【日本建国の地】奈良の橿原神宮のおすすめ散策ルートを紹介します

関西

奈良県の中部に位置する橿原市。

この街には、「日本国はじまりの地」として多くの参拝者が訪れる橿原神宮があります。

広大な敷地の中にあり、静かで厳かな雰囲気の橿原神宮は、あまりにも広大なので、

どこからどうやって回っていけばいいのかわからない。

というように、特に初めて橿原神宮を訪れる方は、思わずそう悩んでしまうのではないでしょうか?

 

そういう訳で今回は、橿原神宮のおすすめ散策ルートを、見所と共に解説していきます。

実はかなり見所が豊富な場所なので、この機会にぜひ知ってみてください。

 

 

橿原神宮とはどんな場所か?

 

今回紹介する橿原神宮は、第50代天皇の桓武天皇を祀る神宮です。

 

橿原神宮のある橿原市は、「日本書記」にも書いてある日本建国の地とされていて、初代の天皇として知られる神武天皇がこの地に宮殿を建設したことが、後の橿原神宮建設のきっかけになりました。

現在の橿原神宮は、天照大神の子孫である後の桓武天皇が、

「豊かで平和な国を作りたい!」

という志の元、現在の宮崎県高千穂から苦労の末東へ向かい、神武天皇が造った宮殿があった今の橿原神宮の横にある畝傍山(うねびやま)の麓で天皇として即位しました。

その後明治になって、神社創建を願う声が多数寄せられるようになり、これに感銘を受けた当時の明治天皇が京都御所の内侍所と神嘉殿を下賜され、1890年4月2日に橿原神宮は創建されました。

 

つまり橿原神宮は「日本の始まりの地」として、日本の国の成り立ちを語る上で欠かせない聖地なのです。

 

毎年2月11日の建国記念日には、神武天皇が橿原神宮で即位された日に由来した例祭で「紀元祭」という橿原神宮で最大のお祭りが開催されます。

その日の橿原神宮の外には、この日のために全国から集まったヤバイ右翼団体の凱旋車が一度に詰めかけるという恐ろしい、いや凄い光景を見れますので必見です。

 

橿原神宮 アクセス紹介

橿原神宮へのアクセスは、とても簡単です。

近鉄南大阪線、橿原線の「橿原神宮前」駅から真っ直ぐ歩いて、徒歩7分ほどで第一鳥居に到着できます。

橿原神宮前までの、各方面からの所要時間はこちら。

特急 急行
大阪阿部野橋 35分 40分
京都 53分 1時間15分
近鉄奈良 38分(特急と急行を乗り継いだ場合) 45分

というのが、大体の目安です。

 

 

ちなみに、大阪阿部野橋(天王寺)から行く場合は、こちらの近鉄特急さくらライナーや、

 

 

豪華な座席や内装で大人気の青の交響曲で橿原神宮前まで行けます。

どちらも快適な車両ですので、橿原神宮まで行くにはおすすめです。

 

 

上記の2つの列車だけでなく、普通の特急車両も走っています。
いずれも快適な車両なので、橿原神宮へ行く際にはおすすめです。

 

ちなみに、こちらが橿原神宮駅です。

巨大な屋根が特徴的なこちらの駅は、

  • 大阪
  • 奈良
  • 京都
  • 吉野

へアクセスできる近鉄を代表するターミナル駅です。

天皇皇后両陛下が橿原神宮を御参拝される際も、専用の近鉄電車にお乗りになって、この駅をご利用します。

ひろたか
ひろたか

以前行った時、駅構内に駅に到着された際のお写真が飾られていました。

 

橿原神宮 おすすめ散策ルートの紹介

 

それではここからは、おすすめの橿原神宮の散策ルートを紹介していきましょう。

境内は広大ですが、見所はピンポイントなので短くて30分、長くて1時間近くあればほぼ全ての見所を散策可能です。

なお、境内の地面は砂利道または土の道になっていますので、雨の日はぬかるみができて多少歩き辛くなるので気をつけましょう。

スタート地点は、橿原神宮の入口にあたる第1鳥居です。

それでは、スタートしましょう。

表参道

 

橿原神宮前から真っ直ぐ歩いていくと、この巨大な第1鳥居が姿を現します。

ここから第2鳥居までの道のりが、橿原神宮の表参道です。

 

こちらが第2鳥居です。

この2つの鳥居は、とにかくオーラに包まれているような感じで、目の前で見るとなんだか不思議なパワーを感じました。

300mある表参道の両側には樫の並木が伸びており、鳥のさえずりと風の音しか聞こえない静かな環境で、歩くだけ気分が落ち着いてきます。

南神門

 

第二鳥居を潜ると右側に姿を現すのが、こちらの南神門です。

ここを潜れば、左手に内拝殿と外拝殿が姿を現します。

素木建の八脚門で、切妻造の銅板葺で建築された門です。

 

この門の前に立つだけでも、なんだか身が引き締まる感じになりました。

外拝殿

 

そしてこちらが、橿原神宮の本殿の一つである外拝殿(げはいでん)です。

この外拝殿の向こう側には、美しい本殿の内拝殿があります。

 

紀元2600年を記念して、1939年に建てられたこちらの建造物。

正面にはその年の干支が描かれた巨大な絵馬があり、橿原神宮の名物とされています。

 

 

外拝殿前には広大な広場があり、背後に広がる山々と合わせて喧騒から離れた静かで静粛な空間が広がっているので、心を落ち着かせるには最高の場所です。

2月11日の紀元祭当日は、この場所を大勢の参拝客が詰めかけて圧巻の光景が見られます。

内拝殿

 

