静岡県の三島市に行くんだけど何か面白いところはないかな?
中伊豆の温泉に行くついでに三島で遊んで行きたいんだけど。
今回の記事は、こんな思いを持った人にお届けします。
静岡県の東部に位置する三島市。
自然が豊かで富士山からの湧水の影響で、川の水も綺麗なこの街の1番のおすすめスポットは、三島駅前にある楽寿園という自然公園です。
楽寿園は駅前にありながら、
- 静かな森に囲まれている
- 透き通った水が流れる池
- 数多くの動物がいる動物園
- ユネスコにも認められた富士山からの溶岩
- 水位が上がったり下がったりする池
といった魅力がたくさんあり、1日丸々滞在しても飽きないのでおすすめの場所です。
この記事では、そんな三島楽寿園の魅力と見所を紹介していきます。
園内では色々な発見がありましたので、ぜひご覧になってください!
目次
楽寿園のアクセスと入場料、開園時間について
楽寿園までのアクセスは大変便利でわかりやすい場所です。
JR三島駅南口のすぐ目の前にあり、入口は道路を渡ったすぐのところにあります。
要は新幹線を降りたらすぐに訪れることができるので、関東から日帰りで遊びに行くことだって容易なのです。
楽寿園の入口は2ヶ所あり、1つは写真の駅前入園口。
もう1つは三島市民文化会館の横にある正門です。
園の南側の源兵衛川のところにも入場口のようなところがありますが、こちらは出口専用となので注意してください。
開園時間は
夏(4月〜10月)は9時〜17時
冬(11月〜3月)は9時〜16時30分
最終入場はいずれも閉園の30分前。
月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始は閉園です。
入場料は大人で300円、学生は学生証を出せば無料となるとてもコスパの良い施設となってます。
しかも、当日限りなら1度外に出ても入口でチケットを見せれば何回でも入場が可能というありがたいシステムです。
楽寿園 小浜の森
それでは入場券を購入し、駅前口の方から見所を見てきましょう。
入ってすぐのところには、駅前とは思えないほどの鬱蒼として静かな森林が広がっています。
ここでは、数多くの木々などの植物の他に、大昔富士山が噴火をした際に流れてきた溶岩をたくさん見ることができるのです。
楽寿園はオープンの1954年に国の名所に選ばれ、2018年にはユネスコによって、「ユネスコ世界ジオパーク」として伊豆半島が選ばれた際の構成資産になりました。
こちらが三島溶岩。
なんでも今から約1万年前の富士山の大噴火によって流出したと言われています。
この溶岩は、楽寿園の開園と共に国の天然記念物と共に名勝として指定されました。
苔に包まれたその溶岩は、自然の美しい三島市にとって大切な存在とも言えるのです。
楽寿園の園内では、このような溶岩をいくつか見ることができます。
小浜の森はこんな感じでした。
よく見ると、地面が火山灰みたいになってましたね。
木の周りにある石も、全て溶岩です。
園内には富士山から飛んできた溶岩であろう物をたくさん見かけます。
園内を散策しながら見つけてみるのも楽しいですよ。
楽寿園 どうぶつ広場
小浜の森からしばらく歩くと、たくさんの動物が飼育されている「どうぶつ広場」に到着します。
ここには街中でありながら、様々な動物が暮らしています。
大きな動物はいませんが、街中の施設としては多くの種類の動物がいるので、思わず時間を忘れて見入ってしまう場所です。
ここからは、楽寿園に住む動物達を一部ですが紹介していきます。
まずはカピバラです。
昼どきは水に浸かり餌を食べてますが、午後になると写真のように近くにきて可愛い姿を見せてくれます。
こちらは与那国馬。
沖縄の八重山諸島にある与那国島に生息している日本の在来馬の1つで、天然記念物にも指定されている馬です。
本州ではなかなか見れない貴重な馬なので、見逃さないように。
馬は与那国馬だけでなく、ミニチュアホースもいました。
この日は暑かったので、日陰から出ずにじっとしていましたね。
馬はもう一頭ポニーもいて、週末には子供を対象にした乗馬体験も行われてます。
離れた位置にいますが、アルパカです。
やはり暑いため、こちらに寄ってきません。
ミニブタです。
暑さで完全グロッキーになってました(笑)
ワラビーもいました。
結構近い距離で見ることができます。
極め付けはレッサーパンダです。
見に来た時がちょうど餌の時間だったので、室内で美味しそうにりんごを食べている姿を撮影できました。
ここで紹介した動物は一部で、他にも多くの動物が住んでいます。
入場料300円でカピバラやレッサーパンダ、ワラビーを見れてしまうのですから、単純に凄いところです。
園内にはアヒルやウサギ、モルモットに触れるどうぶつふれあい広場(2021年現在休止中)や、どうぶつ広場を一周する豆汽車やメリーゴーランドといった子供向けの施設が満載となってます。
週末に家族連れで訪れるには最適の場所と言えますね。
楽寿園 三島市郷土資料館
こちらの建物は、三島郷土資料館。
その名の通り、縄文時代から現在に至るまでの三島の歴史を数々の展示品と共に紹介している資料館です。
清流源兵衛川の周辺の住民の生活ぶりや、三島の伝統工芸品である和傘の紹介もあって、なかなか興味深い展示が多くあります。
入場の際に追加の入場料は必要ありませんので、そのまま入場することが可能。
子供向けの体験学習イベントも行われるので、どなたでも楽しめる資料館です。
