【台北〜基隆までの交通アクセス方法】台湾基隆のおすすめスポットも解説!

台湾

台湾旅行で台北から基隆に行きたいけど、どんな方法で行ったらいいんだろう?

台湾旅行をお考えの方で、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

台北から約30km離れたところにある港町として知られる基隆(キールン)ですが、アクセスするにはバスまたは電車で行くのが最適です。

バス電車共に、やり方を理解すれば乗り方は難しくないので、初めて台湾を訪れた方でも問題ありません。

今回は、台北〜基隆間のアクセス方法について解説します。
観光名所が豊富な基隆の街の見どころについても同時に解説しますので、訪れた時の参考にしてください。

基隆とはどのような街か?

台湾を代表する港町として知られる基隆とは、一体どのような街なのでしょうか?

台北から北へ約30km行ったところにある基隆は、日本統治時代から物流や貿易の拠点として重要な地位にあり、基隆港は台湾の中でも2番目に貨物量が多い事でも知られています。

またフェリーの拠点としても有名で、中国福建省に属する馬祖島や澎湖(ポンフー)諸島だけでなく、日本の沖縄那覇を結ぶクルーズ船も運行されており、途中石垣島や宮古島を結ぶなど日本観光の面でも重要な港です。

ひろたか
ひろたか

かつては九州や本州にも、基隆発のフェリーが運行されてました。

将来的には石垣島と基隆港を結ぶ高速船の運行が計画されていて、双方を5時間で結ぶとされています。

台北から基隆までは、バスまたは電車共に40分近くでアクセスができて、台北に滞在して地方都市に気軽に小旅行に出かけるにはベストの街です。

台北〜基隆アクセス方法その1 バス

台北〜基隆間の交通アクセス方法で最初に紹介するのは、バスを使う方法です。

台湾を代表するバス会社として知られる、国交客運を利用すれば簡単にアクセスできます。

乗り方も難しくありませんので、ぜひ以下の解説を参考にしてバスを利用してみましょう!

国交客運 台北駅バスターミナル

基隆行きのバスターミナルは、台北駅の東側にある国交客運のバスターミナルから発着します。

ここは国交客運専用で、桃園空港行きの空港バスや、新北市の温泉街として知られる金山行きバスも発着するバスターミナルです。

バスターミナルの中は、このような感じです。

右手にあるカウンターが切符売り場になりますので、ここでチケットを購入しましょう。

チケット料金

台北〜基隆間を運行するバスのチケット料金は、55元(約264円)と格安です。

窓口で購入したチケットは、乗車の際に運転手さんに必ず見せるようにしてください。

乗車には、台湾の交通系ICカードとして知られる、悠遊カードも使用可能です。

カードを使う場合は、バスの入口に端末がありますので、そこにカードをタップすれば支払いができます。

時刻表

こちらが、台北〜基隆間を結ぶバスの時刻表です。

運行本数は多めで、朝夕は20分間隔、昼間は1時間に1本となっています。

ちなみに左側が平日、右側が週末の時刻表です。

週末は本数が少なめになりますので、利用の際は気をつけましょう。

バスの車内

続いて、バスの車内の紹介です。

バスの座席は全席自由席ですので、乗車したら好きな席に座って問題ありません。

車内にトイレはありませんので、事前にトイレは済ませておいてください。

こちらが、国交客運のバスの車内です。

椅子のデザインや、レースやカーテンなど、どことなく日本の昭和時代の観光バスの雰囲気でした。

椅子はこんな感じです。

薄めの椅子で、かつ斜めになっているので一見座り心地が悪く見えますが、そこまで酷くはありませんでした。

前との座席の間隔は、拳1つ分とそれほど広くありません。

各座席にはシートベルトがあって、飛行機と同様に腰に巻く仕組みです。

運転はそこまで荒くありませんでしたが、急ブレーキをかけたりする場合もありますので、乗車中はシートベルトを着用しましょう。

シートベルトの横には、スマホを充電するUSBポート専用のコンセントがありました。

残念ながら、2つ穴のコンセントはありません。

バスの前方にはモニターがあって、台湾の観光案内のビデオが上映されていました。

国交客運 基隆バスターミナル

台北バスターミナルを出発して約40分、バスはあっという間に基隆の街に到着します。

なお下車する場所はバスターミナルではなく、こちらの海洋広場です。

もし基隆から台北までバスで帰る場合は、台鉄基隆駅の前にあるこちらの国交客運バスターミナルに足を運びましょう。

チケット売り場は、6番乗り場の前にありますので、出発前にはこちらに立ち寄ってチケットを購入します。

台北行きバスは2番乗り場から出発するので、バスを利用する場合はこの辺りで待つようにしましょう。

台北〜基隆アクセス方法その2 電車

続いて紹介する台北〜基隆の交通アクセスは、鉄道を利用した方法です。

台北駅から基隆駅までの所要時間は普通電車に乗って約50分で、バスとほとんど変わりません。

バスと同様に、乗り方は難しくありません。

ここからは、鉄道を利用したアクセス方法を紹介します。

時刻表

こちらが、基隆駅発台北方面行き時刻表です。

日中は1時間に2〜4本、朝夕は5〜6本と本数はかなり多くありました。

1日に6本ほどですが、特急電車に当たる自強号も発着しています。

ただし、所要時間は普通電車とほとんど変わりません。

切符の購入方法

最初に、台鉄の切符の買い方について解説します。

台北駅に着いたら、こちらの自動券売機で切符を購入しましょう。

全部で9言語に対応していて、日本語をクリックすれば全て日本語に変換されます。

こちらは電車の種類の選択です。
普通電車の場合は1番左、特急の自強号に乗る場合は真ん中を押しましょう。

 

