【散策におすすめ】比叡山坂本の門前町おすすめスポットを3つ紹介

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滋賀の観光名所の比叡山延暦寺。

天台宗の総本山で世界遺産にも選定された比叡山延暦寺の麓には、延暦寺の老僧によって構えられた里坊が数多く構えられていて、数百年前から変わらない美しい風景を演出しています。

古い寺院や緑豊かな自然が立ち並ぶこのエリア、のんびりと散歩をするには絶好の場所です。

 

あまりにもたくさんあるんで、

どこに行ったらいいんだろう?

と悩んでしまう人も多いかもしれませんね。

この記事では、そんな悩みに答えていきます。

 

今回は、門前町坂本のおすすめスポットを、紹介させていただきます。

おすすめスポットは全部で3ヶ所。

この記事を読めば、門前町坂本の魅力と訪れるべき場所が、すぐにわかるようになりますよ。

是非、比叡山に行く際の参考にしてみてください!

 

 

 

 

比叡山門前町 坂本へのアクセス方法

 

 

琵琶湖の西側、大津市の中心部から7kmほどのところの比叡山の麓に位置するのが、今回取り上げる坂本地区です。

 

比叡山坂本までのアクセスには、電車が便利。

京阪石山坂本線のびわこ浜大津駅から、坂本比叡山口行きの電車で終点下車。

所要時間は約15分です。

 

 

こちらが京阪石山坂本線の坂本比叡山駅です。

この駅を出て左に歩いていけば、緑あふれる坂本門前町の風景が広がっています。

 

JR線を利用していく場合は、京都駅からJR湖西線を利用して約15分。

比叡山坂本駅で下車して、そこから2番乗り場から発車する「坂本ケーブル行き」のバスに乗車してください。(バスは1時間に2本ほどです)

 

比叡山坂本駅から歩いていけなくもないですが、徒歩で20分で、急な登り坂を歩くのでかなり体力を消耗します。

バスまたはタクシーで行くのが正直無難です。

 

ちなみに延暦寺へ参拝に行く場合は、このバスはケーブルカーの坂本駅まで直接アクセスするので便利です。

ケーブルカーの情報を含め、バスの情報はこちらの記事を参考にしてください。

 

比叡山坂本 伝統的建物保存地区

通称日吉馬場と呼ばれる、坂本地区のメインストリートです。
美しい緑の草木と道の横を流れる小川のせせらぎが、訪れた人の心を癒してくれます。
春は桜、秋は紅葉が美しく、その季節には多くの人が押し寄せるこの道。
この通り沿いには、かって延暦寺の修行僧が滞在した里坊がたくさんあります。
安土桃山時代から江戸時代にかけて、延暦寺で厳しい修行をしてきた修行僧達の高齢化が進んだことで、修行僧達は比叡山の麓に里坊を建てて生活をするようになりました。
そのような関係から、この一帯は門前町として形成されていったのです。
里坊とは、延暦寺の僧侶の隠居所のことです。
道の横には、綺麗な小川が流れています。
比叡山から流れてきた水はとても透き通っていました。
さらに道の横には石垣が積み重なっています。
ここでは、その美しい積まれ方に注目してみてください。
これは「穴大衆積み」と言われる独特の石垣で、自然な石を削ることなく純粋に積み重ねた技法です。
現在の朝鮮半島から伝来されたこの技術で造られた石垣、耐震にも優れて崩れにくいことから、現代建築でもその技術が応用されているほど優れた技術とのこと。
昔からほぼ変わらない形で里坊が残っているこの坂本門前町は、1997年に国の重要伝統的建築物群保存地域に指定されました。
1200年近い歴史の息吹を気軽に感じることができる坂本地区は、色々な歴史の発見があるので一度は訪れるべき場所です。
というわけでここからは、皆さんに訪れて欲しい個人的おすすめの見所を3つ紹介します。

比叡山坂本おすすめスポット① 旧竹林院

かつては宿坊の一つであった旧竹林院では、写真のような美しい庭を見学することができます。
園内を回遊して回れる回遊式庭園で、その面積は3,300㎡と里坊の庭園の中で最大の大きさです。
庭園内には、2棟の茶室と四阿(あずまや)が広がって、山の地形を上手く利用した庭園になっています。
綺麗なコケが生えて、丘の上には小川が流れていました。
拝観料は、
大人 330円
小学生 160円

となっていて、上の写真の正面にある主屋の入口で拝観料を支払います。

 

 

主屋の1階と2階は、共に畳の部屋になっていて、見学者は自由に畳の上に座ったり寝転んだりできます。

 

部屋の奥の方にテーブルがありますが、ここにカメラを置いて庭園を撮影する人が多かったです。

上手く写真が撮れれば、インスタ映えは間違いなしですね。

ひろたか
ひろたか

実際に、写真をインスタに上げれば竹林院のアカウントから何だかの反応をいただけます。

ゆっくりくつろぎながら、静かに風や鳥のさえずりを聴いてるだけで、心が落ち着いてきます。

僕もあまりに居心地が良かったので、ついつい長居してしまいましたね。

こちらは主屋の2階です。

1階とは違う角度で庭園を見ることができます。
ここでも自由に畳の上に腰掛けることができるので、静かな雰囲気についつい長居してしまいそうになりますね。

 

