ANAプロペラ機搭乗記!地方都市を結ぶ飛行機で低空飛行を楽しもう

航空機

地方路線の旅は、ジェット機だけではありません。

ANAが運航するボンバルディアDHC8-Q400(通称:Qシリーズ)は、プロペラ機ならではの低空飛行で、ジェット機では味わえない絶景を楽しめます。

本記事では宮崎空港〜伊丹空港(大阪国際空港)路線を例に、以下の情報を紹介します。

  • チェックインから機内の過ごし方
  • 空からの絶景

プロペラ機搭乗の魅力を知りたいなら、ぜひこの記事を参考にしてください。

ボンバルディアDHC8-Q400とは?プロペラ機の実力を徹底解説

ANAで使用されているプロペラ機は、ボンバルディアDHC8-Q400という飛行機です。

ここからは、機体スペックや特徴を詳しく解説していきます。

機体の基本スペック

ボンバルディアDHC8-Q400(以下Q400)は、カナダのボンバルディア社が製造するターボプロップ(プロペラ)旅客機です。

ANAグループでは主に地方路線に投入されており、全国各地の空港を結ぶ重要な機材として活躍しています。

Q400は世界各国で使用されていて、日本では琉球エアコミューターや、五島列島を中心に運行しているオリエンタルエアブリッジで運航中です。

Q400は、2027年頃から退役の方向とされています。後継機に関しては、2026年現在不明です。
項目 スペック
全長 32.8m
全幅 28.4m
座席数 74席(ANAの場合)
最大巡航速度 667km/h
最大航続距離 約2,520km
エンジン プラット・アンド・ホイットニー カナダ PW150A(2基)
巡航高度 約6,000〜8,000m(ジェット機の約半分)

プロペラ機がジェット機と大きく違う3つのポイント

プロペラ機は、ジェット機と以下3つのポイントが異なります。

  1. 低空飛行で景色が近い
  2. プロペラの音と振動が独特
  3. コンパクトな機体でフットワーク軽く運航

これらの特徴を、もう少し詳しく解説します。

① 低空飛行で景色が近い

Q400の巡航高度は、ジェット機(約10,000〜12,000m)の約半分以下です。

地表に近い高度を飛ぶため、山や海岸線、市街地の様子がくっきりと見えます。

眼下に広がる景色は、まるで空中散歩のような感覚です。

② プロペラの音と振動が独特

離陸時や飛行中は、ジェット機よりもプロペラの音と細かい振動が感じられます。

慣れないうちは「大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、これがプロペラ機の醍醐味です。

むしろ「飛んでいる!」という臨場感を深く感じられます。

③ コンパクトな機体でフットワーク軽く運航

74席というコンパクトなサイズのため、小規模な地方空港にも就航できます。

実際にQ400は、九州や北海道、東北の地方空港で見かける機会が多いです。

また沖縄の離島を結ぶ「琉球エアコミューター(RAC)」でも使われているので、久米島や与那国島などの離島を結ぶ飛行機として使われています。

Q400は、地方都市間を結ぶ「生活路線」として、地域の人々の移動を支えています。

ANAでQ400が飛ぶ主な路線

ANAグループ(ANAウイングス)がQ400を運航する路線は、主に以下のような地方路線です。(路線は時期により変更あり)。

  • 宮崎 ↔ 伊丹
  • 高知 ↔ 伊丹
  • 徳島 ↔ 伊丹
  • 鳥取 ↔ 伊丹
  • 出雲 ↔ 伊丹
  • 熊本 ↔ 伊丹
  • 中部 ↔ 秋田

2026年現在、Q400は羽田空港に運航されていません。

地方空港を結ぶ路線のみで運行されているので、どうしてもQ400に乗りたいなら、伊丹や中部から飛行機に搭乗しましょう。

ANAプロペラ機搭乗の流れ|チェックインから搭乗まで

ここからは、ANAを利用する際のチェックインから搭乗までの流れを解説します。

難しいことは何一つありませんので、こちらをぜひ参考にしてください。

STEP1|チェックイン(出発の90分前〜)

ANAのチェックイン方法は、空港カウンター・自動チェックイン機・オンライン以下の3つから選べます。

オンラインチェックイン(推奨): 出発の24時間前からスマートフォンやPCでチェックインが可能。搭乗券をデジタルで表示でき、空港でのカウンター待ちを省略できます。

空港での自動チェックイン機 :ANAの自動チェックイン機(SKiPサービス)を使えば、並ばずにスムーズにチェックインできます。ANAマイレージクラブのカードやICカードをかざすだけでOK。

有人カウンター :座席変更や特別な手荷物がある場合はカウンターへ。Q400は機体が小さいため、大型の受託手荷物を預ける場合は早めに並ぶことをおすすめします。

カウンターにはスタッフが常駐していますので、わからない場合は質問すればわかりやすく回答してくれます。

チェックインには余裕を持って、出発の90分前までに済ませておくようにしましょう。

ポイント:プロペラ機は窓側席がおすすめ!

