大阪市のJR、南海電鉄の新今宮駅の周辺は、全国から集まった訳ありの日雇い労働者がたくさん集まる地域として全国的に有名で、通称「あいりん地区」と呼ばれ親しまれ、恐れられている場所です。
大阪市民の間では、
「治安が悪い!」
「危ないから絶対に近寄るな!」
と幼い頃から教育されていて、府民でもあまり足を踏み入れない場所として恐れられています。
がしかし、ここ数年は関西国際空港から電車で1本という好条件を活かして、バックパッカー向けのおしゃれなホテルや飲食店も増え、治安は以前より良くなりました。
この記事では、そんなあいりん地区って一体どんなところなの?というのを
- 大阪旅行で欠かさず訪れる
- あいりん地区に何度も宿泊した
私、松井ひろた紹介していきます。
少しやばい写真も混ざっているので、怖がりの人は気をつけて読んでください!(冗談)
目次
大阪西成 あいりん地区のアクセス紹介
あいりん地区という所を簡単に紹介すると、新今宮駅の南側の西成区萩之茶屋や太子地区のことを言います。
アクセスはJR、南海線の新今宮駅と、OsakaMetro御堂筋線、堺筋線の動物園前駅、または阪堺電鉄新今宮駅で降りれば目の前です。
観光名所の通天閣にも近く、難波や天王寺、梅田や鶴橋までも乗り換え無しでアクセスできます。
スポーツ観戦やコンサートにも便利で、
- 京セラドーム大阪
- ヨドコウ桜スタジアム
- 大阪城ホール
にもJRや地下鉄を利用して乗り換え無しで行くことが可能と、交通の便は最高の環境です。
大阪西成 あいりん地区ってどんな所?
西成区のあいりん地区は、以前は釜ヶ崎という名前の地区でした。
今はそれほど起きてませんが、昔は日雇い労働者による暴動がよく起こったということで、大阪だけでなく全国的にその悪いイメージが定着することに。
負のイメージを抱えてしまったことで1966年、国と大阪市、そしてメディアがこの地区の呼び名について議論を重ねた結果、愛の隣と書いて「愛隣(あいりん)地区」と呼ばれるようになりました。
呼び名を国や行政だけでなく、メディアも一緒になって決めるとは、この地区の闇の深さを感じますね。
このあいりん地区は、多くの簡易宿泊所(日雇い労働者の住む宿)が点在する、通称ドヤ街と呼ばれる場所です。(ドヤとは、宿を逆に言った俗語)
- 東京南千住山谷地区
- 横浜寿町
と並ぶ日本3大ドヤ街として知られています。
街中には多くの高齢の労働者やホームレスが、酒を片手に街中を徘徊していて、座り込んで酒浸りしたり酔いすぎて路上で寝ているなど、独特な空気に包まれた空間です。
ほとんどの人は生活保護を受けていて、生活保護を利用してパチンコや酒に勤しむ輩も多く、社会問題になっています。
こんな場所だから、約20年ほど前は
- スリ
- ひったくり
- 盗難(自転車が主)
- 暴力団によるドラッグ取引
など、犯罪があちこちで多発する治安の悪い地域でした。
そんな今では、行政などの努力によって治安も回復し、普通に歩いたり美味しい居酒屋が多い街として再評価されています。
あいりん地区は、日本の縮図と言っても良い地域と言えるところなのです。
西成区 あいりん地区を見て行こう
ここからは、あいりん地区にどんなものがあるのかを順に見ていきましょう。
最初に言っておきますが、あいりん地区で怖いところはほんの一部です。
大半は普通の住宅地であり、庶民的で人情も溢れてる場所だということをお伝えしておきます。
僕も最初訪れた時は怖かったですが、慣れてしまえば不思議と第2の故郷のような気持ちになる地域です。
それでは早速、あいりん地区を見ていきましょう!
