【現存する最古の駅舎】長浜鉄道スクウェアは見所満載の鉄道博物館でした

鉄道

このひろたかブログでは、これまで

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  • 比叡山坂本門前町
  • 彦根城

と滋賀県の名所をいくつか紹介してきましたが、まだまだ名所はたくさんあります。

 

滋賀県シリーズ第4弾は、滋賀県東部の長浜市にある長浜鉄道スクウェアという鉄道博物館を紹介します。
この博物館、日本の鉄道史で極めて重要な意味を持つ博物館だということをご存知でしょうか?

実はこの博物館の建物は、

日本最古の駅舎建物

という、歴史的価値の高い建物で、明治時代の雰囲気を味わえるようになっています。

この他にも、実物大の蒸気機関車と電気機関車の展示や、北陸本線の歴史を学べる貴重な資料もあり、大人から子供まで全ての世代の人に楽しんでもらえる施設です。

この記事を読めば、新たな鉄道の魅力を知ることができます。
そして、長浜へ観光に行く際の参考に少しでもなれたら幸いです。

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長浜鉄道スクウェア アクセス紹介

 

 

 

JR米原駅から、北陸本線の電車に乗って10分、長浜駅で下車して、その後西口から出て南方向へ徒歩4分ほどで到着します。
国の名所に指定されている慶雲館の向かい側が、博物館の入口です。

長浜駅は、普通電車が1時間に1〜2本ほど停車する他に、1日に6本ほど特急しらさぎ号が止まるというように、そこまで本数が多く思いません。

電車で行く場合は、1本逃してしまうとかなり待たされてしまう恐れがあるので、訪れる際はしっかりと計画を立てて行きましょう。

 

長浜鉄道スクウェア  旧長浜駅とは何か?

 

 

長浜鉄道スクウェアは、1882年に完成した旧長浜駅の駅舎を再利用した鉄道博物館です。

2022年現在、現存する駅舎としては日本最古の建物とされています。

 

明治時代の頃はまだ珍しかった洋風建築の建物だったこともあって、完成当初は多くの乗客が詰めかけたようです。
外壁のレンガや屋根の瓦、街灯ランプに明治の雰囲気を感じる、日本の鉄道史にとっても重要な位置をしめる建造物となってます。

その後1903年に、長浜駅は現在の場所に移転。
駅としてはわずか20年という短い稼働期間でしたが、明治を代表する鉄道遺産として、1958年に「鉄道記念物」として保存されるようになりました。

 

 

博物館内には、旧長浜駅に関する貴重な展示品がたくさんあります。

こちらは、旧長浜駅で使用されていた29器分岐器ポイント部です。

 

このポイントは、長浜駅の開業から60年近く使用され、劣化を免れたことで現役最古のポイントとして展示されています。

それまでイギリスから輸入してきたものを使用していたのですが、このポイントは国産の神戸製。

鉄道が日本にできて間もないのに、明治の鉄道人達は早くも国産のポイントを作ってしまったのです。
このことからも、日本の近代化のために1日でも早く鉄道産業を普及させようと必死だったことがわかりますね。

 

 

館内には、大人から子供まで鉄道の魅力を満喫できる展示物がたくさんあります。

  • 旧長浜駅車内の様子
  • 鉄道模型の展示
  • 北陸本線の開通から現在までの歴史
  • 実物の蒸気機関車と電気機関車の展示
  • 展望デッキ

と、小さいながら見所目白押しの博物館です。
大人も子供も童心に帰って遊べるので、じっくり見学して行きましょう。

 

長浜鉄道スクウェア 入場料

長浜鉄道スクウェアの入場料は、

大人 300円

小中学生 150円

となっています。
展示物が豊富だったので、これはお得な価格です。

開館時間は、午前9時〜午後5時まで(最終入場は午後4時30分)となっています。

 

長浜鉄道スクウェア  旧長浜駅舎内

 

 

入場料を支払って、最初に見学するのは旧長浜駅舎です。

ここは明治時代の旧長浜駅の駅舎内を再現した博物館で、当時の長浜駅の様子がはっきりとわかるようになっています。

 

 

こちらは、切符売り場の窓口です。
窓口の上にある時刻表と料金表は、当時と全く同じように再現されています。

ちょっとマネキンの表情が怖いのはご愛敬です。

 

 

左側に進むと、当時の待合室や駅員が仕事をする部屋が紹介されています。
上の写真は1等待合室で、1番良い車両に乗る人のための待合室でした。

 

 

ここは当時の駅職員が使用していた部屋です。
これらの部屋も、自由に見学することができます。

 

 

こちらの部屋は、駅長室です。
長浜駅の初代駅長で、後に東京駅の駅長も努めた高橋善一氏の写真と、当時着用していた制服が展示されています。

暖炉や扉など、当時の様子を鮮明に再現してあって、明治時代にタイムスリップした気分です。

こうして駅舎を見学し終わったら、改札口を通って

  • 長浜鉄道文化館
  • 北陸線電化記念館

を見学に行きましょう。

 

長浜鉄道スクウェア  長浜鉄道文化館

 

 

