台湾はアメリカや日本、韓国と並ぶ世界有数の野球大国として知られています。
そんな台湾にはプロ野球リーグがあって、近年観客数も増え続けて高い人気を誇っているのを皆さんご存知でしょうか?
しかも台湾プロ野球は、いつ行ってもチケットが気軽に購入でき、チケット代も安く快適な観戦環境が提供されていることがわかりました。
一体台湾の野球場とは、どんな感じなのでしょうか?
今回は、台湾野球の観戦ガイドとして、桃園市にある桃園球場の見どころやアクセスチケットの買い方などにについて解説します。
目次
楽天桃園野球場とはどんな球場か?
今回紹介する台湾プロ野球の球場は、桃園市にある楽天桃園野球場です。
2009年に完成した新しい野球場で、2021年から台湾プロ野球チームの楽天モンキーズの本拠地として使用されています。
台湾の空の玄関口の桃園空港からMTR空港線で直結できる場所にあり、収容人数は15,000人。
台湾を代表する球場で、過去には国際大会であるWBSCプレミア12も開催されました。
グラウンドは天然芝を使用していて、アクセスと居心地も良いことから台湾でも指折りの人気球場として知られています。
桃園球場 アクセス
桃園球場の最大の強みは、台北市内や台湾空の玄関口である桃園空港から近いことです。
場所はMRT空港線の「桃園体育園区」駅から徒歩3分と便利な場所にあります。
球場の最寄り駅ということで、桃園体育園区駅はこのように野球場をイメージした造りでした。
MTR空港線は、その名の通り桃園空港にアクセスができ、
台北駅:MRT空港線で普通電車で約1時間15分
桃園空港:MRT空港線で約20分
高鉄桃園駅:MRT空港線で約3分
で到着できます。
桃園空港や高鉄桃園駅から直結できるので、台北市街から日帰りで行けるだけでなく、空港から直接球場へ駆けつけることも可能です。
また近い将来、MTR空港線は台鉄の中壢駅まで延長する予定でいるので、桃園市の中心街からのアクセスは便利になると思います。
ちなみに球場の横には巨大ショッピングセンターがあって、モール内を通って直接球場前までアクセスができます。
モールには巨大スーパーのカルフールや飲食店が多数あるので、食べるものには不自由しません。
楽天桃園球場 チケット購入方法
楽天モンキーズの試合は、当日球場でも購入できますが、前売り券を購入して行くことも可能です。
チケットは、日本同様コンビニで購入で購入できます。
今回紹介するのは、日本でもお馴染みファミリーマートでの購入方法です。(楽天モンキーズ、味仙ドラゴンズ、富邦ガーディアンズ、台鋼ホークスのみ)
チケットを購入する時は、左上から2番目の「票券(チケット)」をタップしましょう。
票券を押したら、この画面になります。
野球は「運動(スポーツ)」ですので、運動を押しましょう。
英語表記はできませんが、漢字を解読していけばそれほど難しく無く、また日本でファミポートからチケットを購入した経験があれば容易に購入可能です。
その後の手順は、ざっとこのような感じになります。
- 見に行きたいチームのところを押す
- 「購票」を押して観戦したい試合の日にちを押す
- 席のエリアを選ぶ
- チケットの枚数を選択
- 座りたい席を選択(もし席が埋まってそうな場合は、「自動選択」と書かれたところを押せば、勝手に座席位置を指定してくれる)
- 座席番号が出るので、完了する場合は確認ボタンを押す
一通り操作すると、日本と同様にQRコード付きのレシートが出てきますので、これを取ってレジで会計してください。
QRコードの有効時間は10分と日本より短いので、素早くレジに行きましょう。
こちらが購入した観戦チケットです。
日本のファミポートで購入した時のチケットと、デザインがほぼ同じでした。
ちなみに楽天モンキーズの試合は、内野席で400元(1,900円)です。
日本と比べると、かなりの格安価格で観戦できます。
楽天桃園野球場 球場散策
それでは早速、球場内を散策してみましょう。
内野席の入口は、球場の正面にあります。
入口では荷物検査をやっていましたが、そこまで厳しくありません。
球場外には、このようなグローブを模した石のベンチもありました。
こちらが、内野席の座席表です。
ブロックはアルファベットで別れていて、ゾーンも4色に分かれているので座席を見つけやすい仕組みになってました。
グルメストリート
桃園球場は、グルメも豊富です。
台湾料理はもちろん、日本の和食や韓国料理などバリエーションはかなりのものがありました。
球場の外にあるこちらの地図が、内野席コンコースにあるお店の案内図ですので、お腹が空いたらこちらのマップを確認しましょう。
こちらでは、ビールやおつまみなど軽食が買える売店です。
さらにたこ焼きやお好み焼きもあるなど、日本の球場にいるような気分になれました。
ちなみに価格は約170元(約680円)と、日本の球場とほぼ似たような価格です。
なお商品名は日本語で書かれていますが、スタッフは英語が通じない場合も多いので、注文時は指差し、またはGoogle翻訳などを使用して注文しましょう。
内野席
続いて、内野席の紹介です。
桃園球場は天然芝のグラウンドで、鮮やかな緑が美しいグラウンドでした。