あいりん地区見所① 動物園前商店街
最初に紹介するのは、Osaka Metro動物園前駅2番出口の目の前にある動物園前商店街。
アーケード入口には動物のモニュメントがありますが、商店街自体は昭和の雰囲気漂う大人の遊園地です。
近くには、串カツ店の多く軒を連ねるジャンジャン横丁や、通天閣や天王寺動物園などがあります。
一見怪しそうなお店に移りますが、この商店街にある居酒屋は小ぢんまりとしながらも料理はとても美味しく、店主の方々も気さくに話しかけてくれるなど、人情味溢れる雰囲気でした。
初めて訪れる人を拒んだり、冷たく対応することははっきり言ってありません。
なんばや梅田の居酒屋より安い価格で食事ができるので、気軽に訪れて見ることをおすすめします。
その実態は静かな商店街で、道ゆく人の多くは高齢者。
そして商店街の中を、人々は自転車で全力で駆け抜けていきます。
特に高齢者は、商店街の中を全力で飛ばすこともあるので注意しましょう。
うっかり接触してしまうと、振り向きざまに「アホ!!」とブチギレされる可能性があるので、要注意です。
こちらが、安売りとド派手な看板で全国的におなじみのスーパー玉出です。
外国人を不法就労させたり、1円セールを開催したりと話題には事欠かない大阪のスーパーとして知られています。
お惣菜が安いことでも有名ですが、変な油を使用しているという噂が出るなど、食べるにはちょっと勇気が必要です。(都市伝説)
ちなみにかつて、なんと毒入りで有名なフグ(河豚)を1匹丸ごとパックに入れて販売するという摩訶不思議な商売をして、保健所からお灸を吸えられた過去もあります(爆笑)。
とにかく、何を考えているかわからないワンダーランドとして有名なスーパー玉出。
マスク着用に関して、入口に攻撃的かつ非科学的な張り紙を貼り付けるなど、狂気ぶりは相変わらずでした。
あいりん地区見所② カラオケ居酒屋
あいりん地区は、夜になると写真のようなお店が目立つようになります。
こちらは中国人経営のカラオケ居酒屋です。
ここ数年で急激に増えていて、街全体を侵食する勢いのカラオケ居酒屋。
従業員は全て小綺麗な中国人女性で、平均500円ほどの価格でお酒や料理を楽しめたり、1曲200円でカラオケを歌うことができます。
従業員は歌い慣れているので上手な人が多いですが、一部のオヤジは下手くそなので、正直近所迷惑です。
上の写真がそのカラオケ居酒屋ですが、のれんの真ん中部分がめくれているのが、お店の特徴でもあります。
これは、真ん中をめくることでお客に入りやすくさせるという中国式商売魂の象徴です。
見た目は入りづらい店ですが、経営自体は健全なので普通の居酒屋として楽しめます。
ちなみに、ドリンクを注文するとママから、「お酒奢って❤️!」とせがまれます。
断っても問題ありませんが、チップの意味も込めて奢った方がベストかもしれませんね。
バンコクのバービアのように、女の子にお酒を奢って会話を楽しむタイプのお店のようです。
あいりん地区見所③ バックパッカー向けホステル
あいりん地区には、ここ数年バックパッカー向けの宿も増えています。
写真のホテルが、この地区で長くから君臨しているホテル東洋とホテル来山です。
ここは長期滞在も可能な安ホテルです。
ちなみに僕も以前よくホテル来山に宿泊していました。
ここの宿泊費は安く、約3畳半の畳部屋が基本で、トイレは共同となっています。
難点は、部屋の壁とドアが薄くて、廊下の音がかなりうるさく響くことです。
それさえ良ければ、便利で快適なホテルではないでしょうか。
さらに、あいりん地区ではイメージを改めようと開発が進み、写真のようなモダンで綺麗なホテルも続々と姿を現しています。
周りの雰囲気とは異彩を放っていますが、綺麗なホテルを建設することで、イメージの改善を測っているように思えます。
このように安ホテルが集中する地域ですが、
- ドアを閉めると隙間がガラ空きで外が丸見え
- 風呂が変にぬるい、掃除してない感じ
- 風呂に入ってきた客の背中に刺青が
という変なホテルも混ざっています。
極端に安いホテルは、初心者は避けた方が無難です。
あいりん地区見所④ 簡易宿泊所
ここでは、あいりん地区に多く点在する簡易宿泊所(通称ドヤ)について解説しましょう。
簡易宿泊所とは、全国から集まった訳ありの日雇い労働者が、一泊1,000円〜2,000円の格安で滞在できるホテルです。
ホテルでは、生活保護の申請手続きのお世話や介護に関する相談など、生活に関する手伝いもやっています。
