【廃校を再利用】ふじのくに地球環境史ミュージアムで静岡の自然と環境を学ぼう

静岡ガイド

せっかく静岡に遊びに行くんだったら、ちょっと変わったところに行ってみたい!

 

この記事では、こんな要求に答えていきます。

 

静岡には多くの観光地がありますが、静岡市の中でも今1番個性的で注目すべき観光名所があります。

駿河区にあるふじのくに地球環境史ミュージアムという、元高校の校舎をリノベーションした新しいタイプの博物館です。

2016年にオープンしたふじのくに地球環境史ミュージアムは、

  • 学術の振興
  • 生物教育の普及
  • 県民の生涯学習

を目的した博物館で、静岡の多様な生物や自然の成り立ちを学ぶことができます。

  • 生物学が好きな人
  • 高校時代の校舎を使用しているので、学生時代を懐かしんでみたい人

特にこのような人にはおすすめのミュージアムです。

この記事では、ふじのくに地球環境史ミュージアムの常設展を、館内のエリアごとに紹介していきます。

 

展示手法が面白く、個性的なミュージアムでしたので、この機会に知っていただけたら嬉しいです!

 

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム  旧静岡県立静岡南高校の面影

 

 

まず最初に、この写真を見てください。

手前にある野球のグラウンドといい、どう考えても学校の校舎ですよね?

 

さらにこの写真。

この外見、どうみたって学校の建物だと思いますよね?

 

この建物が実は、ふじのくに地球環境史ミュージアムなんです!

 

こちらの建物は、2013年までは県立静岡南高校の校舎として使用されていました。

 

ふじのくに地球環境ミュージアムは、廃校になった高校の校舎をリノベーションして作られた、日本でも大変珍しい博物館です。

 

 

グラウンドは、半分駐車場になっていますが、一部はそのまま残っていて、週末には少年野球の試合などで使用されています。

左側の建物は、南高校の頃に使用されていた部室です。

扉には鍵が掛かっていて、中の様子を見ることはできませんが、扉の上には

  • サッカー部
  • 野球部

というネームプレートが今も残されていました。

 

校舎の裏側には、こんな建物も残されていました。

左側は、生徒の自転車置き場。

右側にある建物は体育館です。

 

いずれも立ち入り禁止になっていますが、静岡南高のOBの人達や当時を知る人にとっては、懐かしい気持ちになること間違い無しです。

こちらが博物館の入口です。

僕はこの入口を見て、

ひろたか
ひろたか

学校職員の入口じゃん!!!

と一目でわかりました。

僕は南高校の卒業生ではありませんが、この雰囲気、学生の時に戻ったような感じがして、思わずウキウキしてしまいましたね。

 

館内も、元々教室だった部屋を展示室や実験室に改装して有効活用しています。

訪れた時は、展示品だけでなく建物にも要注目です。

ひろたか
ひろたか

一般公開されているのは旧南棟です。旧北棟は標本など、展示物の収蔵庫として使用されています。日が当たると収蔵品に悪影響が及ぶため、その部分はカーテンが閉じられて、中を見ることはできません。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 無料展示室

 

 

出入口はこんな感じで、いかにも昔下駄箱が置いてあったような雰囲気がありますね。

ここにチケットを売る窓口があって、入場の際はここでチケットを購入します。

ひろたか
ひろたか

このチケット売り場の事務所、おそらく南高校時代も事務所として使用されていたと思われます。

なお、入口の前にある展示室と、階段を上がってすぐにある図鑑カフェは無料で入場できます。

図鑑カフェは後で紹介するとして、無料展示室を紹介していきましょう。

 

出入口の前にある展示では、地球環境とは何か?を映像装置で紹介した展示です。

簡単に言うと、このミュージアムのコンセプトを伝える場所ですね。

 

目の前には元高校の校舎ということでの演出なんでしょうか、机と椅子が置かれてました。

机と椅子は、これから向かう他の展示室でも、展示品を上手く見せるための脇役として、有効利用されています。

ひろたか
ひろたか

この場所は、南高校の頃は応接室と校長室があった所でした。

 

もう一つの無料展示室では、静岡がいかに気候や地形といった自然に恵まれているのかを解説しています。

山や海といった素晴らしい静岡の自然の紹介や、その自然環境を活かした静岡の産業を紹介していて、そこからはいかに静岡の自然が生活に豊かな恵みを与えているか、というのががわかるようになっていました。

無料展示室を見終わったらスタッフにチケットを見せて、博物館内部に入っていきます。

ここから、有料の展示室を見ていきましょう。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 1階展示室

有料ゾーンの入口を通過すると、教室として使用していた部屋をリノベーションした展示室が3つあります。

最初の展示室は、ふじのくにの海と称した部屋で、駿河湾に生息している水生生物を紹介しています。

 

深海に住む生き物から、浅瀬に住む生き物までを写真のように机や椅子を上手いこと利用して展示していました。

最初、机とはわからないくらい精巧に作られていましたね。

レプリカで作った生き物や、実際の生き物のホルマリン漬けにしたものもあり、種類は豊富です。

駿河湾が、どれだけ海の幸に恵まれているのかが、よくわかる展示になっています。

 

