【鹿児島散策におすすめ】カゴシマシティービューで気ままに観光しよう

九州

こんにちは、ひろたかです。

南九州最大の都市である鹿児島県鹿児島市は、西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬といった幕末期の日本史に欠かすことのできない人物のゆかりの地ということもあって、市内には観光の見所がたくさんあります。

観光で効率よく名所を回るには、バスをうまく利用しながら移動することが大切ですよね?

特に、初めて来た人にとっては、バスの路線図を1から調べるのは、なかなか大変です。

でもご心配なく!

鹿児島市では、「カゴシマシティービュー」という鹿児島市交通局が運行している市内中心街を廻るお得な循環バスがあります。

市内の主要な観光名所をほぼ全てカバーしているので、このバスに乗ってしまえば迷うことなく目的地に到着出来て大変便利です。

この記事では、

① 国内36都道府県訪問
② 訪れた国は25か国
の僕が、カゴシマシティービューでアクセス出来る鹿児島市のおすすめ観光地を4つ選んで紹介します。
1日あれば4カ所全て回れてしまうので、是非鹿児島市に行く際は参考にしてください!

かごしまシティービューの概要と1日乗車券について

鹿児島中央駅を起点に、市内の観光地をぐるりと回って鹿児島中央駅に戻ってくる循環バスで、1周約80分で結んでいます。

8時30分から17時30分まで30分間隔で運行されていて、料金は大人190円、子供100円となっています。

何回も乗車するのであれば、1日乗車券を使うのが断然お得です。

大人600円、子供300円

  • かごしまシティービュー
  • 鹿児島市電
  • 鹿児島市バス

に1日乗り放題です。

南国交通、鹿児島交通、町巡りバスには使用できません。

観光施設での入場料割引が出来るパスポートも付いていて、施設入館料が多少割引になります。

購入は、市内の観光案内所やバス車内で購入可能です。

http://www.kotsu-city-kagoshima.jp/tourism/sakurajima-tabi/

シティービューで行く鹿児島の名所① 維新ふるさと館

 

 

鹿児島中央駅からバスに乗って最初に到着するのが、この維新ふるさと館です。

明治維新の時代に活躍した、鹿児島にゆかりのある偉人に関しての展示が豊富で、歴史好きの人には是非訪問すべき施設です。

入場料

大人300円 子供150円 一日乗車券を見せて 大人240円 子供120円
館内には、西郷隆盛や大久保利通の生涯を綴ったて貴重な展示品が公開されています。
こちらは、天璋院篤姫に関する展示になっています。
写真にある十二単は、大河ドラマ「篤姫」、「西郷どん」で実際使用されたものです。
地下1階には、維新体感ホールという劇場があり、ロボットを使って幕末の歴史のドラマを上映しています。
上映時間約20分ほどで、薩摩の歴史をわかりやすく解説するので、時間のある方は是非。
維新ふるさと館の周辺は、薩摩藩にゆかりのある人物の誕生地の史跡が多く、維新ふるさと館の駐車場の向かいには西郷隆盛や大久保利通の誕生地の史跡がたくさんありますよ。
ふるさと館から高見橋の方に歩いていくと、立派な大久保利通の像があります。
甲突川のほとりは、維新ふるさとの道と呼ばれていて、写真のような学校として使用された建物が現在も保存されています。
幕末の時代に思いを馳せながら歩いてみるのもいいかもしれませんね。

かごしまシティービューで行く名所 ②薩摩藩ゆかりの城山町 

 

鹿児島市役所近くの磯街道沿いには、薩摩の歴史にまつわる史跡がいくつかあります。
その代表的な存在が、西郷隆盛像です。
鹿児島の象徴ともいえる銅像ですね。
上野の銅像と比べると、少し強面の表情をしていました。
この磯通り沿いには、他にも見ておくべき史跡があります。
今から3つ紹介していきましょう。

城山町周辺の見所  照国神社

薩摩藩11代目藩主、島津斉彬の業績を称えるために創建された神社で、斉彬は総氏神としてこの神社に祀られています。
写真のように、入り口には立派な鳥居が立っています。
鹿児島市民にとっては、初詣のスポットとしても有名な神社です。
神社の境内には、島津斉彬と忠良、久光といった歴代薩摩藩主の銅像もあります。