安いながら、部屋にはテレビとエアコン、Wi-Fiに大浴場と、生活に必要な設備はしっかりと揃っているホテルです。
その裏で事件も多く、ホテルの部屋で麻薬を使用していたり、部屋の中で死亡していたりと、トラブルも多く起こっています。
とはいえ、宿泊できれば住居が保証されるので、日雇い労働者にとって無くてはならない存在です。
ホテルはこのような感じです。
大体月々3万円台で宿泊ができます。
入口には、宿泊者が移動のために使用する自転車がたくさん駐輪されていました。
あいりん地区では、自転車移動が普通です。
大阪市内は基本平坦な土地なので、自転車移動をする方を多く見かけます。
ただ、一部では人の家の前に駐輪して家の壁を傷つける不届き者もいたりして、問題になっているそうです。
どうしてこんなことしちゃうんですかね?(笑)
あいりん地区見所⑤ 西成警察署
続いて紹介するのが、あいりん地区の治安を守り続けている西成警察署です。
治安の悪い諸外国にあるような高いフェンスに囲まれた物々しい外観に、ちょっとドキッとします。
西成では過去に何度も労働者による暴動が起こっていて、石や物、発煙筒などあらゆるものを投げつけられた過去があり、今でも独特な緊張感を感じる場所です。
おそらくこれは、ダンプカーが突っ込むことを想定して設計されているかもしれません(笑)。
とにかくインパクトのある警察署です。
ちなみに運がよければ、ホームレス同士のトラブルを見ることができて、酷い時は7人の警察官が出動します。
汚い街に、7人もの警察官が現れる光景は中々凄いです。
あいりん地区見所⑥ 三角公園
萩之茶屋にあるこちらの公園は、通称「三角公園」と呼ばれています。
といっても、子供が安心して遊べるような公園ではありません。
ここは多くのホームレスが暮らす公園なのです。
公園内には、このようなガラクタでできたバラックが建っていて、ホームレスがそこで暮らしています。
そこでは、昼間からビールやワンカップを飲んで仲間と酒盛りをしていました。
場所柄、公園からは阿倍野ハルカスが見えます。
雑然とした公園と綺麗な巨大ビルディング、何だかハルカスに見下されているような気になりました。
一応、このように公園利用者のためのゴミ箱が分別できるように設置されていました。
汚いですが、トイレもあります。
このゴミ箱は、NPO団体かなんかによって設置されたものでしょうか?
ちなみに写真に写っている猫は、ここに住み着いている野良猫です(笑)。
公園には街頭テレビもありました。
公園に住む人が、世の中の情報を知るために設置されたものでしょうか?
ちなみにテレビは夜に流れるそうですが、最近では近所迷惑かはたまたテレビがつまらなくなったのかわかりませんが、テレビは流れていません。
公園前のビルには、こんな物々しい垂れ幕が飾ってありました。
実際、あいりん地区では覚醒剤の売買は昔から問題になっています。
噂ですが、公園の周辺のビルには夜な夜な暴力団関係者の集まるビルがあって、違法賭博をやっているとかいないとか。
本当にいるのか、僕も夜に探してみましたが、残念ながら発見することはできませんでした。
ちなみにこの汚いビルは、2024年現在跡形もなく壊されました。
これは余談ですが、実際に居酒屋で覚醒剤販売西成で問題になっていて、居酒屋の看板にはこのように「居酒屋で覚醒剤を売るな!」と出ていました。
この看板を出した人物が、西成区で不動産業を営む利川文夫さんです。
利川さんは覚醒剤撲滅活動に積極的に取り組んでいて、西成の商店街にはジャーナリストの丸山ゴンザレスさんとの2ショット写真が貼られてました。
この写真は5メートルに3枚も貼られていたので、利川さんはよっぽどゴンザレスさんと会えたのが嬉しかったのかもしれませんね。
公園の外には、ホルモンが名物の居酒屋がありました。
美味しいと評判ですが、たまにガラの悪そうな客も来るので慣れない人には近寄り難い感じです。
その後2023年の夏に再訪した三角公園がこちらです。
前回の訪問よりも綺麗になっていましたが、ホームレスが住む家はまだ健在でした。
公園の周りには、1個100円で購入できるワンカップ片手に労働者達が、路上に座り込んで酒を煽っている姿は全く変わっていません。
さらには「西成での思い出作り」という謎のコンセプトの元、公園内に即席の写真屋さんができたこともありました。
経営者は、カメラマンなのでしょうか?
中にはギターを弾いている人もいました。
どこで入手したのでしょうか?
