近年台湾で高い人気を誇る台湾プロ野球ですが、気軽に見られる球場ってどこだろう?と気になっている方は多いのではないでしょうか?
もし台北で試合を見たいと思ったら、台北北部の天母地区にある天母球場に行ってみてください。
台北市街地から電車とバスで約30分程で行けて、しかも日系のデパートや飲食店が球場周辺にありますので、日本人観光客にも利用しやすい野球場です。
今回の記事では、そんな台北の天母球場の魅力と、座席ごとの景色について詳しく解説しますので、台湾野球に興味のある方はぜひ参考にしてください。
目次
天母球場 基本情報
天母(てんむ)球場は台北市士林区天母にある野球場で、台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズの本拠地として使用されています。
台湾を代表する野球場として知られてますが、完成は比較的新しく1999年に完成しました。
高級住宅地として知られ、日本人を含めた外国人が多く住む高級住宅地として知られる天母地区にあるこの球場は、完成時に応援による騒音がうるさいとの苦情が寄せらました。
そのため当初の予定より小さい規模で建設されて、収容人員は10,000人とかなり小さい球場です。
騒音問題があることから、2020年までは試合が金土日に限定されてましたが、現在では平日のナイターの試合も可能になりました。
ただナイターは時間制限があり、午後10時以降に9回終了ならば引き分け、延長の場合新しいイニングに入らないというルールがあります。
2020年には台湾プロ野球の味全ドラゴンズが球場の運営権を取得して、より見やすい環境にするために球場が改築されました。
コンパクトで台北中心街から近い距離にあり、日本人向けのお店も多いので、初めて台湾野球を見に行く人にはおすすめの球場です。
天母球場までのアクセス
天母球場は、台北でも高級住宅地として知られている天母地区にある球場で、球場まではバスまたはタクシーのアクセスが便利です。
タクシーの場合、台北MRTの芝山、もしくは士林駅からタクシーで10分ほどで到着します。
バスの場合、初心者におすすめなのが606番のバスです。
このバスは、MTRの芝山駅のこちらのバス停から出発します。
本数は1時間に2〜3本ですので、事前にGoogleマップで時間を調べておきましょう。
帰りのバス停は、こちらです。
606番以外にも11路線のバスが停車して、台北各地からアクセスできます。
ただ言葉の心配のある方は、タクシーで行くか606番のバスに乗った方が無難です。
606番のバスは台北市内までアクセスできます。
特定の日には、芝山駅の1番出口から天母球場までのシャトルバスが、プレーボール2時間前から運行しています。
運行スケジュールに関しては、こちらを参考にしてください。
天母球場 外観
こちらが、天母球場の外観です。
1999年のオープンですが、半世紀近い歴史がありそうな風格のある外観でした。
正面にはボールとバットのモニュメントがあって、記念撮影や待ち合わせスポットとして利用されています。
ここからは、天母球場の周辺について紹介していきましょう。
チケット売場
試合のチケット売り場は、球場正面のこちらの窓口です。
前売り券は、街のファミリーマートのファミポートを操作すれば購入できますが、基本的に満員になることはほとんど無いので当日券でも問題ありません。
チケットの販売状況は、こちらの看板を見ればすぐにわかります。
言葉の意味は、以下の通りです。
- 「充足」=チケットに余裕あり
- 「少量」=残りわずか
- 「售完」=売り切れ
座りたい座席を探す時は、上記のブロックを参考にしてください。
窓口のスタッフは簡単な英語は通じますが、通じない場合はマップを指差して座りたい席を伝えましょう。
こちらが、今回観戦した試合のチケットです。
このチケットは、内野のA5ブロックの10列3番の座席のチケットです。
Aブロックはネット裏の特等席で、価格は350元(約1,600円)と、日本と比べると信じられないくらい格安の料金でした。
入場口
入場口は、球場正面の左側にあるこちらの階段です。
階段を上がっていけば、入場口にたどり着きます。
入場口はこちらです。
荷物検査は無く、チケットを見せるだけで問題ありません。
大葉高島屋
天母球場の真向かいには、何と日本でお馴染みの高島屋が堂々と君臨していました。
1994年にオープンした台湾唯一の高島屋で、2016年に台湾の大葉開発に株式譲渡したことで、現在は大葉高島屋という名前で運営されています。
天母地区には日本人駐在員が多く、近隣には「三越」「そごう」と日系デパートが営業してます。
店内の広場には巨大水槽があって、色々な魚を見て楽しめました。
他にもマツキヨやカルティ、COCOイチや大戸屋など日本人に馴染みの深い飲食店などが揃っていますので、試合前に食事も楽しめます。
