札幌から小樽へ行きたいんだけど、電車とバスどちらが良いかな?
今回は、このような疑問を持っている人に対して答えていきましょう。
北海道最大の都市札幌と、古くからの港町で豊富な観光スポットを持つ小樽は近い距離にあるため、
- JR北海道の快速エアポート
- 札幌〜小樽間を結ぶ高速バス「おたる号」
で簡単にアクセスできます。
両都市が近いことから、札幌を訪れたついでに小樽へ行こうと計画する方も多いのではないでしょうか?
というわけで今回は、札幌〜小樽間の2つの交通手段を比較して、お互いの特徴やメリットデメリットなどを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、札幌〜小樽間の交通手段の特徴がはっきりわかりますので、旅行の際の参考にしてみてください。
目次
札幌〜小樽までの距離
札幌市と小樽市は、直線距離で約37.4km。
車でアクセスすると約40分ほどで到着できるので、観光客だけでなく両市の市民同士の移動も活発に行われています。
中には、小樽市に住んでいて札幌市に通勤するという人もいるくらいです。
そんな札幌〜小樽間は、
- JR北海道によって運行されている快速エアポート号(新千歳空港行き)
- JR北海道バスや北海道中央バスによって運営されている高速バスおたる号
と2つの公共交通機関があります。
一体どのような特徴があるのか、ここから順に解説していきましょう。
札幌〜小樽アクセスその1 快速エアポート
最初に紹介するのは、JR北海道によって運行されている快速エアポートです。
北海道の空の玄関口である新千歳空港駅を起点として、札幌へと行く空港アクセス電車で、一部の電車が小樽まで行きます。
そんな快速エアポートとは、一体どのような電車でしょうか?
快速エアポート 所要時間
札幌から小樽までの所要時間は約35分なので、かなり早く到着できます。
札幌〜小樽間の運行間隔は1時間に2本なので、必ず事前に時間を調べてから乗るようにしましょう。
バスとは違って、渋滞に巻き込まれることがなく移動できるのも強みの快速エアポートは、海側を走るので銭函〜小樽筑港間から美しい日本海の景色が見られるのが強みです。
小樽市の東側にある、朝里海水浴場から見た日本海です。
海岸すれすれの断崖絶壁を走るので、美しい日本海の景色を見たいなら海側の席を確保することをおすすめします。
快速エアポート 運賃
快速エアポートの運賃は、
新千歳空港〜小樽 1,910円
車両紹介
続いて、快速エアポートの車内を紹介します。
写真の緑色のラインとシルバーの車体をした721系と、733系電車が使用されていて、721系は全席クロスシート、733系は普通車は全席ロングシートです。
こちらが、721系のクロスシートです。
背もたれつきで乗り心地がよく、長い距離を移動するならベストの車両と言えます。
リクライニングはありませんが、背もたれの高さは特急列車なみの快適性を誇ります。
前との座席の間隔がこちら。
拳3つ分ほどと、かなり快適で座りやすかったです。
こちらが、733系のロングシートです。
至って普通の通勤用ロングシートでした。
そしてこちらが、指定席のUシートの座席です。
皮張りの座席でしたが、座りごこちは快適でした。
空港アクセスの電車ということで、車両の端には荷物置き場があります。
前との座席の間隔はこんな感じです。
間隔はかなり広く造られていて、写真のようにゆっくり足を伸ばせるので快適に移動できました。
Uシートの指定券は、駅の自動券売機で簡単に購入できます。
札幌駅
北海道最大の鉄道ターミナル駅が、こちらの札幌駅です。
札幌駅のプラットホームは、冬場の積雪を防ぐために屋根に覆われています。
また、プラットホームでは直接電車を待たず、ホーム下のコンコースの待合所で待って、アナウンスが来たらホームに向かうというのが北海道式のようです。
小樽駅
こちらが、快速エアポートの終着駅である小樽駅です。
1934年に完成した北海道で最初の鉄骨鉄筋コンクリートの駅舎としても知られていて、国の登録有形文化財にも指定されました。
内装は現代風ですが、外観は80年以上たった今でも変わりません。
入口には、「むかい鐘」という大きな鐘があります。
この鐘は明治から昭和中期あたりまで、列車が到着したことを知らせる鐘として使用されました。