城山町周辺の見所  西南戦争の銃弾の後

現在の国立病院機構鹿児島医療センターのある所は、明治時代には私学校が建っていました。
明治18年の西南戦争の末期には、この地で政府軍と西郷軍の間で、城山の戦いと呼ばれる熾烈な戦いが繰り広げられ、その際政府軍が放った多数の銃弾が、私学校を狙って石垣に撃ち込まれたのです。
その銃弾後は、西南戦争から144年たった今でも、このように生々しく残っています。
実際見てみると、かなり深い所まで窪んでいました。
歴史を伝える意味でも、重要な史跡なので、見逃さないように!
私学校とは、1874年に西郷隆盛によって創設された陸軍士官養成を目的とした学校のことです。
この銃弾後は、次に紹介する鶴丸城跡の向かいにあります。

城山町の見所  鹿児島城(鶴丸城)跡と御楼門(ごろうもん)

鹿児島城は、1601年に島津家久によって建てられた城です。
城の屋根の形状が鶴の形のように見えた事から、別名「鶴丸城」と呼ばれています。
1874年に城は火災で消失。
現在は本丸のあった場所に、鹿児島県歴史資料センター黎明館や県立図書館等があり、鹿児島の文化発信の拠点となっています。
上記の写真は、御楼門です。
高さ幅共に20メートルあり、大きさとしては国内最大級の城門とされています。
この門は、1873年の火災で城と共に消失してしまいましたが、2020年に再建され見事な城門が復活しました。
ちなみに、門をくぐってすぐの所にある広場には、天璋院篤姫の銅像があります。

かごしまシティービューで行く名所③ 城山公園

先程紹介した照国神社の裏にある、標高150メートルの山からは、鹿児島市内と桜島、錦江湾を一望できる展望台があります。
ここは1877年の西南戦争最後の戦いでも知られる城山の戦い」の激戦地となったことでも知られていて、近くには西郷隆盛が死ぬまでの最後の5日間を過ごした西郷洞窟や、西郷終焉の地もあって、日本史好きな方にも必見な場所です。
西郷洞窟の前には、かごしまシティービューのバスも止まるので便利です。
展望台から見る桜島は美しく、錦江湾とのコントラストは芸術品です。
桜島は常に火山活動を続けている活火山で、日によって違う姿を見せています。
鹿児島にいると、桜島の様子を確認するのが日課みたいになりますね。
この日は、火口からガスが多く出ていました。
夜には、光り輝く美しい夜景を見ることが出来ます。
毎週土曜日と長期休みには、かごしまシティービューの夜景鑑賞バスが、鹿児島中央駅発19時、20時に運行していて、城山公園へも結んでいきます。
車以外で夜にアクセスするのは危険なので、これはありがたいですね。
展望台までは、かごしまシティービューでアクセス出来ますが、遊歩道を歩いてアクセスすることも可能です。
照国神社の裏と、鹿児島城裏側から30分ほど登って行ってたどり着きます。
地元の人は、ウォーキングやランニングコースとして利用する方が多いみたいですね。
城山公園は、約3万年前の桜島の大噴火で発生した火砕流によってつくられた山です。
学生の頃地理で習ったシラス大地というのは、この場所の事です。
城山には、巨大な樹木や約600種類のシダ植物が生えていて、自然の宝庫という一面も持っています。
展望台からの景色も素晴らしいですが、豊かな自然も必見です。

かごしまシティービューで行く名所④ 名称仙巌園と尚古集積館

1658年に、薩摩藩19代目藩主の島津光久によって建てられた島津家の別邸です。
眼下に桜島と錦江湾を見渡せる場所に、5万平方メートルもの敷地を誇る庭園で、とにかく広いです。
じっくり回るには、3時間以上かかりますので、時間に余裕を持って見学しましょう。
庭園から見える錦江湾と桜島は、最高に美しいです。
庭園の真横には、JR日豊本線が走っています。
ここからは、仙巌園の見所を簡単に解説していきます。

仙巌園見所その1  尚古集成館

薩摩藩28代目当主島津斉彬は西欧諸国に対抗するために、富国強兵を推進して、近代産業を発展させて軍事力の増強に務めました。
その中心となったのが、仙巌園の隣に建てられた集成館です。
ここは、仙巌園内の反射炉跡と、近くにある旧鹿児島紡績所技師館と並んで、明治日本の産業革命遺産に指定され、2015年ユネスコの世界遺産に登録されました。
現在は博物館になっていて、反射炉についてや、工場内で使用されていた機械、島津家の歴史や薩摩切子の展示を見ることが出来ます。
館内は写真撮影NGです。

