【さくらライナーとレギュラー車】近鉄南大阪線の特急の違いを比較しました

鉄道

大阪府の大阪阿部野橋駅から奈良県の吉野駅までの全長約64.9kmを結ぶ近鉄南大阪線と吉野線では、快適な特急列車を運行していて、観光客を魅了しています。

奈良県の南部の橿原市や御所市、吉野町を結んでいる特急列車は、

  1. レギュラー特急
  2. さくらライナー
  3. 青の交響曲

の3種類です。

近鉄特急の乗り心地ってどんな感じなんだろう?

近鉄特急の乗り方を知りたい!

奈良に観光に行くにあたって、こういった疑問を持つ人は多いのではないでしょうか?

今回の記事はそうした皆さんのために、大阪阿部野橋から吉野までを走る特急の中でも中心的存在である、

  • さくらライナー
  • レギュラー特急

の乗り心地を解説していきます。

この記事を読めば、近鉄特急の快適さがはっきり分かるので、旅行時の参考にしていただけたら嬉しいです!

 

近鉄特急 特急券の購入方法

 

特急列車に乗車するには、乗車券の他に特急券を購入しなければ乗車することができません。
なので、初めに特急券の購入方法を簡単に説明させていただきます。

近鉄電車の特急券の購入方法は、

  1. 近鉄HPのチケットサイトで購入する
  2. 駅窓口、または自動販売機で購入する

の2つの方法が基本です。

HPから購入する場合は、近鉄の予約販売サービスのHPにアクセスしましょう。

特に会員登録等をしていない場合は、「会員登録せずに特急券を購入する」をクリックし、【特急券購入】「購入開始」をクリックし、

  • 乗車日と時間
  • 発駅と着駅

を指定し、空席のある列車を探して購入します。

シートマップから希望する座席を選ぶこともできるので、座りたい席があったら選択しましょう。

ひろたか
ひろたか

支払いにはクレジットカードが必要です。

購入後は購入証明のメールが届き、そのメールがそのままチケットになりますので、駅の窓口で引き換える必要はありません。

ただしHPでは乗車券の購入はできないので、乗車当日にI自動販売機で目的地までの切符を購入しましょう。
ICカードで改札を通っても、問題ありません。

駅の窓口で購入する場合は簡単で、単に行き先を乗車したい特急の時間を言えば乗車券と特急券を直接購入できます。
駅の自動販売機でも、乗車券と特急券を同時に購入することも可能です。

どちらの方法でも、前売り券で購入することもできます。
というわけで、ここから大阪阿部野橋〜吉野間を走る特急列車を紹介しましょう。

近鉄特急 さくらライナー

 

大阪阿部野橋〜吉野間を代表する特急電車が、こちらのさくらライナーです。
終点の吉野駅といえば春になると美しい桜の花が咲き乱れることでも有名な吉野山の最寄り駅でもあります。

さくらライナーは、そんな吉野の桜をイメージした桜色のボディーをしています。

大阪阿部野橋〜吉野間を1時間15分で結ぶさくらライナーが誕生したのは1990年のこと。
南大阪線と吉野線を走る特急誕生25周年を記念して登場した列車で、4両編成で最高時速120キロで運行する特急です。

さくらライナーのシートは、

  • デラックスシート
  • レギュラーシート

の2種類があります。
それぞれ紹介していきましょう。

さくらライナー デラックスシート

 

こちらがデラックスシートの車内です。

2011年にリニューアルしたこちらのシートは、1×2の席分けになっていますが、よく見ると席が独立した様に配置されてます。

隣にいる人を気にせずリラックスして座ることができ、快適です。

 

それでは、デラックスシートの詳細を紹介していきましょう。
上の荷物棚には吉野産の和紙、床には吉野産の木を使ってます。

椅子は草木染めを使用した表布を使用していて、高級感を演出したスタイルです。
頭の部分は上下に動くので、お好みの頭の位置に調整しましょう。

 

プレミアシートに座ると、この様な感じです。

ひのとりのプレミアムシートもそうでしたが、近鉄の上級席は前の席との間隔が広く、ゆとりのある設計になっていますね。

【プレミアムシート乗車記】近鉄ひのとりは日本最強の私鉄特急でした

足元は拳4個分と、飛行機のプレミアムエコノミーを彷彿とさせる快適さでした。

 

窓もこの様に大きく、景色が見やすいようになっています。

 

 

肘掛けには、携帯などを充電するためのコンセントが座席の1つ1つについてました。

あの東海道新幹線のN700S系よりも先に導入していたとは、近鉄の特急に対する情熱が伺えます。

テーブルもかなり大きめで、お弁当を食べるには最高です。

ひろたか
ひろたか

デラックス車両は、通常の特急券+デラックス料金がかかります。
尚、橿原神宮前と吉野までは特急料金520円とデラックス料金で210円が追加され、料金は730円です。