余談ですが、高島屋の向い側には「すき家」もあって、お持ち帰りをして球場に持ち込みも可能です。
こうなると、日本の野球観戦とほぼやっていることは変わりませんね。
天母球場 コンコース
ここからは、天母球場のコンコースについて解説します。
天母球場のコンコースは内野のみですので、それほど広い訳ではありません。
試合前や試合中に色々散策するにはちょうど良い広さですので、訪れる際の参考にしてください。
売店
まずは、天母球場の売店を解説します。
売店はコンコースの各所にあり、様々な食べ物を購入可能です。
この日はネット裏の近くで、日本の焼きそばやたこ焼き、お好み焼きも販売していました。
まるで縁日のような雰囲気ですね。
こちらは「ドラゴンキッチン」というお店で、台湾風のファストフードを販売しています。
若干値段は高めに設定されていますが、バラエティー豊かなメニューが揃っていますので、試合観戦と一緒に楽しんでみましょう。
コンコースには、天母球場を本拠地とする味仙ドラゴンズの優勝時の写真と、記念の品が展示されていました。
ちなみに味仙ドラゴンズは、2023年の台湾チャンピオンです。
トイレ
こちらが、天母球場の男子トイレです。
トイレの数は多く、綺麗で使用しやすいトイレでした。
トイレの中はかなり冷房が強く効いていて、変な話暑さをしのぐには最適の場所です。
個室は洋式が2つに和式が1つの、合計3室でした。
台湾にはどこの公共施設にも、必ず和式トイレがあります。
天母球場 内野スタンド
ここからは、天母球場のスタンドについて紹介しましょう。
スタンドの収容人員は約10,000人とかなりコンパクトですが、重要な試合でない限り空席が目立つので、のんびり観戦できるのが強みです。
ここからは、天母球場の各座席について解説します。
ネット裏下段席
最初に紹介するのは、ネット裏の下段席です。
価格が高そうに思えますが、平日は400元(1,700円)、休日は600元(2,500円)と日本と比べると破格の料金で観戦できます。
試合も見やすいので、初めて観戦に出かける方にもおすすめです。
上の方の座席には屋根がかかっているので、突然の雨でもカッパを着る必要はありません。
実際にその位置に座ってみると、上の屋根が多少スコアボードに被って見えにくくなりますが、それ以外は快適に試合を見られました。
ネット裏の席は全て赤色で、背もたれも長く長時間の観戦でも快適に座っていられます。
難点がカップホルダーがついていないことで、観戦する上でかなり不利です。
ネット裏上段席
続いは、ネット裏の上段席を解説します。
天母球場のネット裏の上段には、このようなスタンドが設けられていて、よりはっきりとグランドを見渡すならおすすめです。
上段スタンドへは、内野コンコースにあるこちらの階段を利用してアクセスしましょう。
「TAIPEI」という白い文字と、緑に輝く人工芝が印象的で、試合全体を見渡すには最適の座席と言えるでしょう。
正面の席はテーブル席で、価格は平日で1280元(5,830円)〜5,800元(26,390円)とかなり高めの特等席です。
正面の席は緑色で、価格は1,280元(約5,820円)〜と高額です。
そんな価格もあるのでしょうか、人気の無い席でこの日は1割も埋まってませんでした。
逆にこちらの白い座席は、平日350元(約1,500円)、休日550元(2,600円)と他の席より安い価格です。
正直、下の座席の方が選手も近く、コスパ的にもいいのでこの上段席はあまり人気がありません。
ただ、周りを気にせずのんびり試合を見たいならおすすめです。
1塁側内野席
続いては、1塁側内野席の紹介です。
1塁側はビジターのチームのベンチのある席で、味仙ドラゴンズのファンに混じってビジターチームのファンも座っています。
外野寄りの席は、防球ネットがないので、選手が間近に見られます。
最前列の席に座ると、このような眺めになります。
選手の存在を間近に感じられたり、人工芝の美しさがはっきりわかる座席でした。
天母球場最大の特徴が、こちらの仮設スタンドです。
同球場はキャパシティが少ないので、このようにスタンドにスタンドを作って席を増やしています。
仮説スタンドから、グラウンドを眺めた景色がこちらです。
座席に背もたれはありませんが、高い位置から試合が見られるので観戦するには最高の環境でした。
1塁側仮設内野席
内野席の外野よりのスタンドは、このように仮設スタンドのような内野席になっていました。
こちらもキャパシティを少しでも増やすために、無理矢理増やしたような感じです。
座り心地は悪くはないですが、雨が降った後に濡れるとかなり足元が滑りやすいので、歩く際には気をつけましょう。
こちらの席は、ビジターチームの応援団が陣取る席で、味全の応援に負けないくらい熱い声援が送られていました。
ビジターチームに声援を送りたいなら、こちらに座りましょう。