続いて紹介するのは、長浜鉄道文化館です。

こちらでは、鉄道おもちゃの展示や、電車の秘密をクイズ形式で紹介する子供向けのアトラクションがあります。
写真のように、2Fはテラスのようになっていて、テラスを1周するようにHOゲージの模型が設置されていました。

 

 

模型は、ボタンを押すと自動的に機関車が動く仕組みになっています。

 

 

一両の蒸気機関車がコトコト動く姿は、どこかユーモラスでした。

 

 

企画展ではありましたが、昔懐かしい鉄道のおもちゃが展示され、僕自身も懐かしい気持ちになれました。
鉄道文化館には、このような子供が楽しめるアトラクションが多数あります。

もちろん、大人向けの展示もありますので、ここからはそれを紹介していきましょう。

 

長浜鉄道文化館  北陸本線の歴史

 

 

こちらでは、北陸本線の開業から路線の延長、電化化といった現在に至る栄光の歴史を紹介しています。

1882年に長浜駅〜敦賀港駅の間で開業した、北陸本線に関する貴重な写真や資料が織り交ぜられていて、鉄道好きには必見の展示物です。

北陸本線開通時から、電化されて現在に至るまでの歴史が、貴重な写真や資料と共にわかりやすく展示してあるので、北陸本線が全通までの苦労をここで知ることができます。

順に紹介していきましょう。

 

長浜鉄道文化館  北陸本線の開業

 

 

 

明治時代になって、政府は鉄道を

  1. 新橋〜横浜
  2. 神戸〜大阪〜京都
  3. 京都〜敦賀

に敷くことを決定しました。
今でこそ福井県の敦賀市は北陸本線の途中駅の1つですが、明治時代の敦賀はロシアのウラジオストック行きの定期便が敦賀港から運行されるなど、物流や人流の面で重要な場所だったのです。

 

 

こちらでは、長浜駅が開業した1882年当時の鉄道の状況を紹介しています。
駅開業当時、日本にはまだ4路線しか鉄道は無かったのです。

当時、長浜から京都、大阪へは滋賀県の大津から琵琶湖を走る鉄道連絡船(太湖汽船)がJR琵琶湖線の開通する1889年まで運行されていました。

大津〜長浜を結ぶ鉄道は当時無かったので、この船は重要な位置を占めていたんですね。

ちなみに、この連絡船は日本で最初の鉄道連絡船です。
現在は、京阪電鉄と合併して「琵琶湖汽船」という京阪グループの1企業として、遊覧船を運行しています。
そしてこちらには、当時使用されていた連絡船の写真と模型が展示されています。
写真の人物は浅見又蔵。
長浜鉄道スクウェアの向かい側にある慶雲館を、明治天皇皇后陛下のお休みの場として私財を投じて建てたり、琵琶湖輸送や長浜港の整備に全力を尽くした長浜の資産家です。
彼がいなければ、あのような立派な駅は立てられなかったかもしれません。

長浜鉄道文化館  北陸本線の電化

 

 

ここでは、電化されて現在の姿に至るまでの北陸本線の歴史が紹介されています。

写真は、電化前に北陸本線で活躍していた蒸気機関車の写真です。
かなり多彩な蒸気機関車が使用されていたんですね。

 

滋賀県と福井県の境目の方には、急勾配の坂道があったことで、蒸気機関車での運行に限界が見えてきました。
鉄道が完成したことで、人や輸送の行き来も活発になり、新たな対策をねらなければならなくなって
きたのです。
1957年に田村駅〜敦賀駅までが交流電化で運転されるようになり、1962年には田村駅〜米原駅が直流電化で運転されるようになりました。
同じ路線で電化方式が違うので、田村駅〜坂田駅で直流から交流へ切り替えることのできる電気機関車を採用。
こちらでは、その時使用されてた電気機関車を紹介しています。
こちらは、北陸本線の交流電化についてと、大阪からやってくる新快速電車の長浜乗り入れにまつわる展示です。
長浜駅に新快速電車が乗り入れたのは、1991年のこと。
さらに2006年には敦賀まで新快速が運行されるようになり、ぐっと福井から関西への移動が便利になりました。
直流=電気が動線を流れる際に電流、電圧に変化が無い時
交流=電気の流れ方や電流、電圧の力が変化する時
こちらは、かつて長浜駅で使用されていたホーロー式駅名看板と、100年前に使用されていた時計です。
この時計、100年近く経ってもまだ現役で動いていて、今も正確に時を刻んでいます。
北陸本線の歴史を理解したら、隣にある建物に移動しましょう。