現在では自由に鳴らせるようになっていて、その美しい音色は小樽に来た観光客の心を癒しています。
快速エアポートで小樽駅に着いたら、必ずこちらの4番線ホームに立ち寄ってみましょう。
ここは、小樽市にゆかりのある俳優石原裕次郎さんに因んで、「裕次郎ホーム」と呼ばれています。
2003年に小樽駅開業100周年を記念して誕生した、「裕次郎ホーム」。
山下汽船の社員だった父の仕事の関係で、幼少期に小樽に住んでいたことから、このホームができました。
4番ホームには、1978年にテレビのロケで小樽駅の4番線を訪れた際の裕次郎さんの等身大パネルがあります。
裕次郎さんももちろんかっこ良いですが、何より凄いのは小樽駅の4番ホームの景色が40年以上前とほとんど変わっていないことです。
地元の人によって大事に保存されてきたJR小樽駅。
じっくりと歴史の重みを感じてみましょう。
4番ホームには裕次郎さんの歌も流れていました。
快速エアポートのデメリット
札幌〜小樽間アクセスその2 高速バスおたる号
札幌〜小樽間を結ぶアクセス方法としてもう一つ、高速バスの高速おたる号があります。
- 北海道中央バス
- JR北海道バス
の2社によって運行されているバスで、所要時間は約1時間です。
小樽駅を発車したバスは、国道5号線を通りながら普通にバス停に停車しながら高速道路に入り、札幌西ICで降りて西区から円山公園、北一条から時計台を経由して札幌バスターミナルに到着します。
「高速バス」と名乗っていますが、札幌〜小樽間の路線バスという感覚で地元の人は利用しているようです。
料金と時刻表
高速おたる号の料金は、
往復:1,270円
車内紹介
続いて、バスの車内を紹介します。
札幌駅行きバスは、1番乗り場からの発車です。
座席はこのようになっています。
事前予約は必要なく、座席は全席自由なので好きな席に座りましょう。
前との座席の間隔はこんな感じです。
足はゆっくり伸ばせるので、1時間十分にくつろげます。
運賃は後払いで、前にある運賃表を見て料金を確認しましょう。
ちなみに、短い距離ながらトイレも後ろに完備されていました。
ただし、トイレがあるのは北海道中央バスのみで、JRバスにはトイレがありません。
こちらが高速おたる号の時刻表で、「J」と書いてあるのはJR北海道バスによる運行です。
トイレが心配な方は、北海道中央バスが運行するバスに乗りましょう。
デメリット
高速おたる号のデメリットは2つ
- 渋滞に巻き込まれるリスクがある
- 快速エアポートより時間がかかる
ということです。
渋滞に関しては、高速道路よりも札幌市内に入ってからの渋滞が酷い場合があります。
複数の停留所に停車していくので、時刻表に表示されている時間より遅くなるかもしれませんので、注意が必要です。
快速エアポートが35分に対し、高速バスは1時間と、到着までには30分近い差があります。
これに関しては、安さを取るか早さを取るかの違いですね。
小樽バスターミナル
小樽バスターミナルは、JR小樽駅の目の前にあります。
- 余市・積丹
- ニセコ
- 朝里川温泉
- 長万部
といった近郊の町だけでなく、
- おたる水族館
- 天狗山
- 小樽運河
- 小樽市総合博物館
といった小樽市内の観光名所も結んでいる一大ターミナルです。
余談ですが、駅前には長崎屋がありました。
2007年にドン・キホーテに買収されましたが、小樽市にはまだ長崎屋が残っています。
札幌駅バスターミナル
こちらが、札幌バスターミナルです。
札幌駅南口にある「札幌エスタ」の中にあるバスターミナルで、北海道全土に向けて多くのバスが発着します。
あまりに大きい施設なので、このように構内に信号機がある程です。
小樽駅行きバスは、2番乗り場からの発着になります。
まとめ
今回は、札幌小樽間の交通手段である、
- 快速エアポート
- 高速おたる号
について、お互いのメリットデメリットについて紹介しました。
どちらの交通手段も快適に移動でき、本数もそこそこ多くて便利ですので、それぞれの好みに合わせるか、観光の日程に合わせて上手く活用して利用しましょう。
ぜひ今回の記事を参考にして、札幌と小樽観光のお役に立つことができたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。