一度は乗りたい!近鉄特急しまかぜの魅力を徹底解説|特別な旅を体験しよう

東海

近鉄を代表する特急電車で、大阪や名古屋、京都から伊勢までを結ぶ観光特急しまかぜ。

伊勢志摩の晴れやかな空をイメージした美しいブルーの車体は、2013年の開業から人気が衰えることはありません。

近鉄の特急に対してのこだわりが詰め込まれた車内は快適で、普段の日常からかけ離れ贅沢なひと時が過ごせる特急電車です。

今回の記事では、特別な旅を体感できる近鉄特急しまかぜの魅力を徹底解説します。

観光特急しまかぜ 基本情報

観光特急しまかぜは、大阪と京都、そして名古屋から伊勢半島の賢島までを結ぶ特急です。

2013年に伊勢神宮で行われた式年遷宮に合わせて誕生した特急列車で、最高級のくつろぎと快適さを提供することを心がけ、他の特急列車とは違う贅沢な一時を過ごせます。

「しまかぜ」とは「志摩に吹く風」という意味が込められていて、車体は温暖な志摩半島の美しい青空をイメージしています。

「乗ること自体が楽しみ」というコンセプトの元、快適な座席と美しい景色を満喫できるカフェスペース、家族などでゆっくりくつろげる個室などが搭載されたハイクオリティーな列車です。

観光特急しまかぜ 時刻表

観光特急しまかぜは、以下の3つのルートを結んでいます。

  • 近鉄名古屋〜賢島
  • 大阪難波〜賢島
  • 京都〜賢島

いずれの路線も1往復のみの運行で、それぞれ週1回だけ運休日を設けているのが特徴です。

それぞれの運休日は以下の通りとなっています。

行き先 時刻 運休日 所要時間
大阪難波〜賢島 大阪難波10:40〜賢島13:03
賢島16:00〜大阪難波18:25
火曜日 約2時間25分
近鉄京都〜賢島 近鉄京都10:00〜賢島12:44
賢島14:50〜近鉄京都17:34
水曜日 約2時間44分
近鉄名古屋〜賢島 近鉄名古屋10:25〜賢島12:27
賢島15:40〜近鉄名古屋17:44
木曜日 約1時間58分

運休日が祝日の場合や、長期休暇など旅行シーズンに当たる場合には運行します。

詳しい運行日に関しては、事前に近鉄のHPをチェックしましょう

観光特急しまかぜの停車駅

観光特急しまかぜの停車駅は、以下の通りです。

大阪方面 大阪難波、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島
京都方面 近鉄京都、近鉄丹波橋、大和西大寺、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島
名古屋方面 近鉄名古屋、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島

