【1日乗車券がおすすめ】和歌山電鉄貴志川線に乗ってたま駅長に会おう

鉄道

今から15年ほど前、和歌山県のとあるローカル線の駅の駅長として就任した、「たま駅長」という三毛猫の駅長が話題になったのを覚えているでしょうか?

その「たま駅長」が有名になったローカル線が、今回紹介する和歌山電鉄貴志川線です。

残念ながら、初代の「たま駅長」はすでに死んでしまいましたが、現在ではたまの意志を継いだであろう?2匹の三毛猫の

  • よんたま
  • ニタマ

が駅長として駅で勤務していることで話題となっています。

そんな可愛い猫の駅長に会うために電車に乗るなら、1日乗車券を購入して乗るのがおすすめです。

 

という訳で今回は、和歌山電鉄貴志川線の

  • 1日乗車券
  • 貴志川線の車両
  • たま駅長について
  • 主要駅の紹介

と、和歌山電鉄貴志川線について詳しく紹介します。

和歌山に遊びに行く際の参考になれば嬉しいです!

 

 

和歌山電鉄貴志川線 たま駅長とは?

 

和歌山電鉄のたま駅長とは、日本初の「駅長」の称号が与えられた三毛猫のことです。

これは冗談ではありません。
和歌山電鉄では、本気で正式に猫を駅長として認めているのです。

当然、

「猫の駅長」

という言葉のインパクトは大きく、話題性も手伝って和歌山電鉄には可愛いたま駅長の姿を一目見たいと、連日多くの観光客が訪れるようになりました。

ひろたか
ひろたか

あまりの話題に、CNNなど海外ニュースでも取り上げるほどのインパクトだったそうです。

和歌山県も、タマ駅長を大体的に宣伝したりして観光資源として活用。

その可愛さから、猫専用のSNSサイトや猫を飼う人が急増するなど、全国を巻き込む大フィーバーを起こしたのです。

そんなたまは、元々貴志駅の売店で飼われていた普通の猫でした。

招き猫として扱われ地元で注目の存在となり、いつしか正式な駅長に就任します。

 

ちょうど和歌山電鉄も、経営難でなんとかしなければならない状況だったので、救世主として期待されることに。

タマの母親はミーコという名前で、元々貴志駅の倉庫の裏側で飼われていた猫で、2009年に死亡するまで、「助役」として貴志駅にいました。(死後は永久助役)

そんな2012年、三毛猫の「二タマ」が新たに駅長になり、ニタマは貴志駅兼伊太祈曽駅の駅長に就任。

 

その後たま駅長は、2015年の6月に死去。


その死は日本だけで無く、世界各国のメディアが大々的に報じるなど、大きなニュースとなりました。

現在では、「ニタマ」の他に、2017年には「よんたま」という新たな三毛猫が「駅長見習い」を経て2018年1月には「駅長」、2019年には「スーパー駅長」に昇進。

現在は、貴志駅と伊太祈曽駅で上記の2匹が交代で駅長を務めています。


和歌山電鉄貴志川線 電車の乗り方

 

和歌山電鉄貴志川線の起点は、JRの和歌山駅です。

実は貴志川線の乗り場は、JRの改札を通らなければならず、独立した駅舎が存在しません。

だからJRから乗り換えるなら問題ありませんが、和歌山駅から乗る場合はJRと貴志川線と2つの改札口を通る必要があるのです。

初めて行く方には少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単に乗れます。

その方法は、

  1. JRの切符売り場の所に和歌山電鉄専用の券売機があるので、そこで切符を購入。
  2. JRの改札を抜けて、案内に従い地下道を通って和歌山電鉄のホームへ向かう
  3. ホームは一番奥の9番線にあるので、階段を登って改札を通ればOK

という流れで乗ります。

逆に貴志川線の改札からJRに乗り換える場合は、

  1. 電車に乗る際に必ず整理券を取る
  2. 一番前の運賃表で料金を確認する
  3. 和歌山駅で降りたら運賃を直接駅員さんに支払い、精算済証をもらう
  4. 精算済証をJRの自動改札に通して外に出る

といった流れになります。

精算済証を改札に通して一旦出なければいけないのが、少し難点ですね。

和歌山電鉄貴志川線 1日乗車券

和歌山電鉄貴志川線を1日満喫したいのであれば、1日乗車券を購入するのがおすすめです。

大人:800円
子供:400円
となっており、和歌山から終点の貴志間の片道運賃が410円ですので、単純に起点から終点までを往復してしまえばそれだけで元が取れてしまいます。