3塁側内野席
続いて、3塁側の内野席の紹介です。
ダッグアウト前の席は、台湾野球名物のチアを目の前で見られる最高の特等席ですので、すぐにチケットは売り切れてしまいます。
スタンドの一角には、応援の際に流れる音楽を流したり、太鼓など楽器を鳴らす応援団用のステージが設置されていました。
1塁側と同様に傾斜もちょうど良く、観戦するには最適です。
この席は味全ドラゴンズの熱狂的な応援団が陣取る席なので、味全の攻撃時には大半の人が立って声援を送ります。
こちらの最前列に座ると、ファールボールが飛んでくる時に内野手のファインプレーが見られるかもしません。
1塁側と同様、キャパシティを増やすために上段には仮設スタンドが設けられていました。
1塁側の席と同様に防球ネットがないので、試合に集中して観戦できます。
3塁側仮設内野席
3塁側の外野寄りの席も、仮設式になっていました。
この席は人がほとんどいないので、誰にも邪魔されずゆっくり観戦したい方におすすめです。
ただ料金は平日300元(1,200円)、休日400元(1,600円)とネット裏とそこまで変わりません。
座席は全て自由席ですので、好きな席に座りましょう。
外野席
天母球場の外野席には、スタンドはありません。
その代わり、家族やファミリー向けのグループ席が用意されています。
ライトスタンド側には、このようにテントに囲まれたテーブル席が設置されていました。
レフトスタンド側には、何やらカプセルのようなものが4つあります。
よく見るとその中ではソファーが設置されていて、家族で仲良く試合を観戦している光景が確認できました。
キャンピングチェアも設置されていて、のんびり観戦できる他、ホームランボールを安全に追いやすいメリットもあります。
料金は平日6,900元(約31,400円)、休日11,400元(約51,800円)と正直お金持ち向けの座席ですが、パーティーなどで利用するにはおすすめです。
天母球場 スコアボード
天母球場のスコアボードがこちらです。
左が味全ドラゴンズの打順ごとのメンバー表、右がビジターチームの打順と、こちらは日本と変わりません。
カウントも
B(ボール)
S(ストライク)
O(アウト)
と世界共通の方式でした。
ちなみに台湾では、野球用語に漢字を使用していますので、全てハングル表記の韓国よりスコアボードは見やすくなっています。
以下が、スコアボードに記載される野球用語です。
- 全塁打(ホームラン)
- 安打(ヒット)
- 出局(アウト)
- 打撃率(打率)
- 滾地球(ゴロ)
- 高飛球(フライ)
このように、漢字を追っていけば簡単に読めます。
慣れれば簡単に理解できますので、あまり難しく考えずに試合を楽しんでみましょう!
味全ドラゴンズ Dragon Beauties
近年台湾では、試合に華を添えてくれるチアガールがアイドル並みの人気を得て、日本でも話題になっています。
味全ドラゴンズも自前のチアリーディングチームを持っていて、名前はDragon Beauties(ドラゴンビューティーズ)と言います。
2024年現在22名のメンバーが在籍していて、汗に塗れながら笑顔で踊る姿は話題となって、ダッグアウト前には彼女達の写真を撮るカメラ小僧で溢れるようになりました。
ダッグアウトにはチアが各4人ずついて、メンバーは日替わりです。
軽快な音楽に合わせて笑顔で踊るので、思わず試合を忘れて楽しんでしまいます。
彼女達の人気はチアの枠を超え、インフルエンサーやタレントなど幅広いジャンルで活躍し、人気メンバーのインスタのフォロワー数が100万人を超えているのは普通です。
中には飲食店の経営者として活躍する人もいて、影響力は計り知れません。
野球以外でも、バスケットの試合でもダンスを披露するなど、台湾スポーツにおいて欠かせない存在になっています。
メンバーが他のチームのチアに移籍するのも普通に行われ、人気メンバーの移籍は選手並みに話題になることも!
選手ごとに振り付けが決まっていて、それに合わせて踊って声援を送るのが台湾式の野球応援です。
世代問わず、周りを気にせず踊りまくりますので、恥ずかしがらず楽しんでみましょう。
一度見たら男女問わず、その魅力にハマること確実ですので、見逃さないようにしましょう!
まとめ
今回は、台北市北部の天母地区にある、天母球場の観戦ガイドについて解説してきました。
天母球場はコンパクトな球場で観戦しやすく、台北市中心部からもアクセス抜群の球場ですので、初めて台湾野球を観戦する方にもおすすめです。
球場向かいには高島屋のデパートや、日本でお馴染みの飲食店も多くありますので、日本の野球観戦と同じような感覚で試合を満喫できます。
台湾野球を満喫したいと思ったら、ぜひ天母球場を訪れてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。