台湾の空の玄関口であり、台湾で最大規模の空港としてその名が知られている台北桃園空港。
台北に観光に行くときに利用する桃園空港ですが、台北から行くには少し時間がかかります。
なぜなら、台北から西へ約50km行った桃園市内にあるので、初めて訪れる人にとっては
どのように行くのがベストなんだろう?
と思う方も多いのでは無いでしょうか?
実は桃園空港は便利な空港で、台北だけで無く桃園市街地や中部の台中、その気になれば台南や高雄といった南部へも簡単にアクセス可能です。
今回は、そんな桃園空港へのアクセス情報を紹介します。
この記事を読めば、台北市内やその他台湾の主要都市にも迷わずアクセスできますので、台湾旅行の参考にしてみてください!
目次
桃園空港アクセス① MRT空港線
最初に紹介するアクセス方法は、MRT空港線です。
こちらの路線は、
- 急行電車(Express):約35分
- 普通電車(Commuter):約50分
の2種類があります。
2017年に開業した、台湾駅から桃園空港まで直接アクセスできる電車で、この電車が開業したことによって空港のアクセスが便利になりました。
時刻表は、急行電車が30分に1本(台北発は毎時00、30)、普通電車は15分に1本運行の運行です。
最終電車は、台湾駅発が22時頃、桃園空港発は23時頃になります。
深夜に到着する場合は運行していないのが難点ですが、利用するにはとても便利な乗り物です。
ここからは、MRT空港線の詳細について解説していきましょう。
MTR空港線 台北駅
最初に紹介するのは、台北駅です。
MRT空港線の台北駅の場所は台鉄の台北駅の西側にあり、台北地下道を歩いて徒歩約6〜7分のところです。
台北駅から離れていてかなり歩くのが難点ですが、タクシー乗り場やMRTの松山線「北門」駅が近くにあります。
こちらの広々とした構内を持つ駅が、MRT空港線の台湾駅です。
駅には桃園空港を発着する旅客機の案内板があり、飛行機の出発や到着状況を確認できます。
改札口前には、飛行機利用者のための事前チェックインカウンターが置かれていて、荷物をここで預けて電車に乗れるので、大きい荷物を持って電車に乗る必要がありません。
切符売り場
続いて、MRT空港線の切符の購入方法を紹介しましょう。
切符は、こちらの自動券売機で購入します。
左側の機械は悠遊カード(交通系ICカード)のチャージ専用の機械で、右側は現金で切符が購入できる機械です。
現金での購入方法は、
- 画面上にある行き先の駅の文字を押す
- お金を入れる
- トークンを取り出す
と簡単に購入可能です。
MRT空港線の運賃はこちらです。
丸の中に書いてある数値がその駅までの料金で、桃園空港までは第1、第2ターミナル共に160元(約640円)で、急行でも普通でも料金は変わりません。
MRT空港線は、急行と普通電車でホームが異なります。
台北駅では島式のホームが2つあり、急行電車は1、2番線、普通電車は3、4番線から出発となりますので、行き先に合わせてホームに向かいましょう。
こちらが、Expressの電車が発着するプラットホームです。
漢字で「快速電車」と記されていますので、乗車する際は必ず確認しましょう。
MRT空港線の車内
こちらが、MRT空港線の急行の車両です。
車内はこのように座席型となっていて、座席にはテーブルとUSBケーブルを繋ぐことができるコンセントが完備されています。
モニターも完備されていて、台湾の旅行情報が流されていました。
座席の背もたれは高く、リクライニングではありませんが快適な乗り心地です。
窓の下には小冊子があって、飛行機のような安全のしおりや桃園市の観光案内のパンフレットがありました。
4人がけの座席は、座席の間隔が広くなっていてスーツケースなどの大きい荷物を置きやすい工夫がされてました。
窓のところには小さなテーブルがあり、スマホなど小物を置くには最適です。
ちなみに、車内はフリーWi-Fiが設定されています。
前との座席の間隔はこのようになってました。
正直そこまで広いわけではありません。
ただ、小さいながらテーブルがあるのはメリットです。
なおExpressに関しては、外観に「Express」と記載されています。
これとは対照的に、各駅停車の「Commuter」はロングシートになっています。
座席は硬く、しかも台北〜桃園空港間の所要時間が50分とかなり長いので、なるべく「Express」に乗った方が楽です。
