【実は見どころ豊富】台北の松山空港とはどんな空港かを解説致します

台湾

「台湾の空の玄関口はどこ?」

こう聞かれて答えると、多くの人は桃園市にある桃園空港を真っ先に答える人が多いかもしれません。

が、実は台北の市街地には東京の羽田空港からの直行便を運行している台北松山(ソンシャン)空港という空港があるのをご存知でしょうか?

2023年現在、東京羽田空港から

  • チャイナエアライン
  • エバー航空
  • JAL
  • ANA

が乗り入れている松山空港は、台湾の中心の松山地区にある街中空港で、その利便性の良さから日本からの旅行者に人気のある国際空港です。

 

というわけで今回は、そんな台北松山空港の見所を一気に解説していきます。

小さい空港ですが、それなりに見所もあって面白い空港ですので、これから台湾旅行をお考えの方はぜひこの記事を読んで役立ててください!

 

台北松山空港の簡単な歴史

 

台北松山(ソンシャン)空港は、日本統治時代の1936年に開場した台湾初の公共飛行場で、当初は沖縄の那覇に旅客、または貨物の輸送目的に使用された空港でした。

しかし、1937年に日中戦争が勃発すると、松山空港は日本海軍航空部隊の拠点として、軍事目的で使用されることになり、やがて太平洋戦争では中国空軍やアメリカ軍からの爆撃を受け大きなダメージを負うことになります。

その後、太平洋戦争終結と共に日本の統治も終わり、松山空港は中国国民党の管轄となって、民間空港として台湾の空の玄関口となりました。

 

しかし1979年、桃園市に中正国際空港(現在の桃園空港)が完成したことによって、松山空港は空の玄関口の役割を終えて、台湾国内線の専用空港として再出発を果たします。

 

 

しかし2007年、台湾の西側に台湾新幹線が開通。
台北と高雄を最速で1時間半で結ぶ新幹線のせいで、国内線利用者は激減し、松山空港は窮地に陥ります。

これを機に、松山空港でも国際線の運行が再び活性化。

2009年に中国本土への定期便が運行されるようになり、2010年には待望の東京羽田発の国際線(チャイナエア、エバー、ANA、JAL)、さらに2012年には韓国(金浦空港)の定期便が運行されるようになり、そのアクセスの良さから観光客の利用者が激増しました。

今や桃園空港に続く台湾の空の玄関口として、重要な地位を占めてます。

地図を見てもわかるように、本当に台北の街中にある松山空港。

実は空港敷地内には台湾空軍の基地も完備されていて、軍事施設ということで上空から空港を撮影するのは規制されてますので、撮影の時には気をつけましょう。

ひろたか
ひろたか

今回撮影した場所は、撮影しても問題の無い場所です。

台北松山空港 アクセス紹介

先程も紹介した通り、台北松山空港は台北市の中心部に位置するので、アクセスはとても便利です。

1番便利なアクセスは、台北捷運が運行する電車の「文湖線」を利用して、「松山機場」駅で下車してすぐです。

「松山機場」駅は、地図の通り松山空港のすぐ目の前にあります。

 

 

こちらの2番出口を出れば、空港の入口が目の前です。

 

なお台北駅からは、板南線に乗って中正復興駅で文湖線の南港展示館行きに乗り換えて3つ目の駅です。

所要時間は約20分ほど。

文湖線は高架を走る電車で、松山機場駅に到着する直前には松山空港の全景が見れます。

タクシーも便利で、台北駅周辺までは240元(960円)で行けることから、人数が多い場合や朝早くなど急いでいる場合はタクシーで行く方が便利です。

 

ターミナル前には、市内各地を結ぶ路線バスの他に、桃園空港や台北の北の港町として有名な基隆までアクセスしている高速バスも運行されています。

台北松山空港 ターミナルの紹介

 

それではここから、台北松山空港のターミナルを紹介していきましょう。

松山空港は、正面から見て右側が国際線で、左手が国内線と中国行きの専用ターミナルです。

それほど大きくなくコンパクトな造りの空港なので、初めて利用する方でも迷うことなく利用できます。

 

どのような空港なのか、早速解説していきましょう。

 

到着ロビー

 

飛行機を降りたら、この通路を歩いて入国審査の方へ向かいます。

距離はそれほど長いわけではありません。

 

こちらが、荷物が出てくるターンテーブルです。

日本の地方空港くらいの広さなので、すぐに荷物が出てくる場所を見つけることができます。

 

 

荷物を受け取って出口を出ると、こちらの到着ロビーに辿り着きます。

ここで荷物の整理などをした後、市内へ向かうために両替やSimカード、ルーターの手続きをしに行きましょう。

銀行、モバイルルーター受け取り口

 

空港に到着したら、何はともあれ銀行に行き日本円を台湾元に両替する必要があります。
両替をするための銀行は、到着口を出て右手の方に集中してますので、まだ台湾元を持っていない場合はここで両替をしていきましょう。

写真は、「兆豊銀行」の窓口です。

ここ以外にも銀行が運営する両替所がありますが、レートはあまり差はありません。

 

 

こちらは、到着ロビーにあるトラベルサービスセンターと電信サービスのカウンターです。

右のトラベルサービスセンターでは、台湾の旅行に関する情報の提供や航空券に関する質問など、いわゆる総合インフォメーションになります。

左の電信サービスは、日本で予約したモバイルルーターの受け取りや、Simカードの手配などを行うカウンターです。

左側には、SIMカードの自動販売機がありました。

国内線+中国線ターミナル

 

