【国内旅行に便利】FDA専用の県営名古屋空港には見所が満載でした

東海

名古屋にある空港といえば、ほとんどの人が常滑市にあるセントレアこと中部国際空港を思い浮かべるのではないでしょうか?

名古屋にはセントレアともう一つ、かつての国際空港を使用した国内線専用の空港があります。その空港が、名古屋市の北側の豊山町に位置する県営名古屋空港です。

この空港は、2005年にセントレアが開港するまで、名古屋国際空港として50年近く名古屋の空の玄関口として機能してきました。

でも、一体どんな空港なんだろう?

今回はこういった疑問に答えていきます。
県営名古屋空港は、FDA(フジドリームエアライン)専用の空港で、コンパクトで分かりやすく、チエックインも迷うことなくスムーズにできる便利な空港です。

空港の近くには、大きなショッピングモールや飛行機に関する博物館もあって、飛行機に乗らなくても楽しめる空港となってます。

今回は、そんな県営名古屋空港の見所と施設を紹介していきましょう。
簡単に読めるので、ぜひ参考にしてください!

 

 

 

県営名古屋空港の簡単な歴史と概要

現在の県営名古屋空港の場所に空港が完成したのは、戦時中の1944年のこと。

旧陸軍によってその空港は、小牧飛行場という名前で開設されました。
敗戦後には米軍の管理下になった小牧飛行場でしたが、1952年に民間機の乗り入れが認められ、JALによる東京〜名古屋〜大阪間の旅客機運行が始まったのです。

1960年、米軍から小牧飛行場は正式に日本に返還され、同時に空港名が名古屋空港に改称されました。
これ以降、名古屋空港をより良いものに変えるべく、航空路線や施設の整備に取り組んだ結果、1966年には国際線の定期便の運行が開始され、国際空港としての第1歩を踏んだのです。

1999年には新しい国際線ターミナルが完成。
しかしターミナルとしてはわずか6年の運用で、現在は後述するエアポートウォークというショッピングモールとなっています。

ひろたか
ひろたか

僕は子供の頃、名古屋空港に行ったことをよく覚えていますが、大きいとは言えない空港の敷地に多国籍な飛行機がたくさん駐機していて、しかもB747が当たり前のように離着陸する姿は、子供心に感動したのをはっきり覚えています。

やがて、旅客数の増加や騒音などが問題となり、名古屋国際空港は2005年をもって愛知県常滑市の人工島の上にある中部国際空港に移転。

国際空港としての歴史に終止符を打つこととなります。

その後、2005年に現在の県営名古屋空港に名称が変更されて、2009年からこの年に就航を開始したFDA(フジドリームエアラインズ)の拠点空港となりました。

以降現在まで、県営名古屋空港はFDAの就航拠点に加えて、航空自衛隊小牧基地として滑走路を共有したり、消防や警察、マスメディアのヘリコプターの駐機場としての機能を果たす愛知県にとっては大事な空港となっています。

飛行機好きにとっては、様々な形態の飛行機が見れるので、天国のような場所と言っていいかもしれません。

ちなみに、こちらが県営名古屋空港に発着してる(2022年4月現在)就航路線です。
全てFDAによる運行になります。

青森、いわて花巻、山形、新潟、出雲、高知、福岡、熊本

県営名古屋空港 アクセス紹介

名古屋駅から空港に行く場合は、ミッドランドスクウェアの前から県営空港行きの空港バスが運行しています。

所要時間は約20分程で、料金は700円です。

1時間に3本の運行となっています。
バスの始発は朝の6時なので、朝7時台に出発する飛行機にはなんとか間に合う感じですね。

他にも、

  • JR勝川駅からバスで22分 料金300円
  • 名鉄犬山線西春駅からバスで20分 料金350円

他に、名鉄小牧線の味美駅からもバスが出て、12分ほどで行けます。

栄からもバスで行くことは可能ですが、本数が3本くらいしかないので、名古屋駅から行くことをおすすめします。

県営名古屋空港 ターミナル風景

それでは、早速ターミナルの中を見ていきましょう。
こちらは、県営名古屋空港のチェックインカウンターです。
FDAだけしか就航してないので、カウンターはFDAだけのシンプルなスタイルでした。
バス停もターミナルビルの入り口のところにあるので、急いで行ってもすぐにカウンターにたどり着けます。
カウンターの右側には、保安検査場と到着口があります。
検査場を抜けたらすぐにロビーなので、迷うことはありません。
到着後も、約10秒で名古屋駅行きのバス停に行けます。
このシンプルさが、県営名古屋空港の魅力ですね。
見学者のための展望デッキも、3Fにあります。
僕が行ったこの日は、悪天候の為閉鎖されてましたが、旅客機だけでなくヘリコプターや自衛隊の飛行機等、あらゆる飛行機を見ることができます。

県営名古屋空港 ショップと食事

県営名古屋空港にあるお店は、わずか3つです。
ターミナルビルのスペースの関係上、必要最低限のお店しかありません。
チェックインカウンター側にあるのは、写真のタリーズコーヒーとファミリーマートが併設されたお土産店、スカイショップ翼です。
時間を潰したり、買い忘れたお土産はここで購入しましょう。
また到着口の方には、県営名古屋空港唯一のレストランのつばさ亭があります。
きしめん、味噌カツ、どてめし、天むすといった名古屋名物を食べることができるレストランです。