どちらかと言うと、地元の人が利用するような空気ですね。
MTR空港線 桃園空港駅
台北駅からExpressの電車に乗って約35分、電車は桃園空港駅に到着します。
桃園空港は第1、第2ターミナルに分かれていますので、台北駅から空港へ向かう場合には自分の飛行機がどっちのターミナルなのかをはっきり確認しましょう。
国交客運バス
「台北火車站」と書いてあるバス停が台湾駅行きの目印です。
時刻は40分に1本の運行で、運行時間は24時間営業となっているので、MRTが動いていない時間帯にも乗れるのがメリットとなります。
台北駅からバスに乗る場合は、台北駅の東側に国交客運専用のバスターミナルがありますので、そこからバスに乗りましょう。
このバス停からは、基隆市までを結ぶバスも運行しています。
その他台湾主要都市へのアクセス
桃園空港からは、台北だけで無く
- 桃園市内
- 台中
- 高雄
にも直接アクセスできます。
ここからは、台北以外の都市へのアクセス方法について解説しましょう。
台湾新幹線でアクセス
桃園空港から台湾の各都市へは、台湾新幹線(高鉄)を利用すればスムーズにアクセスできます。
と言っても、新幹線が桃園空港に乗り入れているわけではありません。
実は桃園空港と台湾新幹線の高鉄桃園駅は、MRTの電車で繋がっていて、上手く利用すれば台中や台南、高雄へスムーズにアクセスが可能です。
台湾新幹線の桃園駅には、MRT空港線の環北行きの電車に乗って行きます。
5つ目の駅が「高鉄桃園駅」です。
桃園駅で降りたら隣の高鉄の駅に移動し、新幹線に乗って移動しましょう。
各都市までの所要時間は、
- 台中:約38分〜45分
- 台南:約90分〜約110分
- 高雄:約120分〜約170分
となります。
上手く利用すれば、スムーズに移動できるのでおすすめです。
高速バスを利用して移動
時間に余裕があって、のんびりと移動したい場合には高速バスを利用するのがおすすめです。
空港内の案内で、「客運巴士」の標識にしたがって移動すれば、バス乗り場に行くことができます。
バスで新北市の板橋や台北市内の南港、台北109周辺にアクセスができますので、台北駅以外の場所にアクセスしたい方には便利です。
他にも桃園市や新竹市、台北市内にある松山空港へのアクセスバスも運行していました。
日本人旅行者はあまり利用しませんが、桃園空港〜松山空港間で飛行機のトランジットをする方には便利なバスです。
また台中へ行くバスも多く出ていて、高速バスであれば80分で台中駅前のバスターミナルに到着できるので、場合によっては高鉄を利用するより便利です。
こちらは、桃園空港第2ターミナルのバスセンターにあるバスの路線図です。
左側が台北各地や各主要都市へのバス、右側が桃園市や台中行きのバスのルートマップになります。
こちらが第2ターミナルにある、バスターミナルの切符売り場です。
バスのチケットは、ここの窓口で購入しましょう。
台中行きバスは時間的にもコスパ的にも最高で、
- 朝1時間に1本、日中は1時間に3本
- 運賃は300元(約1,200円)
とかなり便利です。
国交客運以外にも、緑の車体で有名なU-Busも運行しているので、本数が多く設定されています。
U-Busについて詳しくは、こちらを参考にしてください。
ちなみに、高雄へはバスで行くことは可能ですが、途中の中壢で乗り換える必要があります。
乗り換えを含めて5時間くらいかかりますので、もし高雄へ直接アクセスするのであれば、高鉄を使って行くのが無難です。
こちらが、桃園空港第1ターミナルのバスターミナルです。
こちらのターミナルには、切符の自動販売機もありました。
出発するバスは、こちらのモニターで確認できます。
台北市街地方面以外にも、桃園市内へ行くバスや新竹行きバスもありました。
まとめ
今回の記事では、台北及び台湾の空の玄関口として知られる台北桃園空港から発着している交通機関を紹介してきました。
早く到着したいながらMRTの電車に、運賃を安く済ませたいなら国交客運バスの台北駅行き、台中方面に行きたい場合は高速バスかMRTに乗って高鉄桃園駅で高鉄(新幹線)を利用すれば楽に到着できます。
ぜひ桃園空港を利用の際は、今回の記事を参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!