釜山海雲台ブルーラインの乗り方完全ガイド!海岸列車で絶景を満喫しよう

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韓国釜山の人気観光地として知られる海雲台には、「海雲台ブルーライン」という美しい海岸線を眺めながら楽しめる観光列車があります。

レトロ感あふれる車両が魅力的なポイントで、電車の中から爽やかな海の絶景を楽しめるのがポイントです。

海雲台ブルーラインは、初めての方でも気軽に楽しめるので、切符の買い方など基本情報を理解しておけば初めて韓国を訪れる方でも安心して楽しめる乗り物です。

本記事では、海雲台ブルーラインの乗り方やチケットの購入方法、途中駅にある見どころを分かりやすく紹介します。

海雲台ブルーラインとはどんな電車か?

海運台ブルーラインとは、海雲台尾浦から松亭までの約4.8kmの海沿いを走る観光鉄道です。

釜山の象徴である海岸の絶景を見られる鉄道で、釜山を代表する名所として親しまれています。

海運台ブルーラインでは、以下の2つの列車が運行されています。

  • 海岸列車
  • スカイカプセル

これらの詳細を以下で解説しますので、実際に利用する際に参考にしてみてください。

海岸列車とは?海沿いを走る絶景ローカル線

海雲台ブルーラインの地上を走る電車が、海沿いを走る海岸列車です。

2016年まで運行されていた、KORAILの東海南部線という路線の跡地を再開発して作られた路線で、レトロな雰囲気が漂う車両を使用しています。

「尾浦(ミポ)」から「松亭(ソンジョン)」までの約4.8kmを、ゆっくりとした速度で走行するので、釜山名物の美しい海をじっくり堪能できます。

スカイカプセルとは?空中から海を眺める人気アトラクション

海雲台ブルーラインで海岸列車と人気を二分するのが、空中から海を眺めて楽しめる「スカイカプセル」です。

こちらは地上7~10メートルの高さに設置された専用の軌道の上を、カラフルで可愛らしいカプセルに乗って進みます。

先ほどの「海岸列車」が地上を走るのに対し、スカイカプセルは空中をゆっくりと移動していきます。

最大の魅力は、なんといってもその開放感です

カプセルは2人~4人乗りのコンパクトな設計で、家族や友人、カップルだけの完全なプライベート空間が保たれます。

まるで空を散歩しているかのような気分で、目の前に広がる釜山の海と空のパノラマを独占できます。

レトロで可愛いデザインのカプセルと、背景に広がる青い海のコントラストは、まさに絶好のフォトスポットです。

運行区間は「尾浦(ミポ)」から「青沙浦(チョンサポ)」までの約2kmです。

非常に人気が高いため、週末や観光シーズンは予約が必須となります。

海雲台ブルーラインの乗り方

ここからは、海雲台ブルーラインの乗り方を詳しく解説します。

初めて利用する方には難しく感じますが、コツさえつかめばそれほど難しくありません。

これから釜山で海雲台ブルーラインを楽しんでみたいと思ったら、ぜひこちらを参考にしてみてください。

駅へのアクセス方法

海雲台ブルーラインの起点駅である尾浦駅へのアクセスは、地下鉄を利用するのが便利です。

釜山駅からアクセスする場合、地下鉄1号線に乗って西面駅で2号線の萇山方面に乗って、中洞駅で下車します。

そこから徒歩で13分、タクシーで5分かかります。

所要時間は釜山駅から約49分、西面駅から約37分かかるので、時間には余裕を持っていくようにしましょう。

ひろたか
ひろたか

暑い夏の時期は歩くとかなり体力を消耗するので、歩きたくなかったら無理せずタクシーで移動しましょう!

切符購入方法

ブルーラインの切符は事前に購入できる他、当日でも駅の窓口で購入可能です。

ブルーラインとスカイカプセルの事前チケットは、Trip.comからでも購入できます。

運賃はこのようになっています。

上がブルーラインのチケットで、下がスカイカプセルのチケットです。

チケットは、以下の3種類があります。(2025年現在)

  • 1回分乗車:7,000ウォン
  • 2回分乗車:12,000ウォン
  • 1日乗車券:16,000ウォン

1回分乗車券は1回のみ乗れる乗車券で、2回分乗車券は2回乗車可能です。

ブルーラインにある全ての駅で下車したい場合は、1日乗車券を購入しましょう。

こちらが、ブルーラインの時刻表です。

時刻表は季節により異なり、全部で4種類の時刻表があります。

電車は1時間に3本の運行ですが、最終運行の時間は季節によって異なるので、以下の表を参考にしてください。

1月、2月、11月、12月 9:30〜19:00
3月、4月、10月 9:30〜19:30
5月、6月、9月 9:30〜20:30
7月、8月 9:30〜21:30