県営名古屋空港 フィンガーコンコース

こちらは、飛行機の乗降時に乗客が通る通路です。
上から見ると、ちょうど指の形をしているので、フィンガーコンコースと呼ばれています。
この通路通過後、飛行機本体へ移動する少しの間外を歩くことになるので、雨の日は飛行機に乗る前に雨に濡れてしまうのがこの空港の難点です。
でも心配は入りません!
悪天候の際には、係の人から傘を提供されるので濡れる心配はほとんど無いです。
傘は沢山あるので、遠慮することはありません。(僕は使いませんでしたが)
僕が訪れたこの日は生憎の雪。
でもこの通路のおかげで、最小限服が濡れただけでターミナルビルに移動できました。

県営名古屋空港 駐車場

ターミナルビルの向かいに、このような立派な立体駐車場があります。
自動二輪や、大型車も駐車可能です。
飛行機利用者、見学者共に最初の1時間は無料です。
以降1時間ごとに100円、1日駐車するなら1000円です。
2週間駐車すれば、2000円です。
それ以降は、1日ごとに1000円が加算されます。
長期休みの時期GW、お盆休み、年末年始など)は、1時間ごとの料金が200円、1日料金や2週間料金が+1000円かかります。

県営名古屋空港 エアポートウォークとあいち航空ミュージアム

旧名古屋国際空港国際線ターミナルを再開発し、2008年にショッピングモールとしてオープンしたのが、このエアポートウォークです。
県営名古屋空港と隣接した形にはなっていますが、ターミナルビルとはかなり距離(徒歩10分)があるので、空港からバスで行った方が早いし楽。(料金は空港からだと100円)
空港アクセスの所で紹介した名古屋駅発、勝川駅発、西春駅発のバスがエアポートウォークに行きますので、名古屋市街地からのアクセスも可能です。

エアポートウォーク 館内の様子

館内は、このようにごく普通のショッピングモールです。
無印良品やABCマートといった定番のショップや、アピタのスーパーがあります。
個人的によかったのは、紀伊国屋書店でした。
広々としてゆとりがあって、品揃えも豊富。
名古屋中心街の大型書店と同じかそれ以上の広さで、行く価値は十分あります。
エアポートウォークの隣には、シネマコンプレックスの【ミッドランドシネマ】があります。
全部で12スクリーンを所有する大型シネマコンプレックスで、ロビーから空港を一望出来ます。
最上階には、県営名古屋空港を一望出来るスカイラウンジ&ビューデッキがあります。
この日は天候が悪く、視界がイマイチでしたが、ここから離着陸が無料で見れるので、買い物に疲れた時の休憩スペースとして行ってみるのも良いかもしれません。

エアポートウォーク 旧国際線ターミナルの面影

これは、エアポートウォークのフードコートです。
お店の所を見て、何か気付きませんでしたか?
実はこの場所、国際線ターミナル時代はチェックインカウンターとして機能していました。
1つ上の階と吹き抜けになっているのは当時の名残です。
そしてこのように、空港時代を象徴するものが今も残されてました。
空港時代に使用されていた出発案内のボードが、当時のまま残されています。
左から航空会社、便名、行先と表示されていて、当時の名古屋空港に就航していた路線が表示されおり、航空機ファンとしては懐かしい気分になれるでしょう。
航空会社の所が、昔懐かしい反転フラップ式表示板(パタパタボード)になっている所がいいですね。
昔はロンドン行きやデンパサール(バリ島)行きなんていうのもあったみたいです。
JALのロゴも90年台の懐かしい物になっていました。
それともう一つ、エアポートウォーク1Fのインフォメーションカウンターは、出発案内板があって空港を模したようになっているので要チェックです。
県営名古屋空港の出発案内もあるので、飛行機に乗る方は時刻の確認も出来ます。

エアポートウォーク あいち航空ミュージアム

愛知県立の航空博物館で、館内には実物の航空機が展示してあり、飛行機好きの方には必見の施設です。
フライトシュミレーターや、飛行機に関する子供向けの工作講座などもやっていて、飛行機を見て体験して学べるようになっています。
館内には、三菱重工で開発された国産飛行機、ヘリコプターが多く展示されています。
そしてすいません!今回は時間が無くて行くことが出来ませんでしたので、いずれ時間があったら行ってこのブログでいつか紹介します。
愛知県にある航空博物館は、ここだけではありません。
空港ターミナルビル近くの神明公園には、航空館Boonという同じく飛行機が展示してある博物館があります。(こちらは豊山町立)
またセントレアには、以前紹介したボーイングの実機が展示してあるFLIGHT OF DREAMSもあり、愛知県の飛行機に関する熱意を感じます。
あいち航空ミュージアムの入場料金は
大人:1000円   高校生大学生:800円  小学生中学生:500円
となっています。
時間のある方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、国内線専用の県営名古屋空港について紹介しました。
空港自体は凄く小さいですが、周辺にはショッピングモールや航空博物館があって、見所は豊富です。
空港の近くには、ビジネスホテルが2軒ほどあるので、前泊してエアポートウォークを楽しむこともできます。
行先は限られていますが、名古屋駅からセントレアで電車で行くよりも早く空港に着くので、たまには県営名古屋空港から行ってみてはいかがでしょうか?
機会があったら、ぜひ利用してみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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