2020年11月、金谷〜千頭を走る大井川鉄道に35年ぶりに新駅が開業しました。
その名は、「門出駅」です。
この門出駅に隣接する形で、新たな商業複合施設「KADODE OOIGAWA」がこの度オープンしました。
オープンから間もなく1年近くが経ちますが、連日多くの観光客が訪れています。
この施設は、島田市、大井川鉄道、地元の農業組合、中日本高速道路という4つの組織が中心になって建てられた「緑茶、農業、観光の体験型フードパーク」です。
地元名産の野菜や果物などが買える市場や、お茶について学べるアトラクション、地元で取れた野菜を利用したレストランなど、見所に溢れたフードパークです。
今回この記事では、KADODE OOIGAWAの楽しみ方をそれぞれのパートごとに解説しています。
一度訪れてみたいと思ったなら、是非参考にしてください!
目次
KADODE OOIGAWAのアクセス方法
KADODE OOIGAWAのアクセスは、とても便利です。
車の場合
新東名高速道路の島田金谷インターで降りてすぐの所です。
金谷方面には、静清バイパスのインターもあるので、そこからもアクセス可能。
公共交通機関の場合
大井川鉄道の「門出駅」で下車してすぐ目の前です。
普通電車のみの停車で、SL急行は停車しません。
近年、利用者の減少によって大井川鉄道のダイヤは減少しています。
電車で訪れる場合は、時刻表をしっかり確認してから出かけましょう。
この他に、JR金谷駅からコミニュティバスが運行されてますが、1日5本だけの運行になっています。
なので、時間を気にせず楽しみたいなら、車での来場が現実的ですね。
TOURIST INFORMATION おおいたび
門出駅に併設されている川根、島田地区の観光名所を紹介する案内所です。
最初に紹介するのは、こちら。
門出駅に併設されている観光案内所で、島田、金谷、川根地区の観光名所の案内や地域の物産を販売している施設です。
写真にあるのは、手書きのチョークで書かれた大井川鉄道の沿線紹介の地図。
「大井川でやるべき100のこと」と明記されていて、大井川周辺の見所が番号で記されています。
その番号を元にして、地図の下にあるカードを取ってみましょう。
カードには、その見所の詳細が書いてあります。
そこから自分が行きたい場所のカードをまとめて、オリジナルパンフレットを作れるようになっている仕組みです。
この地図では有名な観光地だけでなく、個人経営の小さな食堂を紹介したカードもあるので、意外な発見があるかもしれませんよ。
もし1泊以上大井川周辺の観光を楽しむなら、是非ここに行っていろんな情報を得て行きましょう。
お土産も豊富に売っています。

ここでは、蛇口から緑茶が出てきてそれを飲める体験ができます。
ちなみに島田市の小学校4校と中学校2校では、蛇口がらお茶が出てくるとのこと。
KADODE OOIGAWA レストラン「Da Monde(だもんで)」

大井川鉄道に新たにオープンした門出駅。
その門出駅に隣接するようにして、レストランがあります。
その名は「Da Monde」
こちらがレストラン内部です。
オープンしたばかりなので内装は綺麗で、天井の木の温もりを中心に落ち着いた感じでした。
写真の右奥には、大井川鉄道門出駅のプラットホームがあり、食事をしながらプラトホームに到着っする電車を眺める事ができます。
営業時間
ランチの時間制限は90分です。
料金
こちらのレストランのおすすめは、何といっても地元で生産された野菜をふんだんに使用したサラダです。
このような新鮮な野菜を使った創作料理が用意されていて、これだけ食べても十分にお腹いっぱいになれるほどの充実ぶり。
カロリーも低く、体にやさしいメニューが並んでいました。
その他に、バイキング形式で
- カレー
- スープ
- ドリア
- 唐揚げ
といった定番のおかずも楽しめます。

ランチバイキングを注文の際は、メインディッシュとしてパスタかピザのどちらかを必ず注文する仕組みになっています。
今回僕は、シンプルなポロネーゼパスタを、同行した母は照り焼きチキンピザを注文しました。
炭水化物ということで、かなりお腹にたまりやすい料理ということから、