ちなみに桃園空港の近くにあるので、外野席の後ろからは飛行機の離着陸が見れます。
内野席の座席は、このようになっています。
全席カップホルダー付きで背もたれも快適で、前との座席の間隔も広く移動もしやすかったです。
ここからは、内野席の詳細を解説していきましょう。
3塁側内野席
こちらは、3塁側の内野席から見た景色です。
傾斜もちょうど良い感じで、プレーヤーが見やすいスタンドでした。
外野寄りの席から見た景色です。
前方の赤い席はフィールドシートで、選手のプレーを間近で見れます。
グループ観戦を楽しめる、ボックスシートも完備されています。
1塁側内野席
こちらが、1塁側内野席から見た景色です。
夕方になると、夕日に光って芝生が美しく映えます。
1番上から見ても、傾斜がちょうどいいので快適に観戦できます。
フェンスは低めで試合は見やすいですが、ファールボールが飛んでくるリスクもありますので気をつけましょう。
台湾の昼間は暑いので、基本ナイトゲームになります。
夜風が涼しく、照明灯も綺麗で試合が見やすく、ビールを飲みながら快適に観戦が可能です。
このような皮の長椅子と、テーブルやカウンターが完備されたボックスシートもあります。
6人くらいのグループでの観戦向きで、利用者は居酒屋気分でかなり盛り上がってました。
内野上段席
内野上段席は、このようになっています。
それほどキャパはありませんが、屋根付きで雨の日も心配ありません。
ただ平日の試合では、開放されないことがあります。
外野スタンド
こちらは、桃園球場の外野席。
数ある台湾の球場の中でも、かなりスケールの大きいスタンドでした。
この日はライトスタンドの一部が開放されていて、そこにいるのはビジターチームの応援団です。
外野スタンドは、楽天の相手チームのファンや応援団が陣取る場所になっています。
台湾野球 応援方法
台湾野球で応援の際は、ビニール式のバットを叩いて応援します。
また日本の野球と同様に、選手個人で応援歌が作られていて、スピーカーから爆音で流れる歌に合わせて合唱するのが基本です。
この応援歌はとにかく大きな音で響き渡り、ホームチームの攻撃の際は試合に集中できないくらいの音が響いたりします。
シンセサイザーを使用したかなりキャッチーなメロディーの応援歌で、一度聴けばすぐにノリノリになれる不思議な音楽です。
この応援歌は、台湾野球を語る上で欠かせないものです!
しかし、ビジターチームの攻撃時は恐ろしいくらい球場が静かになるというのが、台湾の球場の光景です。
台湾野球の応援は、基本的に内野席のベンチ近くで行われます。
ベンチの上はステージになっていて、応援に使用する太鼓が置かれていました。
そしてここでの応援に華を添えるのが、ここで華麗なダンスを踊るチアガールの存在です。
台湾野球 チアガール
近年の台湾野球を語る上で、こちらのチアガールの存在は欠かすことができません。
キャッチーなメロディーの応援歌に合わせて、華麗なダンスを披露してくれるこちらのチアガールは、低迷していた台湾野球の人気回復に大きな貢献を果たしてくれました。
彼女達は独自の衣装に身を包み、ベンチの上のステージの上に乗って踊ります。
とにかくスタイル抜群で、一体どこにいたんだ!と思わず考えてしまうくらいの美人揃いです。
彼女達はバスケなど、他のスポーツイベントでもチアとして活躍したり、インフルエンサーとしてインスタなどのSNSの発信も積極的に行なっています。
中にはインスタフォロワーが100万人いる子もいて、台湾国内では有名芸能人としても知られています。
ちなみに、リーダー役としてユニフォーム姿の男性が必ず応援を仕切っていますが、なぜかそこまでイケメンではありません(笑)。
いや、三枚目と言った方がいいかもしれませんね。
それはともかく、現在では台湾野球=チアというイメージが近年世界の野球ファンの間で浸透し、彼女達の踊る姿だけを写した動画がバズるなど、全世界の野球ファンに知れ渡っています。
もし球場に行ったら、ぜひ近くで彼女達を見てください。
あまりのスタイルの美しさに、同性でもかっこいいと思うこと間違いなしです。
彼女達は笑顔で踊っていますが、台湾の暑い気候でかなり激しい動きで踊るので、かなりの体力が必要になります。
そんな彼女達が必死で踊り続ける姿に、人々は惹かれるのかもしれませんね。
彼女達が踊り出すと、その生足、いや華麗な姿を撮影しようと一斉にスマホやカメラで写真や動画を撮影が始まります。
彼らは、本当に野球を見に来た人達なのでしょうか?
まあともかく、一度その姿を見たら魅了されること間違いなしです。
台湾野球に行ったら、ぜひ彼女達に注目してみましょう!
まとめ
今回は、台湾プロ野球の楽天モンキーズの本拠地、桃園球場について紹介してきました。
桃園球場は、台湾新幹線の桃園駅や桃園空港、台北駅からMRTで直結できる交通アクセスの良い球場です。
楽天モンキーズは日本でもお馴染みの「楽天」がスポンサーですので、日本人にとってもかなり親近感を感じます。
野球に興味があって台湾に訪れたら、ぜひ足を運んでみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。