資料館の前には、C58のSLが展示してあります。
JR東海風のオリジナル駅名看板も置いてありました。
運転席にも入れます。
楽寿園 お休み処
お休み処と呼ばれる休憩所は園内に2つあります。
上の写真の食事処付きの「桜」と休憩用の「紅葉」です。
どちらも屋根付きで自由に座れるので、疲れた時に腰を落ち着けるのにベストな場所です。
お休み処「紅葉」は木材を利用した涼しげな造り。
真ん中には木のオブジェがあって、そこには自由に読むことのできる本(主に子供向け)が入った麻袋がありました。
ちなみに本は貸し出しも可能です。
自由に閲覧できますので、静かな環境でゆったり読書を楽しむのもいいかもしれません。
「桜」の方には本格的な食事を楽しめる食堂もあって、そこでは三島のB級グルメとして有名なみしまコロッケ(150円)を食べることができます。
お休み処の前には、楽寿園に長年置かれている覗くと体格が変わって見える不思議な鏡があります。
楽寿園 小浜池(こはまがいけ)
楽寿園の中で、1番の見所といっても良いこちらの小浜池。
国指定の天然記念物になっています。
小浜池は富士山の方からやってくる湧水によって形成されていて、周囲や底は溶岩で覆われている池です。
この池の特徴は、季節によって水位が変化するところで、湧水が出る時もあれば全く出ない時もあります。
全く出ない時は底がむき出しの水のないカラカラの状態になり、水が多い時はごく普通の庭園の池になるのです。
今回僕が訪れた日はなんと池の水が満水になっていました。
これまで何回か楽寿園を訪れましたが、満水の状態を見るのはこれが初めてのことです。
貴重な姿を見れて、思わず興奮してしまいましたね。
昔は当たり前のようにこういった姿が見れたのですが、近年は渇水の状態が続いていました。
昨年から今年にかけて、雨が多かったことも影響したらしく、昨年は9年ぶりに「満水」状態になったとのこと。
今年もこのように満水になり、周囲の木々との調和が美しい池になりました。
やはり、天候に左右されるのでしょうか?
中々見れる物ではないので、見れたらラッキーです!
楽寿館の近くには、「いこいの松」という松がありました。
小浜池には、3つの島があります。
「みや島」、「なかの島」、「おきな島」の3つで、その中の「みや島」には小さな神社がありました。
神社の名前はちょっとわかりませんが。
小浜池の水面の高さは毎日計測されていて、楽寿園のHP上で確認できます。
出かける前には、そちらをチェックしていきましょう。
楽寿園 指定文化財 楽寿館
そんな小浜池の前にたたずむこちらの建物は、楽寿館といいます。
1890年に小松宮彰仁親王の別邸として建てられた数寄屋造りの建物です。
この建物を中心に整備をされて、楽寿園は1952年に三島市の市立公園とされて一般公開されるようになりました。
1974年には、三島市の文化財として指定を受けています。
館内には、明治時代に活躍した日本画家による天井画や襖絵があり、こちらは静岡県指定の文化財です。
見学は無料でできますが、個人での見学はできません。
ここは1日に6回行われるガイドツアーに参加しなければ中には入れないのです。(2021年現在平日のみ)
開始時間10分ほど前にこちらの楽寿館の入口の前に行けば、ガイドさんの案内を聞きながら室内を30分ほどで見学します。
美しい日本画を撮影したいところでしょうが、館内での撮影は禁止❌となっています!
楽寿園 小浜池周辺の美しい池
小浜家の周辺には、透き通るほどに綺麗な池がありました。
ここから湧き出た水が、三島市を代表する清流としてお馴染み源兵衛川へと流れていきます。
ここでは、それらの美しい池を写真付きで紹介しましょう。
ここは、せりの瀬と呼ばれる池。
池の横は、多少歩きづらいですが歩くこともできます。
写真左に写っている木の幹に年季を感じますね。
ここがはやの瀬です。
目の前に、湧き水が地面から湧き出ているのを見かけました。
草木が美しいこの池の水が、源兵衛川にそのまま注がれていきます。
こちらが中の瀬。
暑い日には、水をすくって顔を洗ったり手を濡らしたりしてみましょう。
皆さんが想像している以上に水は冷たく、一瞬で身体が涼みます。
足元が滑りやすいので、そこに気をつけながら湧き水の清涼感を感じてみてください。
最後に紹介するのは、お茶水と呼ばれる池。
この池の横には、さぎの森という遊歩道がある森があります。
この森をまっすぐ抜けていくと、楽寿園の正門です。
今回は真夏の楽寿園を紹介しましたが、季節によって池の周辺は様々な変化を見せます。
そんな四季の移り変わりを味わってみるのも楽寿園の魅力なので、季節問わず訪れて見てください。
まとめ
今回は、三島市駅前にある自然公園、楽寿園の見所を紹介していきました。
楽寿園で必ず見ておくべき場所は、
- 伊豆ジオパークの構成遺産に指定された富士山の溶岩
- 可愛い動物がいっぱいのどうぶつ広場
- 三島の歴史を学べる郷土資料館
- 地下水によって水位が変化する小浜池
- 清流源兵衛川の起点となる池
といったたくさんの見所にあふれた公園でした。
これだけ見てたったの300円かつ1日中再入場可能、そして三島駅からすぐという大変コスパとアクセスが抜群です。
伊豆に旅行に来られた際に時間のある方には、楽寿園は大変おすすめ。
是非1度訪れてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。