ボリューム多そうだからバイキング料理食べられないんじゃないのかな?
と心配になるかもしれませんが、心配する必要はありません。
ピザは、小さめの長方形サイズを4等分したスタイルで、パスタは写真にもあるように、そんなに量は多くありません。
写真で紹介した料理以外にも、パスタとピザはありますのでお好みの味を選んで楽しんでください。
食後には、アイスクリームのデザートがあります。
こちら味の組み合わせは自由です。
ドリンクコーナーには、
- コーヒー
- 紅茶、
- ソフトドリンク
とありますが、おすすめは川根で採れた本山冷茶です。
何杯でも飲めるので、訪れた機会にたくさん飲んで静岡茶の素晴らしさを実感してみてください。
そして、
最初にも書いた通り、このレストランは大井川鉄道門出駅の目の前です。
大井川鉄道といえばきかんしゃトーマス号を中心としたSLが有名ですよね?
レストランでは、SLの通過時刻が近づくと通過を知らせるアナウンスが流れ、専用デッキに出てSLの通過を見る事ができます。
運よく訪れたのは週末のSL運行日。
また時間帯にも恵まれたので、専用デッキからSL急行を撮影することができました。
SLの方も、新駅の存在を意識してか少しゆっくり目に門出駅を通過しましたね。
おそらくSL側のアナウンスで、
「門出駅にいる人に手を振りましょう!」
とアナウンスされていると思うので、SLの乗客に手を振ってあげましょう。
なんともいえぬ不思議な一体感が生まれます。
この日は、普通の蒸気機関車での運行ですが、きかんしゃトーマス号の運転日の時は、大変な混雑が予想されます。
このようにSLを見ながら食事ができる「Da Monde」。
是非時間を作って食事を楽しんでいきましょう。
KADODE OOIGAWA マルシェ
今度は、道路を渡って門出駅の反対にある建物に行ってみましょう。
この広大な食品売り場は、「マルシェ」。
「静岡県下最大級の売り場面積」が売りで、大井川流域で採れた野菜を販売する農産物直売所です。
このような道の駅スタイルの野菜直売所は、静岡県下にたくさんありますが、間違いなくここはその中でもトップクラスの品揃えと言えます。
少しだけどんなものが売っているか見ていきましょう。
こちらはロマネスコというブロッコリーの見た目をした、カリフラワー味の野菜です。
以前僕も知り合いにもらって食べたことがあります。
サンゴ礁みたいな変わった見た目ですが、食べてみると歯応えがあってとても美味しい野菜。
個人的に1番のおすすめの野菜です。

