【スカルノハッタ空港】空港アクセスに便利な空港鉄道の乗り方紹介

インドネシア

インドネシア最大の空港で、首都であるジャカルタの空の玄関口として知られているスカルノハッタ空港。

以前はアクセス手段がタクシーしかなくやや不便な空港として評判でしたが、2017年空港から市内を結ぶ空港鉄道(KAI Bandara)が開業してアクセスが便利になりました。

そんな空港鉄道とは、一体どんな電車なのでしょうか?

今回は、スカルノハッタ空港とジャカルタ市内を結ぶ空港鉄道の乗り方について詳しく解説します。

ジャカルタ 空港鉄道とは

2017年に開業した空港鉄道は、ジャカルタ空の玄関口のスカルノハッタ空港とジャカルタ中心の南側のBNI CITY駅を通ってマンガレイ駅までを約1時間で結ぶ空港連絡鉄道です。

ジャカルタ市の西側、中心街から約20km離れたところにあるスカルノハッタ空港は、鉄道開業以前空港から市内までのアクセスはタクシーくらいしか無く、しかもジャカルタは世界最悪とも言える渋滞が有名で、中々到着しないという問題点を抱えていました。

これをなんとか解消する目的で作られたのが空港鉄道で、インドネシアの国鉄と空港運営会社の合弁会社によって建設されたのが空港鉄道です。

このように鳴り物入りで完成しましたが、運賃の高さなどからあまり使われている電車とは言えません。

しかし安全かつ渋滞の恐れもなく市内までアクセスできることから、初めてジャカルタを訪れた人が利用するにはおすすめの鉄道です。

ジャカルタ スカルノハッタ空港

ジャカルタの空の玄関口として知られるスカルノハッタ空港は、1985年に急増した航空需要と経済発展に基づいて開場した空港です。

名前は初代大統領のスカルノと、副大統領のモハマド・ハッタから命名されました。

ターミナルは3つある、文字通り東南アジアを代表する空港です。

そんなスカルノハッタ空港で1番便利なアクセスは、空港ターミナルを周回するスカイトレインと市内までを結ぶ空港鉄道です。

空港に到着して空港鉄道に乗車するには、まずスカイトレインに乗車して鉄道駅に移動する必要がありますので、まずスカイトレインの乗車口に足を運びましょう。

スカイトレイン

空港鉄道に乗るなら、スカルノハッタ空港のターミナル間をアクセスするスカイトレインに乗る必要があります。

空港ターミナルを出るとタクシーの勧誘がうざいですが、乗らない場合はそれらを無視してスカイトレインの乗り場へ向かいましょう。

ひろたか
ひろたか

スカイトレインは無料で乗車可能です!

こちらが、スカイトレインのプラットホームです。

空港鉄道に乗る場合だけでなく、第3ターミナルから第2ターミナル、第1ターミナルにトランジットのために移動する際にも必ず乗らなければなりません。

無人運転という触れ込みと言いますが、運転手さんが運転してます。

時刻表

スカイトレインの時刻表がこちらです。

スカイトレインは朝6時〜21時までの運行となっていて、21時以降は利用できません。

運転間隔は12、3分間隔となっていて、一旦逃してしまうと少し待つことになります。

乗り方

ホームはこのようになっています。

日本の地下鉄で見るようなホームドア方式が採用されていました。

こちらが、スカイトレインの停車駅です。

空港鉄道の駅は、第1ターミナル駅と第2ターミナル駅の真ん中にあります。

スカイトレインは空港の真横を走るため、車窓からはスカルノハッタ空港に発着する飛行機を眺められました。

「Train station」駅に到着したらスカイトレインを降りて、電車乗り場へ向かいます。

こちらの表記に沿って歩いて行けば、外に出ることなく電車の駅にアクセスできます。

空港鉄道駅

こちらが、空港鉄道のスカルノハッタ空港駅です。

駅の入口上には時刻表が記載されたモニターがあるので、次に来る電車を確かめるようにしましょう。

 

ひろたか
ひろたか

空港からジャカルタ市内までは1時間です。

途中の停車駅は、

  • batu center
  • duri
  • BNI city
  • Mangrai

の4駅です。

駅の中には、簡単な売店やカフェやトイレも完備されています。

駅にはこのような待合室もあって、電車が来るまでこの場所でのんびりくつろげます。

ちなみに駅員は普通に英語で会話できますので、インドネシア語が話せなくても問題ありません。

時刻表

こちらが、空港鉄道の時刻表です。

本数は1時間に1本ほどとそこまで多くなく、最終が20時49分なので遅い時間には乗車できません。

ひろたか
ひろたか

その場合は、タクシーを利用しましょう。

近郊電車と同じレールを使用していることが理由なのか、あるいは利用客が少ないために本数が少ないのかもしれません。

切符の購入方法

続いて、切符の購入方法を解説します。
切符は、入口を入って左側の自動販売機で購入しましょう。

現金は使用できず、全てクレジットカード対応となっておりますので注意が必要です。

切符の買い方は以下の通りになります。

・画面をタッチしてチケット購入(BUY TICKET)を押す。
・目的地の駅を押す
・名前をフルネームで入力
・支払い方法を決める(クレジットカード情報を入力)
・クレカのPINナンバーを押して支払い完了
・チケットがレシートと一緒に出てくる