また、和歌山電鉄のHPからQRコードを読んで専用Webアプリ(ダウンロード不要)にアクセスすれば、スマホから1日乗車券を購入することもできます。

料金は紙切符と同じで、乗降時はスマホの画面を見せるだけでOKです。

この場合は、支払いにクレジットカードが必要となりますので、その点は注意しましょう。
運賃と1日乗車券についてはこちらを参考にしてください。

和歌山電鉄貴志川線 車両情報

 

さてここからは、和歌山電鉄貴志川線の車両について紹介していきます。

和歌山駅から貴志駅までの、全長14.3kmに及ぶ小さな鉄道で、1時間に2本のワンマン運転が基本です。

1961年から2005年までは、「南海貴志川線」という名前で南海電鉄の一部でもあった貴志川線。

廃止の危機に扮しながらも現在まで存続し、南海時代から運用している2270系を使用し、様々な塗装を施して乗客を魅了しています。

 

ちなみに、和歌山駅の乗り場にはこのようにどの電車が何時にやってくるかなど、運行情報がありますので参考にしてみてください。

どんな電車があるのか、早速見ていきましょう。

ラッピング電車

 

貴志川線の電車はラッピング電車が基本となっていて、こちらは普通の広告が描かれた電車です。

訪れた際に乗った電車の車体には、

「まもろう 動物の いのち」

と動物愛護を呼びかける広告が書いてありました。

たま電車

 

たま駅長のイラストをラッピングした、通称「たま電車」です。

車体にはたくさんのイラストが描かれ、正面には猫の髭が生えている徹底ぶりでした。

 

最も特徴的なのは車内です。

木目の床に加えて、椅子はちょっとお洒落な感じにまとまっていて、従来の電車のロングシートのイメージを覆した造りでした。

 

よく座席を見ると、木製でドット柄の座布団が敷かれ、たまをモチーフにしたであろう木の背もたれが可愛らしかったです。

窓の日よけにも猫が印刷されているのが印象的でした。

 

車内には、たま駅長の活躍を記念した立派なレリーフも飾ってあります。

 

 

極め付けは、電車のつなぎ目のところにある

  • たま文庫
  • いちご文庫
  • ぽち文庫

と命名された図書スペースです。

たま電車ということもあって、猫に関する本が大多数を占めていました。


チャギントン電車

 

日本ではフジテレビでオンエアされている、イギリス制作の子供向けアニメの「チャギントン」がデザインされた電車です。

列車の物語ということで、コラボに至ったとのこと。

この日は車庫にいましたが、定期列車としてよく運行されています。

梅干し電車

 

和歌山県の名産として有名な、紀州の南高梅の色をモチーフにした「梅干し電車」。

車両が梅の色に染まっている他に、車体には梅干しにちなんで「星」が描かれていました。

 

梅干し電車の車内がこちらです。

和風造りの車内で、椅子などに梅の花がデザインされていました。

 

車両の繋ぎ目の前には梅干し色をしたロングシートと、テーブルがありました。

ロングシートとテーブルは、正直中々見ない顔合わせです。

 

こちらの棚には、和歌山県の名産品が展示されていました。

古き良き内装で、落ち着いた造りになっているのでおすすめの電車です。


たま電車ミュージアム号

 

これまでに紹介した電車は、あの九州新幹線のデザインを手掛けた水戸岡鋭次氏によるものです。

その水戸岡氏が手掛けた最新作が、「たま電車ミュージアム号」

従来存在していた「おもちゃ電車」を改装したもので、外観は「和歌山電鉄が黒字になった」という意味も込められているそうです。

2022年12月から運行を開始したこちらの電車。
訪れた際はまだ登場前でした。

車内にはモナリザやフェルメールに扮したたまの絵が飾られているとのこと(笑)。

この他にも、「いちご電車」という電車もあるそうですが、この日はその姿を見ることはできませんでした。

このように、和歌山電鉄には個性的なデザインの車両が走っています。
ぜひお気に入りの車両を見つけてみてください。

和歌山鉄道貴志川線 駅の紹介とたま駅長

 

続いて、和歌山電鉄貴志川線の主要駅を紹介しましょう。

今回は、

  • 和歌山駅
  • 伊太祈曽駅(よんたま在籍)
  • 貴志駅(二タマ在籍)

と計3駅を紹介します。

たま駅長に会いたいなら、この3駅を利用すれば問題ありません。

それでは、駅の詳細を紹介しましょう。

和歌山駅

 