 

お次の展示室には、静岡の陸上に住んでいる生き物を紹介しています。

展示室の真ん中には、食物連鎖のシステムを、生き物の剥製と点線を使って説明している展示がありました。

 

全ての生物は、食べたり食べられたりして繋がっています。

どのようにして、繋がっているのかを視覚でわかりやすく紹介しているので必見です。

そしてよく見てみると、ガラステーブルの下には理科室で使うような椅子がありました。
最初の展示室の机を重ねた演出といい、こうした工夫はミュージアムのあちらこちらで見ることができますので、チェックしてみましょう。

 

 

鹿や狸、イタチやキジの剥製の展示です。

今にも動き出しそうなくらい、リアルなクオリティーに驚いてしまいました。

 

 

 

ここでは、縄文時代から現代に至るまで、人間と自然との関係性の変化の流れを紹介しています。

シーソー状態になっている板の上に、時代ごとの変化の様子を短い言葉で表現していました。

 

ふじのくに地球環境ミュージアムでは、他の博物館にあるような説明文を極力少なくしています。
訪れた人に考えてもらう、と言うのが目的とのこと。

館内には至るところにスタッフがいて、こちらが頼んで無くても展示品の解説をしてくれます(笑)。

 

それだけスタッフは詳しいので、展示品で気になることがあったら遠慮なくスタッフに質問してみましょう。

そして、たくさん考えてみてください。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 1階講座室

 

 

各階には展示室とは別に、講座室という部屋が2つあって、博物館に常駐する研究員が普段どんな風にリサーチをやっているかを、展示品と同時に知ることができる部屋です。

1階にある講座室のうちの1つは、このように教室になっていて、講座がない時は休憩スペースになります。
机と椅子には自由に座ることができて、学生時代に戻った気分でした。

 

その隣の講座室には、化石に関する展示がありました。

数多くのアンモナイトの化石が展示してありましたが、上に置かれている作り物のアンモナイトはちょっと不気味でしたね。

 

それはともかく、ここでは博物館に常駐している研究員の方による、化石についての解説を聞くことができます。
彼らがどのように発掘をしているのかを、写真や実際の化石を用いて展示、紹介しているので必見です。

この部屋は研究室も兼ねているみたいで、研究員の普段の仕事ぶりをガラス越しに見れます。

僕が訪れた時は、研究員の方は席を外していましたが、見るチャンスがあったら是非見ていきましょう。

部屋を出る頃には、化石について詳しくなること間違い無しです。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 2階展示室

 

階段を上がってきたら目の前の2F最初の展示室には、静岡県の成り立ちに関しての展示で、実際の化石や岩石を展示して静岡の地形がどのように成り立っていったのか?というのを解説しています。

地面に眠るプレートについての解説もあり、静岡の地形を深く学ぶことができる部屋です。

 

 

その隣の展示室では、静岡に生息している多種多様な生物を、陸海空全て網羅して紹介しています。
天井に吊るされているサメの剥製がリアルすぎてインパクトがありました。

 

 

空と陸、甲冑動物は剥製で、魚などの海の動物はホルマリン漬けにして展示しています。
ここまで気持ち良くホルマリン漬けが並ぶ光景は、ある意味爽快感を感じますね。

駿河湾の魚はもちろん、浜名湖や県内の河川に生息する魚のほぼ全てがあるんじゃないか、と思ってしまうほど充実した展示で見応えがあります。

この部屋のもう一つの見所は、こちらの昆虫標本です。
特に蝶のコレクションは、信じられないくらいの種類の多さでした。

これだけあったら、ずっと見ていられます。

 

 

お次はこちらです(笑)。

 

何じゃこりゃー!!(笑)

と思わず驚き笑ってしまうでしょう。

こちらは見ての通りヒトの全身骨格です。

しかもお行儀よく椅子に背筋を伸ばして、かつ憎たらしい満面の笑顔で座ってました。

 

この展示室は脊椎動物の骨格の違いを紹介している部屋です。

など、色々な動物の骨格を比較してみることができます。
教室形式で、骨格が並んでいるところが面白いですね。

骨格の席順は黒板に記載されていました。

ふじのくに地球環境史ミュージアム 2階講座室

 

2階にも展示室が2つあり、1つ目の部屋では自然に関する展示がありました。

この日、黒板には春の七草に関する雑学などが、細かくわかりやすく書かれています。
机の上には、色々などんぐりやマツボックリがあって、一部は実際に手に取ることもできました。

手前には、色々などんぐりが展示されていて、どんぐりの細かい種類を紹介しています。

 

 

そして隣の展示室には、蝶の標本がたくさん展示されています。

貴重が蝶々や蛾の標本を見れるので、昆虫採集なんかが好きな方にとっては天国のようなところです。

 

黒板に描かれた、チョークによるトンボの絵が素晴らしいですね。

この部屋には、標本を作る標本士の方が実際に標本を作っている様子を見学することができます。

常に常駐しているので、もし質問があったら遠慮なく話しかけてみましょう。
蝶に関して、新たな知識が得られるかもしれませんよ。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 図鑑カフェ