冬場には焚き火をしている人がいて、非常に危なっかしいです。
他に公園の近くには、生活に困窮した高齢者を助けるための様々な施設があります。
こちらは社会福祉フランシスコ教会が運営しているふるさとの家という施設です。
朝までやっている談話室や、無料でラーメンを提供したりしています。
2Fには散髪室があり、生活保護受給者は無料で散髪ができるようです。
お酒を持ち込まなければ、誰でも自由に入れます。
あいりん地区 闇の姿
あいりん地区は、近年は治安も改善されて、女性が1人で歩いていても問題無いくらいの場所になりました。
しかし闇の姿は未だ健在で、あちこちに怖そうな場所はあります。
というわけで、ここからはそんなあいりん地区の怪しい部分を見ていきましょう。
あいりん地区の闇① 面白い落書き
あいりん地区の至る所には、このような「小便禁止、スルナ!!」の落書きや看板があります。
路上で酒を飲んでいる人が多いので、このような人が多いのでしょう。
ちなみに鳥居の絵が描かれている理由は、見た目で小便をしたらバチが当たるぞ!!というサインです。
この看板を撮影していた近くで、小便していたおじさんがいました。
この日は見ませんでしたが、昔「大便禁止」というのも見たことがあります。
この街を歩く住人の片手には、なんだかのお酒があり、昼間から飲んだくれているからこそ、このような看板が多いのでしょうね。
飲みすぎて路上で倒れている人も多く、何だか死んでいるように見える時もあります。
高齢化社会を迎える日本の、闇の素顔とも言える光景です。
あいりん地区の闇② 自動販売機
あいりん地区には、このような酒の自販機が多く、昼夜問わず住人がここで酒を買って酒盛りしています。
自販機のところには、わけのわからない落書きがされてました。
「北山」って誰なんでしょうか?
またハングル文字も見かけました。
あいりん地区の最大の特徴は、難波や梅田と比べて物価が安いことです。
街中の自販機の価格は、なんと100円以下という価格破壊で販売されています。
コンビニやスーパーで購入するより、ずっとお得なので旅行者にとってもありがたい価格です。
よく見ると聞いたことの無いメーカーの飲料ですが、別に怪しくはありません。
味はまあまあ普通でした。
あいりん地区の闇③ 四角公園
こちらが、萩之茶屋中公園です。
通称「四角公園」と呼ばれていて、あいりん地区で1番雰囲気の悪い場所でもあります。
ここに住んでいる人達は、かなりガラの悪そうな感じで、実際僕が訪れた時もなんか揉め事が起こっていて、警察官が10人ほど来てなんか話し合いをしてました。
警察が10人も来るということは、中々恐ろしいところだなと容易に推測できます。
なのでうかつに入らないようにしましょう。
昼間でも写真に写っている軒下で、酒を片手に労働者が談笑しています。
公園の隣には、なんだか怪しい居酒屋があります。
噂によると、ラーメンが100円で食べれるとか!
おそらく、日本一安いラーメンではないでしょうか?
まあ、あんまり食べようとは思いませんけどね。
それから2023年になって、どうやらこの店は閉店になったようです。
流石に衛生的に問題になったのか、はたまた近年の原材料の高騰が影響しているのかもしれませんね。
そして、その食堂で使用されている椅子と机です。
どう考えてもどっかから拾ってきたような感じですね。
時計も置いてありますが、時は止まっていました。
そんな四角公園ですが、何と2024年に改修工事のために閉鎖されていました!
ホームレスがたむろして異様な雰囲気だった四角公園も、今後綺麗な公園に改装されるようです。
公園内はその後綺麗に整備され、子供向けの立派な遊具が建てられていました。
こんな場所で遊ぶ子供なんて、果たしているのでしょうか?
あいりん地区の闇④ 西成労働福祉センター
最後に紹介するのが、西成労働福祉センター。
日雇い労働者に仕事を斡旋する場所ですが、その仕事は大体危険な現場仕事で、怪しさ満点です。
この建物は長年あいりん地区の象徴となってましたが、2021年に建て替えで閉鎖され、現在は南海電車の高架下で仮の建物を使用して運営しています。
現在の労働福祉センターがこちらです。
建物の中は綺麗に整備されてますが、独特の雰囲気があって安易に立ち入れる雰囲気ではありません。
因みに、この周辺を歩いていると、怪しい男性から
仕事探してます?
と聞かれますので、興味が無い場合は無視しましょう。
まだこの建物が機能していた頃は、仕事の斡旋の他に
- 役所関係の手続き
- 病院
- ちょっとした売店
などがあって、他に仕事を探すわけでもなく、ただただ雨風を凌ぐためになんとなく建物内で佇むという人も多かったです。
皆ここで少しでも良い仕事が欲しいということで、朝の5時頃から大行列をなしていました。
その独特な雰囲気はなんとも言えない異様さで、センター内で寝たまま動かない人もいたとかいなかったとか、っていう感じです。
閉鎖後、建物周辺にはこのようにホームレスのたまり場になっています。
どこからか拾ってきたのでしょうか、ソファーや多くの本が並ぶ本棚も置いてあって、本物の家のように建っているテントも多く見かけました。
旧職安の建物前には、このようにセンターが無くなることに反発する反対運動も起こっているようです。
しかしこれらの粗大ゴミはどのようにして集めたのでしょうか?
近くで見てみましたが、洗濯機が大半を占めていました。
洗濯機は大きめなので、隙間風を防いでくれたり、風に飛ばされにくいというメリットがありそうです。
粗大ごみには、いかがわしい放送禁止用語もありました(笑)。
すでにセンターは閉鎖されているので、この建物が取り壊されるのも時間の問題とされています。
なので、このようなカオスな風景を見るのも今の内かもしれませんので、西成を訪れたら写真撮影を忘れないようにしましょう。
ちなみにまだここには人が住んでいて、持ち主のものと思われるゴミには、「さわるな」と書かれています。
はっきり言いましょう。
さわんねーよバカ!!!!!!(笑)
何故かはわかりませんが、ウクライナ🇺🇦を応援するバナーが飾られてました。
彼らの目的は何なのでしょうか?
はっきり言って、ウクライナ国民の苦しみに比べたらあいりん地区の貧困など苦しみの内に入らないのでは無いでしょうか?
因みに、写真にある「西成のマザーテレサ さっちゃん先生」とは、釜ヶ崎で医療支援に全力を注いだ医師の矢島祥子さんのことです。
彼女は2010年に34歳の若さで、川から遺体で発見されるという悲劇的な死を遂げました。
現在もその死の真相は分かってません。
事件の詳細についてはこちらを参考にしてください。
その後2024年12月、センターの取り壊しが正式に決定し、大阪市による強制代執行によってゴミは全て無くなりました。
現在は壁に覆われ、取り壊しを待っている状態にあります。
ただ、未だ取り壊しに納得いってない輩が、周辺で座りこみを行っていました。
閉鎖が決まったのは2019年なので、今更何をやっているんだろう?という感じですね。
あいりん地区の闇⑤ 泥棒市場
南海電鉄のガード下には、通称「泥棒市場」と呼ばれる違法状態で開催されているお店があります。
昼間限定でこのように営業していて、片方しか無い靴や足袋、変な指輪やDVDなどどうみてもガラクタのような物も多く販売してました。
1,000円以下の衣服に、一昔前に使用されていたケトルや、いつ製造されたのか不明の炊飯器など、
誰が買うねん!!!!!
とツッコミを入れたくなる商品ばかりです。
DVDも「HEROS」のシーズン1からシーズン2まで全巻揃ってましたが、もしかしたら1枚傷がついていて見れないというリスクがありそうなので、必ず正規のお店で買いましょう(笑)。
他にも英語教材に付属していたCDがありましたが、本が無けりゃ意味がありません。
しかもそれが50円で売られているのですから、タチが悪いです。
ハリウッド映画から大人のビデオ、どっかのホテルからパクった歯ブラシ、12インチのシングルCDなど、ガラクタならなんでも売ってます。
この他にも違法に製造されたDVD、ブランドコピー品、はたまた睡眠導入剤や精神安定剤とかなんやら…
あーこれ以上は言えません!
この後はご想像にお任せします!
詳しいことはこちらの本を読んでみてください。
西成のヤバイ様子が鮮明に書かれているルポ本です。
まとめ
どうでしょうか?
あいりん地区の恐ろしさや異常さが、今回の記事でお分かりいただけたでしょうか?
大阪に、このような刺激的で愉快な場所があるということに、驚いた人も多いとは思います。
あいりん地区には
- 高齢者の労働確保
- 健康問題
- 生活保護の問題
など、今の日本が抱える闇の部分はここに行くことで全部理解できます。
ただ、安くて美味しい居酒屋や、交通アクセスの良さを活かしたオシャレなホテルもあって、色々な部分が混在している刺激的な場所です。
近年は再開発も進んで治安も改善されつつありますが、それでも魅力的なことに変わりはありません。
気になった方は、ぜひ足を運んでみましょう!