松山空港を正面から見て左側にあるのが、国内線+中国便専用ターミナルです。

高雄や台東、周辺の離島など台湾国内国内線と、中国の一部都市を結ぶ路線が発着するターミナルで、多くの観光客で賑わっていました。

現在松山空港からは、

  • ユニー航空(エバー航空の子会社)
  • マンダリン航空
  • 立栄航空

がこのターミナルから就航しています。

日本には就航していない航空会社ばかりですので、滅多に見られない飛行機を見れるチャンスです。

国際線チェックインカウンター

 

今度は出発時に利用する、国際線ターミナルの様子を見ていきましょう。

このターミナルからは、

  • 東京羽田空港
  • ソウル金浦空港
  • 上海浦東空港
  • 上海虹橋空港
  • 廈門(アモイ)空港
  • 福州空港

と日本と韓国、中国にアクセスができます。

航空会社ごとにチェックインカウンターが別れているので、とてもわかりやすい構図でした。

ちなみに、正面から見て1番右からANA、JAL、エバー航空、チャイナエアラインという配置となっています。
このターミナルには、セブンイレブンもあり、朝早い便に乗る場合でも簡単な朝食を食べることが可能です。
チェックインを終えたら、エスカレーターに乗って2Fへ向かいましょう。
2Fフロアには、保安検査場があります。

保安検査場から制限エリア

 

チェックイン後、エスカレーターで上の階に行くと、このようなロビーに着きます。

ここでは、台湾土産を購入できるお店や、スターバックスも営業してますので、時間のある方は利用していきましょう。

左奥に見えるのが、保安検査の入口です。

 

保安検査と入国審査を通過したら、こちらの搭乗口に到着します。

出発用のゲートは全部で5つと、大きな空港と比較してもコンパクトで、保安検査もそれほど長い列ができることはそれほどありません。

空港内では無料Wi-Fiが利用できますので、出発までゆっくり過ごしましょう。

台北松山空港 3階展望スペース

 

台北松山空港には、ターミナル間に空港全体を一望できる展望スペースが3階に完備されていて、飛行機を利用しなくても無料で入場できます。

2010年に現在のスタイルに整備された、こちらの展望スペース。

国際線と国内線のターミナルの間にあるエレベーターに乗って、3階まで上がって行けばすぐに到着します。

簡単にアクセスできて中々見応えのあるスポットでしたので、時間に余裕があるなら訪れてみましょう。

 

桃園空港にある展望スペースでは、入口で警備員による荷物チェックがありましたが、ここ松山空港ではそうしたことはありません。

日本の空港でもあるようなお洒落な雰囲気を持つ展望スペース。

どのようになっているのか、早速見ていきましょう。

空港で働く人の紹介

 

展望デッキを入って左手を見ると、空港で働いている職員についての紹介がされていました。

空港で働いている職員には、どんな人がいるのかを、おそらく子供でもわかりやすく解説してあります。

 

これは以前紹介した成田航空博物館や、セントレアのフライト・オブ・ドリームズにもあった展示物とほぼ同様です。

 

これ以外に、飛行機の搭乗方法などの基本情報も紹介されてました。

展望スペース

 

デッキの奥の方へ足を進めて行くと、空港全体を見渡せる展望スペースに到着します。

デッキでは木製の床で、ベンチもあってゆったりと飛行機を眺めることができる落ち着いた設計をしていました。

上の写真の右側は展望台になっていて、より飛行機を間近に見ることができます。

 

 

こちらが展望台から見た飛行機です。

手前がエバー航空、その後ろに見えるのは四川航空、その後ろに見えるのは羽田空港からやって来たチャイナエアラインの飛行機が見えました。

 

 

先程の反対側から見た景色です。

このエバー航空は、中国行きか台湾の国内線かどうかはちょっとわかりません。

はるか後ろには、台北を代表する高級ホテルのザ グランド ホテルが見えます。(写真真ん中の奥の方に見える目立つ建物がそれです)

 

 

日本ではおそらくあまり見ることの無い、小型のチャイナエアラインの飛行機を見れました。

 

 

このデッキから眺めてみると、ビルなどの建物が間近にあるように見え、改めて街中にある空港なんだなと実感します。

先程も紹介しましたが、松山空港は旅客用の利用だけでなく、台湾軍の航空基地としての役割も果たしている空港です。

そのためもし空港を撮影する際には、軍事関係の飛行機などの撮影することは禁止されていますので気をつけましょう。

ただ地図を見てわかるように、台湾軍の施設は空港の東側にありますので、デッキで撮影しても軍事施設が映ることはまず無く、気をつけていれば軍用機が間違って写ってしまうこともありません。

ひろたか
ひろたか

軍の施設は一応この場所からは見えませんので、デッキ全体は撮影OKです。

旅客機リストと松山空港の歴史紹介

 

最後に紹介するのは、デッキの壁にあった台北松山空港に発着する航空会社のリストと就航地、松山空港の歴史が紹介されたボードです。

松山空港に乗り入れている航空会社が、飛行機の写真付きで紹介されていました。

ひろたか
ひろたか

日本の富士山静岡空港にも、展望台に同じようなものがあります。

手前にある長文では、松山空港の開港から現在までの歴史を紹介しています。

当然全編繁体字で書かれていますが、日本で使用されている漢字で書かれているので、日本人だったらなんとなく勘を頼りに読めてしまうかもしれません。

まとめ

今回は、台湾の空の玄関口の空港の1つである、台北松山空港がどんなところかを色々と紹介して来ました。

規模もそれほど大きく無く、コンパクトで利用しやすいターミナルの松山空港は、台北市の街中に位置するので中心部から電車やタクシーで簡単にアクセスできることから、桃園空港より移動が楽で便利な空港です。

日本へ向かう航空便は東京の羽田空港行きのみですので、住んでいるところによっては成田空港から行くよりずっと楽になります。

これから羽田空港を利用して台湾旅行をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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