 

2階から庭園を見るとこんな感じです。

庭園の奥の方まではっきりと見えますね。

 

庭園内は拝観料を払っていれば自由に散策も可能です。

ひろたか
ひろたか

茶室内は見学不可です。

大津市の指定文化財とされている茶室は、一般にも貸し出しが行われていて、茶会も開催することができます。

茶道の世界では有名な場所で、著名な茶道の家元や茶匠もここにやって来て、茶会を開くとのことです。

 

思わず時間の経つのも忘れるくらいの美しい庭園を持つ旧竹林院、延暦寺に行く前に是非訪れてみてください。

 

 

比叡山坂本おすすめスポット② 滋賀院門跡

 

天台宗の寺院でもあり、比叡山の里坊の本坊の1つでもあるのが、滋賀院門跡。
元々京都の北白川(銀閣寺の近く)にあった法勝寺が、この地に移転したことで建立したものです。

当時の後水尾(ごすいお)天皇から、「滋賀院」の名を頂いたくらい高い格式を持つお寺で、入口の石垣や外壁の美しさには、目をみはるものがあります。

 

里坊は坂本地区に数多く点在していますが、滋賀院門跡は、数ある坂本地区の里坊の中の本坊ということで別格の存在なのです。

少しわかりにくいところにありますが、坂本地区の宿坊を代表する寺院でもあるので、見ておいて損はありません。

 

ここでは拝観料を450円支払えば、庭園を鑑賞できます。

決して大きい庭園ではないですが、静かで緑が豊かな美しい庭園です。

 

 

本堂の横にある山道を少し登ったら、滋賀県の指定文化財にも指定されている慈眼堂がありました。

 

こちらは外観の見学しかできませんが、周辺に緑のコケと灯籠があってなんとも落ち着いた雰囲気を演出してくれています。

ちょうどこの日は、雨が降っていたので、緑色のコケがより輝いて見えました。

 

そしてこのお堂は、江戸時代の将軍徳川家康、秀忠、家光に仕えた慈眼大師の天海大僧正を祀っています。

有名な将軍の名前が出るくらい、権威性は抜群なのですが、まああまり観光客は多くなかったですね。

でもその分、ゆったり寺院を見学できます。

先にも記しましたが、初めて訪れる人にとっては、曲がり角が少しわかり辛いです。
でも道標は途中にいくつもあるので、迷うことはほぼありません。

 

ちなみに、滋賀院門跡の隣は比叡山中学のグラウンド。

部活の時間になると、生徒の掛け声が少しうるさくなります。

まあ、そこはご愛敬ですね。

 

比叡山坂本おすすめスポット③ 日吉大社

 

 

坂本門前町を代表する神社で、紅葉の名所としても有名なのがこの日吉大社です。

全国に3,800近くある日吉、日枝、山王神社の総本山で、大山昨神を祀る神社でもあります。

 

また、天台宗の護法神としても崇拝されていて、天台宗にとっても大事な存在なのです。

日吉大社の社務所には2匹の可愛い神猿がいます。

勝と書いて(まさる)と読むことから、勝負事の願いが叶う神社としても知られているので、必勝祈願の願掛けをする参拝者は多いです。

 

神社の建物の装飾など、猿にまつわるものは境内に多いので探してみるのも楽しいですよ。

 

地元大津市民にとっては、日吉大社は御祈祷の神社として有名です。

  • 交通安全(新車購入時のお払い)
  • 厄除け
  • 安産祈願
  • 商売繁盛

など様々なお願い事に対応しています。

拝観料は

大人 300円
小学生 150円

となっています。

日吉造という独特な建築構造が使われた、東西本宮本殿や宇佐宮を見学することができます。

境内はかなり広いので、時間に余裕を持って見学することをおすすめします。

 

静かで癒されるので、比叡山に登る前に是非立ち寄って見ましょう。

日吉大社 | 平安京の表鬼門鎮座 方除・厄除の大社 神仏霊場 滋賀県17番

まとめ

今回は、比叡山延暦寺の麓の坂本門前町のおすすめの見所を3ヶ所紹介させていただきました。

今回紹介した3つの見所は、

  1. 旧竹林院
  2. 滋賀院門跡
  3. 日吉大社

の3ヶ所です。

坂本門前町は、静かで緑と石垣が美しく、お寺の厳かな雰囲気も合わせて心が洗われる素晴らしいところ。

現地に行ったら、そのお寺の多さに、比叡山がどれだけ神聖な場所であるかを実感できます。

 

今回紹介した3つ以外にも、魅力的な場所はたくさんあるので、是非色々散策して見て、自分自身のお気に入りの場所を探して見てください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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