近鉄特急は停車駅の少ない甲特急と、停車駅の多い乙特急の2つに分かれていますが、しまかぜは停車駅の少ない甲特急です。

関西方面の電車は大和八木〜伊勢市間は約1時間、近鉄四日市〜伊勢市間の約50分はノンストップで駆け抜けます。

伊勢市以降は主要の特急停車駅には全て停車するので、伊勢神宮や鳥羽水族館、志摩スペイン村への観光に利用するにもおすすめです。

観光特急しまかぜ 予約方法

観光特急しまかぜの予約方法は、以下の2つです。

  • 駅の窓口や券売機で購入する
  • 近鉄特急券の予約サイト

切符は、乗車日の1ヵ月の午前10時30分から発売が開始されます。

引用:近鉄HP

HPから予約する場合は、こちらのネット予約発券システムのページから簡単に予約が可能です。

近鉄特急には、会員登録すればお得な特典が得られるサービスがあります。

会員登録すればポイントが貯まり特急料金に利用できるだけでなく、クレジットカードを使用しなくてもチケット購入が可能です。

※会員登録は個人情報を入力すれば、入会金年会費共に不要です。

会員登録に興味が無い場合は、右下の「会員登録をせずに特急券を購入」をクリックしましょう。

引用:近鉄HP
続いて、しまかぜが運行される時間帯に乗車日時を合わせて、乗車区間を入力して検索しましょう。


引用:近鉄HP

次に空席情報を確かめます。
❌がついているのは、満席という意味です。

引用:近鉄HP

座席はシートマップからの選択も可能で、最初に座りたい編成を選んでそれからシートを選びます。

白くなっている部分は空席で、グレー色の部分は予約済みの席です。

あとは名前とメールアドレス、クレジットカード情報を入力すれば購入完了で、メールアドレスにチケット情報が送られてきます。

展望席や個室など、人気の席は発売と同時に完売してしまうので、早めに購入しましょう。

近鉄特急では、乗車中は特に特急券のチェックはありません。

しまかぜは特急ひのとりと同様に、乗車券と特急券以外にしまかぜ特別車両券が追加で必要です。

料金は初乗りで740円からで、最大1,160円となっています。
しまかぜを予約したい場合は、必ずそちらの価格も頭に入れて切符を購入するようにしましょう。

観光特急しまかぜ 車内紹介

ここからは、観光特急しまかぜの車内を紹介していきます。

長年特急電車の快適性にこだわってきた近鉄ですが、しまかぜは他の車両と比較にならないくらい最高のサービスを提供している特急電車です。

車内には快適な座席を使用したプレミアムカーや、家族やグループ向けのサロン・個室席、そして美しい景色を楽しみながら食事を楽しめるカフェが完備されてます。

これからしまかぜに乗車してみたい!と思った方は、ぜひ参考にしてください。

プレミアムカー

観光特急しまかぜのスタンダードシートが、こちらのプレミアムシートです。

1、2、5、6号車にある座席で、本革を使用したゆったりとした座席を使用しています。

2✖︎1の3列配置で、1人がけ座席もあることから1人での乗車でもゆっくりとくつろげる仕組みです。

1号車と6号車は先頭席で、前方車両からは前の景色をゆっくり見られます。

こちらが、先頭車両から眺めた景色です。

特急ひのとりと同様に、運転手の仕事ぶりを見ながらゆっくりと前方の景色を見渡せることから、前方の席は発売と同時に売り切れてしまいます。

こちらは、2号車と5号車です。

先頭車両だけでなく、こちらも同様に快適な雰囲気でした。

ここからは、プレミアムシートの座席がどのようになっているかを解説していきましょう。

プレミアムシート 座席の設備

しまかぜのプレミアムシートには、お客さんが少しでも快適に電車の旅を楽しんでもらうために、色々な設備が用意されています。

頭の部分は、上下に自由に調整可能です。
サイドも広めに設計されていて、ゆっくり眠れるようになっていました。

座席の右側にはリクライニングシートやレッグレストを動かすボタンがあって、ボタン1つで簡単に動かせます。

また腰の部分には電動ラバーが設置されていて、腰に負担のかからないように上下調節ができるので、長時間座っていても問題ありません。

頭の部分には読書灯がついていて、電球のボタンを押すだけでライトが点灯します。

カーテン

各座席にはカーテンが取り付けられていて、窓の下にあるボタンを押すだけで自動的にコントロール可能です。

こちらの上下矢印のボタンを押すことで、簡単にカーテンを上下にできます。
上を押せば上がり、下を押せば下がるので、簡単に操作可能です。

テーブル

しまかぜのプレミアムシートには、2つのテーブルが設置されています。

1つ目は座席の前にあるテーブルです。

安定感があって大きめのサイズなので、パソコン作業も快適にできました。

もう一つは、肘掛けの下にあるこちらのテーブルです。

近鉄の特急電車のほとんどがこちらのテーブルを採用していて、しまかぜにも同じように設置されてました。

 

軽食を置くには最適のテーブルです。

コンセント

しまかぜのプレミアシートには、スマートフォンなどを充電できるコンセントが用意されています。

座るとどこにあるかわかりにくいですが、右側の肘掛け下にありました。

座席間隔

最後に前の座席との座席間隔について解説します。

座席間隔はとにかく広く、前との間隔は125cm近くゆとりがありました。

 

私は身長170cmありますが、写真のようにおもいっきり足を伸ばしても前方の座席に触れることはありません。

 

前方の座席を気にせず、ゆっくりくつろげるのがしまかぜの強みです。

グループ席

しまかぜでは、グループや家族でもゆっくり旅行を楽しんでもらうために、グループ席を3号車(京都、大阪方面は4号車)に設置しています。

切符の販売と同時に完売してしまうほど大人気の座席で、それぞれサロン室と個室があります。

一体どんな座席なのか、ここから解説していきましょう。

和風個室洋風個室は、1室1,050円の個室料金が別途かかります。

サロン席

こちらが、セミコンパートメント式のサロン席です。

ヨーロッパの特急列車を彷彿とさせるサロン席は4人〜6人まで利用可能で、1つの車両に3席完備されています。

真ん中には長いテーブルが設置され、飲食しながらゆっくり過ごせるのが魅力です。

サロン室の入口に扉はありませんが、仕切り壁があるのでプライバシー空間は守られます。

和風個室

こちらは、和風個室です。

3〜4人で利用できる席で、利用する際には靴を抜いて上がりましょう。

サロン室とは異なりドアがありますので、外を気にせずにくつろげます。

座席はほりごたつ式になっていて、自宅にいるような気分でのんびりくつろげる部屋です。

掘りごたつにはフットヒーターが内臓されていて、壁にある操作パネルで温度を調整できます。

 

壁にはエアコンのスイッチがあって、簡単に室内の温度調整が可能です。

プラズマクラスターも個室内にあって、操作することで良質な湿度を保てます。

テーブルの上にはPadが設置され、部屋にあるモニターのコントロールが可能です。

モニターからは、前方の景色や伊勢の観光案内のビデオを楽しめるようになっています。

テーブルの上にはボタンもあって、ボタンを押すだけでアテンダントが来てくれて、食事などの注文が可能です。

しかも注文した料理は、直接部屋までもってきてくれます。

 

最高の贅沢を満喫できることから人気が高く、あっという間に売り切れてしまう人気席なので、気になる方は早めに購入しましょう。

洋風個室

最後に紹介するのは、洋風個室です。

 

大きな背もたれのソファーのような座席が特徴で、まるで自宅にくつろいでいるような気分を味わえます。

洋風個室も和風と同様に、ドアがついているのでプライバシーが保たれるのが特徴です。

空気調整が可能なプラズマクラスター、エアコンの温度調整機も設置されていました。

 

モニターから見られる映像も、和風個室と同様です。

 

テーブルにあるボタンを押せば、アテンダントが呼べて食事の注文も可能です。

 

和室個室と同様に、部屋の中で味わえますので、美しい景色を見ながらゆっくり食事を楽しんでみましょう。

しまかぜ カフェ

しまかぜには、ゆっくり食事を堪能できるカフェ車両を完備しています。

カフェ車両は2階建になっていて、テーブルは全て窓を向いているので、ゆっくり景色を満喫しながら食事を楽しめる仕組みです。

ここからは、カフェ車両の座席とメニューについて詳しく解説していきましょう。

メニュー

しまかぜのカフェでは、コーヒーやアルコール類などのドリンクや軽食だけでなく、しまかぜ沿線の名産品を使用した料理を満喫できます。

 

各座席の前方にはメニュー表がありますので、カフェに行く前にじっくり熟読しておきましょう。

お食事は松阪牛を使用したカレーや牛丼、伊勢で取れたはまぐりを使用したシーフードピラフなど、かなり充実しています。

 

アルコールでは、しまかぜ限定のクラフトビールや、しまかぜの色をイメージしたブルーカクテルなどが販売されていました。

こちらはスイーツやお菓子、ソフトドリンクやしまかぜオリジナルグッズのメニューです。

スイーツセット(1,400円)は、個室では食べられなく、カフェ席のみで飲食できます。

 