長浜鉄道スクウェア 北陸線電化記念館

長浜鉄道文化館の隣にあるのは、北陸線電化記念館です。
木造の巨大な建物の中には、かつて北陸本線で活躍した、
  • D51蒸気機関車
  • ED70系交流機関車
が展示してあります。
こちらが、「デゴイチ」の相性で親しまれたD51です。
1942年に製造されたこの機関車は、1970年の引退まで東北、東海道、中央、北陸線といった路線で活躍し、多くの鉄道好きに現在でも愛されてます。
引退後、長浜市で保存したいという市民の声が広がり国鉄から貸与されました。
貸与されてしばらくは、琵琶湖畔の豊公園に保存されてましたが、1995年に長浜駅近くに移転。
2003年にこの記念館の開業によって、現在の形で展示される様になったのです。
間近で見る車輪はかなりの迫力でした。
運転席も見学することができて、メーターなどに直接触れることもできます。
室内に展示してあるおかげでしょうか、保存状態は抜群でした。
右のED70系は北陸本線電化後に活躍した、日本で最初の60ヘルツの交流電気機関車です。
交流電気機関車であるというのを示すために、車体は赤色に塗られています。
1957年から1975年にかけて田村駅〜敦賀駅間の交流電化区間で使用されたこの機関車は、長らく敦賀駅の機関区に保存されてましたが、2003年の記念館のオープンに伴って復元作業が施され、この場所に展示されるようになりました。
こちらがED70系の運転席。
D51と同様、運転席に入って見学できます。
ED70系は、運転席に座って運転手気分を満喫することもできるのです。
アナログの計器が、鉄道ファンの心を鷲掴みにしてくれます。
機関車を横から見た写真です。
車輪などの保存状態は抜群で、蒸気機関車と同様に直接触ることができます。

北陸線電化記念館   展示物の紹介

 

 

両機関車の間部分には、長浜駅でかつて使用されていた道具が展示されています。

左にあるのが、同じ線路に2つの電車が走って事故を起こすことを防ぐための、タブレット閉塞です。

単線のローカル線で、行き違いの際に渡す通行証のようなもので、これを持ってないとその区間を通行できないという決まりになってます。

その隣にあるのが、切符を切る時に使うハサミです。
昔は、改札口に駅員さんが立っていて、ハサミで切り口を入れて切符を確認していました。

自動改札機やICカードが主流になった今、中々これを見る事は無くなってしまいましたね。

他にも、運転士が使用する時計も展示されています。

 

その隣には、同じく長浜駅で使用されていた配車灯やガスランプ、記念メダルやワッペンが展示されてました。
こちらもなんだか、懐かしい気持ちになれますね。
記念館の壁に目を移すと、これまた鉄道ファンが泣いて喜ぶ展示を見つけました。
下にあるランプは貨物列車の尾灯、上にあるのは国鉄時代に使用されていた行先表示板です。
現在は伊勢鉄道となった三重県の旧伊勢線、米原〜金沢間を結んでいた急行くずりゅうや、つるぎ、北陸といった往年の列車の名前もあって、古くからの鉄道ファンにはたまらない展示物と言えるでしょう。
北陸線電化記念館には、この他にも面白い展示があります。

北陸線電化記念館  東海道本線の紹介

 

 

記念館の壁には、このように東海道本線の全駅の紹介と、明治時代の開業時の貴重な写真が一挙に展示されてました。

また、それぞれの駅が鉄道唱歌のどの部分で歌われているかを、歌詞付きで紹介しています。

鉄道唱歌は、66番まで歌詞がある日本で2番目に長い曲です。

 

 

 

東海道線ということで、もちろん僕の地元静岡駅も紹介されていました。

滋賀県で静岡駅や清水駅、はたまた安倍川の写真を見るのも中々不思議な感じです。

 

 

こちらでは、昔懐かしいお茶を販売する時に使用していた急須と、駅弁が展示されてました。
昔お茶はこのようにして販売されていたんですね。

 

 

こちらでは、これまで琵琶湖で活躍した遊覧船を、模型で紹介していました。

さらに壁には、新幹線に関する豆知識が掲載されていて、新幹線の秘密がわかります。

 

機関車だけでなく、多くの展示物があるので、思わず長居してしまう北陸線電化記念館。
十分に堪能しましょう。

 

長浜鉄道スクウェア 展望デッキ

 

 

北陸線電化記念館の入口付近には、2階へと続く階段があります。
機関車を見終わったらそこを登っていきましょう。

2階に上がると、記念館の内部と機関車を上から眺めることができるようになってます。

 

 

記念館の2Fには、もう一つの見どころが。
2Fの北陸本線側にはこのような展望デッキがあって、北陸本線を通る電車を見て楽しむことができます。

 

 

展望デッキから見た、長浜駅を発車する新快速電車です。
電車の通る本数は少ないですが、運が良ければ特急しらさぎが速いスピードで通過するのを見ることができます。

デッキと線路の距離が結構近く感じるので、ここから見ると中々の迫力でした。

ひろたか
ひろたか

テラスは狭いので、譲りあって利用しましょう。

まとめ

今回は、滋賀県の長浜市にある長浜鉄道スクウェアの見どころを色々紹介してきました。

明治時代に建築され、現在まで大事に保存されている旧長浜駅舎や、

  • 北陸線の歴史を知れたり子供と鉄道に親しむことができる長浜文化鉄道館
  • 北陸線で活躍した2体の機関車を間近で見ることができる北陸線電化記念館
と充実した展示で、しかも300円の入場料で楽しめるのですからコスパの良い観光地といえます。
鉄道を好きな方もそうでない方でも、きっと楽しめる施設なので、滋賀にお越しの際はぜひ訪れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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