名古屋から長野へ行こう!特急しなの号の座席と料金を解説します

東海

名古屋から長野県へ行くためのアクセス手段といえば、

  • JRの特急電車
  • 高速バス

の2択に絞られます。

高速バスは料金が安く移動できますが、せっかく長距離を移動するのだからお金はかかっても豪華な特急電車に乗って移動したいと思う方は多いのではないでしょうか?

そんな名古屋〜長野間を結んでいる特急電車が、しなの号です。

この記事では、

鉄道ファン歴35年

の僕が、しなの号の座席と長野までの料金について解説します。

しなの号って一体どんな電車なんだろう?

と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

特急しなの号の簡単な歴史

 

しなの号は、名古屋を起点として、長野県の長野駅までを結んでいるJRの特急電車で、名古屋〜松本間を約2時間、名古屋〜長野間を約3時間程で運行します。

その歴史は、1953年に「準急しなの」として開業したところから始まりました。
6年後の1959年には急行に昇格、1968年には特急に昇格して、今現在まで名古屋から長野を結ぶ重要な特急電車として君臨しています。

1973年には、カーブのきついので中央線の山岳地帯に耐えうる電車として、振り子式の列車が導入されました。

このシステムによって、急カーブでも車体が曲がることなく急カーブに対応可能となり、以降はしなの号の代名詞として有名になります。
その後1995年に、現在使用されているワイドビュー車両にもそのシステムは受け継がれました。

振り子式車両がどんな感じなのか気になる方は、ぜひ乗って確かめてみてください。

ひろたか
ひろたか

実際乗ってみたら、急カーブを曲がっていても全く気にならなかったです。



特急しなの号の座席紹介

 

 

続いて、特急しなのの座席の種類について解説していきます。

特急しなの号には、

  • グリーン車
  • 指定席
  • 自由席

と全部で3つの席種があります。
一体どんな席なのか?それぞれ解説していきましょう。

グリーン車

 

最初に紹介するのはグリーン車です。

基本的に6両編成であるしなの号は、1号車が自由席となっていて、長野方面行きは先頭車両、名古屋方面行きは最後尾となります。

最新車両でない為、古さは感じますがさすがはグリーン車です。座った瞬間包み込むように快適な座り心地でした。

しかし残念ながら、充電用のコンセントはついていません。
90年代に開発された車両なので、これは仕方ないかもしれませんね。

 

フットレストはこのように大きいサイズで、いかにもグリーン車って感じです。
ただ個人的にはちょっと踏み心地はあまり良くなかったです。僕は下車まで使わなかったでした。

これは好みが別れそうです。

でもこうしてみると前との座席の間隔が広いので、ゆとりを感じます。

フットレストを使わなくても、リラックスして座れるので問題ありません。

指定席と自由席

次に紹介するのは、指定席と自由席です。

しなの号は2号車〜4号車が指定席で、残る5号車〜6号車が自由席となります。
座席の形は、自由席と指定席でほぼ同じでした。

個人的には、東海道新幹線のN700系の自由席より座り心地は上で、シートも柔らかいので長時間乗っても全く疲れなかったです。

フットレストは、金属に足をのっけるシンプルなもの。

このシートも良かったですが、せっかく乗るならグリーン車に思い切って乗ってみることをおすすめします。

長野到着まで3時間の長丁場、少しでも快適に移動できた方が、到着後に体力の消耗も最小限にできるからです。

ワイドビューの景色

 

特急しなの号は、「ワイドビューしなの」とよく愛称で言われたりします。

この「ワイドビュー」とは、前方の景色を上の写真のように眺めることができることから、この愛称がつきました。

名古屋から長野方面の列車に乗る際は、グリーン車が先頭車両になるので、景色を満喫したいならグリーン車に乗車することをおすすめします。

なぜなら前の方の座席をゲットすれば、前方の景色をはっきり見渡せるので運転手気分を味わえるからです。

逆に、長野発名古屋行きの場合は、グリーン車が一番後ろになってしまいます。
普通にグリーン車乗るのと変わらないので要注意です!

 

最前列の席から見た景色です。
こんな素晴らしい景色を見れるなら、約3時間の旅も苦ではありません。

山脈のカーブのきついエリアに入ったら、電車が右に左に傾きますので、振り子車両の素晴らしさを実感できる特等席でもあります。

 

 

最前列になると、もう運転席の真後ろなので運転手になった気分になれます。
この大迫力なので、切符の発売日と同時に売り切れる競争率の高い席。

僕が乗ったこの日も、鉄道マニアらしき少年がビデオ撮影をしていました。
鉄道マニアにとっては、必見の景色です。

寝覚の床(ねざめのとこ)

 

しなの号に乗るなら、必ず見ておきたい景勝地が道中にあります。

それが、上記の写真の寝覚の床です。

上松駅と倉本駅の間にある木曽地区を代表する観光地で、流れている川は愛知と岐阜の県境を流れる木曽川になります。

木曽川の流れによって花崗岩が長い時間を掛け侵食されてできた、自然の神秘を感じさせる寄勝です。

川の水も透き通って、かつ岩の上に生えている松の木がこの景色を映えさせていますね。

寝覚の床を通過する時は、アナウンスが流れます。
長野方面は車窓右、名古屋方面は車窓左に注目してください。

ほんの一瞬見えるだけですのでくれぐれも見逃さないように。

ちなみに夜は何も見えません!!ここではライトアップはしてないのであしからず。

特急しなの 料金解説

続いては、特急しなのの料金を座席別に紹介していきましょう。

下記にある料金表は全て、名古屋発の料金になります。

グリーン車 指定席 自由席
名古屋〜塩尻 8,080円 5,610円 5,280円
名古屋〜松本 8,410円 5,940円 5,610円
名古屋〜篠ノ井 11,120円 7,260円 6,930円
名古屋〜長野 11,120円 7,260円 6,930円

こちらの料金は、通常期の料金です。

指定席の場合、繁忙期はプラス200円閑散期はマイナス200円になります。

繁忙期とは

  • 3月下旬から4月の頭
  • ゴールデンウィーク
  • 7月の21日から8月の夏期間、
  • クリスマスから年末年始の観光シーズン

が対象になります。

閑散期とは、

  • 1月の半ばから2月
  • 6月、9月、11月頭から12月10日までの月曜から木曜まで。(祝日は除く)

と、上記に記した日にち以外を閑散期と言います。
切符を購入する際には、料金設定を事前にしっかり確認しましょう。

閑散期の平日だったら、200円だけですがお得感があります。

ちなみに高速バスだったら、

  • 名古屋〜松本 3400円〜4,800円(季節によって異なる)
  • 名古屋〜長野 3,800円〜5,100円

となっていて、やはり高速バスの方が安くなります。

しかし、目まぐるしく変わる景色や快適な座席を持つという強みがしなの号にはあるので、より快適に楽しく長野旅行を満喫するならしなの号に乗るのがおすすめです。



まとめ

今回は、名古屋長野間を結ぶ特急しなの号について取り上げました。
しなの号は、高速バスと比較しても料金は割高になりますが、その分快適な移動が可能です。

もし、長野へ旅行を考えているならば、是非一度乗ってみてはいかがでしょうか?

快適な座席に座って、長野への旅を満喫しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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