伊勢へ行く列車らしく赤福も注文可能で、伊勢に行くまでにどうしても赤福が食べたいと思った方や、現地で買い忘れた方はここで購入しましょう。

カフェで食事をしたいと思ったら、まずこちらのカウンターに行きましょう。

カフェの座席には勝手に席に座ることはできないので、満席の場合は利用ができません。

普通の飲食店と同じように、アテンドの方に利用を伝えれば、空いている席に誘導してもらいます。

支払いは後払いで、現金以外にもクレジットカードや交通系ICが利用可能です。

座席

続いて、カフェの座席の紹介です。

カフェは2階建てになっていて、1階は階段を降りたところにあります。
1階の座席は、全部で5つです。

椅子は昔の純喫茶をイメージしたような造りで、座り心地は抜群でした。

注文が決まったら、テーブルのボタンを押してアテンドを呼びましょう。

2階の座席は、このようになっています。

1階よりもじゅうたんや装飾がおしゃれな内装で、後ろには荷物を置くための箱も用意されてました。

窓は大きく、景色を見渡すには最高の環境です。

1階席よりも明るい雰囲気で、天気の良い日には日差しが入って気持ちよく過ごせます。

カフェの座席は、伊勢湾を走る際に海側を見渡せるように設計されているので、鳥羽市周辺を走る際には美しい伊勢湾を見渡しながら食事ができます。

松坂牛カレー

今回私は、しまかぜの名物料理である松坂牛カレーを頂きました。(1,400円)

こちらカレーは、注文するとミネラルウォーターが1つ無料でついてきます。(はまぐりのシーフードピラフも同様)

しまかぜ開業当時から人気のメニューで、100%松阪牛を使用しています。

 

コクのある風味で、高級な洋食レストランで味わえるカレーをリーズナブルな価格で楽しめます。

窓の外から見る景色を眺めながら食べるには最高のカレーですので、ゆっくり味わってみましょう。

しまかぜ トイレ

続いては、トイレの紹介です。

写真は多目的トイレで、2号車と5号車にそれぞれ位置しています。

 

綺麗でウォシュレット付きで、快適に使えるトイレです。
オムツ台もあって、乳幼児のオムツ交換も快適にできます。

 

他にも男性用トイレや、洋式トイレもあります。

洗面所もきれいで、冬場にはお湯も出るなど快適に利用できました。

パウダールーム

しまかぜには、女性のためのパウダールームも完備されています。

お化粧を直したいと思った時に利用できる設備で、カーテンも用意されているので安心して利用可能です。

デッキ

続いては、デッキの紹介です。

床には2色の天然御影石を使用し、壁は志摩の海をイメージした造りになっています。

ライトもできる限り天然の光に拘り、初めてしまかぜに乗車する方はそのあまりの高級感に感動すること確実です。

1号車と6号車のデッキには、かなり大きなサイズのロッカーが完備されていました。

小さめのキャリーバックなら簡単に収納可能で、鍵を閉めるだけで簡単に開け閉め可能です。

またドアのところには、無料のおしぼりが用意されています。

おしぼりが欲しいと思ったら、こちらへ行って取りに行きましょう。

しまかぜ乗車証明書

しまかぜに乗車した際には、アテンドのスタッフから「しまかぜ乗車証明書」がもらえます。

出発してしばらく経つと、アテンドが各座席におしぼりと一緒に、上記の乗車証明書を配ります。

 

しまかぜに乗車したという証明になりますので、旅の記念にぜひ受け取っておきましょう。

 

もし席を立っていたなどの理由で直接乗車証明書を受け取れなくても、カフェの受付に行けば乗車証明書をもらえます。

しまかぜ Wi-Fiサービス

 

しまかぜでは、Wi-Fiサービスを無料で利用できます。

 

無料Wi-Fiを使用すれば、個室のモニターで見られるスマートフォンから前方の景色や、旅行ガイドなどを読める電子書籍サービスが利用可能です。


近鉄特急しまかぜは、こだわりが詰まった乗り心地抜群の列車です!

今回の記事では、近鉄が誇る観光特急であるしまかぜの乗り心地について解説してきました。

しまかぜには乗り心地抜群のプレミアムシートや、景色を見ながらゆっくりくつろげるカフェがあり、鉄道の旅をより楽しいものに変えてくれます。

またグループで利用できる個室もあって、自宅でくつろげるように過ごせるのもしまかぜの魅力です。

伊勢へ旅行に訪れる際には、ぜひしまかぜを利用してみてください。

 

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