この画面で降りる駅を検索します。

台北駅から行く場合は、時計まわりのボタンを押せば「基隆」の文字が出てきますので、「基隆」のボタンを押しましょう(基隆から台北へ帰る場合は反時計まわり)。

続いて、枚数の選択をしましょう。

最後に、支払いをします。

現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーでの支払いも可能です。

台北〜基隆 切符の価格

こちらが台北〜基隆間のチケットで、価格は41元(約103円)です。

特急列車の自強号に乗車する場合は、全席指定席で88元(約422円)になります。

切符を購入したら、こちらの自動改札口に切符を通してホームに向かいましょう。

電車の車両

続いて、台鉄の電車車両について解説します。

普通電車の種類はたくさんあるので、必ず上記の電車ではありません。

電車の車内は、だいたいこのような感じです。

ドアの近くの座席は優先席ですので、なるべく高齢者の方に譲るようにしましょう。

台鉄の電車は、どんな短距離の電車にもトイレがついています。

なので、気持ちの上ではバスより安心です。

基隆駅

最後に、基隆駅がどんな駅なのかを解説します。

基隆駅は行き止まり式の駅で、フェリーターミナルのすぐ隣です。

以前ホームは地上にあって、木造の屋根で情緒溢れる風景でしたが、2015年に現在の地下ホームになりました。

ひろたか
ひろたか

以前のホームは、先程紹介した国交客運のバスターミナル付近にありました。

 

日本統治時代からある歴史の深い駅ですが、駅構内は近代的な造りで、駅にはセブンイレブンやスターバックスもあります。

なおこれらのお店があるのは全て南口で、フェリーターミナル側の北口はかなり殺風景な雰囲気です。

 

こちらが、基隆駅の地下ホームです。

普通の地下ホームで、特にこれと言った特徴はありません。

基隆のおすすめ見所4選

最後に、基隆にあるおすすめの見どころを4つ紹介します。

今回紹介するのは、以下の4つの見どころです。

  • 基隆港
  • 基隆慶安宮
  • 仁愛市場
  • 和平島海浜公園

いずれも、日帰りでの基隆散策に最適なスポットとなっています。

ぜひ基隆を訪れた時の参考にしてください!

①基隆港

最初に紹介するのが、基隆の象徴である基隆港です。

港の前のこの場所は「海洋広場」として整備されていて、撮影スポットとして高い人気があります。

基隆港には数多くの船がやってきて、時には豪華客船も来航したりして通行人の目を引くこともあるスポットです。

夜はライトアップされて、幻想的な雰囲気に変わります。

海洋広場から見て右側は豪華客船が停泊するスポットで、周辺は「蝶客花園」という空中庭園として整備されました。

その反対側は、産業用の船や軍事関係の船が停泊するスポットです。

港を離れたところには広大なコンテナターミナルがあって、基隆港が台湾の海の物流拠点として重要な役割なのがここを見るとよくわかります。

②基隆慶安宮

基隆のカオスな街並みの中に忽然と姿を現す寺院が、こちらの基隆慶安宮です。

基隆慶安宮は基隆で最も古い寺院の一つとして知られ、100年以上の歴史を持つ由緒正しいパワースポットとして多くの方に信仰されています。

護国救民の神として親しまれている媽祖廟(まそびょう)を祀る寺院で、海上交通の安全の守護神ともされています。

他にも泉州廟や漳州媽が祀られていて、台湾で3つの廟が祀られているのはここ基隆の慶安宮のみです。

3月に開催される媽祖聖誕の祭りと7月の中元祭がこちらの2大祭りで、多くの信者で賑わうことで知られています。

台湾を代表する港町として知られる基隆の街にとって、慶安宮は海の安全を守ってくれる大事な守り神です。

③仁愛市場

歩き回ってお腹が空いて来たら、ぜひこちらの仁愛市場を訪れてみましょう。

基隆の台所として連日多くの人で賑わう市場で、1階は生鮮食品を売るマーケット、2階はフードコートになっていて、お昼の時間帯は多くの人で混雑しています。

フードコートには日本食のお店もありますが、基本的に地元民のお腹を満たすお店がほとんどで、観光客はあまり見当たりません。

価格も100元以下の食べ物が多いので、安くて美味しい料理を食べたいならおすすめです。

場所はこちらで、基隆駅から徒歩10分のところにあります。

また近くには基隆廟口夜市という野外夜市もありますので、時間のある方はぜひ訪れてみましょう。

④和平島地質公園

最後に紹介しますのは、基隆中心街から少し離れた場所にある和平島地質公園です。

基隆港の東側に位置するこちらの公園は、長期間の侵食によってできた奇岩が形成された景観地で、観光地として高い人気をほこります。

これらの石はいくつもの岩が重なっている堆積岩で、畳が敷かれているような様子から千畳式と名付けられました。

景色も素晴らしく、景観地としても有名で、入場料が120元(576円)かかります。

入場時間は季節によって異なり、5月〜10月は8:00〜18:00、10月〜4月は8:00〜17:00

までです。

公園内には海水プールも整備されているので、1日中満喫できます。(有料シャワーやロッカー完備)

和平島地質公園までは基隆駅バスターミナルから101、102のバスに乗って約30分です。

まとめ

今回は、台北〜基隆間の交通手段の解説と基隆の街のおすすめスポットについて解説してきました。

台北〜基隆間の移動はバスと電車どちらでも可能で、所要時間は40分〜50分です。

どちらも運行本数が多いので、初めて訪れる方でも問題ありません。

台湾を代表する港町として知られる基隆には、レトロな街並みや自然など、多くの見どころがあります。

ぜひ今回の記事を参考にして、基隆の散策を楽しんでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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