仙巌園見所その2 反射炉跡地とおすすめスイーツ

仙巌園の入り口の近くにある反射炉跡です。
大砲の鋳造をするために建てられ、その全長は約20メートルくらいあったとの事。
反射炉跡の隣にあるのは、世界遺産オリエンテーションセンターです。
薩摩藩を中心とした日本の近代化の歴史を学べる施設で、館内には反射炉の模型が展示されていて、当時の面影を感じる事が出来ます。
ちなみに、ここから庭園までは、お土産店が軒を連ねています。
僕のおすすめは、安納芋のソフトクリームです。
こちらのサツマイモのような色をしているのが、安納芋のソフトクリームです。

味はサツマイモの甘さが残る、上品な味わいでした。

仙巌園見所その2 御殿

仙巌園と同じく、1658年に島津光久によって建てられたもので、幕末には国内から訪れた要人達をおもてなすための施設として使用されました。
長年島津家の邸宅として使用され、庭や豪華なコレクションから島津家の暮らしぶりを伺うことができます。
これは薩摩焼蓋付壺です。
ロシア皇帝に即位したニコライ2世によって送られました。
海外からは他にもイギリスのエドワード2世も訪れたとの事。
国内では天璋院篤姫や勝海舟もここを訪問していたとの事です。
島津家の力がどれだけ大きかったのか、よく分かりますね。
中庭も美しいですね。
季節が冬ということもあって、紅葉の色もよく映えています。
この豪華な内装の部屋は、謁見(えっけん)の部屋といいます。
来客者との面会用に作られた部屋です。
テーブルの上には、綺麗な装飾品が施され、この部屋へのこだわりを感じさせます。
この立派なソファーとテーブルが置かれた部屋は披露の間といいます。
島津家に贈り物が届いた時に、それを披露する場所として使われた事から、こう言われています。
他にも、台所や風呂場など、島津家が御殿内でどのような生活をしていたのか?というのもわかって興味深い場所です。
入場の際は、仙巌園の通常入園料とは別に500円が必要になります。
その場合は、受付で支払うことが出来るので、スタッフに申し付けてください。

仙巌園見所その3  広大な庭園

仙巌園はとにかく広いです!
その広大な庭園には、見所が沢山ありますが、この記事では仙巌園の庭園の風景をいくつか紹介します。
こちらは鶴行燈です。
島津斉彬はこの鶴行燈を使って、ガス灯を如何にして造るかということを、連日この場所で考えてたとの事。
鹿児島の街を、ガス灯で明るくしようと考えた斉彬でしたが、それを実現する事なく亡くなってしまいました。
この行燈には、日本を発展させたいという斉彬の思いが詰まっているのです。
仙巌園の正門です。島津忠義によって建てられたものです。
建材には樟(クス)を使用しています。
門の上の方には、島津家の家紋である丸十紋が装飾されています。
正門からは入場は出来ません。
島津家が住んでいた当時の正門です。
なんとも風流なここは、曲水の庭といいます。
江戸時代に造られ、1959年に発掘されたこの場所。
毎年4月には、曲水の宴が行われます。
これは、参加者が池の周りに座り、酒杯を川に浮かべて自分の前を通り過ぎる前までに詩歌を読んで、杯を取って飲んでから次の人に向けて杯を流すという奈良時代からあった貴族の行事です。
最後にこちら、獅子乗大石灯籠です。
仙巌園の中で、最も大きい行燈との事。
行燈の上に乗っているのは獅子で、空から降りてきて、桜島を見たいからふっと後ろを振り返ったという様子を表しています。
今回紹介した仙巌園は、NHKの大河ドラマ「西郷どん」のロケ地としても多く使用されました。
ドラマを見ていた人にとっては、「あっ、あの場所!」とテンションが上がるのは間違い無いです。

仙巌園 入場料

庭園、尚古集成館、御殿
大人、高校生以上  1,500円
小中学生      750円
庭園、尚古集成館
大人、高校生以上  1,000円
小中学生      500円

まとめ

今回は、かごしまシティービューバスで行ける鹿児島市のおすすめ観光名所を紹介しました。
鹿児島市内の観光地に関しては、ほとんどこのバスでカバーしていますので、市電とうまく合わせながら移動すれば、問題ありません。
今回の記事では、
維新ふるさと館
城山町(照国神社、西郷隆盛像、西南戦争銃弾跡、鹿児島城跡)
・城山公園
・仙巌園・尚古集成館
の4ヶ所を紹介しました。
鹿児島には、魅力的なスポットや美味しい料理が沢山あって、1回行くだけでは物足りないくらい面白い街です。
今回紹介したスポットは、あくまでもごく1部。
是非1度鹿児島に行って、自分独自の面白いスポットを見つけみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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