さくらライナー レギュラーシート

 

続いては、さくらライナーのレギュラーシートの紹介です。

レギュラーシートではありますが、デラックスシートに負けず劣らずのクオリティーで、快適な旅を演出します。

 

レギュラーシートに座ると、この様な感じです。

足元には大きなフットレストがあり、前との間隔はデラックスシートとほぼ変わりません。
フットレストの真横には、携帯充電用のコンセントがあって便利です。

レギュラーシート、デラックスシート共に「ゆりかごシート」を採用しています。
背中を倒すと、座面後方が連動して沈み込むシートで、ゆりかごの様に包み込む様な感触で、通常のリクライニング以上の快適性です。

同じシートは、ひのとりやアーバンライナーでも使用されてます。
疲れた時に寝てみると、あっという間に熟睡できました。
ぜひその快適性を乗車して味わってみてください。

さくらライナー その他の設備

 

その他さくらライナーの車内設備を紹介しましょう。
車内の壁には、この様に桜の飾りがあります。

 

運転席前の最前列がこちらです。

運転席前には椅子が置かれていて、ゆっくり座りながら前方の景色を見ることができます。
ガラスが大きく、前方の景色はとても見やすい造りでした。

 

扉の横には、この様なデッキが設置されてました。

椅子はありませんが、窓が大きいので景色を見るには最適です。

近鉄特急 レギュラー特急

 

大阪阿部野橋〜吉野間を走る近鉄の特急電車では、こちらのレギュラー車両も運行されています。

近鉄の利用者や、近鉄が大好きな人にとってはすっかりお馴染みのツートンカラーの特急車両。

近鉄南大阪線を走る特急で、一番多く走っている車両です。

基本的にこちらの特急は2両編成で運行しますが、桜のシーズンには集客を見越して4両編成で運転することもあります。

ひろたか
ひろたか

今回僕が乗った車両は4両編成でした。

ちなみに、2階建車両でお馴染みのビスタカーは、南大阪線では運行されてません。

さて、レギュラー車両の車内はどうなっているのか見ていきましょう。

 

シート

 

レギュラー特急のシートはこちらです。

2✖︎2の席並びで、席は全てレギュラーシートです。

一見地味な印象に見えますが、景色を楽しめるように窓も大きく、カーテンもお洒落でさくらライナーと決して見劣りしない快適さでした。

 

 

もう少し席をじっくり見ていきましょう。
この席には、コンセントはついていませんでした。

以前、別の路線のレギュラー特急に乗車した時はついていたので、この車両は古いタイプかもしれません。

シートに座った感触はとても柔らかく快適でしたが、少し背もたれが低いので背の高い人には合わないかもしれませんのでそのつもりでいましょう。

 

実際に座って見ると、この様な感じです。

さくらライナーと比較すると前との間隔が狭いですが、拳で言えば2個半ほどの広さですので、そこまで狭くはありません。

狭いとは言いますが、前の席との間隔は十分すぎるくらいにあります。
常に利用者の気持ちに立った近鉄特急の快適性を、ぜひこの機会に実感してみてください。

 

テーブルは、横の肘掛けの下に収納されています。

このテーブル、結構重いです。
注意書きにも書いてある様に、扱いを間違えると指を挟んでしまう可能性がありますので、怪我の無いように気をつけましょう。

なおリクライニングシートは、さくらライナーと同様に「ゆりかご方式」を採用しています。

肘掛けの所にあるつまみを使えば、椅子が倒れていき、最大限に倒してみるとお尻の部分も前の方にずれていくので、まあまあの角度で倒れました。

まるで、ハンモックに横たわっているかのように快適なので、ぜひお試しください。

停車駅と運行時間

さくらライナー、レギュラー特急と共に、途中の停車駅は全て同じです。

停車駅は、

尺土、高田市、橿原神宮前、飛鳥、壺阪山、吉野口、福神、下市口、六田、大和上市、吉野神宮、吉野
となっています。
これは、青の交響曲も同様です。
運行時間は基本的に1時間に1本となっています。
どの時間帯にどの電車が運転するのかは、特急券予約サイトで確認しましょう。

近鉄の特急列車は、どれもこれも個性的で素晴らしいものばかりです。

「もっと知ってみたい!」と思った方は、こちらの本を読んで近鉄の魅力に浸ってみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

今回の記事では、近鉄南大阪線の大阪阿部野橋〜吉野間を運行する

  • さくらライナー
  • レギュラー特急

の車両の違いについて紹介しました。

基本的に「特急券520円+目的地までの運賃」で簡単に利用でき、空席があれば当日でも窓口や券売機で券を購入すれば簡単に利用することができます。

おまけに車内の居心地は抜群なので、520円を追加で支払う価値は十分にあるので、観光で奈良を訪れる際はぜひ利用してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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