ロマネスコは、先程紹介したレストラン「Da Monde」でも野菜バイキングで食べることができますよ!
こちらの緑が美しいキャベツは1個120円〜130円くらいで買えます。
バーコードの所には、生産者の名前が書かれていて、誰によって生産されたのかが一目でわかるようになっているのでそちらも要チェックです。
こちらは大根。
かなりサイズがでかい!
といった感じでたくさんの野菜や果物が売られていて、ただ見ているだけでも飽きることはありません。
野菜や果物だけでなく、肉や魚も揃っているので、晩ご飯の食材を揃えるにもベスト。
マルシェの隣にはフードコートもあるので、休憩や食事をするのにもちょうどいい感じです。
KADODE OOIGAWA 緑茶体験ゾーン
マルシェの隣には、このような緑の柱がいくつも並んでいて、なんだか不思議な光景が演出されていました。
この特徴的な柱は、MANDARA茶柱と呼ばれるもので、お茶の茶柱をイメージした計16本の柱です。
「蒸し具合」と「火入れ」を段階的に組み合わせた計16種類のお茶の味を紹介しています。
柱には味だけでなく、
どんな時に飲んだらいいのか?
という説明も詳しく書かれていました。
他にも、
- どこで飲んだらいいのか
- この味が好きそうな性格
みたいな事が、ちょっとユーモアを交えて書いてあります。
KADODE OOIGAWA 緑茶B.I.Y.スタンド
ここでは、茶柱に書かれていた計16種類のお茶を、実際に飲んで体験することができます。
まずこの自販機で、ボトルを買ってから自分の飲みたい味のお茶を選んでください。
受付で券を渡すと、このようなボトルが渡されます。
僕はアイスを選んだので、ボトルに氷が入っていました。
ここではお茶をティーバックから自分で作れるようになっていて、写真にあるような手順に従ってお茶を作ります。
備え付けてあるデカンタに蛇口からお湯を注いで、ティーバックを入れてお茶を作るという至ってシンプルなやり方です。
くれぐれも、自分が選んだお茶の位置を間違えないようにしましょう。
これで、出来上がりです。
ボトルはお土産で持って帰る事ができますので、思い出として自宅でも使用可能です。
KADODE OOIGAWA 緑茶体験ツアーズ
なんとも個性的な外観のこちらは、入場料500円で緑茶ができるまでのプロセスを体験しながら学べる施設「緑茶体験ツアーズ」です。
茶畑で摘まれたお茶がどのようにして店で売られているようになるのかを、
- 蒸す
- 揉む
- 火入れ
という3つの過程を見て体験できるツアーです。
ツアーに行く前に、緑茶の色をしたポンチョを着用してから入場します。
見学終了後には、味の違うお茶をそれぞれ試飲して、
お茶の味の違いとはなんなのか?
ということを学んだりできます。
写真は試飲スペースですが、茶工場や昔の輸入用お茶ラベルを、おそらく黒ペンだけで描いたイラストが綺麗に映えていました。
記念撮影するにもおすすめのスポットです。
大井川鉄道合格駅 (五和(ごか)駅から駅名変更)
KADODE OOIGAWAの施設とは違いますが、この機会に門出駅の開業と同時に駅名が改称された、合格駅について紹介します。
「門出」と「合格」なんとわかりやすく、縁起のいい名前なんでしょう。
駅名看板も、めでたい感じになっています。
長年この駅は、五和(ごか)駅という名前で親しまれてきました。
元々5年ほど前から地域住民が駅名の「ごか」という響きが「合格」に似ていることから、「縁起の良い駅」としてPRをしていたとのこと。
今回実際に訪れてみましたが、駅舎に装飾が施されたり、駅周辺の歴史を学べる写真が展示してあ里ました。
地域の有志の人たちによって作られたこれらの展示物。
本当に地元の人達に大切にされている駅というのがよく分かりますね。
合格駅という名前から、駅舎内には合格祈願ができる合格地蔵尊があります。
駅舎は木造。昭和の雰囲気をそのまま残した感じです。

大井川鉄道には、このようなレトロな木造駅が多いので要チェック!
写真の左側にあるのが、合格地蔵尊です。
小さな地蔵尊ですが、受験合格だけでなく、交通安全や商売繁盛も効果があります。
訪れた際はお祈りしていきましょう。
ちなみに大井川鉄道では合格駅にちなんで、受験シーズンに合わせるように合格駅と門出駅の記念乗車券を販売しています。
合格駅〜門出駅までの片道切符と入場券をセットにしたもので、最初の方で紹介したTOURIST INFORMATIONおおいたびで販売しています。
まだ今年の詳細は決まってませんが、とても縁起が良さそうなので、買ってみるのもいいかもしれません。
こちらは合格駅のプラットホーム。
柱やベンチにも味があって、映画やドラマのロケでも使えそうですね。
無人駅なので自由に入る事ができて、撮影も自由にできます。
しばらくすると、大井川鉄道の普通電車がホームに姿を現しました。
大井川鉄道は、昔大手で使用していた古い電車を利用しています。
写真の電車は、元々関西の南海電鉄で走っていた車両です。
なんとも縁起の良さそうな合格駅。
門出駅から歩いて約10分ほどで到着するので、時間があったらぜひ訪れてみてください。
なんかいいことあるかもです!!
まとめ
今回は、島田市の大井川鉄道新駅「門出駅」のところに2020年オープンした、KADODE OOIGAWAを取り上げました。
今回この記事では、
② TOURIST INFORMATION おおいなび
③ レストラン 「Da Monde」
④ 地元の野菜、果物が買えるマルシェ
⑤ 緑茶体験ゾーン
⑥ 合格駅
という計6つのスポットを紹介しました。
KADODE OOIGAWAも門出駅、合格駅とも、島田市や大井川鉄道などの地元関係者の本気があちらこちらから伝わってくる、魅力的な商業施設でした。
ここを訪れてみれば、川根、島田地区の魅力が全部わかります。
大井川周辺を訪れる機会があったら、ぜひ訪れてみてください!
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!