ただし当日券を購入する場合、時刻表があるからと言ってすぐ乗れるとは限りません。

ブルーラインは乗車人数に制限があるので、前売り券の販売数が定員に達した場合は乗車ができず、後の空きがある電車に回されてしまいます。

その場合、30分以上乗車まで待たされてしまう可能性があるので、その際は海雲台のビーチで過ごすなど時間を潰しましょう。

駅構内にはカフェもあるので、そこで待つのもおすすめです。

電車に乗るまで

続いて、電車に乗るまでを解説します。

ブルーラインの1日乗車券は、レシートの上にQRコードが印刷されているシンプルなデザインでした。

チケットには注意事項が書いてある他、手書きで乗車できる電車が何時に出発するかが記載されています。

1番上に乗車できる電車の時刻が記載されていて、この場合尾浦発16時45分の電車に乗車可能という意味です。

下には手書きで「16:20」と書かれていますが、これは駅に集合する時間で、電車に乗る場合は出発の20分前に駅に到着する必要があります。

電車が来るまでは、列に並んで到着を待ちましょう。

電車が到着すると改札が始まるので、改札を通過して電車に乗り込みます。

車内の様子

続いて、ブルーラインの車内を解説します。

車内は全て自由席で、どこに座っても問題ありません。

車内にある座席は全て木製のベンチで、ベンチは全て海の方向を向いています。

山側は立ち見席になっているので、座席が埋まっていたら立見で景色を眺めましょう。

窓の外からは、美しい大海原を眺められます。

電車はゆっくり進みますので、釜山の象徴とも言える海の景色をじっくりお楽しみください。

海雲台ブルーラインの駅と見どころ

海雲台ブルーラインの駅は、以下の5つです。

  • 尾浦(ミポ)駅
  • へウォル展望台駅
  • 青沙浦(チョンサポ)駅
  • タリットル展望台駅
  • 松亭駅

ここからは、駅の詳細と見どころを解説します。

1日乗車券を購入すれば全ての駅で降りられますので、海雲台ブルーラインを利用する方はぜひ参考にしてください。

尾浦(ミポ)駅停留所

尾浦(ミポ)駅は、海雲台ブルーラインとスカイカプセルの起点駅です。

釜山を代表する観光地として知られる海雲台海水浴場の東側にあって、駅舎自体もモダンなガラス張りでした。

駅前は遊歩道になっていて、春や秋には花壇にきれいな花が咲きます。

スカイカプセルに乗車する際は、駅にあるこちらの入口から入って階段を上がりましょう。

線路沿いにウッドデッキの遊歩道が整備されていて、歩きながら釜山の美しい海を眺められます。

海雲台海水浴場(ヘウンデビーチ)