チェックイン時、または予約時に座席指定できる場合は、ぜひ窓側(A・Cのいずれか)を選んでください。

窓側に座れば、低空飛行の絶景が存分に楽しめます。

宮崎〜伊丹であれば、四国の山々や海岸線を楽しみたい場合はA席(左側)、大阪市や京都市街を眺めたい場合はC席(右側)がおすすめです。

STEP2|手荷物検査・保安検査(出発の60分前まで)

一般的なジェット機路線と同様に、保安検査があります。液体物の制限やベルト・靴のチェックなど、通常の国内線と同じルールが適用されます。

地方空港は都市部の大型空港に比べて混雑が少ない場合が多いですが、できる限り余裕を持って通過しておきましょう。

STEP3|搭乗ゲートへ(出発の30分前まで)

Q400はコンパクトな機体のため、**沖止め(ターミナルから離れた場所に駐機)**になることがあります。その場合は飛行機までバスでの移動となります。

搭乗ゲートに着いたら、アナウンスに従って列に並びましょう。

STEP4|搭乗する

宮崎空港では、ボーディングを使って飛行機に搭乗します。

ボーディングブリッジからQ400に乗る際は、このような橋を渡って乗り込みます。

少し揺れるので、足元に気をつけて搭乗しましょう。

Q400ではボーディングブリッジ(搭乗橋)が使えない空港も多く、その場合はタラップ(階段)を上って搭乗します。

間近に見えるプロペラや機体の迫力を感じながら乗り込みましょう。

なお、大阪国際空港(伊丹空港)の場合、外に出て歩きながら飛行機へ向かいます。

雨天時は傘が使えないため、レインコートや濡れてもよい服装が安心です。

機内の様子|座席・ドリンク・トイレを徹底レポート

ここからは、Q400の機内の様子を解説します。

これからQ400に搭乗することを考えている方は、ぜひこちらを参考にしてください。

座席

Q400の機内は、2列+2列の4アブレスト(横4席)構成です。

中央の通路を挟んで左右2席ずつが並ぶシンプルなレイアウトで、74席全てが普通席となります。

座席の特徴はこちらの通りです。

  • シートピッチ: 約79〜81cm(国内線標準と同程度)
  • リクライニング: 可能(わずかな角度)
  • ヘッドレスト: なし
  • テーブル: 前席背面に折りたたみ式
  • 荷物棚: 頭上のオーバーヘッドビン(小ぶりのため大型キャリーは収納不可の場合あり)

座席の座り心地は抜群で、腰などに負担がかかることはありません。

前席との間隔は、このような感じです。

写真で見ると狭そうに見えますが、一応足は伸ばせます。

前方の座席ポケットには、安全のしおりとエチケット袋がありました。

窓の大きさはジェット機と同程度ですが、低高度を飛ぶため景色の見え方が格段に違います。座席を選ぶ際は、必ず窓側を選ぶことをおすすめします。

プロペラが回転する様子を間近で見るなら、前から7列〜9列目あたりの席がおすすめです。

ただし翼がジェット機と異なるため、景色が若干見にくい場合があります。

ドリンクサービス

宮崎〜伊丹は、所要時間が約50〜60分と短い路線です。

短距離路線ですが、ドリンクサービスは行われます。

提供されたドリンクはコーヒーとお茶、ジュースとわずか3種類のみでした。

ただし、悪天候などで揺れが激しい場合にはドリンクサービスが省略されます。

その場合、事前に空港内のコンビニや売店で飲み物を購入しておくと安心です。

なお、機内への液体物(飲み物)の持ち込みは保安検査通過後に購入したものであれば問題ありません。

トイレ

Q400には機内後方に1基のトイレが設置されています。

スペースはかなりコンパクトで、一般的なジェット機のトイレよりも狭い印象です。

ただし、機能面では問題なく、短時間の路線では十分です。

注意点として、乱気流時や離着陸時はトイレの使用ができません飛行時間が50〜60分と短いため、搭乗前に空港でトイレを済ませておくことを強くおすすめします。

タイミングとしては、巡航に入ってシートベルトサインが消えた直後が最も混みにくいです。

【宮崎〜伊丹路線】低空飛行で楽しむ絶景ガイド

 

宮崎空港を飛び立ったQ400は、約50〜60分で大阪国際空港(伊丹空港)へ到着します。

ジェット機の半分以下の高度を飛行するため、晴れていれば美しい景色を堪能できます。

窓側の席を確保して、フライトの景色を楽しみましょう。

宮崎市上空|青い海と緑の山が織りなす南国の絶景

離陸直後、機体はゆっくりと高度を上げながら宮崎の街を左右に見渡します。

眼下には宮崎市街地と大淀川が広がり、青い日向灘(太平洋)の海岸線が鮮明に見えます。

晴れた日は市街地にある宮崎神宮やJRA宮崎育成場はもちろん、南国らしいフェニックスが並ぶ海岸沿いも見えることがあります。

日向灘の真下に行くと、宮崎シーガイアの施設もよく見えます。低空から見る宮崎の街は、山・川・海が一体となった美しさが特徴的です。

おすすめの座席: 宮崎市街と海岸線を見たい場合はA席(左窓側)

四国上空|山と海が交差するダイナミックな地形

宮崎を出て北上すると、豊後水道を越えて高知県沖合へ差し掛かります。

四国は、その地形の多様さが魅力です。

険しい四国山地の山並み、入り組んだリアス式海岸、そして太平洋と瀬戸内海に挟まれた独特の地形を一望できます。

高知県側では黒潮の影響を受けた荒々しい太平洋の波、愛媛県側では瀬戸内海に浮かぶ島々と穏やかな海面が対照的に広がります。

間もなくすると、四国最南端の室戸岬が見えてきました。

その後飛行機は、大阪に向けて北東に進路を変更します。

左手には、徳島県阿南市と徳島市が見えました。

おすすめの座席: 宮崎〜伊丹はA席(左窓側)、伊丹〜宮崎はC席(右窓側)

大阪市上空|巨大都市の全景が広がる圧巻のパノラマ

着陸態勢に入ると、機体は大阪市上空を低く旋回しながら高度を下げていきます。

このシーンが、伊丹着フライトのハイライトです。

大阪市街地を低高度から眺めると、碁盤の目のような道路網、なんば・心斎橋エリアのビル群や大阪湾が一気に視界に広がります。

さらに左手に座れば、大阪城を中心とした大阪城公園がはっきり見えます。

晴れた日は六甲山や、遠くに淡路島まで見渡せることがあります。

また、大阪湾に向かって注ぎ込む淀川や、鉄橋を渡る阪急電車も眺められます。

着陸直前には滑走路付近の住宅地が迫り、都市の密集した様子を肌で感じられます。

進入ルートは風向きによって変わるため、どちら側の窓から見えるかは当日のお楽しみです。

なお右側の席に座った場合は、着陸直前に生駒山や淀川、晴れた日には京都市まで見られます。

おすすめの座席: 大阪市街全体を見渡したい場合はC席(右窓側)

まとめ|プロペラ機旅行のすすめ

ANAのQ400プロペラ機は、単なる移動手段を超えた「空の旅体験」を提供してくれます。

低空飛行ならではの迫力ある景色や独特のエンジン音は、ジェット機ではなかなか味わえない特別な感覚です。

宮崎〜伊丹路線は、南国の海岸線・四国の山々・大阪の大都市という変化に富んだ景色を約1時間で楽しめる贅沢なルートです。

次の旅行では、あえてプロペラ機を選んで、空からの絶景を味わってみてはいかがでしょうか?

この記事のポイントまとめ

  • Q400は低高度(6,000〜8,000m)を飛ぶため、景色がクリアに見える
  • チェックインはオンラインで事前に済ませると楽
  • 機内はコンパクトだが快適。大型荷物は事前に預けること
  • 宮崎市上空・四国上空・大阪市上空で、それぞれ異なる絶景が楽しめる
  • 窓側席は必須!路線に合わせてA席またはC席を選ぼう
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