こちらが橿原神宮の内拝殿です。

橿原神宮の本殿であり、建国記念日に執り行われる紀元祭や神前結婚式も行われるこちらの拝殿。

神聖な場所ということもあって、一般の人は立ち入ることができませんが、美しい中庭の右側通路は一般開放されていて、拝殿の近くまで歩いて行けます。

 

ここには桓武天皇の生い立ちや、どのようにして橿原神宮はこの地にできたのかを時系列で紹介していました。

正面からお祈りができますので、ここから桓武天皇に向かって祈りを捧げましょう。

内拝殿は遠くから見ても不思議なオーラを醸し出しています。

 

なので、参拝すれば清々しい気分に慣れること間違いなしです。

 

神楽殿

 

外拝殿の左側にあるのが、こちらの神楽殿(かぐらでん)です。

ここでは御祈祷や結婚式が行われる入母屋造檜皮葺(いりもやづくりひわだぶき)の建物で、趣きの立派な建物となっています。

元々は京都御所にあった神嘉殿という建物で、1931年に橿原神宮のこの場所に移った後1996年に改修されて現在の姿になりました。

北神門

 

お参りを終えたら北の方角へ歩いていき、こちらの北神門に向かいましょう。

この北神門は、文字通り「北の方角に位置する門」という意味です。
実は元々、北神門は橿原神宮の正門の役目を果たしていました。

唐破風造の平唐門で、1939年に南神門の完成と共に北神門となり、現在にいたります。

 

北神門を通り過ぎたら、そのまま真っ直ぐ並木道を歩いていきましょう。

 

北参道

 

こちらが、橿原神宮の北参道です。

木々が風になびく音と、鳥のさえずりしか聞こえないような本当に静かな道で、美しい自然をゆっくり楽しみましょう。

 

その参道をしばらく歩くと、こちらの北鳥居にたどり着きます。

 

橿原神宮の北の入口である北鳥居。
鳥居の前には、VリーグジェイテクトSTINGSの本拠地であるジェイテクトアリーナ奈良や、奈良県高校野球の聖地としてお馴染みの「佐藤薬品スタジアム」がある運動公園があります。

さらにここから奈良市方面へ10分ほど歩いたところには、神武天皇のお墓である畝傍山東北陵がありますので、時間と体力に余裕のある方はそちらへお祈りに行ってみましょう。

若桜悠園

 

北鳥居を見た後は再び参道を引き返し、少し歩くと右手に写真のような小道がありますので、そこに入って真っ直ぐ歩いていきましょう。

 

 

鬱蒼とした森の中を歩いていくと、このような広い場所に出ます。

こちらは若桜悠園という、奥に見える畝傍山(うねびやま)が美しいです。

 

この場所には「若桜」と呼ばれるだけあって、春になるとこのような美しい枝垂れ桜や色々な花々が咲いて、鮮やかな雰囲気を演出しています。

が、この広場はただ花が綺麗な広場ではありません。

 

 

実はこの広場には、このような立派な慰霊碑が建立されています。

この慰霊碑は、「第13期海軍甲種飛行予科練習生」や航空母艦「瑞鶴」で戦時中に犠牲になった戦没者を追悼するために建立されました。

右にあるのが海軍の練習生を追悼する碑、左にあるのが航空母艦に乗って犠牲になった兵士を追悼する慰霊碑には、戦没者の名前がはっきりと記されています。

 

鳥の鳴き声しか聞こえないくらいの静寂に包まれたこの広場。

その静寂が、戦争で犠牲になった戦没者を静かに偲んでいるようで、ここに来ると不思議と厳かな気分になります。

心を休め、戦没者に祈りを捧げていきましょう。

 

 

こちらを見学し終わったら再び参道に戻り、南神門を潜ったらこの広場に戻ります。

そうすると目の前に巨大な池が見えてきますので、そちらへ足を運びましょう。

深田池

 

橿原神宮の本堂の左手にあるこちらの池が、深田池です。

先程の若桜悠園から歩いて6分ほどの距離にある深田池。

15,000坪にも及ぶ大きい池で、大自然に囲まれた静かな場所として、観光客だけでなく地元住民にとってもいこいの場となっています。

 

 

池には桟橋があって、池の中の魚や、池の周囲を飛び回る様々な野鳥を間近で眺めることができるようになっています。

 

 

池の横には近鉄南大阪線の線路があって、電車の通る音がよく聞こえました。

ちなみに、西参道の出口から歩いて数分の所に橿原神宮西口駅があります。
この駅からも橿原神宮にアクセスできますが、急行には停車しませんので要注意です。

 

 

池には鴨が平和そうに佇んでいて、周辺の木にはアオサギなどの鳥が羽を休めていました。

宝物館

 

一通り橿原神宮を散策して、時間に余裕があったらこちらの宝物館を見学して行きましょう。

ここは2000年に御鎮座110年記念を祝ってオープンしたもので、明治天皇皇后に御奉納いただいた貴重な「白銀八角鏡」などの展示物を見学できます。

注意すべきなのは平日は10時〜15時、週末と祝日は9時〜16時と少し閉館時間が早いことですので、注意しましょう。

入場料は、

大人:300円
中、高、大学生:200円
小学生以下無料 
となっています。

まとめ

今回は、奈良県橿原市にある「日本のはじまりの地」として知られる橿原神宮のおすすめ散策ルートと、その見所を紹介してきました。

今回紹介した流れで歩いて行けば、長くて90分、短くて1時間もあれば全て散策することができます。

自然に溢れて静かな美しい環境を持ち、参道内を歩いているだけでも心が静かに洗われるような気分になる、まさに聖地と言える橿原神宮。

一度その姿を見たら、あまりの壮大さに驚くことは確実です。

大阪や京都から近鉄で気軽にアクセスできますので、機会があったらぜひ一度足を運んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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