海雲台海水浴場は、韓国釜山で最も有名な海水浴場です。

約1.5kmにわたる広い白砂のビーチで、夏には国内外から数百万人が訪れます。

ビーチの背後には、高層ビルや高級ホテルが立ち並び、美しい海岸線と近代的な都市の風景が融合した都会的なリゾート景観が魅力です。

ビーチ周辺には、「SEA LIFE 釜山アクアリウム」や、超高層展望台「BUSAN X the SKY」など、観光施設が充実しています。

海水浴シーズン中に砂浜を埋め尽くすカラフルなビーチパラソルの光景は、釜山の夏の風物詩として有名です。

しかし波打ち際には、このようにやたらと海藻が多く浮かんでいますので、泳ぐならそのつもりで。

へウォル展望台停留所

続いて到着するのは、へウォル展望台駅です。

この駅は駅から歩いて約3分のところにある、へウォル展望台にアクセスするためにあります。

引用:韓国観光公社HP

こちらが、2024年7月27日にオープンしたへウォル展望台です。

海に突き出した海上展望台で、「海(ヘ)」と「月(ウォル)」が調和し、美しい風光を楽しむという意味が込められています。

三日月型の主塔と、海に向かって伸びるU字型の遊歩道が特徴的です。床の一部がガラスや格子になっており、スリルとともに海を見下ろせます。

引用:韓国観光公社HP

円形の広場にはLEDが設置されているため、夜には幻想的な雰囲気にライトアップされて、ロマンチックな夜の景色を楽しむにもおすすめです。

なお営業時間は、季節ごとに異なります。

※営業時間
12月~2月: 9:00~20:00
3月~5月・9月~11月: 9:00~21:00
6月~8月:9:00~22:00

青沙浦(チョンサポ)停留所

青沙浦停留所周辺には小さな漁村があり、「静かな絶景スポット」として地元でも人気のエリアです。

駅前の踏切からは、電車の走る光景と美しい海の組み合わせを見られます。

ここは撮影スポットとして知られ、電車が通過する際には観光客が海と電車との組み合わせを撮影しようと、道路に出てカメラやスマホで撮影します。

電車通過時の景色は、こんな感じです。

そのため踏切には警備員がいて、人々を捌いていました。

車の通りはかなり多いので、撮影時はマナーを守って撮影しましょう。

余談ですが、この景色は日本の江ノ島電鉄鎌倉高校前の景色と何となく似ている気がしました。

踏切を渡ると、そこには静かな港町が広がっていました。

 

海辺には白い灯台もあって、絶景スポットとして人気です。

こちらが展望台で、ここから釜山の大海原を眺められます。

コンビニなど商店もあるので、一息つきたいと思ったら最適の街です。

タリットル展望台停留所

タリットル展望台停留所の前には、タリットル展望台という巨大な海上展望台があります。

釜山の美しい大海原を楽しめるタリットル展望台は、海面からの高さが約20m、長さは約100mある青い龍をイメージした桟橋です。

2017年に完成した当初は一直線に伸びた展望台でしたが、2024年に改修され現在のU字型展望台になりました。

この展望台は土足厳禁で、入場の際は入口で無料でもらえる靴の上にカバーを取り付けないと展望台に入れません。

足元は少し滑りやすいので、足元に気をつけて景色を楽しみましょう。

天気の良い日は対馬が見えるそうですが、この日ははっきり見えませんでした。

展望台には、一部に透明の床が設置されています。

 

展望台の1番前は、足元が完全な透明ガラスになっていました。

普通にガラスの上に立つだけでもかなり怖いですが、靴カバーの影響で床が滑りやすくなるので、余計に怖さが際立ちます。

波の音が下から聞こえてくるので、スリル満点です。

落ちそうな恐怖を感じたいと思ったら、ぜひこちらに立ってスリルを味わってみましょう。

よりスリルを楽しみたいと思ったら、ここに立ってみましょう。

波の音が間近に聞こえて、上に立つにはかなりの勇気が要りました。

ちなみに展望台の隣では、何やら土台の工事が行われていました。

この土台が何のために建設されているのか、現時点では不明です。

※営業時間
(9~5月)9:00~18:00
(6~8月)9:00~20:00

九徳浦(クドッポ)停留所

九徳浦停留所は、小さな漁村に面した駅です。

駅周辺にはカフェや飲食店はありますが、それ以外特に観光名所はありません。

あまり観光地化されていないローカルな雰囲気なので、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめの場所です。

松亭(ソンジョン)停留所

海雲台ブルーラインの終点が、松亭(ソンジョン)停留所です。

停留所は線路に草が生え、ローカルな雰囲気でした。

終点の松亭地区には、停留所から徒歩2分程歩いたところに松亭海水浴場というビーチがあります。

ここからは、松亭海水浴場がどんなビーチなのかを解説しましょう。

松亭海水浴場

釜山の中心部から少し離れた海雲台区の東側に位置する松亭海水浴場は、穏やかでリラックスした雰囲気が魅力のビーチです。

ここは釜山におけるサーフィンの発祥地と言われ、一年中サーフィンが楽しめます。

波は比較的穏やかで水深も浅いため、サーフィン初心者やマリンスポーツの入門者にも人気があります。

砂浜の長さは約1.2kmで、傾斜が緩やかな遠浅の海です。

そのため、お子様連れのファミリー層が安心して海水浴や砂遊びを楽しめる場所として人気があります。

観光客が多い海雲台や広安里といったビーチに比べると、こちらは地元の人が多く落ち着いた雰囲気です。

ただし、水はお世辞にもきれいではありません。

釜山の海雲台ブルーラインは乗り方も簡単で素晴らしい景色を楽しめる!

今回の記事では、韓国釜山で人気の観光鉄道として知られる、海雲台ブルーラインの乗り方や沿線の見どころを解説しました。

釜山の大海原をゆっくり楽しめる海雲台ブルーラインの沿線には、スリル溢れる展望台や港町にビーチなど、見どころに溢れています。

予約はTrip.comから可能で、当日券も簡単に購入できることから、初めて釜山を訪れる人でも楽しめる鉄道です。

釜山の美しい景色を楽しみたいなら、海雲台ブルーラインを利用してみましょう。

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