からそのまま南下して進み、「サニーマート瀬戸店」のある交差点を右折します。
そのまま真っ直ぐ進んで行くと、「ローソン高知競馬場前」が見えてきますので、交差点を左に曲がって進んでいけば、高知競馬場の駐車場に到着します。
駐車場はこちらです。
合計2,000台を収容できますので、駐車するにはかなりの余裕があります。
バスで行く場合は、
高知駅北口➡︎南はりまや橋➡︎競馬場
を結ぶ無料送迎バスが、競馬場行きは第1レースに合わせて、帰りは最終レースに合わせて1往復だけ運行します。
上記の時間に1往復の運行なので、このバスに乗る場合は1日中競馬場にいなければなりません。
もし時間をずらしたり、早めに帰りたいと思ったら、とさでんの路線バスを利用しましょう。
とさでんの「南はりまや橋」バス停から「南ニュータウン7丁目行き」バスに乗車し15分、「高知競馬場」で下車すれば競馬場の正門のところに到着できます。
しかしこのバスのデメリットは、土日のみの運行となっていることです。
かつはりまや橋方面行きが20時05分なので、最終レースまで見ていく場合にはこのバスで帰ることができないのが最大の難点となります。
もし平日の開催に行く場合は、平日休日共に運行している「南ニュータウン一丁目」行きバスに乗って、「競馬場北口」バス停で下車して徒歩10分で競馬場に到着しますので、それを利用しましょう。
しかし、このバスも帰りのはりまや橋方面最終バスは、20時07分です。
競馬場から「競馬場北口」バス停まで距離がありますので、利用する際には注意しましょう。
高知競馬場 施設紹介
こちらが、今回紹介する高知競馬場です。
馬券のネット発売による売り上げ向上のおかげで、古かったスタンドは改修されることになり、2021年7月から2022年4月にかけて総工費8億円をかけた大規模なリニューアル工事が行われました。
使用されてなかった有人発売窓口がそのまま残されていたりなど、かつてゴーストタウンのような雰囲気だったスタンドは居心地が改善され、子供や女性でも気軽に立ち入れるような綺麗なスタンドになっています。
そんな高知競馬場の施設を紹介していきましょう。
正門
こちらが、高知競馬場の正門です。
夜さ恋ナイターが行われるようになったおかげで、以前は少しボロい感じだった正門も、このように綺麗になりました。
女性や子供でも、入りやすい雰囲気になったのはプラスです。
なお、入場料は無料となっています。
スタンド
こちらが、高知競馬場のスタンドです。
5階建のスタンドは、4階が特別観覧席(400円)となっています。
スタンドの席がこちらです。
長椅子のベンチですが、前の席との間隔が広くゆとりがあるので、観戦しやすい椅子でした。
一番上に行くと、背もたれつきの座席がありました。
自由席なので、空いていたら気軽に座りましょう。
スタンドから見たコースがこちら。
傾斜がちょうど良いので、とても見やすい造りです。
スタンドだけでなく、前の立ち見席の方も傾斜があるので、どこからでもレースが見やすい設計をしています。
小さい競馬場ですが、快適な観戦環境は保証されていると言って良いでしょう。
そしてこちらが、スタンドの1階部分になります。
ご覧のように、改修工事を経て綺麗なスタンドに生まれ変わりました。
モニターでは、高知競馬だけでなく中央競馬の映像もあって、馬券も全レース購入できます。
高知競馬場は、「JーPLACE」という地方競馬の発売機を利用して、中央競馬の馬券を発売しているシステムを採用していますので、中央競馬が開催される土日は昼間は中央競馬、夜間は地方競馬と1日中競馬を楽しむことが可能です。
高知競馬場の財政状況が改善したのも、このシステムが大きく影響しています。
2階の馬券売り場も、このように綺麗な造りです。
3階のこのスペースでは、日替わりでイベントやお店がオープンしています。
この日は、来場者に向けてのマッサージが無料で行われてました。
パドック
こちらが高知競馬場のパドックです。
スタンドは綺麗に改修されましたが、パドックは昔から変わらず古いままとなっています。
真ん中に大きな木が生えているこちらのパドック。
高知競馬ではこのように、観客は地べたに座って馬を観察するのが定番のようです。
普通に立って見ても問題が無いくらい、傾斜も抜群のパドックですが、暗くなった時にはスタンドの反対側で馬を見るのはおすすめしません。
なぜなら、照明があまり当たらない場所に位置するので暗く、馬の馬体がはっきり見えないからです。
他の競馬場のパドックと比較しても、馬や騎手との距離が近いのが特徴で、パドックから騎手の話し声がかなりはっきりと聞こえました。
こういう時はどんな会話かわからない時が多いですが、ここでは会話の内容もはっきり聞こえます(笑)。
このようなのどかなシーンに出会えるのも、高知競馬場の魅力の1つです。
スタンドの施設に続いて、今度はコースを紹介していきましょう。
高知競馬場 コース紹介
こちらが、高知競馬場のコースです。
砂を使用したダートコースのみで、右回りの1周1,100mで直線は200mというコンパクトサイズになっています。
レースで使用しているコースの内側にもコースがあり、馬の調教用として使用されているコースです。
地方競馬場の朝は早く、早くて朝の2時頃からここで調教が始まるとのこと。
世間一般では夜ですが、競馬の世界では午前2時は朝です(笑)。
コースの向正面には、高知競馬に所属する馬達が住む厩舎があります。
高知競馬場 グルメ
高知競馬場のグルメを味わえる売店は、1階フロアに2件とパドックの横に2件ほどあります。
観客もそれほど多く無いので、売店の数はそれほど多くありません。
上の写真の「はっとり」さんは、安さが自慢のお店です。
- 冬限定の豚汁 250円
- すじ煮込み 300円
- 焼きそば 350円
- おでん 1本120円
とかなりのお得な金額で食事を満喫できます。
この他にも、「五百蔵商店」というお店もあり、
- オムライス 500円
- カツオ飯 250円
- カレー 500円
- 肉うどん 550円
- キツネうどん 450円
- かけうどん 350円
- アイスクリン 300円
とこちらも格安。
ちなみに、この2つのお店は元々スタンドの外で営業していたお店で、スタンド改修に合わせてスタンド内に移転したお店です。
元々お店があった場所を見てみると、
「中に移転しました」
との貼り紙が。
この場所には昔多くのお店があったようですが、現在は写真に写っている「まるまん」ともう1件スタンドから離れた位置で営業しているだけです。
他の競馬場と比較すると些か寂しい感じですが、他の競馬場と比べても観客数が少ないので仕方ないかもしれませんね。
高知競馬場 場外発売所
高知競馬場の馬券は、スマホやパソコンを使用して簡単に馬券が購入できますが、高知県内には高知競馬場の他に、
- パルス宿毛
- パルス高知
- パルス藍住
と3つの場外馬券売り場があり、ネット会員にならなくても気軽に馬券を購入できる施設があります。
今回は最後に、これら3ヶ所の場外馬券売り場に関して順に解説していきましょう。
パルス宿毛
高知県の南西部にある、高知県宿毛(すくも)市にあるのが、パルス宿毛です。
四万十くろしおラインの「東宿毛」駅から徒歩で15分と、公共交通機関でもアクセスできるパルス宿毛では、J-PLACEとしての機能を持ち合わせているので、中央競馬の馬券も全レース購入できます。
平日は、笠松や園田、南関東の競馬の場外馬券も発売していますので、宿毛市にいるだけで日本中の競馬の馬券を購入できてしまうという、馬券好きにとっては天国のような施設です。
宿毛市から高知市までは、車で3時間近くとかなり距離があるので、この地区に住んでいる人にとってはありがたい施設と言えるでしょう。
四万十川まで車で30分なので、四万十川を見に行ったついでに訪れるのもおすすめです。
パルス高知
続いて紹介するのは、パルス高知です。
はりまや橋交差点の近くにあり、高知市内でも少し怪しい雰囲気を醸し出している堺町にあるこちらの馬券売り場。
ここでも、高知競馬場のレースの他に各地方競馬場の馬券を販売しています。
ただし難点は、営業時間が17時までということです。
ナイター開催のレースでも、17時までしか馬券を購入できず、高知競馬の馬券発売も前売りのみとなっています。
ちょっと不便ではありますが、周辺は閑静な住宅地。
周辺住民への配慮を考えたら、致し方ないことかもしれませんね。
パルス藍住
前述した場外馬券売り場は高知県にありますが、こちらのパルス藍住は徳島県板野郡藍住町にあります。
吉野川の近くで、JR徳島駅からは吉野川を渡って車で20分のところのパルス藍住では、各地方競馬場の馬券に加えて、J-PLACEの施設であることから中央競馬の馬券も購入可能です。
車で無いとなかなか行くのが難しい場所ではありますが、県道沿いのわかりやすい立地で、かつ大型ショッピングモールの「ゆめタウン」が目の前にあるので、1日競馬を楽しむには最高の環境にあります。
まとめ
今回は、四国で唯一の競馬場である、高知県高知市の高知競馬場の特徴について色々と解説して参りました。
2009年に始まったナイター開催や、中央競馬全レースの馬券発売のお陰で、財政状況が劇的な回復を遂げることに成功した高知競馬場。
週末には昼に中央競馬、夜に高知競馬と1日中競馬が楽しめることもあって、競馬ファンにはたまらない環境となっています。
無料送迎バスや、路線バスでも行くことができるので、観光のついでに訪れてみるのもおすすめです。
ぜひこの機会に、高知競馬場へ遊びに行ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。