貴志川線の起点駅で、南海電鉄の和歌山市駅と並んで和歌山市の交通の玄関口の役割を果たしています。

紀州路快速を利用すれば、大阪天王寺駅から1時間10分でアクセス可能です。

特急くろしお号も全列車停車し、白浜温泉など紀伊半島の観光地へのアクセスの拠点となっています。

駅前にはバス乗り場があって和歌山城などの観光名所に行ける他、駅前には近鉄百貨店やMIOがあって、それなりに賑やかでした。

貴志川線は、和歌山駅の9番線ホームから発着します。

先程も紹介しましたが、和歌山電鉄専用の駅舎は無く、ホームへはJRと和歌山電鉄の2ヶ所の改札を通過しなければなりません。

JRの真横にポツンとホームがある侘しいスタイルで、近鉄のホームを借りている三重県の三岐鉄道の富田駅や、JRのホームを借りている名鉄の豊橋駅のようなスタイルです。

伊太木曽駅

 

貴志川線の中間に位置する伊太祈曽駅は、和歌山電鉄の車両基地があるなど拠点の一つとして重要な駅です。

和歌山電鉄で有人駅なのは、和歌山駅とこの駅のみとなっています。

ひろたか
ひろたか

駅では1日乗車券や、たまグッズを販売してました。

 

 

この駅は貴志川線で唯一の島式ホームとなっていて、対向電車との通過待ちをするための重要な存在となっています。

ひろたか
ひろたか

1日6本ほどこの駅止まりの電車もあるので、乗車の際には気をつけましょう。

この駅が重要な意味はそれだけではありません。

この駅には、「スーパー駅長 よんたま」が常駐しているのです。

 

こちらが、伊太木曽駅の駅長のよんたまです。

見るだけで、愛くるしいこの猫。
いつまでも見ていたくなるほど可愛かったです。

 

 

駅舎の入口のこちらのボックスに、よんたまは常駐しています。

時々上の方に登ったりしますが、この日は下の方でのんびりとしていたので、撮影がしやすかったです。

 

駅で何が起きようとも、よんたまはマイペースにくつろいでいます。
時々、真下に隠れてしまうようなので、「下をのぞいてみてください」との注意書きがありました。

なお、驚いてしまうので撮影の際にはフラッシュを使用しないようにしましょう!

 

駅舎には、これまで販売されてきたたまグッズが置かれていました。

本当に愛されているんだなというのが、よくわかりますね。

ちなみに、よんタマの公休日は

  • 月曜日
  • 金曜日

の2日間です。

なので、確実に2匹を見たいなら、

  • 火曜日
  • 土曜日
  • 日曜日

に行きましょう。

なお、貴志駅のニタマが公休日の水、木はよんたまが貴志駅に代行で駅長を勤めますので、忘れないように。

 

駅から歩いて5分ほどのところには、伊太祈曽神社という神社があります。

 

 

電車を待つ間の散策にもおすすめな、素敵な神社でした。

 

貴志駅

 

最後に紹介する駅は、和歌山鉄道貴志川線終点の貴志駅です。

かつてはたま駅長がいた駅ということで、駅舎も猫をイメージした建物になっていました。

冷静に見るとちょっと不気味にも見えますが。

 

この駅にいるのが、こちらのたま二世の二タマです。

改札を出たすぐのところにいます。

 

基本的には、貴志駅のこの場所に10時から16時までいます。

二タマの公休日は水曜日と木曜日です。

何度も言いますが、二タマとよんたま2匹とも見たい場合は、月、火、水、木を避けて旅行計画を考えましょう。

体調の問題により、途中早退する可能性もあるので注意!
この日の二タマはあまり動いてくれませんでしたが、しっかり見物人の近くに来てくれて、写真撮影にも応じるような仕草を見せるなど機嫌は良さそうでした。
駅の中には、喫茶店やたま駅長のグッズを販売するお店がありました。
床から壁まで、至るところにたまがあしらわれています。
喫茶店の名前は「TAMA CAFE」とわかりやすい名前でした。
注文したい場合は、このカウンターからオーダーします。
僕が注文したのが、紀州梅を使用した梅アイス(300円)です。
甘酸っぱくて食べやすいアイスでした。
他にも、巨峰や抹茶、いちご味がありますので、お好みの味を選んで食べてみましょう。

まとめ

今回は、和歌山県和歌山市を走る和歌山電鉄貴志川線について解説してまいりました。
世にも珍しい「猫の駅長」がいる鉄道会社として、世界でも有名になった和歌山鉄道。
なんとか地元の足を残したいという思いから、猫の駅長である
  • 二タマ
  • よんたま

に会えたら、癒されること確実です。

個性的な電車も走っているので、1日乗車券を利用してぜひたま駅長に会いに行ってみてください。

きっと最高の思い出になること間違い無しです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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