わからない場合はスタッフが横についていますので、遠慮せずに質問しましょう。

購入したチケットがこちらです。
今回はBNI CITY駅まで購入し、料金は70,000ルピア(約608円)でした。

はっきり言って、インドネシアの庶民の物価と比較するとかなり運賃は高めの設定です。

ジャカルタを走る近郊電車はジャカルタ中心部のコタ駅から、南部のボゴールまで1時間半乗車して6000ルピア(約52円)の料金設定です。

これと比較しても、空港鉄道がいかに高額かというのがよく分かりますね。

開業から5年以上が経過しますが、果たしてこの先元を取れるでしょうか?

電車に乗る

切符を購入したら、早速電車に乗りましょう。

普段は改札口の前に柵が設置されていて、電車に乗れるまでホームに入られません。

電車到着後、全ての乗客が降りて清掃が終わったら改札を通れますので、係員の指示に従い改札を通過しましょう。

改札口のコードリーダーに、バーコードを当てれば通過できます。

空港鉄道【KAI Bandara】

こちらが、空港とジャカルタ市内を結ぶ空港鉄道の車両になります。

インドネシア語で「KAI Bandara」と呼ばれ、KAIとはインドネシア鉄道会社、Bandaraはインドネシア語で空港を意味する「Bandara udara」の略です。

白い車体にオレンジのラインと、ドイツのIC特急や近鉄のアーバンライナーをイメージさせる車体でした。

ここからは、空港鉄道(KAI Bandara)の車内について詳しく解説していきます。

車内解説

こちらが、空港鉄道(KAI Bandara)の車内です。

2✖︎2の座席で、全席自由席です。

こちらが、空港鉄道の座席です。

背もたれのある座席で、リクライニングはついていません。

隣の席の間にはアクリルの仕切りがあって、一応隣の席の人への配慮がされていました。
なお座席を反転させることはできません。

座席の仕切りの部分には、USBの差し込み口が設置されてました。

前との座席の間隔はこんな感じでした。

ゆっくり足を伸ばせる広さで、足元はとりあえず快適にくつろげます。

編成の繋ぎ目には、大きな荷物を置くためのスペースがあります。

広いスペースではありませんが、ここにスーツケースを置くことは可能です。

なおトイレも設置されているので、快適に乗車できます。

空港鉄道 車窓から見える景色

空港鉄道は専用の線路は走らず、ジャカルタの近郊電車と同じ線路を走ります。

そのため、車窓から見える景色は日本では考えられない景色が広がっていました。

電車は高速で通過してますが、線路の横ではこのように親子で電車を見学している姿がありました。

驚くことに、線路のすぐ隣には勝手に建設されたであろう民家(バラック?)がたくさん軒を連ねています。

家は平屋造りがほどんどでしたが、中には2階建ての立派な家もありました。

さらに驚くのは、電車が走っているにもかかわらず近隣住民が線路に腰掛けていることです。

日本では100%あり得ないことですが、インドネシアでは日常なのでしょうか。

バイクで線路内に乗り上げて、電車を恐れずリラックスしている人もいました。

極めつきがこちらです。

近隣住民が捨てたとされるゴミが山のように散乱していて、完全な無法地帯になっていました。

空港鉄道に乗れば、このような面白い光景を見られるので見逃さないようにしましょう。

BNI  ステーション

空港を出発して1時間、電車はBNI駅に到着しました。

空港電車は近郊電車と同じホームを使用しますが、改札口は別なので注意しましょう。

この駅から徒歩で6分ほど歩くとホテル街があります。

ひろたか
ひろたか

交通アクセスが良いので、初めてジャカルタを訪れた方にはおすすめです。

ジャカルタ都市高速鉄道(MRA)の駅も近く、ジャカルタ最大のショッピングモールとして有名な「グランドインドネシア」も徒歩15分のところです。

北部のコタ地区や、ブカシ、デポック、ボゴール方面に行く場合は、終点のマンガライ駅まで行き、「ボゴール線」または「チカラン線」に乗り換えて行きましょう。ただし、夕方の時間帯は混雑しますので、大きい荷物を持っている場合は注意しましょう。

まとめ

今回の記事では、インドネシアジャカルタの空の玄関口として知られる、スカルノハッタ空港から市内を結ぶ空港鉄道の乗り方などを紹介してきました。

2017年に開業した空港鉄道は、スカルノハッタ空港からジャカルタ市内を約1時間で結ぶ電車で、タクシーを利用するより遥かに安い金額で空港にアクセスできます。

利用者が少ないため、車内は空席が多いですが、その分快適に移動が可能です。

ジャカルタに足を運んだ際には、ぜひ利用してみてください。

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