 

 

 

歩き疲れてきたら、2Fにあるこちらの図鑑カフェで一休みしましょう。

ここは無料で入れるスペースの一つで、奥の本棚には動物図鑑や生物学、自然にまつわる本がたくさんあって、自由に閲覧することが可能。

休憩スペースにもなっていて、コーヒーなどが飲めるカフェや、ミュージアムショップもここにあります。

 

 

窓の外からは、静岡市街と駿河湾が一望できました。

ちなみに、この図鑑カフェは元々職員室だったのを改装したものです。
眺めのいい環境で、当時の先生方はさぞかしいい気分で仕事をしていたんですね。(そんなわけないと思うが)

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム 人類史と静岡の未来

 

企画展示室のところを通って、階段を降りて1階に戻るとすぐに見えてくるのが人類史ライブラリー

ここでは地球の変化によって、人類はどのように進化していったのかを知ることができます。
人類の進化の過程を時系列と実際の頭蓋骨で学べるので、わかりやすかったですね。

ちょっとこの部屋全体がアートのような感じを受けました。

 

その隣には、「地球環境家族テーブル」と称したテーブルがあり、ミュージアムに常駐しているミュージアムインタープリナー(展示交流員)を中心に、見知らぬ他の人とテーブルを囲みながら、地球環境のリスクをどのように解決していけばいいのか、というテーマに沿ってディスカッションをすることができます。

机に座って交流員の話を聞きながら、地球環境について自分の意見を自由に言ったり、他人の意見を聞いたりしていれば、色々な勉強になるので機会があったら参加してみましょう。

 

ここがいよいよ最後の展示室。

100年後の静岡が今以上に豊かになるために、私たちは今後どのように生活していったらいいんだろう?というのを問う展示になっています。

地球環境を守るために、どんな工夫をしていけばいいのかというのを、様々な目線で解説していてかなり興味深い内容でした。

地球を守るために必要なことをたくさん知れますので、見逃すことのないように。

ひろたか
ひろたか

ここは南高校の頃は、生徒の昇降口として使用されていました。
かってはここに、たくさんの靴箱があったんですね。

ふじのくに地球環境史ミュージアム アクセス・営業時間・入場料

 

JR静岡駅から出ている、しずてつジャストライン美和大谷線のバスを使ってアクセスします。

1時間に1本だけ走っている「ふじのくに地球環境ミュージアム」行きのバスに乗って約15分、終点のバス停で下車してください。

もしこのバスを乗り過ごしてしまったら、美和大谷線「東大谷行き」のバスに乗って「井庄」バス停で下車して、徒歩15分で到着します。

ひろたか
ひろたか

静岡大学行きのバスはそちらへは行かないので、乗り間違いに注意!

井庄のバス停で降りた際の最大の問題は、ミュージアムまで延々と旧な坂を登っていかなければならないことです。

 

こんな感じの坂をひたすら登り、息を切らしていかなければならないことを承知してください。

僕が思うに、この坂は間違い無く南高校廃校の原因の一つになったと言えます。
こんな旧な坂を、毎朝自転車で苦労しながら生徒たちが通学していたと思うと泣けてきました。

なのでバスで行く際は必ず事前に時刻を調べて、ミュージアム直行のバスに乗るようにした方が体力的にも楽でいいです。

バスは本数が限られているので、車の方がアクセスでは楽です。
静岡市街地から車で約15分。

大谷街道沿いに案内標識があるので、そこを曲がっていけばすぐに到着します。

遠方から訪れる場合は、東名高速道路の日本平久能山スマートインターを利用すれば、約5分で到着できて便利です。

入場料は

大人 300円
学生、70歳以上  無料
毎週月曜日と年末年始が休館日(月曜が祝日の場合は翌日)
開館時間は10時〜17時30分(最終入場は17時)
展示品の充実ぶりを考えれば、格安の入場料といえます。

まとめ

今回は静岡市にある廃校を再利用した、環境史を学べるふじのくに地球環境史ミュージアムを紹介しました。

静岡に生息する生物を知れたり、廃校になった校舎をリノベーションした博物館なので、学生時代に戻ったかのような懐かしい感じを覚える博物館です。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアムでは、年間を通して

  • 企画展示
  • 著名人をゲストに招いての講演
  • 地球環境や生物学の専門家による講演

といったイベントを開催しています。

生物学に興味のある方はもちろん、廃校となった校舎を見てみたいと思った方でも十分楽しめるミュージアムです。

中心部から少し遠い場所にありますが、必ず行けば満足すること間違い無しです。

ふじのくに地球環境史ミュージアムに行って、生物のことに詳しくなりましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ふじのくに地球環境史ミュージアム Museum of Natural and Environmental History, Shizuoka
平成28年3月26日(土)に開館する「地球環境史」をテーマとした静岡県立自然系博物館、ふじのくに地球環境史ミュージアムの公式サイトです。

 

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました